JPS5818331B2 - ガラスの製造方法 - Google Patents
ガラスの製造方法Info
- Publication number
- JPS5818331B2 JPS5818331B2 JP51006217A JP621776A JPS5818331B2 JP S5818331 B2 JPS5818331 B2 JP S5818331B2 JP 51006217 A JP51006217 A JP 51006217A JP 621776 A JP621776 A JP 621776A JP S5818331 B2 JPS5818331 B2 JP S5818331B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soot
- base material
- glass
- layer
- glass component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
- C03B37/014—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、たとえば光伝送用ファイバなどに用いる、
高純度ガラスの製造方法に関するものである。
高純度ガラスの製造方法に関するものである。
高純度ガラスの製造方法の一つに、火災加水分解法があ
る。
る。
これは「第1図」に示すように、金属の塩化物(SiC
14、GeCl4など)を、酸水素炎10内で加水分解
し、できたガラスのスス12を、基材14上にたい積さ
せ、その後、焼結温度まで加熱して、透明ガラス体16
とするものである。
14、GeCl4など)を、酸水素炎10内で加水分解
し、できたガラスのスス12を、基材14上にたい積さ
せ、その後、焼結温度まで加熱して、透明ガラス体16
とするものである。
(第2図参照)また、普通、このようにした後基材14
を除去す。
を除去す。
この基材14を除去するのに、従来は、たとえばダイヤ
モンドリーマなとで削り取っていた。
モンドリーマなとで削り取っていた。
しかし、この作業は時間がかかり、ガラスのロスも大き
く、また切削中にガラスが割れる危険も多い(ガラスが
高温からの熱収縮により基材に応力を与えているため)
、などの欠点があった。
く、また切削中にガラスが割れる危険も多い(ガラスが
高温からの熱収縮により基材に応力を与えているため)
、などの欠点があった。
この発明は、上記問題の解決を図り、基材を容易に除去
できるようにしたもので、その特徴とする点は、基材上
に目的とするガラス成分のススをたい積させる前に、こ
れと基材との間に前記ガラス成分のススよりも焼結温度
の高いガラス成分からなる基材分離用スス層を形成する
ようにした点にある。
できるようにしたもので、その特徴とする点は、基材上
に目的とするガラス成分のススをたい積させる前に、こ
れと基材との間に前記ガラス成分のススよりも焼結温度
の高いガラス成分からなる基材分離用スス層を形成する
ようにした点にある。
これを「第3図」についてより詳しく説明すると、20
は基材である。
は基材である。
これには従来同様にカーボン、石英、バイコール、窒化
ケイ素、窒化ホウ素、プラチナ金属などを、たとえば細
長い円柱状にしたものを用いる。
ケイ素、窒化ホウ素、プラチナ金属などを、たとえば細
長い円柱状にしたものを用いる。
22が基材分離用スス層で、たとえば火災加水分解法で
形成される。
形成される。
このスス層22は次のようなものでなけれはならない。
■)目的とするガラス成分のスス24よりも焼結温度が
高い(約200℃くらいの差が必要)ガラス成分のもの
であること。
高い(約200℃くらいの差が必要)ガラス成分のもの
であること。
なおここでいうガラス成分のものの中には、5102な
どのガラス形成酸化物とAl2O3などの中間酸化物と
の両方を含む。
どのガラス形成酸化物とAl2O3などの中間酸化物と
の両方を含む。
2)その後の工程、たとえば火災加水分解に耐える物質
からなること。
からなること。
3)目的とするガラス成分のスス24に悪影響を与える
不純物を含まないこと。
不純物を含まないこと。
具体的には、目的とするガラスがドープト石英ガラスの
場合には、焼結温度が1550〜1600℃の5i02
など。
場合には、焼結温度が1550〜1600℃の5i02
など。
また、目的とするガラスが5i02あるいは低ドーパン
ト含有ドープト石英ガラスの場合には、Z r 02
(焼結温度2710°C)、A1□03(同2034℃
)、Ti02(同1837°C)などか、あるいはこれ
らとSiO□との混合物を用いる。
ト含有ドープト石英ガラスの場合には、Z r 02
(焼結温度2710°C)、A1□03(同2034℃
)、Ti02(同1837°C)などか、あるいはこれ
らとSiO□との混合物を用いる。
また、基材分離用スス層22(才厚くする必要はなく、
たとえば0.1〜1mm程度でよい。
たとえば0.1〜1mm程度でよい。
スス24の層を必要厚さだけたい積させた後は、従来と
おりこれを焼結して透明ガラス体とする。
おりこれを焼結して透明ガラス体とする。
焼結温度は、たとえばGeO2を8%含むものでは14
00℃であり、分離用スス層に5i02を用いれば、そ
の時、上記のように基材分離用スス層22は、依然とし
てススのままでいることになる。
00℃であり、分離用スス層に5i02を用いれば、そ
の時、上記のように基材分離用スス層22は、依然とし
てススのままでいることになる。
したがって、基材20とスス24のガラス化したものと
は、強固に接合していないから、これらの分離は従来に
比べて容易になる。
は、強固に接合していないから、これらの分離は従来に
比べて容易になる。
たとえばフッ化水素酸により基材分離用スス層22を溶
出させるなどの手段をとることができる。
出させるなどの手段をとることができる。
また、スス層22を厚く設ければ、基材20を簡単に引
き抜くことができる。
き抜くことができる。
なお以上の発明は、基材分離用スス層22およびスス2
4を火災加水分解法で形成する場合について述べた。
4を火災加水分解法で形成する場合について述べた。
しかしこれらの形成は、他の方法、たとえばCVD法、
プラズマトーチ法などによっても形成でき、これらの方
法による場合も、この発明の範囲内に含まれるものであ
る。
プラズマトーチ法などによっても形成でき、これらの方
法による場合も、この発明の範囲内に含まれるものであ
る。
実施例 1
基材20として、直径が7 mm、長さ20cTLの丸
棒状のカーボンを用いた。
棒状のカーボンを用いた。
まず酸水素炎中にS+CI4120cc(毎分の値、以
下同様)を送り込んで、トI25110281で加水分
解させ、できたS io 2からなる基材分離用スス層
22を、約0.1 mmの厚さに基材20上に形成した
。
下同様)を送り込んで、トI25110281で加水分
解させ、できたS io 2からなる基材分離用スス層
22を、約0.1 mmの厚さに基材20上に形成した
。
その上に、同様に酸水素炎による加水分解法により、S
] 02 s 5%、Ge0215%のスス24の層
を、直径が60mmになるまでたい積させた。
] 02 s 5%、Ge0215%のスス24の層
を、直径が60mmになるまでたい積させた。
そののちこれを1350℃の温度で焼結した結果、22
mmφのガラス体を得た。
mmφのガラス体を得た。
これを5%フッ化水素酸中に5分間入れて、素材分離用
スス層22を溶出させ、容易に基材20を分離すること
ができた。
スス層22を溶出させ、容易に基材20を分離すること
ができた。
分離した基材20は酸洗い、乾燥し、再度使用すること
ができた。
ができた。
また基材20を分離した透明ガラス体は、外径22朋φ
、内径8mmφであったが、これを研摩した後、再度加
熱して、基材20を除いたあとのすき間をつぶし、直径
が20mrnの光通信用石英コアガラスを得た。
、内径8mmφであったが、これを研摩した後、再度加
熱して、基材20を除いたあとのすき間をつぶし、直径
が20mrnの光通信用石英コアガラスを得た。
実施例 2
基材20として10關湧のカーボン棒を使用。
まずその上に、H27e=、02 8.g、ZrCl4
2Qcc、5iCI4 5QCcを送り込み、Zr02
(30%)−8iO□(70%)の分離用スス層22を
形成。
2Qcc、5iCI4 5QCcを送り込み、Zr02
(30%)−8iO□(70%)の分離用スス層22を
形成。
この層が1關の厚さOこなったとき、Ge098%を含
むガラスのスス層を、酸水素炎で02811H241で
形成。
むガラスのスス層を、酸水素炎で02811H241で
形成。
それが4mmの厚さになったとき、次に5jO2のみの
ガラスのスス層を97朋φになるまで、02 i、 H
251を用いて積層。
ガラスのスス層を97朋φになるまで、02 i、 H
251を用いて積層。
それを1650℃の温度で焼結した。
ZrO□5i02の層は焼結温度が1900℃であり、
依然としてススのままであった。
依然としてススのままであった。
焼結したガラス体から、基材20を手で引き抜くことに
より分離できた。
より分離できた。
ガラス体の外径は38mmφで、これを中心部をつぶし
てファイバ化することにより、外径125μm1コア径
径50μm、比屈折率差1%の光ファイバが得られた。
てファイバ化することにより、外径125μm1コア径
径50μm、比屈折率差1%の光ファイバが得られた。
実施例 3
基材20に、10mmφのカーボン棒を使用。
その上にH271,O□8L AlCl380CCを送
り込み、A I 203の分離用スス層22を0.5
mm厚に形成。
り込み、A I 203の分離用スス層22を0.5
mm厚に形成。
次に5i02−Ge02(2%)のスス層を酸水素炎で
、0211H24,iで形成。
、0211H24,iで形成。
それが15朋φになったところで、5i02のススのみ
を175m1φになるまでたい積。
を175m1φになるまでたい積。
それを1650℃の温度で焼結し透明ガラス化した。
A1□03の融点は2034°Cであり、依然としてス
スのままであった。
スのままであった。
それを5%フッ化水酸中に3分間浸せきした後、焼結し
たガラス体は手で引き抜くことにより分離できた。
たガラス体は手で引き抜くことにより分離できた。
ガラス体の外径は65龍φであった。
それを中心部をつぶしてファイバ化したところ、外径1
25μm1コア径8μm1比屈折率差0.25%の光フ
ァイバが得られた。
25μm1コア径8μm1比屈折率差0.25%の光フ
ァイバが得られた。
発明の効果
以−ヒ述べたようにこの発明においては基材20上に目
的とするガラス成分のスス24よりも焼結温度の高い基
材分離相スス層22を形成するので、(1)」二記のよ
うに基材20の除去が容易になる。
的とするガラス成分のスス24よりも焼結温度の高い基
材分離相スス層22を形成するので、(1)」二記のよ
うに基材20の除去が容易になる。
(2)ガラスの割れが少なくなる。
すなわち従来は、母材を焼結する段階で割れるものが1
5%くらい、その後の研摩作業で割れるものが25%く
らいもあったが、本発明により割れは10%に減少した
。
5%くらい、その後の研摩作業で割れるものが25%く
らいもあったが、本発明により割れは10%に減少した
。
(3)スス24の焼結時に、スス24および基材20か
らの脱ガスが容易になり、スス24内にガスが閉じ込め
られて、これに悪い影響をt、j、えることもなくなる
。
らの脱ガスが容易になり、スス24内にガスが閉じ込め
られて、これに悪い影響をt、j、えることもなくなる
。
(4)基材20内の不純物が、スス24内に浸透してゆ
くのを、基材分離用スス層22がくいとめることにもな
る。
くのを、基材分離用スス層22がくいとめることにもな
る。
(5)基材20の再使用が可能になる、
などの効果がある。
第1図は従来の火炎加水分解法によるガラスのスス層形
成の説明図、第2図は同じ〈従来のススを焼結して透明
ガラス体とした状態の説明図、第3図はこの発明におい
て基材分離用スス層を形成する状態の説明図である。 20・・・・・・基材、22・・・・・・基材分離用ス
ス層、24・・・・・・スス(目的とするガラス成分の
もの)。
成の説明図、第2図は同じ〈従来のススを焼結して透明
ガラス体とした状態の説明図、第3図はこの発明におい
て基材分離用スス層を形成する状態の説明図である。 20・・・・・・基材、22・・・・・・基材分離用ス
ス層、24・・・・・・スス(目的とするガラス成分の
もの)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 基材上に、目的とするガラス成分のススをたい積さ
せ、これを焼結して透明ガラス体とし、その後前記基材
を除去するガラス製造方法において、前記基材上に、ま
ず、目的とするガラス成分の前記ススを焼結させる時に
、依然としてススの状態を保つことができる程度に焼結
温度の高いガラス成分のうすい基材分離用スス層を形成
し、その上に目的とするガラス成分の前記ススをた。 い積させ、 その後、前記基材分離用スス層がスス状態に保たれるよ
うな温度範囲で、ガラス成分となる前記ススを透明ガラ
ス化すること、 を特徴とするガラスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51006217A JPS5818331B2 (ja) | 1976-01-22 | 1976-01-22 | ガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51006217A JPS5818331B2 (ja) | 1976-01-22 | 1976-01-22 | ガラスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5289934A JPS5289934A (en) | 1977-07-28 |
JPS5818331B2 true JPS5818331B2 (ja) | 1983-04-12 |
Family
ID=11632343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51006217A Expired JPS5818331B2 (ja) | 1976-01-22 | 1976-01-22 | ガラスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5818331B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0743050U (ja) * | 1993-06-15 | 1995-08-18 | 惇美 金子 | 口の広い器にも少量の物をも倒れないように立てて固定させる用具 |
JP5466248B2 (ja) * | 2012-01-27 | 2014-04-09 | 信越石英株式会社 | 繊維状光触媒体の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4966146A (ja) * | 1972-09-11 | 1974-06-26 |
-
1976
- 1976-01-22 JP JP51006217A patent/JPS5818331B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4966146A (ja) * | 1972-09-11 | 1974-06-26 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5289934A (en) | 1977-07-28 |
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