JPS5818069B2 - ストレプトミセス属微生物 - Google Patents

ストレプトミセス属微生物

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JPS5818069B2
JPS5818069B2 JP56046630A JP4663081A JPS5818069B2 JP S5818069 B2 JPS5818069 B2 JP S5818069B2 JP 56046630 A JP56046630 A JP 56046630A JP 4663081 A JP4663081 A JP 4663081A JP S5818069 B2 JPS5818069 B2 JP S5818069B2
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村尾沢夫
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、放線菌め新菌種ストレプトミセス・モズネン
シスに関する。
本発明者は、緑膿菌感染症治療剤等の医薬や微生物生育
調節剤として期待できる新規ペプチド誘導体(その塩を
含む)、詳しくは新規金属プロテアーゼ阻害物質(以下
、「PMPIJと略記する。
)を生化学的に生産する能力を有する上記放線菌の新菌
種を見出し、これに後述の如く、ストレプトミセス・モ
ズネンシスと命名し、本発明を完成するに至った。
上記新規ペプチド誘導体は、一般式 で示されるN−(6−ジオキシヘキソシルオキシヒドロ
キシフォスフイニル)−L−ロイシル−し−トリプトフ
ァンにおいて6−デオキシへキソシル基がラムノシル又
はフコシル基でない化合物である。
プロテアーゼ阻害物質は、医学分野において有用であり
、種々の応用例が挙げられる。
特に金属プロテアーゼ阻害物質については、緑膿菌感染
症に対する治療効果が期待される。
緑膿菌の感染症において、緑膿菌の生産する金属プロテ
アーゼの役割の犬なることが知られており、プロテアー
ゼ単独投与で、菌感染症と同じ症状を起すこともある。
従って、緑膿菌の生産する金属プロテアーゼを阻害する
物質を提供することは、現在及び将来の医療において極
めて重要な課題の一つである。
一方、微生物化学分野においても、微生物が生産する金
属プロテアーゼに対し阻害作用を有する物質は有用であ
り、微生物の生育、代謝の調節及び、その応用に基づく
種々の有用な用途が期待されている。
新規なプロテアーゼ阻害物質PMPIは、下記の特徴を
有し、放線菌の生産する多くの公知のプロテアーゼ阻害
物質とは、明確に区別される。
すなわち、放線菌の生産する公知プロテアーゼ阻害物質
は、いずれも、セリンプロテアーゼ、SHプロテアーゼ
、酸性プロテアーゼの阻害物質であるのに対し、本発明
のPMPIは、金属プロテアーゼを特異的に阻害する点
で、明確に区別することができる。
放線菌の生産する金属プロテアーゼ阻害物質としては、
ホスホラミトン(The Journalof Ant
ibiotics 26. (10〕、621(197
3))S−MPI(Agric、Biol、Chem、
、42. (4,1。
899(1978))があるが、これらは、PMPIと
は、明確に区別される。
すなわち、ホスホラミトンは、構成成分として、ラムノ
ースを有するのに対し、PMPIは、後述する様にラム
ノースとは異る6−ジオキシヘキソースを構成成分とし
ており、又、種々の金属プロテアーゼに対する阻害スペ
クトルも異っている。
又、S−MPIは分子量約11.000〜12,000
の物質であり、PMPIは分子量約543であるので、
両者とは明瞭に異る。
以下にPMPIの理化学的性質を示す。
(1)元素分析 C56,60%、 H8,21%。
N 9,31% PMPIのジ−シクロヘキシルアミン塩としての計算値 C56,67%、 H8,15%。
N 9.44% (2)分子量 543 (3)融点(ジ−シクロヘキシルアミン塩として)15
3°−156°C(分解) (4)比旋光度(ジ−シクロヘキシルアミン塩として)
〔α)11−−25.6°(C=0.5.水)(5)P
MPIのアンモニウム塩を臭化カリウムに混じて測定し
た赤外線級収スペクトルを第1図に示す。
(6)呈色反応 PMPIは、ライドン・スミス試薬、エールリッヒ試薬
、ジフェニルアミン・アニリン試薬、モリブデン酸アン
モン・過塩素酸試薬に対して陽性の呈色反応を示し、ニ
ンヒドリン試薬に対して陰性の呈色反応を示す。
フ(7)構成アミノ酸 PMPIを常法により6N塩酸又は4N水酸化すl−I
Jウムを用いて加水分解を行い、アミノ酸自動分析計に
てアミノ酸分析を行うことにより、ロイシン、又はトリ
プトファンを夫々検出するり ことができる。
(8)構成糖 PMPIを0.5N塩酸中に、室温−夜装置して加水分
解を行い、セルロース薄層プレートを用い、酢酸エチル
:ピリジン:酢酸:水(5:5ニア1:3)の混液にて
展開し、ジフェニルアミン・アニリン試薬にて発色を行
うと、ラムノースともフコースとも異るRf値を示す糖
を検出することができる。
(9)薄層クロマトグラフィー i PMPIは、シリカゲル(メルク社製)の薄層
プレート上で、n−ブタノール:酢酸:水(4:1:1
)の混液にて展開すると、RfO,41に単一スポット
を与える。
又、n−ブクノール:ピリジン:酢酸:水(15:10
:3:12); にて展開するとRfo、49に単一ス
ポットを与える。
尚、発色は、10%硫酸にて行った。uOl 紫外線
吸収スペクトル PMPI水溶液の紫外線吸収スペクトルは、28 On
m付近に吸収極大を示し、かつ、トリプトファンの紫外
線吸収スペクトルに極めてよく類似している。
(11) 核磁気共鳴(NMR) スヘ’7 トル表
1にPMPIの重水中での水素核の核磁気共鳴スペクト
ル(H−NMR、90MHz ) □ を示す。
尚、化学シフト(δ)は、3−(トIJメチルシリル)
−プロパンスルホン酸ナトリウムを内部標準としppm
を単位として表示した。
以上の結果より、本物質がトリプトファン、ロイシン及
び糖を構成成分とし、かつその糖はメチル基を有する糖
であることが判る。
表2にPMPIの重水中での炭素核の核磁気共鳴スペク
トル(13C−NMR)を示す。
尚、化学シフト(δ)は、ジオキサンを内部標準とし、
ジオキサンより低磁場側を+、高磁場側を−とし、四を
単位として表示した。
以上の結果より、本物質がトリプトファン、ロイシン及
び六炭糖を構成成分さしており、六炭糖はIH−NMR
スペクトルの結果とあわせ、6−ジオキシヘキソースで
あることが判る。
更に、リンは、6−ジオキシヘキソースの1位のOH基
とエステル結合で、ロイシンのアミノ基とアミド結合で
、それぞれ結合していることが判る。
また、前述の糖分析の結果とあわせ、六炭糖は、ラムノ
ース、フコース以外の6−ジオキシヘキソースであるこ
とが判る。
(12)溶解性 PMPIは水、メタノール、エタノールに可淫ベンゼン
、ヘキサン、エーテル、クロロホルムに不溶である。
(13)物色の色:白色又は淡黄色の粉末(t4)
種々のプロテアーゼに対する作用PMPIの特徴的な性
質は、金属プロテアーゼに対して強力な阻害活性を有す
る点にある。
とりわけ、緑膿菌の生産する金属プロテアーゼ、バチル
ス属の生産する金属プロテアーゼであるサーモライシン
を強力に阻害し、アルペルギルス・オリゼの生産する金
属プロテアーゼも阻凋するが、ペプシン、トリプシン、
キモトリプシン、サブチリシン、パパインを阻害しない
耐素活性の阻害度(活性)の測定法は以下に示す如くで
ある。
試料を0.05モルリン酸緩衝液(pH7,5)に溶解
せしめ、その0.25m1及びサーモライシン(20μ
g/ml)の0.05モルリン酸緩衝液(pH7,5)
溶液o、25m1を混合して37℃。
10分間予濡した後1.33%ハンマーステンカゼイン
の0,1モルリン酸緩衝液(pH7,0)溶沿1.5m
lを加え、37℃、10分間反応サセ、然る後に0.4
4モルのトリクロル酢酸溶液2 mlを加えて反応を停
止する。
37℃、30分後に濾紙濾過を行い、濾液の1mlを取
って0.55モル炭酸ナトリウム溶液5M及びフォリン
(Fol in)のフェノール試薬1mlを加え、37
℃、60分後に660mμにおける吸光度Isを測定す
る。
対照としてサーモライシンの代りに0.05モルリン酸
緩衝液(pH7,5) 0.25mlを用い、同様の処
理を行って吸光度Ibを測定する。
一方試料溶液の代りに0.05モルリン酸緩衝液(pH
7,5)O125mlを用い、同様に処理してEs、E
bを測定する。
酵素阻害率は 5−Ib (1−−) X 100 (7o)にて算出する。
5−Eb なお緑膿菌の生産する金属プロテアーゼに対する阻害活
性はサーモライシン阻害活性測定法に準じて測定し、用
いる酵素量は、前述のサーモライシン阻害活性測定法に
おける(Es−Eb)の値がICII′Lのセルを用い
吸光度0.6となるように設定したものである。
上記の活性測定法において、サーモライシン及び緑膿菌
の金属プロテアーゼの活性を50%阻害するのに要する
PMPIO量は、それぞれ0.35μg14μgである
U由 安定性 PMPIは、弱酸性中性及びアルカリ性の水溶液中で安
定であるか、酸性の水溶液中では不安ノ 定で、pH1
、室温24時間で完全に活性を失う。
PMPIは、以上の性質を示す物質である。
PMPIは塩の形で存在していてもよい。
塩の形としてはリン酸基部分とカルボキシル基部分の一
方又は両方における誘導体が存在するか、いずれも1本
物質に含まれる。
その例としてはすl−IJウム、カリウム、ルビジウム
、セシウム、カルシウム等の金属塩又はアンモニウム塩
があげられる。
PMPIは、ストレプトミセス属に属し、PMP■生産
能を有する放線菌を培養し、培養液中に)PMPIを生
成せしめこれを採取することにより製造される。
そのような放線困としては、性菌ストレプトミセス°モ
ズネンシス(streptomyces mozu−n
ensis) AJ 9406、微工研菌寄第458
9号i (FERM−P4589)がある。
上記菌株は、大阪府堺市の土壌より以下の方法でスクリ
ーニングを行った結果、単離されたものである。
土壌約0.57n9を無菌水5mlに溶解し、アルギニ
;ン塩酸塩0.1%、グリセリン1.25%、NaC1
011%、K2HPO40,1%、MgSO4・7H2
00,05%、F e SO,i ・7H200,00
1%、ZnSO4+ 7H200,0001%、Cu
S 04 ・5 H200、0001’1th Mn
SO4・nH2O0,0001%、および寒天1.5%
から成り、pH値を7.0に調整して作った寒天平板状
に添加し、30℃にて培養を行って本菌を採取した。
このようにして得られた本菌を、ポリペプトン2%、グ
リセリン1%、NaCl O,1%、K2HPO4・
0.1%、MgSO4−7H200,05%、FeSO
4・7H200,001%、ZnS04−7H200,
0001%、Cu SO4・5H20o、 0001%
およびMnSO4”nH2O0,0001%から成り、
pH値を7.0に調整した液体培地に接種し、30℃で
3〜4日間振とう培養を行い、その遠心上清を用い、前
述の酵素阻害活性の測定法に従って、サーモライシンに
対する阻害活性を測定したところ、強力なサーモライシ
ン阻害活性を有する菌株であった。
AJ 9406株の菌学的性状は以下に示す通りであ
る。
a)形態 栄養菌糸は、幅0.5〜1.0μで単純分枝し、分断す
ることなく培地中又はその表面に長く伸びる。
気菌糸は、単純分枝し、胞子柄は通常ループ状を呈して
いるが同時に不完全ならせん状、直線状及び波状のもの
も観察される。
これらの胞子柄は、主軸に互生もしくは、対生に分枝し
ており、輪生枝(whorl)を呈することはない。
胞子の連鎖は10〜30個よりなり、胞子の大きさは0
.7〜1.2 X O19〜1.6μで、胞子の表面は
平滑である。
胞子のう、鞭毛胞子などの特殊な繁殖帰管及び菌核は認
められない。
b)各種培地上における性状 次の各培地における生育状態の観察はすべてISPの方
法便覧(Met hod Manua l 、 196
4)に従い、記載もISPの記載例に準じた。
■ シュクロース・硝酸塩寒天培地 気菌糸は、微粉状、灰色系列(Gray)基底菌糸は無
色で、生育は貧弱である。
可溶性色素はない。
■ グルコース・アスパラギン寒天培地 気菌糸は、粉状、灰色系列、わずかにオリーブ色を呈す
る場合もある。
基底菌糸は、無色からうす黄色を呈する。
可溶性色素は、わずかに明るいうす黄色を呈する(典型
的色はない)。
■ グリセリン・アスパラギン寒天培地 気菌糸は、粉状、灰色系列 基底菌糸は、無色からうす黄色を呈する。
可溶性色素は、明るい黄褐色を呈する(典型的色素はな
い)。
■ スターチ無機塩寒天培地 気菌糸は、粉状、灰色系列 基底菌糸は、明るいうす黄色、後に、赤褐色を呈する。
可溶性色素はない。
■ チロシン寒天培地 気菌糸は、粉状、灰色系列 基底菌糸は、明るい黄褐色、のちに、赤褐色を呈する。
可溶性色素は、わずかに明るい黄褐色を示す(典型的色
素ない)。
■ 栄養寒天培地 気菌糸は、認められない。
基底菌糸は、初めは、うす黄色で後にクリーム色を呈す
る。
可溶性色素はない。
■ イースト麦芽″寒天培地 気菌糸は、粉状、灰色系列 基底菌糸は、明るい黄褐色。
可溶性色素は、明るい黄褐色(典型的色素ない)。
■ オートミール寒天培地 気菌糸、微粉状、灰色系列 基底菌糸は、無色で生育悪い。
可溶性色素はない。
■ ペプトン・イースト・鉄・寒天培地 気菌糸は認められない。
基底菌糸は、うす黄色、後にクリーム色きなる。
可溶性色素はない。
■ ミルク培地(液体培地) 気菌糸は認められない。
基底菌糸は白色後にうす黄色(表面にリング状に生育) 可溶性色素はない。
0 ゼラチン寒天培地 気菌糸は認められない。
基底菌糸は、うす黄色、後にクリーム色 可溶性色素はない。
C)生理的性質 ■ スターチの加水分解:スターチ寒天培地上(Wak
sman −21培地)陽性(弱い)■ ゼラチンの
液化ニゲルコース・ペプトンゼラチン培地上(Wak
sma n−19培地)陽性(弱い) ■ メラニン様色素の生成: ペプトン・イーストエキストラクト・鉄寒天培地上(I
SP−6培地) チロシン寒天培地上(ISP−7培地) チロシン・イーストエキストラクト液体培地上(ISP
−1培地) 陰性 C脱脂牛乳の凝固:陽性 ペプトン化 :陰性 ■ Ce1l wall type :Type
I■ 生育温度範囲=15〜40℃最適温度は30C d)炭素源の利用性ニブリドハム・ゴドリーブ寒天培地
上(ISP−9培地) L−アラビノース − セルロース − D−フラクトース − D−ガラクトース + D−グルコース + グリセリン + イノシトール − ラクトース − マルトース + D−マンニトール − マンノース − ラフィノース − L−ラムノース − サリシン − スターチ + シュクロース − D−キシロース − (注)十二利用する − 二利用しない 以上、本菌(AJ 9406 )は ■ 基底菌糸に分断が認められない。
■ 気菌糸は、単純分枝し、輪性板を呈することはなく
、気菌糸上に10〜30個の胞子を形成する。
■ 胞子のう、鞭毛胞子などの特殊な繁殖器官が。
認められない。
等の点からストレプトミセス属に属する。
上述の観察結果から、本菌AJ−9406の性質を要約
すれば、次のようになる。
(1)気菌糸は単純分枝で、胞子の着生形態は通常・ル
ープ状を形成しているが、らせん状及び波状も認められ
る。
(2)胞子の表面は平滑である。
(3)菌叢表面の色は灰色である。
(4)基底菌糸は、薄黄褐色であるが、スターチ寒天培
地では赤褐色を呈する。
(5)典型的な可溶性色素を産生じない。
(6)グルコース、ガラクトース以外の単糖を利用しな
い。
(7)メラノイド色素は産生じない。
これらの結果を基礎にして、既知の菌種との比較同定を
試みた。
ニス・ニー・ワックスマンのザ・アクチノミセ;テス第
2巻(S、A、waksman : The Acti
no−myce te s ’Vol 、 II )及
びイー・ビー・シャーリングとデー・ボッl−IJ−プ
のISP記載(E、B。
5hirl inq and D、 Gottl ie
b : Coopera−tive descript
ion of Type culture of’ S
treptomyCes II 、 III、fV、
V、 Int、J、5yst。
Bact、18,69〜189,279〜392,19
,391〜512、礼2,265〜394)より、灰色
系列に属し、胞子表面が平滑で、メラノイド色素を産生
じない、かつ、胞子の着生形態が本菌の特徴であるルー
プ[状を示すという点でよく類似している記載様を選出
し、本菌株との比較を行い、表3に示した。
アクチノミセス・シアノカラー (Act inomyces cyanocolor)
ストレプトミセス・ツガレイター (Streptomyces nog、alater)
ストレプトミセス・グリセオオウランテイアカス(St
、 griseoaurantiacus)ストレプト
ミセス・ピリドファシェンス (St、 viridifaciens)の4菌種は
、いずれも特徴的な可溶性色素を産生ずる点、更に、糖
の資化性パターンが大きく異っている。
ストレプトミセス・レジフェンシス (St、 reci fensis) ストレプトミセス・チバエンシス (St、chibaensis) ストレプトミセス・コルコルツシー (St、 corchorusi i)の3菌種は、
いずれも、スターチ無機塩寒天培地にて、集落裏面に特
徴的色素(赤褐色)を呈しない点、更に、糖の資化性パ
ターンが、本菌(AJ9406)と大きく異っている。
ストレプトミセス・カルノウサス (St、carnosus) は、特徴的な可溶性色素(ピンク又は黄色)を産生ずる
点、及びラムノースを利用する点で本菌とは異なる。
以上の様に、集落裏面の色素産生能、可溶性色素産生能
及び糖の資化性パターンなど、分類学士の重要な点で、
これら8菌種のいずれもが、本菌と明らかに異っており
、同一種とは認め難い。
そこで、本菌を性菌と同定し、ストレプトミセス・モズ
ネンシス(AJ 9406.FERM−P 4589
)と命名した。
PMPIの製造において使用される液体培地は、通常の
微生物の培養培地である。
即ち、PMPI生産菌が資化しうる炭素源、窒素源及び
無機塩、更に必要ならば、微量栄養素を含有するもので
あればよい。
炭素源としては、例えば、グルコース、ガラクトース、
マルトース、スターチ、デンプン加水分解物等の炭水化
物、グリセリン等のアルコール類が用いられる。
窒素源としては、例えば、硫酸アンモニウム、塩化アン
モニウム等のアンモニウム塩、アミノ酸類、ペプトン、
肉エキス、大豆加水分解物等が用いられる。
培養条件は、培地組成その他により異るが、例えば、通
常pH5,0〜9.0、温度15〜40°Cで振とう培
養、通気攪拌培養等好気的条件下に培養が行われる。
ハ什I4ま、PMP■生産菌の培養液中及び菌体内に存
在するが、大部分は、培養液中に存在する。
PMPIを培養液より単離するには例えば、ブタノール
抽出、透析、活性炭等の吸着剤による吸着、及びイオン
交換、吸着、分配、ゲル濾過等のクロマトグラフィーを
適宜組み合せて行う。
例えば、菌体を除去した培養濾液に活性炭の粉末を加え
て、PMPIを活性炭に吸!させた後、濾別し、活性炭
を水洗後、70〜100%のメタノール又はアンモニア
を0.01〜IN含む70〜90%メタノール水にてP
MPIを溶出することにより、精製することができる。
更に溶出液を減圧にて濃縮後酸性にてPMPIをブタノ
ール抽出し、ブタノール層を中和して、PMPIを水層
に転溶する○ 次にPMPIを含む溶液を、1M酢酸にて平衡化したD
EAE−セファデックスA、25(ファルマシア製)の
カラムに注いでPMPIを吸着させ、1M酢酸にてカラ
ムを洗浄後、IN酢酸と、0.5Mの食塩を含むIN酢
酸の直線グラジェント溶出を行い、PMPIを溶出する
溶出液は、クロマト用活性炭(和光紬薬製)のカラムに
注いでPMPIを吸着させ、十分な量の純水でカラムを
洗浄した後、アンモニア水を用いてpHを10.5に調
整した85%メタノール溶液でPMPIを溶出する。
溶出液は、減圧濃縮し、セファデックスG−10(ファ
ルマシア社製)カラムクロマトを行い、PMPI画分を
凍結乾燥することにより、純粋なPMPI又はその塩を
微黄色粉末として得ることができる。
以上述べた方法は、あくまでも一例であり、培地組成、
培養条件、PMPIの生産量等に応じ、更に適切な方法
を工夫することができる。
例えば、前述の方法の一部を省略し、反復し、もしくは
順序を変えて行うことは有効であり、又、他の分離方法
、例えば、オクタデシルシリル化したシリカゲルを用い
る逆相分配クロマトグラフィー、多孔性ポリスチレンを
用いる吸着クロマトグラフィーも有効な方法である。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例 1 水11につき、ペプトン10g、肉エキス10g1塩化
す) IJウム3gを含有する培養基をpH7,0に調
整後、500m1坂ロフラスコ10本に夫夫40m1ず
つ分注し、120℃にて10分間殺菌した。
この培地にストレプトミセス・モズネンシスAJ 94
06.FERM−P 4589株の斜面培地より、夫々
1白金耳を接種し、30℃で24時間振とう培養(12
0回/分)を行った。
この前培養液4007711を、水11につき、グリセ
ロール10g、ペプトン40g、リン酸二カリウム1g
、塩化ナトリウム1g、硫酸マグネシウム(7水塩)0
.5g、硫酸第1鉄(7水塩) 0.0191硫酸銅(
5水塩)1η、硫酸亜鉛(7水塩)1〜、硫酸マンガン
(6水塩)1■を含有し、pH7,0に調製し、殺菌し
た培地1’ 57の入った201容ステンレス製ジヤー
フアーメンクーに移し、30°Cで、毎分201の無菌
空気を送り、300回転の攪拌で本培養を行った。
23時間で培養をやめ、培養液(培養液のpHは、約8
゜5)を遠心分離によって菌体を除去し、上清14Aを
得た。
この培養上清液50μlは、緑膿菌金属プロテアーゼ活
性を50%阻害した。
この上清11’に700gの活性炭(和光紬薬製・白鷺
)を加え、30分間攪拌してPMPIを吸着せしめ、濾
過し、活性炭を更に純水31で3回洗った後、0.IN
となるようにアンモニアを含む90%メタノール151
でPMPIを溶出し、溶出液を400 ml!j乞濃縮
した。
この濃縮液に4℃にて、3N、HCIを加えて、pHを
2とし、n−ブタノール400TLlにて抽出を行った
ブタノール層を4℃にて3N、NaOHを用いてpH7
とし、水400m1を加えてPMPIを水層に転溶した
次に、この水層を、4℃にて、IN酢酸で十分洗浄した
DEAE−セファデックスA−25(ファルマシア社製
)の4.5CIrLX25cIrLのカラムに注ぎ、カ
ラムを2.84のIN酢酸で洗浄した後、IN酢酸41
及び0.5Mの食塩を含むIN酢酸41の直線グラジェ
ント溶出を行った。
溶出液は、フラクションコレクターにて分画し、PMP
Iを含有する画分を集めた。
とのハ什■両分を、予め、濃塩酸、メタノール、水の順
で十分洗浄したクロマト用活性炭(和光紬薬製)の3.
5CIrLX 15cmのカラムに注いで、PMPIを
吸着し、水でカラム溶出液が硝酸銀反応陰性となるまで
十分洗浄し、その後にアンモニア水でpHを10.5に
調製した85%メタノールにてPMP Iを溶出した。
PMPI画分を3ml迄濃縮し、予め水で十分洗浄した
セファデックスG−10(ファルマシア社製)の2.5
CIILX 40cmのカラムに注ぎ、水200m1に
て溶出を行った。
PMPIは135m附近に溶出され、このPMPI画分
を凍結乾燥して、淡黄色粉末600ηを得た。
この粉末4μgは、緑膿菌金属プロテアーゼ活性を50
%阻害した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、PMPIのアンモニウム塩を臭化カリウムに
混じて測定した赤外線吸収スペクトルを示し、縦軸に透
過率(%)、横軸に波数(C171−’)を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ストレプトミセス属に属する微生物で、炭素源の利
    用性が下記の如くであるストレプトミセス・モズネンシ
    ス。 L−アラビノース − セルロース − D−フラクトース − D−ガ゛ラクトース + D−グルコース + グリセリン + 場イノシトー
    ル − ラクトース − マルトース + D−マンニトール − マンノース − ラフィノース − L−ラムノース − サリシン − スターチ + シュクロース − D−キシロース − ただし、+:利用する、−二利用しない。
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