JPS5818629Y2 - 扉棚装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は特に冷蔵庫の扉内板に瓶類あるいは罐詰類等
を収容するのに好適な、少なくとも上下２段の収容器の
うち、下側収容器の一部が高低側収容物を収容できるよ
うにした扉棚装置の改良に関するものである。

以下図により本考案による実施例と従来品とを比較しな
がら詳細に説明する。

第１図はこの考案による扉棚装置が適用された冷蔵庫扉
の一例を示す斜視図、第２図は第１図中の上側収容器部
分（断面２−２）を拡大して示す斜視図である。

第３図は第２図に相当する従来品の上側収容器の底面側
より拡大して示す斜視図である。

図において、１は冷蔵庫本体（図示せず）に開閉自在に
軸支された冷蔵庫扉、２は冷蔵庫扉１の扉内板３の左右
に形成された土手部、４は扉内板３と扉外板５との間に
充填された断熱材、６は扉内板３の土手部２，２間に着
脱自在に係止されたビール瓶等の比較的背の高い収容物
を収容するためのラック、７はラック６と同様に土手部
２，２間に着脱自在に係止された、瓶類あるいは、罐詰
類等を収容するための上側収容器である。

この上側収容器７は仕切壁８により２室に区分され、一
方の収容室は軸９を支点に開閉自在に閉塞する蓋体１０
によって、その底面が形成されている。

従来のこの種装置は第３図に示すように、この蓋体１０
の上側収容器後壁１１側には、蓋体１１を下方より支持
するため、後壁１１裏側に配設した断面路り字状の支持
具１２のくし状の爪１３に対応して切欠部１４が形成さ
れていた。

１５は上記支持具１２にネジ１７によって固着された操
作つまみで、これらは、例えば操作つまみ１５を左方に
摺動することによって支持具１２が長穴１６に案内され
て左方に移動し、蓋体１０を支持していた支持具１２の
爪１３が蓋体１０の切欠部１４に位置し、この蓋体１０
が爪１３との係合を外して軸９を支点に自重により下方
に回動し、開放されるように構成されていた。

このような、従来の蓋体１０の支持構造では、操作つま
み１５、支持具１２、ねじ１７の合計３部品により構成
され、製造コストが高く、また操作上、蓋体１０で上側
収容器７を閉塞する際、蓋体１０を例えば左手で上側収
容器７に閉塞状態に支持しておき、右手にり、操作つま
み１５を右方に摺動させて閉塞する構造であり、上記従
来構造では両手を使用して閉塞しなければならないとい
う欠点があった。

この考案は上記の欠点を改良したもので、支持部品点数
の減少及び操作性の簡易化をはかったものである。

この考案は第２図に示すように上側収容器７の後壁１１
底部に一体戒形された軸受１８，１８’を設け、この軸
受８，８′に軸支されて回動可能となるよう軸１９．１
９’を有するノブ２０が軸受１８，１８’に嵌合されて
いる。

ノブ２０には中央部に指等により操作する為の切欠き２
３が配設された蓋体１０が載置される蓋体載置面２１を
有している。

第４図の如く通常状態では、蓋体１０はノブ２０の蓋体
載置面２１上に載置され、第６図の如く小物等の収容に
適した小物棚２７として使用される。

このノブ２０を蓋体１０中央部に有する切り欠き２３よ
り指等による外力で、上側方向（第４図矢印方向）に回
転すると、この蓋体１０がノブ２０の蓋体載置面２１と
の係合を外して、第５図の如く軸９を支点に自重により
下方向に回動し、開放されるように構成されており、ノ
ブ２０は指等による外力を取り去ればノブ２０の自重に
より定位置に戻るよう重量配分されている。

２４は上記ラック６及び上側収容器７と同様に土手部２
，２間に軸（図示せず）によって係止された下側収容器
で、上記上側収容器７の下方に位置し、上記蓋体１０を
開放したとき、その開放端が下側収容器２４の前壁２５
に当接して蓋体１０がラック６と同様の傾斜面を形成す
るように構成されている。

この状態では第７図に示すようにビール瓶等の比較的背
の高い収容物も容易に収容できる。

また、蓋体１０を元に戻して小物棚２７として使用する
には、蓋体１０の底部を指等で上方向に外力を加えるこ
とにより軸９を中心に回動した蓋体１０の蓋体先端部２
２がノブ先端部２６を突き上げ、ノブ２０より蓋体１０
が上側に位置した時、ノブ２０は自重により定位置に戻
る。

この状態で蓋体１０より指等により加えた外力を取り去
れば、ノブ２０の蓋体載置面２１に蓋体１０の先端部２
２が係合し、小物棚２７となる。

以上述べたように、この考案によれば、上側収容器７底
面を開閉自在に閉塞する蓋体の支持を片手で可能として
操作性を向上させると共に、従来支持体として３部品で
構成されていたものを一部品で構成したので、低価格と
することができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案による扉棚装置が適用された冷蔵庫
扉の一例を示す斜視図、第２図は第１図中の上側収容器
部分の断面ＺＺの拡大斜視図、第３図は上側収容器部分
の従来構造を示す底面側より拡大して示す斜視図、第４
図、第５図は上側収容器の動作を示す断面図、第６図、
第７図は食料品等の収容状態を示す断面図である。 図中同一符号は同一あるいは相当部分を示しており、３
は扉内板、７は上側収容器、９は軸、１０は蓋体、１８
は軸受、１９は軸、２０はノブ、２４は下側収容器であ
る。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）扉内板３の上下に、少なくとも２段の収容器７．
   ２４が設けられた扉棚装置の上側収容器７底面を開閉自
   在に閉塞する蓋体１０で形成する扉棚装置において、上
   側収容器７の後壁底部に、上記蓋体１０を支持および開
   放すべく回動可能に軸支されたノブ２０を設けたことを
   特徴とする扉棚装置。
2. （２）上側収容器底面の蓋体１０が下方へ開放されたと
   き、上記蓋体の先端部が下側収容器２４の前壁に当接し
   て、傾斜面を形成するようにした実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の扉棚装置。