JPS5819652Y2 - 硬貨取扱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動両替機のような硬貨取扱装置に関する
。

この種の硬貨取扱装置のカバーは通常厳重に装着され容
易には取外すことができないようになっている。

その代わりに、施錠できる扉が設けられて釦り、装置の
修理、保守点検等はこの扉を開いて行なわれる。

しかしながら、上記扉は装置の一側面に設けられている
にすぎず、装置内の奥深い箇所にある部材の修理等を行
なうことは困難であった。

この考案は上記実情に鑑みてなされたものであって、き
わめて簡単な構成であって、かつ装置内部の操作を容易
になしつる硬貨取扱装置を提供するものである。

以下、図面に基づいてこの考案を自動両替機に適用した
場合の実施例について詳しく説明する。

この実施例に釦いて、前とは自動両替機本体の主扉が取
付けられているがわをいい、後とはこれと反対がわをい
うものとする。

また、左右とは自動両替機本体の前面に向っていうもの
とする。

自動両替機本体のフレーム１は、縦長の直方体状に組立
てられており、下面に底板２が張られている。

このフレーム１を覆うカバー３は箱状に形成され、その
下面が開口している。

また、前面には、フレーム１の前部の支柱１ａ卦よび上
部横材１ｂにそう両側あ−よび上部のフランジ部３ａを
残して操作用開口４があけられている。

そして、これらのフランジ部３ａには固定ねじ５の通孔
６があけられ、前部の支柱１ａおよび上部横材１ｂのこ
れらの通孔６に対応する位置に雌ねじ孔７が形成されて
いる。

このカバー３はフレーム１にソノ上方から被せられ、ね
じ５が通孔６を通して雌ねじ孔Ｉにねじ込まれることに
より、フレーム１に固定される。

フレーム１の上面、釦よび前面をのぞく３側面は、それ
らの全面がカバー３により覆われる。

フレーム１の前面には操作用開口４を閉鎖する主扉８が
開閉自在に取付けられている。

すなわちフレーム１の前部の左側支柱１ａに左前方に突
出する取付腕９が固定され、主扉８はこの腕９の先端９
ａにて枢着され、この先端９ａを中心として回動自在と
なっている。

主扉８が閉鎖されたとき、主扉８の上縁ネーよび両側縁
内面は、カバー３のフランジ部３ａの前面に丁度型なり
合う。

主扉８には錠２２が設けられている。

フレーム１内には、よく知られているように、両替すべ
き硬貨を収容しておく硬貨収納箱１０、収納箱１０内の
硬貨を１０枚計数して蓄えて釦くシュート１１、挿入さ
れた紙幣を取込んで確認する紙幣搬入機構１２、搬入さ
れた紙幣を収容する紙幣収納箱１３、釦よび操作盤が前
面に設けられ、上記の各機構等を制御する制御装置１４
などが内蔵されている。

そして、主扉８には搬入機構１２に対応して紙幣挿入口
１５と、シュート１１に対応して硬貨取出口１６とが設
けられている。

硬貨収納箱１０はフレーム１内の上部圧がわに配置され
ている。

また収納箱１０の上面は開口してお一す、その周壁の上
端面に全周にわたって硬貨飛出防止用クッション体１７
が取付けられている。

そして、このクッション体１７にカバー３の上板３ｂ下
面が圧接している。

カバー３の上板３ｂには、収納箱１０の上部開口に一致
する箇所に硬貨投入口１８があけられ、この投入口１８
を閉鎖する投入口側扉１９がヒンジ２０により開閉自在
に取付けられている。

投入口１８の周縁下がわには扉１９を受ける受は部材２
１が設けられている。

罪１９には錠２３が設けられて釦り、鍵をかけることに
より閉鎖状態に維持される。

以上のように、カバー３の上面には硬貨投入口１８があ
けられ、この投入口１８は硬貨収納箱１０上面開口に一
致する箇所にあるから、投入口側扉１９をあけるだけで
収納箱１０内へ硬貨を追加投入することかり能である。

また、収納箱１０の周壁−上端面にクッション体１７が
取付けられ、このクッション体１Ｔが投入口１８の周縁
を囲む位置にありかつカバー３の上板３ｂに圧接してい
るから、硬貨を投入したさい硬貨は必ず収納箱１０内に
収まり、自動両替機本体内の他の場所へ飛出すことは決
してない。

紙幣収納箱１３の取出し、釦よび簡単な修理、保守点検
は主扉８を開けて行なわれる。

両替機本体内の後部など前面からは手の届かない箇所の
修理等は、主扉８を開いて固定ねじ５をゆるめ、カバー
３を上方に取外して行なわれる。

カバー３が取外されると、両替機本体内にはその上方釦
よび４側方の計５方向から手や工具を入れることが可能
となり、修理等が簡単に行なえる。

修理後は、フレーム１の上方からカバー３を被せ、固定
ねじ５でフレーム１に固定すればよい。

主扉８が閉じられた状態では主扉８の周縁がカバー３の
フランジ部３ａに外がわから接しているから、固定ねじ
５をゆるめることは不可能である。

なお、フレームの上方からあ−よび上方に着脱自在な箱
状カバーは、フレームの上半部を覆う程度のものでも充
分である場合もあり、この場合にはフレームの下半部は
容易に着脱できない下部カバーによって覆われる。

以上のようにこの考案による硬貨取扱装置は、下面むよ
び前面が開口した箱状カバー、この箱状カバーによって
覆われる部分釦よび前面が開口した本体フレーム、上記
箱状カバーの上面であって、上記本体フレーム内の硬貨
収納箱の上面開口に相当する位置にあけられた硬貨投入
口を閉鎖する施錠される投入口側扉、上記箱状カバーを
上記本体フレームに固定する。

上記箱状カバー釦よび上記本体フレームの前面の所要箇
所に設けられた固定部材、ならびに上記本体フレームに
開閉自在に取付けられ、上記本体フレームの前面開口を
閉鎖するとともに上記固定部材を覆う、施錠される主扉
を備えていることを特徴とする。

固定部材は、実施例にかけるカバー３のフランジ部３ａ
およびねじ５に相当するものであるが、着脱自在に固定
しうるものであれば他の固定具を用いることができるの
は言うまでもない。

この考案では、箱状カバーの上面には硬貨投入口があけ
られ、この投入口は、本体フレーム内に設けられている
硬貨収納箱の上面開口に一致する箇所にあるから、投入
口側扉をあけるだけで硬貨収納箱への硬貨の補充が可能
である。

また、本体フレームの前面には主扉が設けられているか
ら、簡単な修理、保守点検はこの主罪をあけるだけで容
易に行なえる。

硬貨取扱装置の後部など前面から手の届かない箇所の修
理等は、主扉を開いて固定部材による箱状カバーの固定
を解き、箱状カバーを上方に取外すことにより可能とな
る。

箱状カバーは下面釦よび前面のみか開口したものである
から、このカバーを増外すと硬貨取扱装置本体内へは上
方むよび４側方の計５方向から手や工具を入れることが
可能となり、修理等を容易に行なうことが可能である。

修理ののちは箱状カバーを本体フレームに上方から被せ
、固定部材により本体に固定すればよい。

固定部材は、主扉を閉じたときには主扉によって覆われ
てしまうから、主罪を開けずにカバーの固定を解くこと
は不可能であり、安全性が確保される。

本体フレームの開口されている部分は、主扉によって閉
鎖される前面開口を除いてすべて箱状カバーによって覆
われているのは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は全体の組立て
斜視図、第２図は平面図、第３図は第２図の■−■線に
そう断面図である。 １・・・本体フレーム、３・・−箱状カバー、３ａ・・
・フランジ部、４・・・操作用開口、５・・・固定ねじ
、８・・・主扉、１０・・・硬貨収納箱、１８・・・硬
貨投入口、１９・・・投入口用葬、２２．２３・・・錠
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下面ち・よび前面が開口した箱状カバー、この箱状カバ
   ーによって覆われる部分釦よび前面が開口した本体フレ
   ーム、 上記箱状カバーの上面であって、上記本体フレーム内の
   硬貨収納箱の上面開口に相当する位置にあけられた硬貨
   投入口を閉鎖する施錠される投入口用界、 上記箱状カバーを上記本体フレームに固定する。 上記箱状カバー釦よび上記本体フレームの前面の所要箇
   所に設けられた固定部材、ならびに、上記本体フレーム
   に開閉自在に取付けられ、上記本体フレームの前面開口
   を閉鎖するとともに上記固定部材を覆う、施錠される主
   扉、 を備えた硬貨取扱装置。