JPS5818883B2 - ハンカソセイザイリヨウセイケイタイノ セツダンホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は軽量発泡コンクリート等の半可塑性材料成形
体の切断方法に関するものである。

一般に、たとえば軽量発泡コンクリート製の薄板を切断
分割して製造するには、大型の型枠内に予め必要に応じ
て鋼棒、金網等の補強筋を配置してモルタル類を注入し
、そのモルタルが半硬化状態に達した時に脱型し、次い
で各補強筋間を切断して単板に分割した後、オートクレ
ーブにより蒸気養生して製品化する。

ところで従来半硬化状態にある成形体（以下単に成形体
と称する）を切断分割して単板を成形する際には、成形
体を切断台座に載置し、緊張したピアノ線等の金属線に
より垂直方向に切断するのが普通である。

しかしながら成形体を切断台座に移動する際に走行グリ
ッパ−等の比較的高価な設備を必要とし、さらに縦切断
するために切断台座には金属線を通過させる溝孔を設け
る必要があり、作業手間と設備の点で問題があった。

そこでこの発明は特殊な設備を必要とせず、平方向に切
断して容易に薄板を形成する方法について提案するもの
で、以下この発明を図示する実施例によって説明する。

第１図に示すように断面上広状の型枠１は底枠２と、そ
の四周にそれぞれ相対向して配置された側枠３，３およ
び端枠４，４とからなり、型枠１内には垂直方向に垂下
して所定間隔に鋼棒、金網等の補強筋５が配置されてい
る。

そして型枠１内にモルタル類６を注入し、半硬化状態に
達した後、側枠３および端枠４を解体して脱型し、成形
体７を形成する。

次いで第３，４図に示すように成形体７の長辺側の一側
面と底面との偶角部を鉤形状加工刃物８により長手方向
に沿って凹溝９を形成する。

次いで金属線切断刃１０により成形体７の長辺側の一側
面を底面とのなす角が直角をなすように切断して直角面
Ａ−を形成する。

金属切断刃１０は支持部１１ 、１１’と、その支持部
１１ 、１１’間に緊張定着されたピアノ線等の金属線
１２とよりなり、支持部１１を成形体７の凹溝９内に、
かつ支持部１１′を成形体７の上方に配置して金属線１
２が成形体７の底面と直角をなすように切断刃１０を配
置し、切断刃１０を成形体７の長手方向に移動すること
により直角面Ａを形成できる。

次いで、第５図、第６図に示すように成形体７の直角ｍ
Ａ側の側方に台座を配置し、その台座上に成形体７をそ
の直角面Ａ側に９σ転倒させて直角面Ａを底面として前
記台座上に載置したのち切断刃により補強筋５，５間を
水平切断する。

切断に際しては第７図に示すように水平方向に平行して
緊張定着されたピアノ線等の金属線からなる切断刃１３
に所定の傾角をもたせて水平方向に移動することにより
同時切断が可能となり、短時間で形状の整った薄板が製
造できる。

以上の通りこの発明によれは、特殊な設備を用意するこ
となく、短時間で寸法精度が高く美しい形状を有する可
塑性材料薄板が製造できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の概要を示したもので、煩雑化を避ける
ために簡略化しである。 第１図、第２図は型枠、補強筋の配置状態およびモルタ
ル類の注入状態を示す縦断面図、第３図は成形体の構成
を示す斜視図、第４図、第５図は成形体の一側面切削状
態を示す側面図、第６図は成形体９０転倒させた状態を
示す側面図、第７図は成形体の水平方向切断状態を示す
概要斜視図である。 １・・・・・・型枠、２・・・・・・底枠、３・・・・
・乍１］枠、４・・・・・・端枠、５・・・・・・補強
筋、６・・・・・・モルタル類、７・・・・・・成形体
、８・・・・・・加工刃物、９・・・・・・凹溝、１０
・・・・・・切断刃、１１ 、１１’・・・・・・支持
部、１２・・・・・・金属線、１３・・・・・・切断刃
、Ａ・・・・・・直立面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 半硬化状態における半可塑性材料成形体の一側面を
   切削して底面と前記−側面とのなす角を直角に形成し、
   次いで前記成形体の一側面側に９０゜転倒させてその一
   側面を底面とし、次いで成形体を水平切断してなること
   を特徴とする半可塑性材料成形体の切断方法。