JPS5817996Y2 - 導管継手のダストカバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は導管継手に用いられ、締付ナツト末端でのホー
スの折れを有効に防正し、かつシール性が良好なダスト
カバーに関するものである。

従来、マスクシリンダ、ホイールシリンダ、ディスクブ
レーキキャリパ、ポンプ、モータ、弁あるいはその他の
流体を給排する機器にホースを連結する場合に、上記機
器の継手本体に形成した溝に、ダストカバーの一端を嵌
合し、他端をホースの外管の一部を覆って嵌められ、締
付ナツトとホースの間から機器内に水、ゴミ、砂等ｊ）
１侵入することを防東しているが、ホースの内管にナイ
ロン製等の可撓管を用いた場合に締付ナツトの末端でホ
ースが折れることがある。

そこで本考案は上記の実情に鑑みなされたもので、締付
ナツトにホースの開口端部を挿入固定し、この締付ナツ
トを継手本体に螺着し、ダストカバーで継手本体と締付
ナツトとの間および締付ナツトとホースとの間を塞ぐ導
管継手において、前記ダストカバーは一端に前記継手本
体と締付ナツトとによって形成された環状溝に嵌合する
係合凸部と、他端に前記ホースの一部に圧着する締付部
と、略中央部でこの締付部と前記締付ナツト頭部との間
に内径を厚内に形成してなる補強部とを有することを特
徴としている。

そして、本考案の目的は締付ナツトの末端に生じること
があるホースの折れが簡単かつ確実に防上され長期間良
好に使用できるとともに、ホースと締付ナツトとの間ま
たは締付ナツトと継手本体との間から水、塵芥、砂等が
侵入することを有効に防屯しシール性に優れた導管継手
のダストカバーを提供するにある。

以下図示の実施例について説明する。

まず、第１図の実施例について説明すると、流体を給排
する機器の継手本体１に、ホース２の内ホース２ａ開目
端部を挿入固定して取付けた締付ナツト３が螺着されて
いる。

これにより、締付ナツト３の頭部３ａと継手本体１の端
面との間に環状溝４が形成される。

ダストカバー５は筒状を呈し、一端に前記環状溝４に嵌
合する係合凸部５ａと、他端に前記ホース２の外ホース
２ｂの外周に圧着する締付部５ｂと、略中央部でこの締
付部５ｂと前記締付ナツト３の頭部３ａとの間に内径を
厚内に形威してなる補強部５ｃとを有している。

ダストカバー５の係合凸部５ａは、締付ナツト３の頭部
３ａと継手本体１の端面との間の環状溝４に密に嵌合さ
れ、継手本体１と締付ナツト３との螺合部に水、ゴミ、
砂等が侵入することを防上する。

また締付部５ｂは外ホース２ｂの外周に圧着され、ホー
ス２が締付ナツト３の末端で曲がることがあっても、締
付部５ｂは外ホース２ｂに良好に追随し、締付部５ｂと
外ホース２ｂとの間から水、ゴミ、砂等が侵入し、これ
が更に締付ナツト３と内ホース２ａとの間に侵入するこ
とがないようにしている。

そして、取付状態等によってホース２が曲がることがあ
り、内ホース２ａの締付ナツト３の末端２ｃにおいて集
中荷重が生じても、厚肉に形威された補強部５ｃによっ
て支持し、この部分で内ホース２ａが折れ曲がることを
防上する。

第２図の実施例はダストカバー５の補強部の他の実施例
を示すもので、この補強部５ｃは締付部５ｂと締付ナツ
ト３の頭部３ａとの間で、内径を外ホース２ｂの外周と
略同径にし、ホース２と平行な対抗面５ｄと、締付ナツ
ト３の頭部３ａ端部で段状し頭部３ａ端部と平行な対抗
面５ｅとを有する厚内に形威されている。

これにより、ホース２が締付ナツト３の末端で曲がるこ
とがあると、ダストカバー５の補強部５ｃ締付ナツト側
の対抗面５ｅが締付ナツト３の頭部３ａ端部に圧接して
集中荷重を支持し、ホース２がこの部分で折れ曲がるこ
とをより確実に防県する。

第３図の実施例は前記第２図に示すと同様なダストカバ
ー５に形成され補強部５ｃのホース側の対抗面５ｄを、
締付ナツト３に取付けられたホース２の外周に密着した
ものである。

これにより、ホース２が締付ナツト３の末端で曲がるこ
とがあると、その集中荷重を補強部５ｃのホース側の対
抗面５ｄがホース２を支持してホース２が折れ曲がるこ
とを隣県する。

第４図の実施例はダストカバー５の係合凸部５ａと補強
部５ｃとの間の内径を六角凹部５ｆに形成し、締付ナツ
ト３の頭部３ａと良く密着できるようにしたものである
。

第５図の実施例はダストカバー５の係合凸部５ａの外周
にリップ５ｇを形威し、ダストカバー５を取付けた際に
継手本体１上をリップ５ｇが覆って、ダストカバー５と
継手本体１の間から水、コミ、砂等が侵入することを防
出している。

本考案は上記のように構成されているから、ダストカバ
ーを継手本体と締付ナツトによって形成される環状溝と
ホースとの間に被装すると締付ナツトの末端でホースが
折れなくなり、液の給排を円滑に行なうことができると
ともに長期間良好に使用することができる。

また、ホースと締付ナツトとの間または締付ナツトと継
手本体との間から水、コミ、砂等が侵入することは有効
に防虫される等の効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す半断面正面図、第２図
は他の実施例を示す半断面正面図、第３図は別の実施例
を示す半断面正面図、第４図は更に他の実施例を示す一
部切断斜視図、第５図は更に別の実施例の要部を示す半
断面正面図である。 １は継手本体、２はホース、３は締付ナツト、４は環状
溝、５はダストカバー、５ａはその係合凸部、５ｂはそ
の締付部、５ｃは補強部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．締付ナツトにホースの開口端部を挿入固定し、この
   締付ナツトを継手本体に螺着し、ダストカバーで継手本
   体と締付ナツトとの間および締付ナツトとホースとの間
   を塞ぐ導管継手において、前記ダストカバーは一端に前
   記継手本体と締付ナツトとによって形成された環状溝に
   嵌合する係合凸部と、他端に前記ホースに圧着する締付
   部と、略中央部でこの締付部と前記締付ナツト頭部との
   間に内径を厚内に形成してなる補強部とを有することを
   特徴とする導管継手のダストカバー。 ２、前記補強部は前記ホースと平行な対抗面と前記締付
   ナツト頭部と平行な対抗面とを有する厚肉に形成したこ
   とを特徴とする前記実用新案登録請求の範囲第１０項記
   載の導管継手のダストカバー。