JPS581064B2 - 無機硬化体の製法 - Google Patents

無機硬化体の製法

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JPS581064B2
JPS581064B2 JP6612578A JP6612578A JPS581064B2 JP S581064 B2 JPS581064 B2 JP S581064B2 JP 6612578 A JP6612578 A JP 6612578A JP 6612578 A JP6612578 A JP 6612578A JP S581064 B2 JPS581064 B2 JP S581064B2
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JP
Japan
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blast furnace
furnace slag
gypsum
tsh
slurry
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Expired
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JP6612578A
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English (en)
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JPS54156032A (en
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久保雅昭
今津強
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は無機硬化体の製法に関するものである。
カルシウムアルミネートl・リサルフエートハイドレー
ト(3CaO−Al203・3CaSO4・nH20,
nはおおむね31〜32の値をとる、以下これをTSH
と略す)を主成分とする無機硬化体は、不燃性であるた
め建築用材料等に賞用されていて、これまで例えばつぎ
のようにして製造されていた。
すなわち、Ca(OH)2およびAI(OH)3をモル
比3:1の割合で混合し、水の存在下で100〜200
℃に加熱することにより3CaO−Al2036H20
(カルシウムアルミネートハイドレート、以下これをC
3AH6と略す)をつくり、これにCaSO4・2H2
0 (石こう)を加えて水の存在下で反応させると、T
SHすなわち3CaO−AI203・3C a SO4
・nH20 ( nはおおむね31〜32の値をとる
)になり硬化する。
このようにしてTSH硬化体が製造されていた。
ところが、このTSH生成による硬化の際に、大きな膨
張が起るため、製造されたTSH硬化体の構造が粗くな
り、その強度もあまり大きくなかった。
また、膨張によりTSH硬化体にひび割れ等が起り、外
観劣化も大きかった。
これを回避するためには、硬化の際に高圧プレスをする
必要があるが、実際にはそのようにすることは困難であ
った。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、水
硬性を有する高炉スラグと、カルシウムアルミネートハ
イドレートと、石こうを主要原料とするスラリを、賦形
したのち、養生、硬化させることにより、硬化の際の膨
張を抑制して高圧プレスをすることなく、高強度でひび
割れのない無機硬化体を製造するものである。
すなわち、水硬性を有する高炉スラグとC3 AH6を
併用するため、賦形体の養生により高炉スラグの水和硬
化とTSH生成とがほぼ同時に進行し、高炉スラグの水
和硬化による賦形体の固化によりTSH生成の際の膨張
が抑制され、かつ高炉スラグ粒子間の空隙を埋めるよう
に徴細な針状のTSH結晶が生成し、しかも高炉スラグ
水和物とTSHの針状結晶とがからみ合うため、緻密で
高強度な無機硬化体が得られるものと考えられる。
つぎに、この発明を詳しく説明する。
この発明では、公知の方法で製造されたC3AH6と水
硬性を有する高炉スラグと石こうを用いる。
そして、これらを所定の割合で混合し、水とともに混練
してスラリをつくる。
この場合、C3AH6と石こうの配合割合は、TSH合
成の理論比に設定することが好ましい。
例えば、石こうとして2水石こうを用いるときには、石
こうとC3 AH6の配合割合は、重量比で、C3AH
6/石こう=2.2/1に設定することが好ましい。
C3AH6の配合割合が多すぎても石こうの配合割合が
多すぎても、それらが未反応原料として系中に残存し、
強度発現に寄与しないため、得られる無機硬化体の強度
が低くなる。
特にC3 AH6が残存するよりも、石こうが残存する
方がそのような傾向が大きい。
また、水硬性を有する高炉スラグの使用量は、配合全固
形分中に高炉スラグが15〜80重量係(以下係と略す
)含有されるように設定することが好ましい。
高炉スラグの使用量が、前述の範囲を下まわると硬化に
際して膨張がみられ、充分に強度が発現しない。
逆に、高炉スラグの使用量が前述の範囲を上まわると、
硬化体のTSH成分が少なくなるため、やはり強度発現
が不充分になる。
スラリの賦形はどのような方法によってもよい。
すなわち、抄造法によっても注型法によってもよい。
これらの方法で賦形して得た賦形体を養生して無機硬化
体を製造する。
この養生の際に、賦形体中では、■高炉スラグの水利反
応と、■C3AH6および石こうからのTSH生成反応
とが進行する。
■の反応により高炉スラグが強度を発現するのは、常温
で約7日、60℃で約2日を要する。
また、■の反応によりTSHを生成するのも■と同程度
の時間を要する。
したがって、TSH生成による膨張とスラグの硬化とが
ほぼ同時に進行し スラグの硬化により賦形体が固化し
TSH生成による膨張が抑制されると考えられる。
このとき、高炉スラグ粒子間の空隙を埋めるようにTS
Hの結晶が生成し、かつ水和により高炉スラグの粒子面
に生じた高炉スラグ水和物とTSHの針状結晶とが相互
にからみ合うため、得られる無機硬化体が緻密な構造と
なり、かつ高強度になるものと考えられる。
以上のように、この発明によれば、賦形体の硬化の際の
膨張を抑制し、緻密で、高強度で、ひび割れのない無機
硬化体を製造することができる。
つぎに、実施例について比較例と合わせて説明する。
まず、下記の原料を用意した。
高炉スラグ:新日本製鉄化学社製、商品名;エスメント C3AH6 :消石灰と水酸化アルミニウムを所定の割
合で配合し、水を加えてス ラリとしこれを水熱合成して得た スラリ状のもの 石こう:2水石こう、試薬1級 つぎに、C3AH6と石こうを末尾の表に示す割合(重
量比)で配合し、これに高炉スラグを、配合全固形分中
に同表に示すような割合で含有されるように配合し、さ
らに混水比(水重量/全固形分重量)が0.58〜0.
62の範囲になるように水を加え、ミキサによって混練
することにより、スラリをつくった。
つぎに、このスラリを型枠中に流し込んで厚さ8〜10
Mの板状に賦形した。
養生は湿空中で行い、末尾の表に示すような温度、時間
で行った。
ついで、これを、温度20〜25℃、湿度50〜60%
の気乾中で乾燥した。
このようにして製造した無機硬化体の性能試験の結果は
、末尾の表のとおりであり、実施例の無機硬化体は、い
ずれも膨張が殆んどないか全くなく、しかも高強度であ
ることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水硬性を有する高炉スラグと、カルシウムアルミネ
    ートハイドレートと、石こうを主要原料とするスラリを
    、賦形したのち、養生、硬化させることを特徴とする無
    機硬化体の製法。 2 水硬性を有する高炉スラグが、スラリの配合全固形
    分中に15〜80重量係含有される特許請求の範囲第1
    項記載の無機硬化体の製法。
JP6612578A 1978-05-31 1978-05-31 無機硬化体の製法 Expired JPS581064B2 (ja)

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JPS54156032A JPS54156032A (en) 1979-12-08
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JPS56104764A (en) * 1980-01-26 1981-08-20 Matsushita Electric Works Ltd Manufacture of inorganic hardened body
US4756761A (en) * 1986-06-16 1988-07-12 O'okiep Copper Company Ltd. Methods of making cementitious compositions from waste products

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JPS54156032A (en) 1979-12-08

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