JPS5817548B2 - 繊維強化ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

繊維強化ポリアミド樹脂組成物

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JPS5817548B2
JPS5817548B2 JP5758978A JP5758978A JPS5817548B2 JP S5817548 B2 JPS5817548 B2 JP S5817548B2 JP 5758978 A JP5758978 A JP 5758978A JP 5758978 A JP5758978 A JP 5758978A JP S5817548 B2 JPS5817548 B2 JP S5817548B2
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JP
Japan
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polyamide resin
strength
reinforced polyamide
weld
butylhydroquinone
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JP5758978A
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JPS54149757A (en
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秦克徳
竹澤良夫
中西重明
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、改良されたウェルド強さを有する成形品を与
えることのできる繊維強化ポリアミド樹脂組成物に関す
るものである。
強化ポリアミド樹脂、とくに繊維状強化材で強化された
ポリアミド樹脂は、強度・剛性・耐衝撃性・表面光沢・
耐油性・耐薬品性・耐熱性および耐久性などの諸性質が
すぐれているので、自動車・家電・機械などの部品とし
て多量に使用されている。
最近とくに省エネルギーという観点から、乗用車・オー
トパイ・農機および船外機その他いわゆる車輌は、軽量
化の要請がますます強く、従来金属を使用している部品
を繊維強化ポリアミド樹脂に変える動きが顕著になって
おり、近い将来その需要量は現在に比し数倍大きくなる
ものと期待される。
しかしながら従来金属が使用されている分野をプラスチ
ックに代替えするためには、プラスチック材料としての
信頼性が、これまでの用途に比べて数倍要求されるのが
実状である。
繊維強化ポリアミド樹脂は本来耐熱性や耐溶剤性のすぐ
れているポリアミド樹脂をガラス繊維などの繊維状強化
材で強化し、成形材料としての信頼性を著しく高めたも
のであるが、その成形品においてはウェルド部分の強度
が劣るという致命的な欠点を有している。
すなわち、繊維強化ポリアミド樹脂はその成形過程にお
いて必然的に生ずる溶融樹脂が衝突し合う部分(ウェル
ド部)に融着不足、繊維状強化材の配向およびエアの抱
き込みなどを生じ、これに起因してその部分の強度が非
ウェルド部に比し低下するため、ウェルド部が選択的に
破壊の原因を招く原因を秘めているのである。
したがって上記欠点を回避するためには成形品にウェル
ド部ができないように金型を設計するか、またはウェル
ド部を成形品の強度上重要でない個所へ持ってい(よう
な工夫がなされているが、成形品の形状、用途によって
は上記処理で対応できない場合があり、いずれにしても
繊維強化ポリアミド樹脂の用途が著しく制限されている
のが現状である。
そこで本発明者らはウェルド部強度が改良された成形品
を与えることのできる繊維強化ポリアミド樹脂を得るべ
く鋭意検討した結果、ポリアミド樹脂と繊維状強化材か
らなる系に、さらに2−を−ブチルハイドロキノンを共
存せしめることによって、上記目的が効果的に達成でき
ることを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明はポリアミド樹脂と繊維状強化材と2
−t−ブチルハイドロキノンからなる繊維強化ポリアミ
ド樹脂組成物を提供するものである。
本発明組成物におけるウェルド部強度向上効果のメカニ
ズムについては明確ではないが、おそら(2−t−ブチ
ルハイドロキノンが溶融樹脂の融着性を向上させるため
と推定されろ。
本発明で使用するポリアミド樹脂とはナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン
11、ナイロン12またはこれらを主成分とする共重合
体などの内の一種以上を主成分とするものである。
本発明で用いることのできる繊維状強化材としては、ガ
ラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維あるいは各
種ウィスカなどがあげられる。
また、ワラステナイト、マイカ、メルク、炭酸カルシウ
ムまたは無水ケイ酸などのいわゆる充填材入りのポリア
ミド樹脂に本発明を適用することもできるが、これらの
充填材入りのポリアミド樹脂は、元来強度の大きな材料
ではないので、本発明の2−1−ブチ)vハイドロキノ
ンを包含せしめて、ウェルド部強度を改良しても大きな
メリットにはなりにくい。
しかしこれらの充填材と繊維状強化材との両者を含む強
化ポリアミド樹脂に対しては、本発明を適用することに
よって大きな効果が得られる。
本発明の繊維強化ポリアミド樹脂組成物中での繊維状強
化材の含有率は5〜70重量%の範囲から選ばれる。
本発明の強化ポリアミド樹脂組成物中での2−t−7”
fルハイドロキノンの含有率は0.05〜10重量%、
とくに0.1〜6重量%の範囲から選択され、含有率が
0.05重量%以下においてはウェルド強さの改良効果
が小さく、10重量%をこえるとそれ以上の改良効果は
望めず、かえって他の物性が阻害されるため好ましくな
い。
なお、本発明において2−t−ブチルハイドロキノンの
添加方法にはとくに制限をつけるものではない。
たとえば、繊維状強化材とポリアミド樹脂を溶融混練す
る際に添加する方法、すでにある繊維強化ポリアミド樹
脂とL−ブチルハイドロキノンとをトライブレンド成形
する方法およびポリアミド樹脂、強化ポリアミド樹脂ま
たは強化ポリアミド樹脂の相溶性をもつ第3成分を用い
て、2− t −7’チルハイドロキノンのマスタペレ
ットヲつ(つておき、それを強化ポリアミド樹脂で希釈
して成形する方法が挙げられる。
また、2−t−プチルハイドロキノンはポリアミド樹脂
の重合時に添加することも可能である。
本発明の繊維強化ポリアミド樹脂組成物は、射出成形、
ブロー成形または射出ブロー成形など、溶融樹脂が流動
状態で融着する工程をもつ成形法全般に適用できる。
押出成形では一般にはウェルド部は発生しないが、特殊
なダイス形状において、溶融樹脂の流れがダイス中で土
つ以上に分岐し、その後の工程で融着して製品となるよ
うな場合には適用できる。
その他成形品の二次加工においてスピンウェルド、熱板
融着、超音波接着などの方法で、繊維強化ポリアミド樹
脂を局所的に融解した後、圧着して接合する方法にも適
用できる。
なお、本発明の組成物にはウェルド部強度およびその他
の物性を阻害しない範囲において、他の充填剤・顔料・
難燃剤・安定剤・離型剤・滑剤などの他の添加剤を含有
せしめることができる。
以下に本発明の効果を実施例によって具体的に説明する
実施例 1 ガラス繊維(シラン処理)30重量%で強化したナイロ
ン66(東し■CM3001G−30)ペレット100
重量部に対して、2−t−ブチルハイドロキノン粉末0
.3重量部を添加して、ポリエチレン袋中でよく混ぜて
射出成形に供した。
射出成形機は、名機製作所■製5J−35Bを用い、シ
リンダ温度280℃、金型温度80℃、スクリュー回転
数8 Orpm、射出圧力260kg/crA、成形サ
イクルは射出時間が10 sec、冷却時間が10 s
ec 、取出し時間を含めて計約30 secの成形条
件で、ウェルドテスト用金型(厚さ%“OASTMI号
ダンベルの形状で、その両端にゲートを設けて、中心部
で溶融樹脂が融着するようにした金型)を使ってテスト
ピースを得た。
成形後のテストピースをシリカゲルを入れたデシケータ
中に入れ、23℃の温調室で24 hrs以上放冷し、
次いでASTMD790に準じた曲げ試験を行なった。
すなわち、スパン間距離を50朋とし、下方支持台2点
の中間にウェルド位置がくるようにテストピースをセッ
トし、曲げ速度llnm7分で破壊強度および破壊たわ
みを求めた。
他に成形圧力を約600 kg/c4と変える以外は同
じ条件で、ASTMI号ダンベルおよび衝撃試験片を成
形し、引張試験はASTMD638、衝撃試験はAST
MD256に準じて測定した。
結果を以下に示す。
ウェルド部曲げ強 □5□。
’Q/cntさ ウェルド部曲げた 3.□□□ わみ 引張強さ 1930 kg/crA引張伸び
5.6% ノツチ付衝撃強さ 10.51y 0cm/cm/
ッヶ(3A“厚) ノツチなし衝撃強 。
□ kg −cmlo、Aさく!A“厚) なお、2−t−ブチルハイドロキノンを添加せずに0M
3001G−30について同じように試験した結果は次
の通りであった。
ウェルド部曲げ強 1、。
Okg/crivさ ウェルド部曲げた 2.111L1nわみ 引張強さ 1940 kg/crA引張伸び
5.5% ノツチ付衝撃強さ 10.2 kg 8cm/cy
n /ツケ(%“厚) ノツチなし衝撃強 58 ky 、cx/crA
さく3A“厚) 前記比較から明らかなように、本発明の繊維強化ポリア
ミド樹脂組成物のウェルド強さは、2−L−ブチルハイ
ドロキノンを添加していない一般の強化ポリアミド樹脂
に比べて約40%向上している。
これと類似した化学構造をもつ2・5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノンを用い、他は全く同じ条件で試験した。
結果は次の通りであった。ウェルド部曲げ強さ
960 kg/caウェルド部曲げたわみ
2.1 myn上記との比較から明らかなよ
うに、2・5−ジーも一ブチルハイドロキノンを添加し
た強化ポリアミド樹脂は、ウェルド強さの向上効果は認
められないのみならず、0M3001G−30のウェル
ド強さよりも低下しており、本発明の効果は2−t−ブ
チルハイドロキノン特有の効果であることがわかる。
実施例 2 実施例1で用いたCM3001G−30100重量部に
対して2−t−ブチルハイドロキノンを10重量部を添
加してよく予備混合した後、3゜龍押出機で混練配合し
てマスタペレットヲっ(った。
なお押出機のシリンダ温度は280℃に設定し、スクリ
ュー回転数7Orpmで吐出量は約6kg/ hr 、
であった。
前記マスタペレットを70℃で20 hrs真空乾燥後
、2−t−ブチルハイドロキノンの添加率が0.1〜1
,0重量%になるようにマスタペレットと0M3001
G−30とをブレンドして射出成形し、各試験片のウェ
ルド強さを測定した。
成形条件および測定条件は実施例1と全く同じである。
結果を次表に示す。実施例1との比較から判るように、
2−t−ブチルハイドロキノンの添加方法は、マスタペ
レット法であろうが、トライブレンド法であろうが、効
果には差が認められない。
また2−t−ブチルハイドロキノンの添加率と効果の関
係については、0.1重量%でウェルド強さは約20%
向上し、添加率が増えるにつれてウェルド強さは増大す
るが0.5重量%以上では効果が飽和する傾向がある。
この実験例から2−t−ブチルハイドロキノンの添加率
は0.05重量%以上を必要とすることがわかる。
また、添加率は多い程よいが、1重量%以上では添加率
を増やしても、増加量に見合う大幅な効果は認められな
い。
実施例 3 ガラス繊維(シラン処理)45重量%で強化したナイロ
ン6(東し■CMI 011G−45)ペンツ1100
重量部に対して、2−t−ブチルハイドロキノン粉末0
.3重量部をよく混合して射出成形した。
テストピース作製にあたり、実施例1と異なる条件はシ
リンダ温度を260℃としたこと、成形圧力をウェルド
テストピース用は480kg/crA引張および衝撃テ
スト用テストピース用は850 kg/crAとしたこ
と以外は同じ条件で成形および測定を行なった。
結果は下記の通りである。ウェルド部曲げ強 1530
kg/crAさ ウェルド部曲げた 4.5mm わみ 引張強さ 2180 kg/crA引張伸び
6.5% ノツチ付衝撃強さ 1□ kg−cx/am/ツケ
(!A“厚) ノツチなし衝撃強 114 kg−Cm/caさく
3A“厚) なお2−t−ブチルハイドロキノンを添加していないC
MI O11C,−15での測定結果は下記の通りであ
る。
ウェルド部曲げ強 1260kg/砿 さ ウェルド部曲げた 2.21 わみ 引張強さ 2150 kg/crA引張伸び
6.5% 77チ付衝撃弓蛍さ 17.5 ky −crtt
/Crl1ノツチ(%“厚) ノツチなし衝撃強 、。
7 kg −cra/crAさく%“厚) ナイロン6系の強化ポリアミド樹脂においても、本発明
の効果が認められる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリアミド樹脂と繊維状強化材と2− t−ブチル
    ハイドロキノンとからなる繊維強化ポリアミド樹脂組成
    物。
JP5758978A 1978-05-17 1978-05-17 繊維強化ポリアミド樹脂組成物 Expired JPS5817548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5758978A JPS5817548B2 (ja) 1978-05-17 1978-05-17 繊維強化ポリアミド樹脂組成物

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JP5758978A JPS5817548B2 (ja) 1978-05-17 1978-05-17 繊維強化ポリアミド樹脂組成物

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JPS54149757A JPS54149757A (en) 1979-11-24
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ID=13060024

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JP5758978A Expired JPS5817548B2 (ja) 1978-05-17 1978-05-17 繊維強化ポリアミド樹脂組成物

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JP4867274B2 (ja) * 2005-10-11 2012-02-01 パナソニック株式会社 給湯装置

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