JPS5818324Y2 - 携帯用ラジオ等用飛出しロッドアンテナの係止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、携帯用小型ラジオ、テレビ等に用いられる飛
出しロッドアンテナの係止装置に関するものである。

飛出しロッドアンテナは、中心部のロッドがスプリング
により上方へ押されており、之を係止装置で止め、使用
時に係止装置の解錠により飛出すようになっている。

従来の係止装置は、ロッドに対し直交する方向に移動し
てロッドに係合する係止部材を有し、解錠においては、
機器の外部に突出したレバーを押すことにより解放する
ようになっている。

このような飛出しロッドアンテナを携帯用ラジオ゛に取
着げた場合、下記のような不都合が生ずる。

（イ）上記のように解錠用レバーが機外に突出しており
、このレバーに他物が引掛り易く、それによりセントが
転倒して破損したり、又はアンテナが飛出して負傷させ
たりする。

（ｏ）一般に、携帯用ラジオは扁平で不安定であり解錠
の時、レバーを側方から押すことによりセットが転倒す
ることがある。

之を防ぐためには両手を用い、一方の手でセントを押え
ながら他方の手で操作しなげればならないと言う不自由
がある。

本考案はこのような不都合のないアンテナ係止装置を提
供せんとするもので、アンテナ頂部の周囲に設けられた
解錠リングをアンテナの軸方向において下方に押すこと
により解錠できるようにしたことを特徴とするものであ
る。

以下図面を参照して説明する。

図において１は携帯用ラジオの筐体、２はアンテナ取付
用金具で上部の鍔３と下部のナツト４で筐体部分を締付
けて固定されている。

この金具の中に飛出しロッドアンテナ５の最外側の６段
目ロンドロが摺動可能に挿入されている。

該ロッドアンテナは１段目飾り玉Ｔ、２段目ロッド８お
よび以下３段目ロッド９及至６段目ロッド６までの各ロ
ッドよりなり、２段目ロッド８と３段目ロッド９との間
にコイルスプリング１０が設けられ、２段目ロッド８が
飛出すようになっている。

６段目ロンドロの下端に暴走金具１１がかしめ止され、
その下端の突出板部１２が台金具１３のスリット１４内
に挿入され、ネジ１５によりロッドが回転可能に支持さ
れている。

スリット１４の奥には更にスリット１６が設けられ、ロ
ッド支持部に弾力を与えるようにしている。

台金具１３の下端部にスリット１７を有する圧入リング
１８が嵌合し弾性をもって台金具に嵌着している。

このリング１８は後述のようにアンテナを引出した時、
固定されるもので、アンテナと共に台金具１３は回転で
き、リングとの間を潤滑するために、台金具１３の外周
に油溝２０が設けられ、その中にグリスが封入されてい
る。

リング１８の下端に一対の溝２１が形成され、その中に
係止固定板２２の一対の突起２３が係合している。

該係止固定板２２は台金具の下端部に挿入され、スナッ
プリング２４により止められている。

アンテナをラジオセントより引出した時には、係止固定
板の突起２３がアンテナ取付金具２に設けられたＶ溝２
５に係合して回転が阻止され、またロッド支持部は外方
に突出する。

従ってアンテナはネジ１５を中心として倒すことができ
、又軸線を中心として金具２およびリング１８内で回転
することができる。

このような飛出しロッドアンテナにおいてアンテナ取付
金具２に本考案による係止装置が設けられている。

該係止装置は金具本体２６と解錠部材２７とを有し、金
具本体には環状溝２８を設けその内側に環状の係止部材
３０を形成し、該係止部材は軸方向に６個所の割り溝が
設けられて半径方向に拡張収縮できるように設けられ、
係止部材の内側に形成された鉤部３１が飾り玉１の係止
溝３２に係合するようになっている。

解錠部材２７は筺体１の溝内に収められた鍔２９と、飾
り玉の外周に係合するリング３３と、前記環状溝２８に
係合するリング３４とを有し、リング３３は下端が係止
部材３０の内側に係合し、且外周が鉤部３１のテーパ部
に沿ったテーパとなっている。

リング３４は外周にストンパ突起３５を有し、之が金具
本体の溝３６に係合し抜は止となっている。

リング３４の下端と溝２８の底との間にスプリング３７
が挿入され、リング３４を押し上げ、リング３３が係止
部材３０より離れている。

従って第２図に示すように係止部材の鉤部３１は飾り玉
７の係合溝３２に係合し、アンテナの飛出しを阻止する
と共に、この状態で、その上面が飾り玉７の上面と同じ
かやや低い位置に保持されている。

解錠するには、第３図に示すように解錠部材２７をスプ
リング３１に抗して押し下げると、リング３３が係止部
材３０をそのテーパ面の係合により押し広げ、鉤部３１
を飾り玉の係合溝３２より外す。

従って飾り玉および２段目ロンド８はスプリング１０に
より、第１図に示すようにスプリングによって定まる適
当長さだけ飛出す。

かくて、その突出したロッドを必要に応じて更に引出す
ことができる。

以上の説明で明らかなように、本考案によれば、解錠部
材２１が筐体の外方へ突出していないので、これと不用
意に接触することがなく、従って、携帯用ラジオ等の転
倒、アンテナの不意の突出による危険等を生ずることが
ない。

また、解錠部材をアンテナの軸方向に押し込むことによ
り解錠されるようになっているので、その押圧力はセッ
トを下方の安定方向へ押すことになり、セントが転倒す
ることがなく、片手で軽く操作することができる。

更に、解錠部材は飾り玉を囲む環状になっているので、
どの部分を押しても解錠作動が行われ、操作が容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を取付けた携帯用ラジオの一部を示す斜
視図、第２図及び第３図は本考案を示す断面図、第４図
は飛出しアンテナ全体を示す図、第５図はアンテナ基部
に嵌合される圧入リング部分を示す斜視図である。 １・・・・・・筐体、２・・・・・・アンテナ取付金具
、３・・・・・・鍔、４・・・・・・ナンド、５・・・
・・・飛出しロッドアンテナ、６・・・・・・６段目ロ
ンド、γ・・・・・・飾り玉、８・・・・・・２段目ロ
ッド、９・・・・・・３段目ロッド、１０・・・・・・
コイルスプリング、１１・・・・・・暴走金具、１２・
・・・・・突出板部、１３・・・・・・台金具、１４・
・・・・・スリット、１５・・・・・・ネジ、１６，１
７・・・・・・スリット、１Ｂ・・・・・・圧入リング
、２０・・・・・・油溝、２１・・・・・・溝、２２・
・・・・・係止固定板、２３・・・・・・突起、２４・
・・・・・スナップリング、２５・・・・・・Ｖ溝、２
６・・・・・・金具本体、２γ・・・・・・解錠部材、
２Ｂ・・・・・・環状溝、２９・・・・・・鍔、３０・
・・・・係止部材、３１・・・・・・鉤部、３２・・・
・・・係合溝、３３・・・・・・リング、３４・・・・
・・リング、２５・・・・・・突起、３６・・・・・・
溝、３１・・・・・・スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 飛出しロッドアンテナを収めた携帯用ラジオ等の筐体に
   アンテナの頂部を囲む溝を設け、該溝内において筐体に
   固定された金具本体と、アンテナの軸方向に摺動可能の
   解錠部材とを設け、該金具本体は、ロッドアンテナの半
   径方向に拡張、収縮し ロッドアンテナ頂部の飾り玉に
   形成した係合溝に係合し得るように設けられた係止部材
   を有し、前記解錠部材は、飾り玉を囲む環状をなし、ス
   プリングにより押し出されるように付勢され、かつ押し
   出されたときその上面が前記筐体およびロンドナンテナ
   の飾り玉の上面とほぼ同じ高さに保持され、この解錠部
   材の押し下げにより、前記係止部材を拡張して解錠し得
   るように構成してなることを特徴とする携帯用ラジオ等
   用飛出しロッドアンテナの係止装置。