JPS5817138B2 - 無機硬化体の製法 - Google Patents

無機硬化体の製法

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JPS5817138B2
JPS5817138B2 JP15284178A JP15284178A JPS5817138B2 JP S5817138 B2 JPS5817138 B2 JP S5817138B2 JP 15284178 A JP15284178 A JP 15284178A JP 15284178 A JP15284178 A JP 15284178A JP S5817138 B2 JPS5817138 B2 JP S5817138B2
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JP
Japan
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blast furnace
slurry
msh
tsh
gypsum
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JP15284178A
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JPS5580757A (en
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伊達晴行
久保雅昭
瀬戸和夫
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は無機硬化体の製法に関するものである。
カルシウムアルミネートトリサルフェートハイドレート
(3CaO−A1□03・3CaSO4・nH2O−n
はおおむね31〜32の値をとる、以下これを[T S
HJと略す)を主成分とする無機硬化体はこれまでつ
ぎのようにして製造されていた。
すなわち、カルシウムアルミネートモノサルフェートハ
イドレート(3CaOm Al2O3・Ca5o4*n
H20nはおおむね12の値をとる、以下これをrMs
HJと略す)に石こう(CaS04−2H20’)と水
を加えて混練してスラリをつくり、これを抄造等により
賦形したのち養生して硬化させることにより製造されて
いた。
この場合のTSH生成反応はつぎのとおりである。
3CaO−AIO−CaSO4・12H20+2CaS
04・3 2H20+17〜18H20→ 3CaO・A1□03・3CaSO4・31〜32H2
0このようなTSH生成反応は、活性化されていない通
常のMSHを用いると進行が遅く、そのため硬化までに
2〜7日を要していた。
そこで、通常のMSHに代えて、活性化されたMSHを
用いる方法が考えられた。
活性化されたMSHは、通常のMSHを酸または機械的
粉砕により微粒子化したものである。
これについてより詳しく説明すると、活性化されたMS
Hは、合成されたMSHSラスラリ中塩酸中値酸等の酸
を添加してスラリの…を10〜11に下げたのち攪拌す
ることにより調製されるか、もしくは合成されたMSH
スラリをコロイドミル等を通すことにより調製される。
ところが、このような活性化されたMSHを用いて無機
硬化体を製造する場合には、反応系の−が低くなるとT
SH生成反応が著しく速くなるため、ポットライフが短
かくなって充分な作業時間が確保できなくなるとともに
、賦形前にTSH作成反応が開始して得られる無機硬化
体の強度が小さくなる。
他方、TSH生成反応は、反応系の…が高くなると遅く
なり、それによって賦形体が硬化の際に膨張する。
そのため、得られる無機硬化体が低密度になり、その強
度がやはり小さくなる。
したがって、反応系の…を適正に調節すれば、このよう
な問題は起らないはずであるが、その適正…範囲が狭い
ため、実際には賦形までに充分な時間を確保すると無機
硬化体が膨張し、膨張しない条件で製造すると反応開始
までの時間が短かくなるという問題が起っていた。
この発明者らは、このような問題を解決するために鋭意
研究した結果、高炉スラグが広いpH範囲において活性
化されたMSHのTSH化反応を遅延させ、かつ賦形体
の硬化の際の膨張も抑制することを見出しこの発明を完
成した。
すなわち、この発明は、活性化されたMSHと1石こう
と、水を、主成分とするスラリに、高炉スラグを含有さ
せ、このスラリを所定の形状に賦形したのち、養生、硬
化させて無機硬化体を得ることをその要旨とするもので
ある。
つぎに、この発明の詳細な説明する。
この発明で用いる活性化されたMSHとしては。
通常の方法、例えばCaO成分原料とA1□03成分原
料とCa SO4成分原料を所定の割合で配合し、それ
らを水熱合成することにより得られたMSHを前述のよ
うに活性化処理したものが用いられる。
そして、この発明は、このようなMSHと、石こうとを
、所定のモル比に配合する。
この場合、MSHと石こうを、必ずしもTSH生成の理
論モル比に配合する必要はない。
このとき用いる石こうとしては、2水石こう、半水石こ
うおよび無水石こうのいずれを用いてもよい。
そして、このMSHと石こうの配合物に水を加え、さら
に必要な場合には補強繊維等を加えて混練して活性化さ
れたMSHと、石こうと、水を主成分とするスラリとす
る。
ここで、活性化されたMSHと、石こうと、水を主成分
とするとは、これらの3成分のみでスラリか構成され、
他の添加剤が使用されていない場合も含める趣旨である
つぎに、このスラリに、高炉スラグを含有させる。
この場合、高炉スラグを、予めMSHと石こうの配合物
に添加することによりスラリに高炉スラグを含有させる
ようにしてもよいし、スラリに直接添加することにより
含有させるようにしてもよい。
高炉スラグの含有量は、高炉スラグが配合固形分総量中
に1.0〜30重量%(以下%と略す)含まれるように
設定することが好ましい。
高炉スラグの含有量が、この範囲を下まわると、賦形体
の硬化時にその膨張が犬争<なって強度発現が不充分と
なり、また無機硬化体の耐水性も不充分となる傾向がみ
られる。
高炉スラグの含有量がこの範囲を上まわると、また強度
発現が不充分になる傾向がみられる。
また、上記のように高炉スラグをスラリにそのまま含有
させるのではなく、高炉セメントを含有させることによ
り高炉スラグを含有させるようにしてもよい。
高炉セメントをスラリに含有させるようにすると、高炉
セメント中に含まれるポルトランドセメント成分(高ア
ルカリ物質)により反応系が高アルカリ系となりTSH
生成反応が遅延するようになるため、活性化されたMS
Hを用いていても、高炉スラグのTSH化反応遅延作用
と相まって、充分な作業時間が確保されるようになる。
また、このとき高炉スラグの作用により膨張も起こらな
い。
また、高炉スラグ自身もポルトランドセメント成分の作
用により水利硬化が促進されるため、得られる無機硬化
体の初期強度が向上するようになる。
このように、高炉セメントをスラリに含有させることに
より高炉スラグをスラリに含有させるようにするときは
、TSH(その生成量は、予め計算で求めうる)と高炉
セメントの割合が重量比で、TSH/高炉セメント=〇
、210.8〜0.8 / 0.2になるように高炉セ
メントの含有量を設定することが好ましい。
すなわち、TSH/高炉セメントの割合が、0.2 /
0.8を下まわるとTSHが少なくなり生成硬化体の
強度が不充分となり、TSH/高炉セメントの割合が、
0.810.2を上まわると賦形体の養生硬化時に膨張
が起きるとともに、生成硬化体中に炭酸化を受は易いT
SHが多量に含まれることになり、経時的に空気中の炭
酸ガスによりTSHが分解されて硬化体の強度劣化が起
こる傾向がみられる。
また、このような高炉セメントは、高炉スラグとポルト
ランドセメントの割合が重量比で、高炉スラグ/ポルト
ランドセメン1−=0.210.8以上のものを用いる
ことが好ましい。
すなわち、高炉セメントとポルトランドセメントの割合
が上記の範囲内に選ばれている高炉セメントを用いるこ
とにより、最も効果が大きくなるからである。
つぎに、高炉スラグが含有されたスラリを注型、抄造等
により所定の形状に賦形し、これを養生硬化させる。
この場合、高ナスラグの水利硬化は高温になる程遠やか
に進行するが、TSH生成反応は50〜60℃が最も好
ましく90℃以上ではむしろ阻害される。
したがって、賦形体の養生硬化は80〜90°Cにおい
て行うことが好ましい。
このように80〜90°Cで養生硬化させるときには、
養生開始偉4〜6時間で強度が発現する7−そして、こ
れ以上養生しても強度的にあまり効果がみられない。
なお、常温で賦形体を養生する場合には、セメント分が
多いものの場合、TSHの生成に1週間以上の時間が必
要になる。
このようにして、緻密で高強度な無機硬化体が得られる
以上のように、この発明によれば、スラリに高炉スラグ
を含有させるため、スラリの賦形までの時間を充分確保
し、かつ賦形体の膨張を抑制して緻密で高強度な無機硬
化体を製造することができる。
また、得られた無機硬化体は、高炉スラグの作用により
耐水性および耐久性にも富んでいる。
つぎに、実施例について比較例と合わせて説明する。
まず、下記の原料を用意した。
高炉セメント:高炉水砕スラグ粉末(新日本製鉄化学社
製、商品名;エスメント)とポルトランドセメントとを
末尾の表に示す割合で混合したもの MSH:公知のスラリ合成法により合成したMSHにつ
いて、コロイドミルで粉砕して粒径を5μにしたもの 石こう:2水石こう、試薬−級 つぎに、高炉セメントを、配合固形分総量中に末尾の表
に示す割合で含有されるように配合し、残量についてM
SHと石こうを配合した。
MSHと石こう相互の配合割合は、TSH合成の理論重
量比(MSH/石こう=0.6410.36 )に設定
した。
ついで、この配合物に、混水比(水重量/全固形分重量
)が0.50になるように水を加えた。
つぎに、水が加えられた配合物をミキサによって混練し
てスラリをつくった。
ついで、このスラリを抄造法によって賦形し、板状賦形
体を得た。
養生は湿空(湿度100%)中において85°Cで6時
間行った。
ついで、これを乾燥した。このようにして無機硬化体を
得た。
得られた無機硬化体についてX線回折によりTSHの生
成度合を調べた結果、実施例3,8に若干未反応MSH
が認められたもののその他の実施例では全てTSH化が
行われていた。
なお、比較例1は殆んど反応していなかったので、これ
をさらに1週間40℃の湿空中に放置したがTSHの生
成は少なかった。
つぎに、以上の実施例および比較例における賦形体の状
態、得られた無機硬化体の性能試験の結果を末尾の表に
まとめて示した。
表より明らかなように、実施例で得られた無機硬化体は
、いずれも性能が優れていることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 活性化されたカルシウムアルミネートモノサルフェ
    ートハイドレートと、石こうと、水を主成分とするスラ
    リに、高炉スラグを含有させ、このスラリを所定の形状
    に賦形したのち、養生、硬化させて無機硬化体を得るこ
    とを特徴とする無機硬化体の製法。
JP15284178A 1978-12-08 1978-12-08 無機硬化体の製法 Expired JPS5817138B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP15284178A JPS5817138B2 (ja) 1978-12-08 1978-12-08 無機硬化体の製法

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JPS5580757A JPS5580757A (en) 1980-06-18
JPS5817138B2 true JPS5817138B2 (ja) 1983-04-05

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