JPS5819340B2 - ロ−タリ分級機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、川底等より採掘した土砂を骨材分級機で水
洗選別したとき生じる混合水から、沈澱砂を水や泥と分
級して採取するため等に使用する。

ロークリ分級機の改良に関する。

上記沈澱砂は、コンクリート・アスファルト路盤用の骨
材川砂として重用されている。

従来、この種のロークリ分級機は、例えば、第５〜６図
に示すような構造のものであった。

水平状態で回転する回転ドラム（以下「ドラム」という
）１の両側がそれぞれ第１・２環状堰板２゜３で閉じら
れ、第１・２環状堰板の中央開口部で排水口５、及び砂
排出口６がそれぞれ形成されている。

轟然、排水口５の開口径は砂排出口６の開口径より大き
くなっている。

また、排水口５側から投入シュート７が回転ドラム１の
軸心位置に配設されている。

ドラム１の内周面には沈澱砂を砂排出口側へ搬送させる
螺旋羽根８が配設されるとともに、螺旋羽根８に連続し
て沈澱砂をすくい上げ、ドラム１の軸心方向に自重落下
させる邪魔板１１が放射状に等角度で配設されている。

また、砂排出口６の軸線上には投入シュート７と一体的
に回転し、自重落下する砂をドラム１外へ排出させる円
錐状の搬出シュート（搬出手段）１２が備えられている
。

このロータリ分級機の砂分級の作用は次の如くである。

投入シュート７からドラム１内に投入された混合水中の
砂は、沈降してドラム１の底部に沈澱する。

この沈澱砂は、ドラム１の回転に伴い螺旋羽根８の作用
によりもみ洗いされ、ごみや泥等の不純物（比重が小さ
い）を離脱しながら、砂排出口６側へ搬送される。

これらの不純物は浮上し排水口５側へ移送され、水とと
もにドラム１外へ排出される。

一方、砂採取口２側へ搬送されてきた沈澱砂は、邪魔板
８により順次掬い上げられ、自重により搬出シュート１
２上へ落下して、ドラム１の外へ搬出される。

このとき、分級機の稼動当初は、砂排出部位における混
合水中の不純物（泥分）含有率が低く、採取される砂中
の泥分含率も小さいが、時間の経過とともに泥分含有率
も高くなり、採取される砂中の泥分含有率も高くなった
。

この砂中の泥分含有率が高いことは、コンクリ−ト強度
等に、悪影響を与え望ましくない。

この発明は、上記にかんがみて、混合水中から泥分含有
率の格段に低い、品質的に優れた砂を刃縁採取すること
のできるロータリ分級機を提供することを目的とする。

この発明の要旨は、水平状に回転する回転ドラム中に混
合水を投入し、沈澱砂をドラム内周面に配設された螺旋
羽根で、沈澱砂排出部位まで搬ジし、該部位で沈澱砂を
複数の放射状に配設された邪魔板で掬い上げ、ドラムの
軸心位置にある搬出手段でドラム外へ砂を搬出するよう
にしたロータリ分級機において、砂排出口側の環状堰板
を二重とし、これらの環状堰板間に清水が注水可能とさ
れ、さらに、各邪魔板間には、環状堰板間と連通ずる導
通管がそれぞれ配設され、該導通管の外壁には清水噴出
孔が形成され、各邪魔板間に清水を噴出可能としたロー
タリ分級機にある。

以下、この発明の実施例を、図例に基づいて説明する。

従来と同様なロークリ分級機において、第１図に示すよ
うに、第２環状堰板３と砂掬上げ用の邪魔板１１との間
に、排水口５の開口径より所定長さ２α（ｄ−５〜１０
ｃＩｒＬ）短い開口径をもつ第３環状堰板１４が設けら
れ、第２・３環状堰板間３１４間に清水を注入可能に、
砂排出口６側から注水管１５が導入されている。

また、各邪魔板１１１１・・・間のドラム１内周面には
、第２・３環状堰板３，１４間と連通ずる先端閉塞の導
通管１６がそれぞれ配設され、導通管１６の外壁には細
孔（清水流出口）１８が複数個形成されている。

このとき、導通管１６の材質は、金属、合成樹脂、ゴム
等適宜選択でき、また、形状は、第１〜３図のように半
割りであっても、第４図のように完全なパイプ状であっ
てもよい。

また、ゴム材のような可撓性材料を用いた場合は、第４
図のようにスリット１９を併用するか又は単独に形成し
てもよい。

なお、導通管１６は任意の長さの先端が開口したもので
もよいし、第３環状堰板１４に穿った連通口を細孔１８
とすることもできる。

次に、上記実施例の使用態様を説明する。

従来と同様にして、ドラム内に投入シュート７を介して
混合水が投入され、ドラム１の底部に沈澱した砂は、螺
旋羽根８の作用により砂排出口６側へ搬送されてくる。

この砂排出口６側へ搬送されてきた沈澱砂は、邪魔板８
により順次掬い上げられ、自重により搬出シュート１２
上に落下して、ドラム１外へ搬出される。

このとき、第２・３環状堰板３，１４間には常時注水管
１５から清水が注水されており、また、第３環状堰板１
４の開口径は排出口５の開口径より所定長２α小さいの
で、ヘッド差αを生じ、清水流出口１Ｂ、１９に混合水
（比重１．０４）を排除できる水圧を生じさせるので第
３環状堰板１４の堰部高さより下方にある導通管１６を
介して混合水中に流出する。

このため、邪魔板配設部位における混合水の泥分含有率
が大きくなっても、該混合水は沈澱砂が堆積する最下位
置にくるまでに清水によって入れ替えられ、沈澱砂は清
水で洗浄されながら掬い上げられるので、採取砂中の泥
分含有率は格段に減少する。

採取砂中の泥分含有率において、従来、約７．５％のも
のが、本発明の分級機を用いた場合、約０．５％となっ
た。

なお、沈澱砂が導通管１６上に堆積してしまうと、清水
は流出がほとんど止むが、それまでに沈澱砂中の泥分は
清水によって排除されるので問題はない。

この発明のロータリ分級機は、上記のような構成なので
、混合水中から、泥分含有率の格段に低い品質的に優れ
た砂を分級採取することができる等の効果を奏する。

なお、上記実施例では清水流出口の所定の水圧をヘッド
差により生じさせたが、直接密閉空間からポンプ等によ
り導通管に清水を注入し、所定の水圧を生じさせてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のロークリ分級機の部分概略図、第２
図は第１図のｎ−１ｔ線概略断面図、第３図は第１図の
導通管取付部位の部分斜視図、第４図はこの発明の他の
導通管取付部位の部分斜視図、第５図は従来のロークリ
分級機の概略図、第６図は第５図の■−■線断面図であ
る。 １・・・・・・回転ドラム、２・・・・・・第１環状堰
板、３・・・・・・第２環状堰板、５・・・・・・排水
口、６・・・・・・砂排出口、８・・・・・・螺旋羽根
、１２・・・・・・搬出シュート（搬出手段）、１４・
・・・・・第３環状堰板、１５・・・・・・注水口、１
６・・・・・・導通管、１８・・・・・・細孔（清水流
出口）、１９・・・・・・スリット（清水流出口）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 回転ドラムの両側がそれぞれ第１・２環状堰板で閉
   じられ、第１・２環状堰板には排水口及び砂排出口がそ
   れぞれ形成され、また、前記回転ドラムの内周面には沈
   澱砂を砂排出口側へ搬送させる螺旋羽根が配設されると
   ともに、砂排出口側には沈澱砂を掬い上げ落下させる邪
   魔板が放射状に配設され、砂を回転ドラム外へ排出させ
   る手段が備えられているロークリ分級機において、前記
   邪魔板と砂排出口側の第２環状堰板との間に排水口の開
   口径より所定長さ短い開口径をもつ第３環状堰板が設け
   られ、第２・３環状壁間に清水が注入可能とされ、さら
   に、前記邪魔板配設部。 位に、第２・３環状板間と連通ずる清水流出孔が設けら
   れていることを特徴とするロークリ分級機。 ２ 前記清水流出孔が、前記邪魔板間の回転ドラム内周
   面に沿って設けられた導通管に穿たれたものである特許
   請求の範囲第１項記載のロークリ分・縁桟。