JPS5818226Y2 - プリント配線板用端子機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリント配線板用端子機構に関するものであ
って、比較的簡単な構成でコストが安く取り付けも容易
な端子機構を提供するものである。

プリント配線板を含む装置においても、外部配線を接続
するのにあたって、端子ねじで端子チップを締め付ける
ようにした端子機構が用いられることがある。

第１図は、従来のこの種の機構の一例の一部を示す構成
説明図であって、１は端子ねじ、２は外部配線、３は接
続チップ、４は埋め金具、５はブロック、６はプリント
配線板である。

外部配線２の端部には接続チップ３が取り付けられてい
る。

埋め金具４の一端４ａには端子ねじ１の螺合するねじ溝
が形成され、他端４ｂにはプリント配線板６に挿入する
ための挿入部が形成されている。

この埋め金具４は、絶縁材よりなるブロック５に植設さ
れている。

なお、ブロック５はモールド成形されるものであって、
隣接する端子ねじ領域を分離するための隔壁体５ａ等も
一体化されている。

プリント配線板６には、埋め金具４の端部４ｂを挿入す
るための貫通孔６ａが形成されている。

なお、この貫通孔１ａの周縁には、配線パターンの延長
されたランドパターンが形成されているが図示しない。

ところで、このような従来の機構によれば、フロック５
に植設された埋め金具４の端部４ｂをプリント配線板６
０貫通孔６ａに挿入して半田付けしなげればならず、多
数の端子の場合には相当の工数になる。

オた、いずれかの端子の螺合部が不良になった場合には
、これら各端子の半田付けを取り外して全体を交換しな
げればならない。

さらに、このような構成によれば、埋め金具４を含めて
モールド成形しているのでコストが高くなる。

本考案は、これらの欠点を解決したものであって、以下
、図面を用いて詳細に説明する。

第２図は、本考案の一実施例の一部を示す構成説明図で
あって、７は第１のブロック、８ハ第２のブロック、９
はナツト、１０はプリント配Ｍ板である。

第１のブロック７は、絶縁材によりモールド成形された
ものであって、端子ねじ１を挿入するための貫通孔７ａ
が形成されるとともに隣接する端子ねじ領域を分離する
ための隔壁体７ｂが一体化されている。

第２のブロック８も絶縁材によりモールド成形されたも
のであって、端子ねじ１に螺合する螺合体として用いる
ナツト９を遊嵌するための６角形の袋孔状の嵌入孔８ａ
が形成されている。

プリント配線板１０には、端子ねじ１を挿入するための
貫通孔１０ａが形成されている。

なお、この貫通孔１０ａの内周面および周縁には配線パ
ターンの延長されたランドパターンが形成されているが
図示しない。

また、これら第１．第２のブロック７．８およびプリン
ト配線板１０には、取付ねじを挿入するための貫通孔お
よび取付ねじに螺合する螺合部等が設けられているが図
示しない。

これらは、次のようにして端子機構として構成される。

ｌず、第２のブロック７の嵌入孔８ａにナツト９を嵌入
する。

ここで、嵌入孔８ａはナツト９よりもやや大きめに形成
されていて、ナツト９は遊嵌状態にある。

そして、第２のブロック８をプリント配線板１００ラン
ドパターンが形成された面に配置するとともに第１のブ
ロックＴを他方の面に配置し、取付ねじ（図示せず）に
より第１のブロック７−プリント配線板１０−第２のブ
ロック８を共線めする。

このような状態において、第１のブロック７側から貫通
孔７ａに端子チップ３を通して端子ねじ１を挿入するこ
とにより、端子ねじ１はプリント配線板１００貫通孔１
０ａを通って第２のフロック８の嵌入孔８ａに至り、ナ
ツト９と螺合可能な状態となる。

これら端子ねじ１とナツト９を螺合締結することにより
、外部配線２は、端子チップ３一端子ねじ１−ナツト９
−ランドパターン（図示せず）を経て、プリント配線板
１０の所定の配線パターン（図示せず）と電気的に接続
されることになる。

なお、ナツト９の少なくともいずれか一方の面に皿ばね
やコイルばね等を配置することにより、これらばね体の
押圧力によって端子ねじを緩めた状態においても電気的
導通を図ることができる。

これらから明らかなように、本考案によれば、従来のよ
うな半田付は作業は不要となり、保守作業も容易となる
。

また、埋め金具を省略することができるので、モールド
成形のコストも安くなる。

さらに、端子ねじとナツトとの螺合部が第１０ブロツク
をガイドとして挿入方向の奥１つた所に形成されている
ので、外部配線の接続作業時にあらかしめ端子ねじを挿
入しておくだけで脱落することはなく、能率よく接続作
業を行なうことができる。

なお、上記実施例では、第１のブロックと第２のブロッ
クとを分離形成してプリント配線板を両面から挾むよう
にして取り付ける例について説明したが、第１のブロッ
クと第２のブロックとを一体成形して、プリント配線板
の端部をこれらブロックの間隙部に挾むようにしてもよ
い。

第３図は、このような実施例を示す構成説明図であって
、１１は一体化されたブロック、１２はナツト押えであ
る。

ブロック１１には、一端が端子ねじ１の挿入孔として形
成され他端がナツト９の嵌入孔として形成された段付の
貫通孔１１ａ１プリント配線板１０の端部を挿入するた
めの間隙部として用いる切込部１１ｂ１隣接する端子ね
じ領域を分離するための隔壁体１１ｃ等が形成されてい
る。

このような構成において、ナツト９を貫通孔１１ａの大
径端から嵌入するとともに貫通孔１１ａ内に切込部１１
ｂが延長された間隙部を保つようにしてナツト押え１２
を圧入する。

これにより、第２図と同様な効果が得られる。

第４図も、本考案の他の実施例を示す構成説明図であっ
て、ブロック１１の端子ねじの挿入端を階段状に形成し
て長さの異なった端子ねじを用いるようにしたものであ
り、スペースを節約することができる。

第５図は、第４図の変形例を示した構成説明図であって
、端子ねじの挿入端を段階状に形成したブロック１１を
用いるとともに端子ねじ１として同じ長さのものを用い
るようにしたものである。

この場合、ナツト９とプリント配線板１０との間に長さ
の異なったパイプ状の金具１３を介在させるとともに、
長さの異なったナツト押え１２を用いればよい。

第６図も、本考案の他の実施例を示す構成説明図であっ
て、第３図におけるナツト９とナツト押え１２とを一体
化した螺合金具１４を圧入したものである。

第７図も、本考案の他の実施例を示す構成説明図であっ
て、プリント配線板１００貫通孔１０ａの両面に電気的
に接続されたランドパターンを形成するとともに一端に
フランジ部が形成されたパイプ状の金具１５を用いて導
電部の面積を増大させるようにしたものである。

以上説明したように、本考案によれば、比較的簡単な構
成でコストが安く取り付けも容易なプリント配線板用端
子機構が実現でき、その実用的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の機構の一部の一例を示す構成説明図、第
２図は本考案の一実施例の一部を示す構成説明図、第３
図は本考案の他の実施例を示す構成説明図、第４図〜第
７図もそれぞれ本考案の他の実施例を示す構成説明図で
ある。 １・・・・・・端子ねじ、２・・・・・・外部配線、３
・・・・・・端子チップ、７・・・・・・第１ブロツク
、８・・・・・・第２ブロツク、９・・・・・・ナツト
、１０・・・・・・プリント配線板、１１・・・・・・
フロック、１２・・・・・・ナツト押え、１３・・・・
・・金具、１４・・・・・・螺合金具、１５・・・・・
・金具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 外部配線を接続する複数の端子ねじと、各端子ねじ
   を挿入する複数の挿入孔を有する第１のブロックと、各
   端子ねじに螺合する複数の螺合体を有する第２のブロッ
   クと、各端子ねじの挿入孔を有し各挿入孔の周縁部に配
   線パターンの延長されたランドパターンが形成されたプ
   リント配線板とからなり、第１のブロックと第２のフロ
   ックとの対向面の少なくともいずれか一方にプリント配
   線板のランドパターンとの電気的接触部を設け、第１の
   ブロックと第２のブロックとでプリント配線板を挾持す
   るようにしたプリント配線板用端子機構。 ２ 第１のブロックと第２のブロックとを一体成形し、
   その側面にプリント配線板の端部を挿入するための切込
   部を設けた実用新案登録請求の範囲第１項記載のプリン
   ト配線板用端子機構。