JPS5819635B2 - 化粧建築用板の製造法 - Google Patents
化粧建築用板の製造法Info
- Publication number
- JPS5819635B2 JPS5819635B2 JP54066229A JP6622979A JPS5819635B2 JP S5819635 B2 JPS5819635 B2 JP S5819635B2 JP 54066229 A JP54066229 A JP 54066229A JP 6622979 A JP6622979 A JP 6622979A JP S5819635 B2 JPS5819635 B2 JP S5819635B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- porous inorganic
- pigments
- board
- water
- pattern layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、化粧建築用板の製造法に関するものであり、
さらに詳しくは着色剤である顔料が多孔質内部にまで浸
透した絵柄を有する無機−有機多孔質複合体の製造法に
関するものである。
さらに詳しくは着色剤である顔料が多孔質内部にまで浸
透した絵柄を有する無機−有機多孔質複合体の製造法に
関するものである。
近年、建築物の不燃性ないしは難燃性などの強化により
種々の不燃性もしくは難燃性の材料が開発され、提案さ
れているが、それらの一つに無機物質と有機高分子化合
物との多孔質複合体が知られている。
種々の不燃性もしくは難燃性の材料が開発され、提案さ
れているが、それらの一つに無機物質と有機高分子化合
物との多孔質複合体が知られている。
このものは無機物質と有機高分子化合物との長所を兼ね
備えた材料であり、不燃性もしくは難燃性の材料として
建築材料方面での利用が大いに期待されているものであ
る。
備えた材料であり、不燃性もしくは難燃性の材料として
建築材料方面での利用が大いに期待されているものであ
る。
このような複合体の利用をはかるためその表面に絵付け
をして装飾効果を高め、利用価値を上げることが行なわ
れている。
をして装飾効果を高め、利用価値を上げることが行なわ
れている。
従来、このような複合体の絵、付けには単なる熱圧着に
よる転写方式か直接印刷方式あるいは練り込み方式など
が用いられている。
よる転写方式か直接印刷方式あるいは練り込み方式など
が用いられている。
しかしながら、上記の転写方式や直接印刷方式の場合に
は複合体の上に印刷すること自体が極めて困難であり、
複合体の上に絵柄を形成したとしても、たとえば天然物
の持っているような深みが得られないものであり、また
練り込み方式の場合でも仕上りの予測が難しく、絵柄の
再現性が得られないなどの欠点があり、いずれも工業的
生産には適さず、充分満足しうるものではない。
は複合体の上に印刷すること自体が極めて困難であり、
複合体の上に絵柄を形成したとしても、たとえば天然物
の持っているような深みが得られないものであり、また
練り込み方式の場合でも仕上りの予測が難しく、絵柄の
再現性が得られないなどの欠点があり、いずれも工業的
生産には適さず、充分満足しうるものではない。
本発明者らは、上記のような欠点を解消すべく種々研究
した結果、非水溶性の顔料(以下、本明細書中で単に顔
料と言う場合は非水溶性の顔料のことをさすものとする
)と水溶性の結合剤とを主成分とする組成物による任意
の模様層を有する転写シートを、表面に水分を保持した
多孔質無機質板に重ね合わせて密着させ、水の作用によ
り、上記模様層を転写させて絵付けを行ない、さらに有
機高分子化合物を多孔質内部に施すことにより顔料が多
孔質内部にまで浸透した絵柄を有する化粧建築用板を製
造しうろことを見い出して本発明を完成したものである
。
した結果、非水溶性の顔料(以下、本明細書中で単に顔
料と言う場合は非水溶性の顔料のことをさすものとする
)と水溶性の結合剤とを主成分とする組成物による任意
の模様層を有する転写シートを、表面に水分を保持した
多孔質無機質板に重ね合わせて密着させ、水の作用によ
り、上記模様層を転写させて絵付けを行ない、さらに有
機高分子化合物を多孔質内部に施すことにより顔料が多
孔質内部にまで浸透した絵柄を有する化粧建築用板を製
造しうろことを見い出して本発明を完成したものである
。
すなわち、本発明は水分を保持した多孔質無機質板表面
と、顔料と水溶性の結合剤とを主成分とする組成物によ
る任意の模様層を有する転写シートの模様層の面とが接
触するように重ね合わせて密着させ、該模様層を多孔質
無機質板側に転写した後、上記シート状物を多孔質無機
質板から引き剥し絵付けされた多孔質無機質板を乾燥さ
せ、しかる後ポリマー溶液を上記多孔質無機質板に含浸
させ、次いで乾燥させることを特徴とする化粧建築用板
の製造法である。
と、顔料と水溶性の結合剤とを主成分とする組成物によ
る任意の模様層を有する転写シートの模様層の面とが接
触するように重ね合わせて密着させ、該模様層を多孔質
無機質板側に転写した後、上記シート状物を多孔質無機
質板から引き剥し絵付けされた多孔質無機質板を乾燥さ
せ、しかる後ポリマー溶液を上記多孔質無機質板に含浸
させ、次いで乾燥させることを特徴とする化粧建築用板
の製造法である。
上記の本発明について、以下にさらに詳細に説明する。
まず、本発明において多孔質無機質板としては石こう板
、炭酸マグネシウム板、炭酸カルシウム板、石綿パーラ
イト板、石綿セメント板、発泡コンクリート板、アスベ
ストラックス板などが使用できる。
、炭酸マグネシウム板、炭酸カルシウム板、石綿パーラ
イト板、石綿セメント板、発泡コンクリート板、アスベ
ストラックス板などが使用できる。
又、各素材の補強のためにパルプ、合成繊維、ガラ久繊
維、金属繊維、炭素繊維などを混入した上記の物の複合
材、たとえば木毛セメント板、石こうボード板、パルプ
セメント板などが使用できる。
維、金属繊維、炭素繊維などを混入した上記の物の複合
材、たとえば木毛セメント板、石こうボード板、パルプ
セメント板などが使用できる。
本発明においては上記の多孔質無機質板表面に水分を保
持させ、該表面と、顔料と水溶性の結合剤とを主成分と
する組成物による任意の模様層を有する転写シートの模
様層の面とが接触するように重ね合わせて密着させ、水
の作用により、上記、模様層の結合剤を溶解させて、こ
の結合剤と共に顔料を多孔質無機質板側に転移させる。
持させ、該表面と、顔料と水溶性の結合剤とを主成分と
する組成物による任意の模様層を有する転写シートの模
様層の面とが接触するように重ね合わせて密着させ、水
の作用により、上記、模様層の結合剤を溶解させて、こ
の結合剤と共に顔料を多孔質無機質板側に転移させる。
上記において多孔質無機質板と転写シートを密着させて
上記模様層を転写する際には、多孔質無機質板側からの
真空吸引などの手段を講することにより転写:を一層容
易、かつ迅速に行なうことができる。
上記模様層を転写する際には、多孔質無機質板側からの
真空吸引などの手段を講することにより転写:を一層容
易、かつ迅速に行なうことができる。
また、この際転写シート側から水を浸透させれば、多孔
質無機質板表面の水による結合剤の溶解を促進させ、転
写を一層容易、かつ迅速に行なうことができる。
質無機質板表面の水による結合剤の溶解を促進させ、転
写を一層容易、かつ迅速に行なうことができる。
上記の転写シートについてさらに詳しく説明すると、該
転写シートは顔料と水溶性の結合剤とを主成分とし、そ
の他必要な場合には公知の種々の添加剤を加えて、溶剤
、希釈剤などで混合、練肉してインキ組成物を製造し、
次に任意の基体シー。
転写シートは顔料と水溶性の結合剤とを主成分とし、そ
の他必要な場合には公知の種々の添加剤を加えて、溶剤
、希釈剤などで混合、練肉してインキ組成物を製造し、
次に任意の基体シー。
ト上に上記で得たインキ組成物を使用して、たとえば、
グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、シルクスク
リーン印刷などの通常の印刷方法あるいは通常の描画方
法などで任意の模様を単色ないし多色に印刷ないし描画
して任意の模様層を形成・させて製造することができる
0、 上記において顔料としては公知のもの、たとえば炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、クレイタルク、チタン白、カ
ーボンブラック、黄鉛、カドミウノ・イエロー、クロム
パーミリオン、カドミウムレッド、紺青、群青、酸化鉄
、アルミナホワイトなどの無機性顔料、あるいは不溶性
モノアゾ系、不溶性ジスアゾ系などのアゾ系顔料、アゾ
レーキ系顔料、アゾキレート顔料、銅フタロシアニン系
、高塩FIJ]フタロシアニン系などのフタロシアニン
系顔料、チオインジゴ系、アントラキノン系、アントラ
キノンレーキ系などのスレン系顔料、キナクリドン系顔
料、イルガジン系顔料、ジオキサジン系顔料、塩基性染
料レーキ、酸性染料レーキ、媒染染料系、建染染料系な
どの染料系顔料、ニトロ系顔料、ニトロソ系顔料などの
有機系顔料を使用することができ、比較的粒子の細かい
ものを用いることが好ましい。
グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、シルクスク
リーン印刷などの通常の印刷方法あるいは通常の描画方
法などで任意の模様を単色ないし多色に印刷ないし描画
して任意の模様層を形成・させて製造することができる
0、 上記において顔料としては公知のもの、たとえば炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、クレイタルク、チタン白、カ
ーボンブラック、黄鉛、カドミウノ・イエロー、クロム
パーミリオン、カドミウムレッド、紺青、群青、酸化鉄
、アルミナホワイトなどの無機性顔料、あるいは不溶性
モノアゾ系、不溶性ジスアゾ系などのアゾ系顔料、アゾ
レーキ系顔料、アゾキレート顔料、銅フタロシアニン系
、高塩FIJ]フタロシアニン系などのフタロシアニン
系顔料、チオインジゴ系、アントラキノン系、アントラ
キノンレーキ系などのスレン系顔料、キナクリドン系顔
料、イルガジン系顔料、ジオキサジン系顔料、塩基性染
料レーキ、酸性染料レーキ、媒染染料系、建染染料系な
どの染料系顔料、ニトロ系顔料、ニトロソ系顔料などの
有機系顔料を使用することができ、比較的粒子の細かい
ものを用いることが好ましい。
上記顔料は単独でまたは混合して用いられる。
次に上記において水溶性の結合剤としてはポリビニルア
ルコール、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルメチルエーテル、デンプン、蛋白、メチ
ルビニルニーテルト無水マレイン酸の共重合体、酢酸ビ
ニルとアクリル酸の共重合体、酢酸ビニルとイタコン酸
の共重合体、ポリビニルピロリドン、あるいはセルロー
ス、アセチルセルロース、アセチルブチルセルロース、
ニトロセルロース、エチルセルロース、カルホキジメチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースなどのセルロース誘導体すどが単独でまたは混
合して用いられる。
ルコール、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルメチルエーテル、デンプン、蛋白、メチ
ルビニルニーテルト無水マレイン酸の共重合体、酢酸ビ
ニルとアクリル酸の共重合体、酢酸ビニルとイタコン酸
の共重合体、ポリビニルピロリドン、あるいはセルロー
ス、アセチルセルロース、アセチルブチルセルロース、
ニトロセルロース、エチルセルロース、カルホキジメチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースなどのセルロース誘導体すどが単独でまたは混
合して用いられる。
さらにtた、上記において添加剤としては公知のもの、
たとえば各種の可塑剤、ワックス、グリース、乾燥剤、
補助乾燥剤、界面活性剤、充填剤、その他を使用するこ
とができる。
たとえば各種の可塑剤、ワックス、グリース、乾燥剤、
補助乾燥剤、界面活性剤、充填剤、その他を使用するこ
とができる。
伺、また上記において基体シートとしては公知のもの、
たとえば各種の紙、合成紙およば加工紙類、合成樹脂の
フィルムないしシート状物、アルミニウム箔などの金属
箔、あるいはそれらのものをラミネートしたラミネーシ
ョンフィルムなどを使用することができる。
たとえば各種の紙、合成紙およば加工紙類、合成樹脂の
フィルムないしシート状物、アルミニウム箔などの金属
箔、あるいはそれらのものをラミネートしたラミネーシ
ョンフィルムなどを使用することができる。
また、前記したように転写シートの基本シート側から水
を浸透させる場合には該転写シートを構成する基体シー
トは上記のうちから水を浸透するものを選択して用いな
ければならないことはもちろんである。
を浸透させる場合には該転写シートを構成する基体シー
トは上記のうちから水を浸透するものを選択して用いな
ければならないことはもちろんである。
上記の方法により多孔質無機質板に絵付けした後、上記
転写シートを引き剥して絵付けされた多孔質無機質板を
乾燥させ、ポリマー溶液を上記多孔質無機質板に含浸さ
せ、次いで乾燥させることにより顔料が多孔質内部にま
で浸透した化粧建築用板を製造する。
転写シートを引き剥して絵付けされた多孔質無機質板を
乾燥させ、ポリマー溶液を上記多孔質無機質板に含浸さ
せ、次いで乾燥させることにより顔料が多孔質内部にま
で浸透した化粧建築用板を製造する。
上記においてポリマーとしてはたとえば下記の七ツマー
類が単独ないしは他の七ツマ−と共重合したもの、具体
的には、塩化ビニルおよび塩化ビニリデン系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、ポリエチレン又はポリプロピレンなどの
ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルアセクール、スチレンとアクリロニl−IJル共重
合及びABS樹脂、ポリアミド系樹脂、不飽和ポリエス
テル系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、アミン
系樹脂などのような熱可塑性又は熱硬化性樹脂などを使
用することができ、ポリマーは単独又は2種以−トの混
合物で使用することができる。
類が単独ないしは他の七ツマ−と共重合したもの、具体
的には、塩化ビニルおよび塩化ビニリデン系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、ポリエチレン又はポリプロピレンなどの
ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルアセクール、スチレンとアクリロニl−IJル共重
合及びABS樹脂、ポリアミド系樹脂、不飽和ポリエス
テル系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、アミン
系樹脂などのような熱可塑性又は熱硬化性樹脂などを使
用することができ、ポリマーは単独又は2種以−トの混
合物で使用することができる。
上記におけるモノマーとしては、たとえば、スチレンお
よびその誘導体、塩化ビニリデン、ビニルピリジン、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マイレン酸又は
フマル酸などの不飽和カルボン酸類、あるいはそれらの
酸のたとえば、メチル、エチル、プロピル又はブチルな
どのエステル誘導体、同ニトリル誘導体、同酸アミド誘
導体、ヒドロキシエチル−アクリレート又は−メタクリ
レート、ヒドロキシプロピル−アクリレート又は−メタ
クリレート、酢酸ビニル、アリルアルコールおよびアリ
ルエステル、メチルビニルケトン、アクロレイン、ビニ
ルカルバゾールなどのモノマー類が挙げられる。
よびその誘導体、塩化ビニリデン、ビニルピリジン、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マイレン酸又は
フマル酸などの不飽和カルボン酸類、あるいはそれらの
酸のたとえば、メチル、エチル、プロピル又はブチルな
どのエステル誘導体、同ニトリル誘導体、同酸アミド誘
導体、ヒドロキシエチル−アクリレート又は−メタクリ
レート、ヒドロキシプロピル−アクリレート又は−メタ
クリレート、酢酸ビニル、アリルアルコールおよびアリ
ルエステル、メチルビニルケトン、アクロレイン、ビニ
ルカルバゾールなどのモノマー類が挙げられる。
上記ポリマーは溶液にして含浸させる。
ここで溶媒としては上記ポリマーを溶解しうるものを選
択して用いるが、たとえばケトン系、エステル系、芳香
族系、ハロゲン化炭化水素、ジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフランなどがあげられる。
択して用いるが、たとえばケトン系、エステル系、芳香
族系、ハロゲン化炭化水素、ジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフランなどがあげられる。
ポリマー溶液の含浸の後、さらに乾燥させる。
このようにして製造された化粧建築用板はそのままでも
充分使用可能であるが、必要な場合には表面をたとえば
、ウレタン樹脂、塩化ビニルおよび塩化ビニリデン系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレン又はポリプロピレ
ン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセ
クール、スチレンとアクリロニl−IJル共重合及びA
BS樹脂、ポリアミド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、アミン系樹脂な
どの樹脂でトップコートして表面を保護することもでき
る。
充分使用可能であるが、必要な場合には表面をたとえば
、ウレタン樹脂、塩化ビニルおよび塩化ビニリデン系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレン又はポリプロピレ
ン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセ
クール、スチレンとアクリロニl−IJル共重合及びA
BS樹脂、ポリアミド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、アミン系樹脂な
どの樹脂でトップコートして表面を保護することもでき
る。
以上の説明で明らかなように、本発明は、多孔質無機質
板に、顔料と水溶性の結合剤とを主成分とする組成物に
よる任意の模様層を有する転写シートを、表面に水を保
持した多孔質無機質板に重ね合わせて密着させ、水の作
用により上記模様層を転写させて絵付けを行ない、さら
に有機高分子化合物を多孔質内部に施すことにより、顔
料が多孔質内部にまで浸透した絵柄を有する化粧建築用
板を製造する方法である。
板に、顔料と水溶性の結合剤とを主成分とする組成物に
よる任意の模様層を有する転写シートを、表面に水を保
持した多孔質無機質板に重ね合わせて密着させ、水の作
用により上記模様層を転写させて絵付けを行ない、さら
に有機高分子化合物を多孔質内部に施すことにより、顔
料が多孔質内部にまで浸透した絵柄を有する化粧建築用
板を製造する方法である。
本発明においては水溶性の結合剤を用い水の作用により
多孔質無機質板側にこの結合剤と共に顔料を転移させる
ため多孔質内部にまで顔料がはいり込み、また、有機高
分子化合物が施されるために、多孔質内部においてさら
に浸透し定着するものである。
多孔質無機質板側にこの結合剤と共に顔料を転移させる
ため多孔質内部にまで顔料がはいり込み、また、有機高
分子化合物が施されるために、多孔質内部においてさら
に浸透し定着するものである。
従って本発明の方法により製造される化粧建築用板は製
品に深みがあり、かつ材料の質感が損われないものであ
る。
品に深みがあり、かつ材料の質感が損われないものであ
る。
また、本発明の方法は極めて絵柄の再現性が良く、随意
に同一の絵柄が得られるので工業的生産に適した方法で
ある。
に同一の絵柄が得られるので工業的生産に適した方法で
ある。
このような本発明の方法により製造される化粧建築用板
は天井材、壁材をはじめとする各種建築用に幅広く適用
できるものである。
は天井材、壁材をはじめとする各種建築用に幅広く適用
できるものである。
次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。
なお、実施例中の「部」は「重量部」を表わす。
実施例
インキ組成
顔料 18部
ポリビニルピロリドン 5部ポリビニル
アルコール 4部エチルアルコール
15部水
58部上記組成のインキにてトップコート済みの紙
上へグラビア印刷方式にて抽象柄を印刷して転写シート
ラ得た。
アルコール 4部エチルアルコール
15部水
58部上記組成のインキにてトップコート済みの紙
上へグラビア印刷方式にて抽象柄を印刷して転写シート
ラ得た。
尚、ここで顔料としてはジスアゾ系黄色顔料、モノアゾ
系赤色顔料およびスレン系青色顔料のうち絵柄に応じて
少なくとも一種を選択し、合計で18部となるように混
合して用いた。
系赤色顔料およびスレン系青色顔料のうち絵柄に応じて
少なくとも一種を選択し、合計で18部となるように混
合して用いた。
この転写シートの模様層の面と水を含む石こう板面とを
プレス機を用いて密着せしめる。
プレス機を用いて密着せしめる。
圧力5に楡にて10〜20分保持する。
しかる後上記転写シートを石こう板より引き剥し絵付さ
れた石こう板を乾燥させ絵付けを完了した。
れた石こう板を乾燥させ絵付けを完了した。
この絵付けされた石こう板へアクリル系樹脂(日立化成
社製、ヒタロイド1007)の15係メチルエチルケト
ン溶液を含浸させた後、室温にて自然乾燥させる。
社製、ヒタロイド1007)の15係メチルエチルケト
ン溶液を含浸させた後、室温にて自然乾燥させる。
この様にしてでき上った化粧板の表面を研磨し、さらに
表面を平滑にした。
表面を平滑にした。
場合により、その表面をアクリルウレタン系のラッカー
にてスプレー塗装をほどこし完成する。
にてスプレー塗装をほどこし完成する。
この様にして得られた化粧建築用板は顔料が多孔質体の
内部まではいっており、さらに有機高分子化合物を加え
ることにてより一層装飾性に富み、又機械的強度が向上
し、利用価値の高いものであった。
内部まではいっており、さらに有機高分子化合物を加え
ることにてより一層装飾性に富み、又機械的強度が向上
し、利用価値の高いものであった。
Claims (1)
- 1 水分を保持した多孔質無機質板表面と、非水溶性の
顔料と水溶性の結合剤とを主成分とする組成物による任
意の模様層を有する転写シートの模様層の面とが接触す
るように重ね合わせて密着させ、該模様層を多孔質無機
質板側に転写した後、上記転写シートを多孔質無機質板
から引き剥して絵付けされた多孔質無機質板を乾燥させ
、しかる後ポリマー溶液を上記多孔質無機質板に含浸さ
せ、次いで乾燥させることを特徴とする化粧建築用板の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54066229A JPS5819635B2 (ja) | 1979-05-30 | 1979-05-30 | 化粧建築用板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54066229A JPS5819635B2 (ja) | 1979-05-30 | 1979-05-30 | 化粧建築用板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5510485A JPS5510485A (en) | 1980-01-24 |
JPS5819635B2 true JPS5819635B2 (ja) | 1983-04-19 |
Family
ID=13309801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54066229A Expired JPS5819635B2 (ja) | 1979-05-30 | 1979-05-30 | 化粧建築用板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5819635B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62196032U (ja) * | 1986-06-04 | 1987-12-12 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5338730A (en) * | 1976-06-28 | 1978-04-10 | Johns Manville | Radial expansion collet for pipe sleeve |
-
1979
- 1979-05-30 JP JP54066229A patent/JPS5819635B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5338730A (en) * | 1976-06-28 | 1978-04-10 | Johns Manville | Radial expansion collet for pipe sleeve |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62196032U (ja) * | 1986-06-04 | 1987-12-12 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5510485A (en) | 1980-01-24 |
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