JPS5820225Y2 - 電気かみそり - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はくし状の刃部を有する固定刃と可動刃とを備え
たバリカン形の電気かみそりに係り、特に固定刃の刃先
前方にコームを設けたものにおいて、コーム及びその取
付は構造の改良に関するものである。

くし状刃部を有する固定刃の前方にコームを設けた電気
かみそりは周知のものである。

このコームは、肌を伸ばして毛立ちを良くするとともに
毛をそろえ、かつ刃と肌との接触による切傷を防止する
ためのものである。

ところが、従来のこの種のかみそりでは、コームが可動
刃を保持するハウジング側に取付けてあり、一方、固定
刃は肌当て用カバー側に取付けである。

このためコームと固定刃との相対的位置関係が一定せず
、両者間の間隙が不均一となって固定刃に設けられた凹
部内への毛の導入が確実になされず、剃り残しを生じ易
い欠点があった。

本考案はこのような欠点を除去することを目的として案
出されたもので゛ある。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１は上面が開口したハウジングで内部に電動機等か
らなる駆動部２を装備し、開口部に駆動部２によって駆
動される可動刃３を配置している。

４はハウジング１の開口部に着脱可能に被着した肌当て
用のカバーで、裏面側にくし状固定刃５を一体的に取着
している。

なお、固定刃５はカバー４の前端に腺毛等を剃るための
刃部５ａを位置させ、また、カバー４の後端に眉毛等を
剃るための補助刃部５ｂを位置させ、これら各刃部５
ａ 、５ ｂを可動刃３の刃部３ａ、３ｂにそれぞれ摺
接させている。

そして、固定刃５の刃部５ａの前方にはコーム６を設け
ている。

このコーム６は回転ローラ状に構成したもので、外周部
に環状の案内溝７を多数設け、この案内溝７の凹凸ピッ
チＰ１を固定刃５の刃部５ａの凹凸ピッチＰ２と一致さ
せている。

そして、このコーム６の案内溝７を固定刃５の刃部５ａ
に対向させるとともに、コーム６の各凸部８を対向する
固定刃５の各凹部９に対向させ（第６図参照）、コーム
６の両端部を、カバー４から固定刃両側位置に一体に突
出した１対のブラケツ） １０によって回転自在に軸支
している。

つまり、コーム６の案内溝７はカバー４のブラケット１
０によって固定刃５に対する距離及び高さ配置を規定さ
れた状態で設けている。

なお、カバー４は弾性材によって一体に構成されており
、コーム６の取付けは、カバー４のブラケツｌ−１０を
少し左右に広げた状態でコーム６両端部を挟入させ、そ
の後ブラケット１０の弾性によって挾持するようにして
いる（第４図参照）。

また、カバー４の表面には１対の肌伸し突条１１を刃部
５ａの進行方向ａに沿わせて、かつ進行方向側の間隔が
狭い八字形配置にして一体に突設している。

そこで、例えば腺毛などを剃る場合は、カバー４の表面
の肌伸し突条１１を肌に合せ、かつコーム６を軽く突当
てるようにして前方（ａ方向）は移動させるようにすれ
ばよい。

そうすると、肌伸し突条１１の外縁が肌に接触して、前
方（ａ方向）へ進むに従って肌を押広げる状態になるの
で毛立ちがよくなる。

これとともに、コーム６は肌を転動することによってス
ムーズに進行し、このコーム６の各凸部８によって毛立
ちがよくなるとともに毛１２がかき分けられ、かつそろ
えられて刃部５ａの凹部９に導入され、順次毛剃り作用
が進行する（第５図及び第６図参照）。

このような構成であれば、固定刃５及びコーム６の双方
が同一部材、つまり肌当て用カバー４によって位置決め
されることになり、組立て誤差等によって両者の相対的
位置関係がばらつくこともなく、両者間の間隙も均一に
なり、コーム６を通過した毛１２が固定刃５の各凹部９
内に確実に導入されて所望の剃り味を十分に発揮し、性
能のよいかみそりを得ることができる。

しかも、コーム６を、案内溝７を設けた回転ローラ状の
ものにしたことにより、コーム６を肌に対して転り接触
させてスムーズに移動させることができ、更に、このコ
ーム６をカバー４に一体に突設されたブラケット１０に
よって支持するようにしたことにより、部品点数が少な
い簡単な構成になる。

以上説明した本考案は前記実用新案登録請求の範囲に記
載の構成を要旨とする。

したがって、肌当て用カバーに固定刃および゛コームを
夫々支持したから、これらの相対的位置関係を高精度に
設定できるとともに、これに加えて肌当て用カバーの表
面に一対の肌伸し突条を設けたから、コームだけでなく
これら肌伸し突条によって毛立ちをよくできる。

すなわち、このことによって毛を固定刃の凹部に確実に
導入でき、剃り残しを防止できる高性能な電気かみそり
を提供できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は中央部縦
断面図、第２図は一部省略して示す第１図のＩＩ矢視図
、第３図は組立て状態を示す中央部縦断面図、第４図は
同斜視図、第５図及び第６図は使用状態を示す部分断面
図である。 １・・・・・・ハウジング、３・・・・・・可動刃、４
・・・・・・カバー５・・・・・・固定刃、５ａ・・・
・・・固定刃の刃部、６・・・・・・コーム、７・・・
・・・案内溝、１０・・・・・・ブラケット、１１・・
・・・・肌伸し突条。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） ＜ Ｌ状刃部を有する固定刃並びに可動刃とで
   毛剃りを行うとともに、固定刃の前方にコームを位置さ
   せた電気かみそりにおいて、ハウジングの上面開口に被
   着された肌当て用のカバー４の裏面側に前記固定刃を一
   体に取着し、かつ前記カバーには前記固定刃の前方にお
   いて前記コームを支持するとともに、前記カバーの表面
   には一対の肌伸し突条を刃部の進行方向側の間隔が狭い
   ハ字形配置にして一体に突設したことを特徴とする電気
   がみそり。
2. （２）前記コームを、外周に複数の案内溝を有する回転
   ローラ状のもので構成するとともに、前記カバーは、固
   定刃両側位置より前方へ突出する１対のブラケットを有
   し、その両ブラケットで前記コームの両軸端を回転自在
   に支持したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の電気がみそり。