JPS5820731Y2

JPS5820731Y2 - 外装パネル

Info

Publication number: JPS5820731Y2
Application number: JP1977009546U
Authority: JP
Inventors: 石川堯
Original assignee: 石川尭
Priority date: 1977-01-28
Filing date: 1977-01-28
Publication date: 1983-04-30
Also published as: JPS53105319U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は金属板を立体感のある逆Ｔ字状に加圧成形した
外装パネル（以下、単にパネルという）に関する。

従来から使用されている住宅等の乾式１法における外壁
はサイディング材、液材のように長尺材が主流である。

しかし、この種建材は長尺のイメージがあり、しかも１
人で施工できず、その上立体感に欠ける欠点があった。

また、従来におけるパネルには逆Ｔ字状で立体感があり
、かつ、パネルが連結部において相互に補強する構造の
パネルが存在しなかった。

本考案はこのような欠点を除去すると共に、■立体感の
ある外壁を形成しうる。

■施工が容易である。

■安定した装着状態となる。■立体感を醸し出すための
空間部を補強できる。

■耐食性がある。

■防水性がある。等を具備したパネルを提案する。

以下に図面を用いて本考案に係るパネルの一実施例につ
いて詳細に説明する。

なお、図面において、「上方」とは第１図における矢印
Ａ方向を意味し、「下方」とは矢印Ｂ方向を、「左方」
とは矢印Ｃ方向を、「右方」とは矢印り方向を「上側」
とは矢印Ｅ方向を、そして「下側」とは矢印Ｆ方向を意
味する。

第１図は上記パネルの一実施例を示す斜視図であり、１
はパネルで、例えば金属板、合成樹脂板等の薄板体から
なる。

上記金属板の具体例としては亜鉛鉄板、カラー鋼板、塩
ビ鋼板等の表面処理鋼板、アルミニウム板、銅板、ステ
ンレス板等があり、合成樹脂板としては塩化ビニル板、
あるいは強力な合成樹脂板等がある。

また、パネル１は逆Ｔ字状、あるいは主要部がこれに近
似した外形に形成する。

これは長尺的イメージを排除すると共に運搬、装着性（
１人で）のために設定したものである。

なお、パネル１は上記のような基材を折り曲げ工程によ
り成形する。

さらに説明すると、パネル１は重合用頭部２と本体３と
から逆Ｔ字状の主要部を構成する。

重合用頭部２は略長方形、あるいはそれに類似した形状
の重合面部４と、その上方端部に形成した上側曲折片５
と、その左右両端部に形成した上側曲折片６，７とから
構成する。

上記、上側曲折片６，７は上方から下方に向って高さが
漸増する勾配形状である。

上記、上側曲折片５，６．？はいずれも雨水等の所定領
域外への侵入を防止する機能と外圧に対する補強機能を
有する構造である。

なお、重合用頭部２は後記するように外壁を形成した場
合、パネル１の固設部、および隣接パネル間の目地部に
おける下地材的機能、それに本体３に対する弾力性付与
の機能を有する。

前記、本体３は略長方形に形成した化粧面８と上方端部
に形成した上側曲折片９，１０と、左右両端部、および
下方端部に形成した下側曲折片１１，１２．１３とから
なる。

上記、化粧面８は所謂、パネルの有効働き幅として作用
するものであり、上側曲折片９，１０は本体３の上方端
部のうち重合用頭部２と連なる部分を除く端縁に設ける
と共に、前記上側曲折片６゜７と連続一体的に設けたも
のであり、雨水等の漏洩防止と隣接するパネルのガイド
兼ストッパーとして機能する。

さらに、下側曲折片１１．１２はパネル１に立体感を生
起せしめるための勾配状の下側空間部１４を下側に形成
する１つの壁体である。

なお、下側曲折片１１，１２の始点は本体３の上端部（
即ち、重合用頭部２の下方端部）である。

また、下側曲折片１３は勾配状の下側空間部１４の底面
部のカバー的働きと外力に対する補強的機能を有する。

さらに図示した上側曲折片５，９．１０及び下側曲折片
１３の曲折角度はほぼ９０°にしてあり、他の上側曲折
片６，７及び下側曲折片１１．１２も同様に９００の角
度で折曲げである。

また、１５゜１６はフランジで下側曲折片１１，１２の
端縁１１ａ、１２ａを左右方向、所謂外方へ各々長方形
状に延ばしたものであり、主にパネル間の目地部の防水
性と安定性を強化すると共に、目地間隔のケージとして
も機能させるためのものである。

次に本考案に係るパネルの装着工程を簡単に説明すると
、第２図は装着したときの外壁の平面図であり、第３図
は第２図においてＩ−Ｉ線において断面したときの説明
図である。

そこで、まず第１図に示すように成形したパネル１（
１−ｎ −Ｌ１ｎ２，１−ｎ−３・・・・図示しない１
−ｎ−ｎ）を桁方向に第２図に示すように敷設する。

そして各パネル１はその重合面部４を胴縁α上に施した
下地板βに釘γを介して固設される。

次に、このパネル１の重合面部４上に載置されるパネル
１（１−ｎｌ −１、１−１１−２、１−ｎｌ −３
・・・・）を図示のように積層する。

すなわち、パネル１−ｎ−２の上側曲折片６，７の端面
６ａ、７ａとパネル１−ｎｌ−２、１−ｎｔ３の化
粧面８の背面を接触させ、所謂、下側空間部１４の右。

左端部の補強材のように存在させると共に、パネル１−
ｎ−２の上側曲折片９，１０をガイドとして、パネル１
−ｎニー２．１ｎｌ３の下側曲折片１３の端面
１３ａを化粧面８の上方端部に載置する。

なお、この際、フランジ１５．１６は重合面部４の中央
に位置させ、防水、および下側空間部１４の補強をより
効果的に行なう。

次に、パネル１ｎ２Ｌ１ｎ２２，１ｎ２
３・・・・の段の重合面部４を下地板βに釘γを介し
て各々を固設する。

従って、外壁を形成するには上記のような工程を土台か
ら桁に向って順次施工すればよい。

このようにして形成された外壁の断面は第３図に示す構
成となる。

すなわち、図から明らかなように、装着が容易であり、
しかも下側空間部１４に対し、補強材が有効に配設され
ており、かつ１枚のパネルにおいては化粧面８に重合面
部４が装着状態で適宜に弾力を付与せしめている。

さらに、隣接するパネル、例えば（１ｎｌ１）の化
粧面８がパネル（１−ｎ−１）の重合用頭部２に弾力を
付与された状態で積層されている。

以上、説明したのは本考案の一実施例にすぎず、第４図
に示すように形成することもできる。

すなわち、下側空間１４にポリウレタンフォーム、ポリ
イソシアヌレートフオーム、塩化ビニルフオーム、ある
いはグラスウール、ロックウール、石膏ボード、発泡石
膏等１８を充填一体化し、断熱性、遮音性、吸音性を向
上させることもできる。

上述したように本考案に係るパネルは最小の容積で立体
感を生起させるためと、機械強度の面がら縦断面を３角
形状とし、かつ外壁を形成した際に最弱点部となる下側
空間部１４に対し、下層パネルの重合用頭部２が有効に
補強材的に位置するため外力によっても変形しない特徴
がある。

また、上記パネルは、はぜ構造がなく、単に載置し、・
・・・しかも、ガイドとして上方、左方、右方、および
目地部に長方形状のフランジが存在するため熟練を必要
とせず、施工性にすぐれた特徴がある。

さらに、防水性は目地が下地となる重合用面部の中央に
位置し、かつ、上側曲折片５〜９が存在するため漏水の
ない外壁を形成しうる特徴がある。

さらに、上記パネルは立体感のある外壁を容易に葺成で
きる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願考案に係る外装パネルの一実施例を示す斜
視図、第２図は上記パネルを用いて形成したときの外壁
の一部を示す平面図、第３図は第２図Ｉ−Ｉ線における
切断面図、第４図はその他の実施例を示す縦断面図であ
る。１・・・・・・外装パネル、２・・・・・・重合用頭部
、３・・・・・・本体、４・・・・・・重合面部、８・・・・・・化粧面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

長方形状の化粧面を有する本体と、該本体に連なり上方
へ突出している重合面部を有する重合用頭部とから逆Ｔ
字状の主要部を構成してなり、上記本体は化粧面の上方
端部のうち重合用頭部と連なる部分を除く端縁に上側曲
折片を有し、左右端部に下方へ向い高さを漸増した下側
曲折片を設けると共に下方端部に下側曲折片を一体に形
成し、また前記重合用頭部の上方端部に上側曲折片を有
し、左右端部に下方へ向い高さを漸増した上側曲折片を
設け、前記本体の左右端部の下側曲折片の下端縁を外方
へ長方形状に延ばしてなるフランジを一体に設けたこと
を特徴とする外装パネル。