JPH0127262Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、プリント配線板用コネクタの端子短
絡防止用カバーに関するものであつて、プリント
配線接続用コネクタの端子を実装ユニツトの背面
側に備えた電子交換装置等に適用して有用なもの
である。

（従来技術） 近来、プリント配線板実装装置の背面側に実装
される接続用コネクタ端子の塵埃や異物接触によ
る電気的障害の発生を防止するために、端子を保
護する何らかの手段が要求されている。

第４図は従来の短絡防止対策用ピンの分解斜視
図であり、第５図は第４図のＢ部を拡大した斜視
図である。また第６図は従来の短絡防止構造の縦
断面図である。これらの図に示すように従来構造
ではプリント配線板１に設けられたコネクタ端子
２に短絡防止対策用ピン５を挿入して絶縁を行つ
ていた。しかしこの従来構造では、このプリント
配線板１には通常3000本以上ものコネクタ端子が
設けられるため、短絡防止対策用ピン３を挿入す
るには膨大な作業工数及び部品数量を要し、コス
ト高となる原因となつていた。

（考案の目的） 本考案の目的は、短絡による電気的障害からコ
ネクタ端子を保護するための防止用カバーを提供
することにある。

（考案の構成） 本考案は、プリント配線接続用コネクタの端子
を実装ユニツトの背面側に有する電子交換装置に
おいて、コの字形に曲げた薄い樹脂板にＬ字形に
曲げた複数の薄い樹脂製内板を該樹脂板の内側の
上面及び下面にすき間をもたせて貼り合せ、この
すきま部分に一部のコネクタ端子を挿入するよう
にしてプリント配線板に装着し、コネクタ端子の
全体を覆うようにしたものである。

（考案の好適な実施形態） 以下、本考案を、図面を参照しながら、実施例
について説明する。

第１図は本考案の実施例に係る短絡防止対策用
カバーをコネクタ端子に装着する前の状態で示し
た斜視図であり、第２図は第１図のＡ部分を拡大
して詳細に示した斜視図である。この実施例のカ
バーは、コ字形に曲げた充分薄いアクリル板３の
内側に、Ｌ字形に曲折した２個の樹脂製薄内板４
の短辺部分を、該アクリル板３のコ字形上辺部と
下辺部との間に一定のすき間をもたせて貼り合せ
た構造を有する。このカバーを、第３図の如く前
記アクリル板３と樹脂製薄内板４とのすきま部分
へプリント配線板１に設けたコネクタ端子２を差
し込むようにして、該プリント配線板上のコネク
タ端子の各ブロツク個々の最上部、最下部のコネ
クタ端子に嵌め込む。アクリル板３と樹脂製薄内
板４とのすきま部分の先端はハの字形に未広がり
状となつており、コネクタ端子が挿入され易い形
状となつている。

（考案の効果） このような短絡防止対策用カバーにより、複数
のコネクタ端子を一度に保護することが出来、現
地工事の作業工数の大幅な短縮化が図られると共
に、非常に薄い樹脂板のカバーにより成形されて
いるため、複数のコネクタ端子をブロツクの範囲
に応じてカバーをカツトすることが出来、フレキ
シブルな活用をすることが可能となり、効果は大
きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例による短絡防止対策用
カバーの装着前の状態における斜視図、第２図は
第１図のＡ部の拡大斜視図、第３図は本考案のカ
バーの装着状態における拡大断面図、第４図は従
来の短絡防止対策用ピンの装着前の状態の斜視
図、第５図は第４図のＢ部の拡大斜視図、第６図
は従来の短絡防止対策用ピンの装着後の状態の断
面図である。 １……プリント配線板、２……コネクタ端子、
３……コ字形アクリル板、４……樹脂製薄内板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント配線接続用コネクタの端子を実装ユニ
   ツトの背面側に有する電子交換装置において、コ
   の字形に曲げた薄い樹脂板にＬ字形に曲げた複数
   の薄い樹脂製内板を該樹脂板の内側の上面及び下
   面にすき間をもたせて貼り合せ、このすきま部分
   に一部のコネクタ端子を挿入するようにしてプリ
   ント配線板に装着し、コネクタ端子の全体を覆う
   ことを特徴とするコネクタ端子の短絡防止用カバ
   ー。