JPS58178037A - ダンパ回転体圧入弾性体の残留応力除去方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 開示技術はダンパプーリ等のダンパ回転体の内筒と外筒
間に圧入されているゴム等の弾性体によって生ずる圧入
方向の残留応力ｌこよる相互のずれを防止する技術分野
番こ属する。

而して、この発明は該ダンパ回転体の内筒と外筒間に介
設されている弾性体の軸長手方向に発生する剪断応力等
の残留応力を圧入後に除去する方法に関する発明であり
、特に、上記内筒と上記外筒間に所定手段を介して弾性
体を圧入した後ｌこ、該内筒と該外筒とを相対的に設定
圧入化分偏心させながら抑圧回転させ、該弾性体に非押
圧部を順次形成させて該弾性体全周の残留応力を解放し
、該内筒と該外筒との相互の経時的ずれを防止する様に
したダンパ回転体圧入弾性体の残留応力除去方法に係る
発明である。

周知の如く、ベルト伝達系の動力装置にはクランクシャ
フトのねじり振動等を吸振するためζこ内円筒部材と外
円筒部材の間隙に弾性体としてのイムヲ圧入したダンパ
回転体としてのダンパプーリが用いられている。

而して、上記各円筒部材間の間隙に該ゴムを圧入した後
には円筒長手方向側に残留応力としての剪断応力が発生
し易いが、それを解放除去する手段は取られておらず、
よって、経時裡ｌこ該剪断応力により上記各円筒部材が
圧入ゴムを介して圧入方向に相対ずれをおこす欠点があ
り、クランクシャフトジーりとして使用した場合にはベ
ルトの寿命低下に繋がるデメリットがあった。

これに対処するζこ、上記ゴム圧入後、上記剪断応力が
自然に解放されるまで放置させて上記相対ずれを予め発
生さぜ、その後、該ずれを修正加工するシステムが考え
られるが、修正までに長時間を要すると共０こ、修正工
程を新たに設けなければならずコスト高になる不利点が
あった。

この発明の目的は上述従来技術に基づくダンパ回転体に
於ける残留応力発生時の相対ずれの問題点を解決すべき
技術的課題とし、ダンパ回転体の内筒と外筒間（こ弾性
体を圧入した後（こ、相対的（こ設定圧入化分偏心する
様に核内筒と該外筒を押圧回転し、圧入弾性体全周の残
留応力を非押圧部を形成しながら順次解放除去し、動力
伝達産業に於けるダンパ利用分野（こ益し得る優れたダ
ンパ回転体圧入弾性体の残留応力除去方法を提供せんと
するものである。

上述目的に沿うこの発明の構成は内筒と外筒の間隙に設
定圧入化分肉厚にした弾性体を所定手段を介して圧入し
たダンパ回転体の圧入弾性体内在残留応力を除去するに
、該内筒と該外筒とを設定圧入代相対偏心する様に抑圧
回転し、弾性体ζこ非抑圧部を形成させてその部分の残
留応力を解放し、順次偏心抑圧回転に伴って該弾性体全
周の残留応力を除去し、該内筒と核外筒の相互の経時的
ずれを防止する様にした技術的手段を講じたことを要旨
とするものである。

次にこの発明の実施例を図面に基づいて説明すれば以下
の通りである。

第１〜３図に示す実施例に於て、１は残留応力除去シス
テムであり、該システム１は内筒２と外筒３の測定間隙
４に弾性体としてのコゝム５を所定手段で圧入して形成
されたダンパ回転体としてのダンパプーリ６の該コゝム
５圧入時の圧入面摩擦係数差等で生ずる軸長手方向の残
留応力としての剪断応力を除去し様とするシステムであ
る。

而して、当該実施例（こ於ては第１，２図に示す様に、
上記ダンパプーリ６の内筒２に穿設された係止孔７Ｉこ
両端部を固定させて回転可能にした軸８を嵌挿させ、該
ダンパプーリ６の外筒３外周Ｏこ図示しない駆動装置に
連係された軸９に軸着されたローラ１０を所定押圧力Ｐ
１で当接抑圧させ、内筒２の中心０２！こ対して外筒３
の中心０５を設定圧入代δだけ偏心させる様に成ってい
る。

尚、該偏心量δはゴム５の圧縮量とほぼ等しく取られて
いる。

又、第６図には横軸にダンパプーリ６の回転数（ｎ）、
縦軸（こ内筒２の中心０２と外筒３の中心０３の偏心量
（δ）の関係が示されており、ａ、ｂ、ｃの如く種々の
選択が可能と成っている。

上述システムに於て、ダンパプーリ６の内筒２と外筒３
の間隙４に圧入されたゴム５の軸長手方向（圧入方向）
に発生する剪断応力を除去するに、図示しない駆動装置
を介してローラ１０を回転させ、該ロー２１０を上記外
筒３に当接させる。

次に、該ローラ１０を偏心屋δ分の押圧力Ｐ１で該外筒
３０こ押圧させて上記ダンパプーリ６を第１゜２図の矢
印の様Ｏこ回転すると、該ローラ１０に当接された上記
ゴム５の反対側非押圧部のゴム５の剪断応力が解放され
、該ダンパプーリ６を１回転以上回転させることＯこよ
り圧入ゴム５の全周の剪断応力を除去することが可能で
ある。

この様Ｏこして、該ゴム５の剪断応力を除去すること番
こより、ダンパプーリ６の内筒２と外筒３の経時的ずれ
を解消出来る。

又、第４図は他の実施例を示すものであり、ダンパプー
リ６の軸方向のずれを規制するためζこ該ダンパプーリ
６の幅に微小のクリアランスを有した間隔でガイド板１
１．１１が側設されており、抑圧回転時の該ダンパプー
リ６の内筒２と外筒３の軸方向のずれを規制し、ゴム５
の剪断応力の除去を一層確実ζこ行う残留応力除去シス
テム１′である。

更に、第５，６図は別の実施例を示すものであり、軸８
に嵌挿されたダンパプーリ６を押え板１２と該軸８を挿
通可能にしたフレーム１３の間に挾持する様に挿入し、
軸８（内筒２）の中心０２を外筒３の中心０３に対して
設定圧入代δだけ偏心させながら、第５図の矢印の様に
該軸８を公転させることにより、外筒３の外周を押え板
１２ζこ当接抑圧してゴム５の剪断応力を除去する残留
応力除去システム１“であり、又、軸８を第６図に示す
Ｏ２の軌跡の様（こ公転させてもよい。

尚、この発明の実施態様は上述各実施例に限るものでな
いことは勿論であり、例えは、圧入ゴムの剪断応力の除
去操作はゴムを圧入する工程で圧入と同時Ｏこ行う様に
しても良く、圧入後側工程で行うことも可能である。

前述の如く、この発明によれば、ダンパ回転体圧入弾性
体の残留応力除去方法に於て、ダンパ回転体の内筒と外
筒間に弾性体を圧入した後に、該内筒と該外筒とを設定
圧入代相対偏心させて抑圧回転し、該弾性体に非押圧部
を形成することにより、圧入弾性体に発生する残留応力
を確実に解放除去することが出来る。

又、該弾性体圧入後に残留応力を除去することによりダ
ンパ回転体の内筒と外筒の経時的ずれを防止出来、該ダ
ンパ回転体の耐久性が向上するメリツ］・がある。

加えて、弾性体の圧入と同時に除去操作が行えることに
より、低コストで大量に製造出来る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図はこの発明の実施例であり、第１図は残留応
力除去システムの正面概略説明図、第２図は第１図の断
面説明図、第６図は偏心量と回転数の関係説明図であり
、第４図は他の実施例であり、第４図は第１図相当説明
図であり、第５，６図は別の実施例であり、第５図は第
１図相当説明図、第６図は軸の中心軌跡説明図である。 ６・・・ダンパ回転体、　　２・・・内筒、３・・・外
筒、　　　　　　５・・・弾性体出願人　　トヨタ自動
車工業株式会社 第１図 第２図 第３図 １□ 第４図 １′ 第５図 を 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ダンパ回転体の内筒と外筒間に介設されている弾性体の
   残留応力を圧入後除去する方法（こおいて、該弾性体圧
   入後該内筒と該外筒とが設定圧入代相対偏心されて抑圧
   回転され非押圧部を該弾性体に形成させて該弾性体の残
   留応力を除去させることを特徴とするダンパ回転体圧入
   弾性体の残留応力除去方法。