JPS5819737A - 金属薄膜型磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属薄膜型磁気記録媒体の磁性層表面の改質を
行ない、耐食性および潤滑性の向上を目ざしたものであ
る。

真空蒸着法またはメッキ法で作成した金属薄膜型磁気記
録媒体は高密度記録性に優れているといわれている。特
に近年は、オーディオ録音用やビデオ録画テープ用とし
ての用途が期待されているつじかし一般的に金属薄膜は
腐食し易く、これを避けるために磁性体自体の合金化の
方法や磁性層」二に高分子化合物の被膜を形成するなど
の方法が採用さねている４、シかし、合金化の場合、磁
気特性の観点からは、耐食性の良い合金が必ずしも良い
特性を持っていると言えないのが普通である。

また、磁性層表面に高分子化合物なとの耐食性のある皮
膜を形成することは、効果はあるが、電磁変換特性の観
点からは、あまり皮膜層の膜厚が大きすぎることは好ま
しいとは言えない。皮膜層の厚みの許され得る範囲は、
高々５００Ａであり、望ましくは２０ＯＡ程度である。

この程度の膜厚を持つ耐食性皮膜を安定にしかも量産性
良く形成するのは非常な困難を伴う。寸だ、膜が形成さ
れたとしても、この程度の厚みでは完全に水分の侵入を
妨げることは困難である。

丑だ、従来の塗布型磁気記録媒体と比較して、走行性が
不十分であり、さらにヘッドとの間でスムースな接触が
得になく、出力変動が大きくなるなどの短所を持ってい
る。

本発明（１このような問題を解決する／ζめ、水溶性高
級脂肪酸金属塩を吸着さ−（丈／、−後、水洗・乾燥す
ることによって十分な耐食性と潤滑性を得るものである
。

以下に本発明の説明を行う。

真空蒸着法、電気メツキ法などで作成したコバルト丑た
けコバルト合金などの強磁性金属よりなる磁気記録用薄
膜媒体をステアリン酸ナトリウムの水溶液に浸漬する。

浸漬後、ただちに引き上げ、純水で十分に洗浄する。洗
浄後、乾燥させる。

上記の浸漬によって、Ｃ００Ｍ基（Ｍ：金属）Ｃ１磁性
金属薄膜に吸着し、高級脂肪鎖が外側を向いて配列する
。このことは浸漬後、水洗を上方に行なうことによって
金属薄膜が撥水性を示すようＫなってくることかられか
る。

水溶性高級脂肪酸の金属塩としては、ステアリン酸す）
　ｌ）ラムのほかに、炭素数１０から１８の高級脂肪酸
のすトリウム、カリウム、バリウム。

マグネ／ウム、リチウム、銅、亜鉛塩などがある。

すなわち、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸カリウム
、パルミチン酸ナトリウト、バルミチ／酸リチウム、パ
ル）チン酸マグネシウム、ミリスチン酸すトリウム、ミ
リスチン酸ノノリウノ・。

ミリスチン酸リチウム、ミリスチン酸バリウド。

ミリスチン酸マグネ７ウム、ラウリル酸すトリウム、ラ
ウリル酸リチウム、ラウリル酸マグネシウム、ラウリル
酸バリウム、ラウｊノル酸銅、ラウｊ）ル酸カルシウム
、ラウリル酸カリウム、ラウリル酸亜鉛、カプリン酸カ
リウム、カプリン酸すトリウム、カプリン酸マグネ／ウ
ム、カプリン酸力ルンウム、カプリン酸バリウム、オレ
イン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸マ
グネシウムなどが使用できる。

水溶液の濃度上しては１０ｙ／ρ〜０，０００１９／Ｉ
ｔが適用でき、望寸しくは１７／β〜０．００１９／Ｉ
ｔが適当である。１０ｆｌ／１以上の濃度になると、後
の水洗工程で、未吸着の高級脂肪酸の金属塩の洗浄が不
十分となり、高級脂肪酸の金属塩はミセル状態で残存す
ることになる。残存した高級脂肪酸の金属塩は、容易に
はがれやすく、磁気テープ走行時において、ヘットにた
捷り、目づ捷りやドロップアウトの原因となる。また、
未吸着の金属塩が残存している場合には、磁性金属薄膜
は、十分な撥水性を示さず、耐食性に悪影響をおよぼす
。また、Ｏ０○○ｏ１ｆｌ／ｐ、以下の濃度においては
、金属薄膜−にに均一な吸着膜の形成が行なわれず、不
十分な耐食性しか得られない。

水洗によって、未吸着の高級脂肪酸の金属塩を十分に取
りのぞかなければならない。不十分な水洗は、未吸着の
金属塩を残し、先に記述したように走行性、耐食性に悪
影響を与える。

本発明によって、強磁性金属薄膜上に高級脂肪酸の金属
塩の吸着膜を形成することができ、この吸着膜は、高級
脂肪鎖によって、良好な潤滑性を持っており、また、疎
水性を示すことから、水の浸入を防ぎ、耐食性が向上す
る。

次に具体的に本発明の詳細な説明する。

実施例１ 真空蒸着法で作成したコバル）（ｇｏ条）ニッケル（２
０％）の強磁性合金薄膜をステアリン酸ナトリウム０．
０５ｆ／ｆｉの水溶液に約１０秒間浸漬した後、多量の
純水で洗浄した。洗浄後、乾燥し、試料Ａとした。

実施例２ 真空蒸着法で作成したコバルト（８０％）ニッケル（２
０％）の強磁性薄膜をヌテアリン酸カルンウムＯ，０Ｏ
１ｆ／／ｆｌの水溶液に約１０秒間浸漬した後、多量の
純水で洗浄した。洗浄後、乾燥し、試料Ｂとした。

実施例３ 真空蒸着法で作成したコバル）（８０％ｌニッケル（２
０％）の強磁性薄膜をステアリン酸バリウム０．０００
７ｆ／／ＩＩ　　の水溶液に約１ｏ秒間浸漬した後、多
量の純水で洗浄した。洗浄後、乾燥して試料Ｃとした。

実施例４ 真空蒸着法で作成したコバル１−（８ｏ％）ニッケル（
２０％）の強磁性薄膜をステアリン酸マグネシウム０．
０００２ｆ／β　の水溶液に約１０８−間浸漬した後、
多量の純水で洗浄した。洗浄後、乾燥して試ＩＤとした
。

実施例６ 真空蒸着法で作成したコバル１（ｓｏ％）、ニック−ル
（２０％）の強磁性薄膜にパルミチン酸マグネンウム０
００４り／氾の水溶液を塗布した後、多電の純水で洗浄
した。洗浄後、熱風により乾燥し、試料Ｅとした。

実施例６ 真空蒸着法で作成したコバル１−（８０％）、ニッケル
（２０％　）の強磁性薄膜にパルミチン酸リチウム０．
０８２／２の水溶液を塗布した後、多量の純水で洗浄し
た。その後、熱風乾燥して試料Ｆとした。

実施例７ 真空蒸着法で作成しだコバル１−（ｓｏ％）、ニッケル
（２０係）の強磁性薄膜にミｌ）スチル酸カリウム０．
０１８ｉ′／、＋２の水溶液を塗布した後、多量の純水
で洗浄した。その後、熱風乾燥して試料Ｇとした。

実：ｔｌｆｉｉ例８ 真空蒸着法で作成し／こコバル）（８０％）、ニッケル
（２０％）の強磁性薄膜にミリスチン酸リチウム０．０
１！／（ｌの水溶液を塗布した後、多量の純水で洗浄し
た。その後、熱風乾燥して試料Ｈとした。

実施例９ 真空蒸着法で作成したコバル１−（８０係）、ニッケル
（２０％）の強磁性薄膜にラウリル酸銅０．００１ｊｉ
’／ｊ２の水溶液を塗布した後、多量の純水で洗浄した
。洗浄後、熱風乾燥して試別工とした。。

実施例１０ 真空蒸着法で作成したコバル１−（８０％）、ニッケル
（２０％）の強磁性薄膜にラウリル酸亜鉛０．０２ｆ／
／ｆｌの水溶液を塗布した後、多量の純水で洗浄した。

洗浄後、熱風乾燥して、試料■とした。

実施例１１ 真空蒸着法で作成したコバル１＝（８０係）、ニッケル
（２０％）の強磁性薄膜にカプリン酸マグネンウム０．
００２ｆ／Ｉ１．の水溶液を塗布した後、多量の純水で
洗浄した。洗浄後、熱風乾燥して、試料にとした３、 実施例１２ 真空蒸着法で作成したコバルト（８０％）、ニソク−ル
（２０％）の強磁性薄膜にオレイン酸ナトリウム２　Ｖ
／ＩＶ、の水溶液を塗布した後、多量の純水で洗浄した
。その後、熱風乾燥して、試料りとしだ。

実施例１３ 真空蒸着法で作成したコバル１−（８０％）、ニッケル
（２０％）の強磁性薄膜にオレイン酸マグネシウム０．
２ｉｉｌ／Ｉｔの水溶液を塗布した後、多量の純水で洗
浄した。その後、熱風乾燥して、試料Ｍとした。

実施例１から１３で作成した試料ＡからＭの撥水性、耐
食性、潤滑性を調べた。

撥水性は水に対する接触角、耐食性は６０℃。

９０係Ｒ，Ｈにおける環境試験、潤滑性は鏡面仕上げの
５ＵＳ３０４　のブロック上で１０２荷重下での摩擦抵
抗を測定した。測定結果を下の表に示す。

以上の実施例に示したように、本発明にまり配食性なら
びに潤滑性のすぐれた金属薄膜型磁気記録媒体が得られ
る。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）強磁性金属薄膜よりなる磁性層の表面に高級脂肪
   酸金属塩を吸着させたことを特徴とする金属薄膜型磁気
   記録媒体。
2. （２）強磁性金属薄膜よりなる磁性層の表面に高級脂肪
   酸金属塩の水溶液を塗布した後、上記磁性層の表面を水
   洗し乾燥することを特徴とする金属薄膜型磁気記録媒体
   の製造方法。