JPS6319466B2 - - Google Patents
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- JPS6319466B2 JPS6319466B2 JP58102390A JP10239083A JPS6319466B2 JP S6319466 B2 JPS6319466 B2 JP S6319466B2 JP 58102390 A JP58102390 A JP 58102390A JP 10239083 A JP10239083 A JP 10239083A JP S6319466 B2 JPS6319466 B2 JP S6319466B2
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- blast furnace
- furnace slag
- sulfuric acid
- slurry
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/18—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高炉スラグ等の硬化体の製造方法に関
する。
する。
現在、高炉スラグは、製鉄工業において年間約
8000万tも副産されている。このように大量に副
産される高炉スラグは潜在水硬性を有するため、
従来、ポルトランドセメント又は石灰、セツコウ
などを刺激剤として添加し、硬化されて建材に利
用されているが、このような方法による場合、凝
結時間が長く、且つ得られる高炉スラグ建材は初
期強度が小さい欠点があつた。
8000万tも副産されている。このように大量に副
産される高炉スラグは潜在水硬性を有するため、
従来、ポルトランドセメント又は石灰、セツコウ
などを刺激剤として添加し、硬化されて建材に利
用されているが、このような方法による場合、凝
結時間が長く、且つ得られる高炉スラグ建材は初
期強度が小さい欠点があつた。
そこで、本発明者等は、上記欠点を改良した高
炉スラグ建材を提供することを目的として鋭意研
究した結果、潜在水硬性を有する高炉スラグをあ
らかじめ硫酸で処理し、その一部を可溶態に変え
て反応性を高めておき、これを石灰と反応させて
硬化させることにより、上記目的を構成できるこ
とを知見し、この知見に基づいて、高炉スラグを
硫酸処理して硫酸処理高炉スラグスラリーとな
し、次いでこの硫酸処理高炉スラグスラリーに消
石灰を添加してスラリーのPHを12以上に調製し、
成形、硬化させることを特徴とする高炉スラグ等
の硬化体の製造方法を先に完成した。
炉スラグ建材を提供することを目的として鋭意研
究した結果、潜在水硬性を有する高炉スラグをあ
らかじめ硫酸で処理し、その一部を可溶態に変え
て反応性を高めておき、これを石灰と反応させて
硬化させることにより、上記目的を構成できるこ
とを知見し、この知見に基づいて、高炉スラグを
硫酸処理して硫酸処理高炉スラグスラリーとな
し、次いでこの硫酸処理高炉スラグスラリーに消
石灰を添加してスラリーのPHを12以上に調製し、
成形、硬化させることを特徴とする高炉スラグ等
の硬化体の製造方法を先に完成した。
しかし、上記の製造方法による場合、成形後の
硬化時間を、硫酸及び消石灰の添加量を変化させ
ることにより多少調節できるものの、短時間で脱
型可能な程度迄に短縮することは不可能であつ
た。
硬化時間を、硫酸及び消石灰の添加量を変化させ
ることにより多少調節できるものの、短時間で脱
型可能な程度迄に短縮することは不可能であつ
た。
本発明者等は、上述の高炉スラグの硬化体の製
造方法において、強度軽量性等の製品の物性を劣
化させることなく、成形体の凝結硬化時間を短縮
させることを目的として種々検討を重ねた結果、
硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム及びポル
トランドセメント等を添加しても効果がなかつた
が、アルミン酸塩を添加することにより、特に高
炉スラグに対して特定量添加することにより、凝
結硬化時間を著しく短縮できることを知見した。
また、高炉スラグの代わりにフライアツシユを用
いて同様に硬化体を得ようとする場合にも同様な
効果が奏せられることを知見した。
造方法において、強度軽量性等の製品の物性を劣
化させることなく、成形体の凝結硬化時間を短縮
させることを目的として種々検討を重ねた結果、
硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム及びポル
トランドセメント等を添加しても効果がなかつた
が、アルミン酸塩を添加することにより、特に高
炉スラグに対して特定量添加することにより、凝
結硬化時間を著しく短縮できることを知見した。
また、高炉スラグの代わりにフライアツシユを用
いて同様に硬化体を得ようとする場合にも同様な
効果が奏せられることを知見した。
即ち、本発明は、上記知見に基づきなされたも
ので、高炉スラグまたはフライアツシユ100重量
部を、濃度5〜20%の硫酸150〜250重量部で処理
し、次いでこの硫酸処理により得られるスラリー
に消石灰または生石灰を添加してスラリーのPHを
12以上に調製すると共に、こにれアルミン酸塩を
添加混練し、成形、硬化させることを特徴とする
高炉スラグ等の硬化体の製造方法を提供するもの
である。
ので、高炉スラグまたはフライアツシユ100重量
部を、濃度5〜20%の硫酸150〜250重量部で処理
し、次いでこの硫酸処理により得られるスラリー
に消石灰または生石灰を添加してスラリーのPHを
12以上に調製すると共に、こにれアルミン酸塩を
添加混練し、成形、硬化させることを特徴とする
高炉スラグ等の硬化体の製造方法を提供するもの
である。
以下に本発明の製造方法を、高炉スラグを用い
る場合の実施態様に基づいて詳述する。
る場合の実施態様に基づいて詳述する。
本発明において用いる高炉スラグは、製鉄工業
において大量に排出されている、潜在水硬性を有
するもので、特にその種類には制限されない。
において大量に排出されている、潜在水硬性を有
するもので、特にその種類には制限されない。
本発明の実施に際しては、先ず第1工程におい
て上記高炉スラグに硫酸溶液を加え、硫酸処理し
て上記スラグの反応性を高め、硫酸処理高炉スラ
グスラリーを得る。高炉スラグは硫酸処理される
ことによつてその一部が可溶態に変化し、反応性
が高められる。
て上記高炉スラグに硫酸溶液を加え、硫酸処理し
て上記スラグの反応性を高め、硫酸処理高炉スラ
グスラリーを得る。高炉スラグは硫酸処理される
ことによつてその一部が可溶態に変化し、反応性
が高められる。
上記硫酸溶液の濃度は5〜20%、好ましくは5
〜11%であり、またその添加量は高炉スラグ100
部(重量部、以下同じ)に対し上記濃度範囲内の
もので150〜250部である。硫酸の添加量が少ない
と、高炉スラグを充分に膨潤させ得ないため軽量
性に富む硬化体が得られなくなり、また添加量が
多過ぎると遊離の硫酸が多くなるため、スラリー
を硬化させるためには多量の消石灰等を混入する
必要が生じ高炉スラグの有効利用が不充分になる
のみならず、製品の物性が目的とするものと異な
つてしまう。また、上記高炉スラグの硫酸処理時
間は、高炉スラグと硫酸の反応が平衡に達するま
でが好ましく、通常1〜3時間が適当である。
〜11%であり、またその添加量は高炉スラグ100
部(重量部、以下同じ)に対し上記濃度範囲内の
もので150〜250部である。硫酸の添加量が少ない
と、高炉スラグを充分に膨潤させ得ないため軽量
性に富む硬化体が得られなくなり、また添加量が
多過ぎると遊離の硫酸が多くなるため、スラリー
を硬化させるためには多量の消石灰等を混入する
必要が生じ高炉スラグの有効利用が不充分になる
のみならず、製品の物性が目的とするものと異な
つてしまう。また、上記高炉スラグの硫酸処理時
間は、高炉スラグと硫酸の反応が平衡に達するま
でが好ましく、通常1〜3時間が適当である。
次いで、第2工程において、第1工程によつて
得られた硫酸処理高炉スラグスラリーに消石灰ま
たは生石灰を30〜60部添加し、スラリーのPHを12
以上、好ましくは12.5以上とする。これに、アル
ミン酸塩を高炉スラグ100部に対し5〜40部、好
ましくは5〜20部加える。
得られた硫酸処理高炉スラグスラリーに消石灰ま
たは生石灰を30〜60部添加し、スラリーのPHを12
以上、好ましくは12.5以上とする。これに、アル
ミン酸塩を高炉スラグ100部に対し5〜40部、好
ましくは5〜20部加える。
上記石灰添加スラリーのPHを12以上とするの
は、後述する第3工程において、PHが12未満では
スラリーが硬化せず、PHが12以上、特に12.5以上
でアルミン酸塩の添加と相俟ち、短時間で好適に
硬化するからである。これは、PHが12以上の場
合、高硫酸塩型のカルシウムスルホアルミネート
水和物がスラリーの中に生成し、該生成物、がス
ラリーの硬化に寄与しているためと推察される。
上記アルミン酸塩としては、アルミン酸カルシウ
ム及びアルミン酸ナトリウムが好適し、アルミン
酸カルシウムを主成分とするアルミナセメントも
用いられる。アルミン酸塩の添加量が5部未満で
は添加効果、即ち、凝結の促進効果が充分ではな
く、アルミン酸ナトリウム又はアルミナセメント
を用いる場合には40部を超えると製品強度が劣化
するので好ましくない。凝結時間を促進させ且つ
製品強度を向上させる上からはアルミン酸ナトリ
ウムの添加量は5〜20部が好ましい。同じアルミ
ニウム化合物でも、水酸化アルミニウムや硫酸ア
ルミニウム等を用いても本発明の目的は達成され
ない。
は、後述する第3工程において、PHが12未満では
スラリーが硬化せず、PHが12以上、特に12.5以上
でアルミン酸塩の添加と相俟ち、短時間で好適に
硬化するからである。これは、PHが12以上の場
合、高硫酸塩型のカルシウムスルホアルミネート
水和物がスラリーの中に生成し、該生成物、がス
ラリーの硬化に寄与しているためと推察される。
上記アルミン酸塩としては、アルミン酸カルシウ
ム及びアルミン酸ナトリウムが好適し、アルミン
酸カルシウムを主成分とするアルミナセメントも
用いられる。アルミン酸塩の添加量が5部未満で
は添加効果、即ち、凝結の促進効果が充分ではな
く、アルミン酸ナトリウム又はアルミナセメント
を用いる場合には40部を超えると製品強度が劣化
するので好ましくない。凝結時間を促進させ且つ
製品強度を向上させる上からはアルミン酸ナトリ
ウムの添加量は5〜20部が好ましい。同じアルミ
ニウム化合物でも、水酸化アルミニウムや硫酸ア
ルミニウム等を用いても本発明の目的は達成され
ない。
また、アルミン酸塩の添加量を上記範囲内で変
化させることにより、その添加量に応じて凝結時
間を促進させ得るので、目的に応じて凝結時間を
調整できる。
化させることにより、その添加量に応じて凝結時
間を促進させ得るので、目的に応じて凝結時間を
調整できる。
第3工程では、第2工程によつて得られた、ス
ラリーを混練した後、該混練物中の高炉スラグが
第1工程において硫酸処理され、その反応性が高
められており、且つアルミン酸塩が添加されてい
るため、該高炉スラグと石灰とがアルミン酸塩と
共に速ややかに反応して約1時間で脱型可能な程
度迄硬化する。硬化後脱型し、自然養生又は必要
に応じ蒸気養生して本発明に係る高炉スラグ硬化
体が得られる。
ラリーを混練した後、該混練物中の高炉スラグが
第1工程において硫酸処理され、その反応性が高
められており、且つアルミン酸塩が添加されてい
るため、該高炉スラグと石灰とがアルミン酸塩と
共に速ややかに反応して約1時間で脱型可能な程
度迄硬化する。硬化後脱型し、自然養生又は必要
に応じ蒸気養生して本発明に係る高炉スラグ硬化
体が得られる。
尚、上記においては、高炉スラグを用いた場合
について説明したが、高炉スラグをフライアツシ
ユに代えた場合にも同様にフライアツシユの硬化
体を得ることができる。また、本発明において
は、硫酸処理した古紙または製紙スラツジを高炉
スラグスラリーに混入し、高炉スラグと複合化さ
せることにより、本発明に係る高炉スラグ硬化体
をかさ比重0.6〜0.8程度に軽量化することができ
る。この古紙または製紙スラツジを混入した高炉
スラグ硬化体は次の工程に従つて製造することが
できる。そして、この場合、成形硬化工程におい
ては、型枠を用いずに抄造手段により成型するこ
とも可能である。
について説明したが、高炉スラグをフライアツシ
ユに代えた場合にも同様にフライアツシユの硬化
体を得ることができる。また、本発明において
は、硫酸処理した古紙または製紙スラツジを高炉
スラグスラリーに混入し、高炉スラグと複合化さ
せることにより、本発明に係る高炉スラグ硬化体
をかさ比重0.6〜0.8程度に軽量化することができ
る。この古紙または製紙スラツジを混入した高炉
スラグ硬化体は次の工程に従つて製造することが
できる。そして、この場合、成形硬化工程におい
ては、型枠を用いずに抄造手段により成型するこ
とも可能である。
即ち、前記第1工程において高炉スラグを硫酸
溶液で処理する前に、先ず古紙または製紙スラツ
ジに硫酸溶液を加え、硫酸処理して上記古紙また
は製紙スラツジ中の繊維質を改質した古紙または
製紙スラツジのスラリーを得、次いで該スラリー
に高炉スラグを加えて該高炉スラグを硫酸処理
し、古紙または製紙スラツジの混入した硫酸処理
高炉スラグスラリーを得る。これ以後は前記第2
及び第3工程に従えばよい。
溶液で処理する前に、先ず古紙または製紙スラツ
ジに硫酸溶液を加え、硫酸処理して上記古紙また
は製紙スラツジ中の繊維質を改質した古紙または
製紙スラツジのスラリーを得、次いで該スラリー
に高炉スラグを加えて該高炉スラグを硫酸処理
し、古紙または製紙スラツジの混入した硫酸処理
高炉スラグスラリーを得る。これ以後は前記第2
及び第3工程に従えばよい。
上記製紙スラツジとしては、製紙工場において
大量に排出されている製紙スラツジを用いること
ができる。また、上記古紙または製紙スラツジを
処理する硫酸溶液の濃度は高炉スラグを直接処理
する場合と同じであり、またその添加量は古紙ま
たは製紙スラツジ100部に対し上記の濃度範囲内
のもので50〜150部が好ましい。また上記古紙ま
たは製紙スラツジを硫酸処理する温度は常温〜95
℃が適当である。
大量に排出されている製紙スラツジを用いること
ができる。また、上記古紙または製紙スラツジを
処理する硫酸溶液の濃度は高炉スラグを直接処理
する場合と同じであり、またその添加量は古紙ま
たは製紙スラツジ100部に対し上記の濃度範囲内
のもので50〜150部が好ましい。また上記古紙ま
たは製紙スラツジを硫酸処理する温度は常温〜95
℃が適当である。
叙上の本発明の方法によれば、高炉スラグ又は
フライアツシユをあらかじめ硫酸処理しておき、
且つ石灰を添加した高炉スラグスラリー又はフラ
イアツシユ、の混練物にアルミン酸塩を添加する
ことにより、混練物を脱型可能な程度迄に硬化さ
せる凝結時間を約1時間以内に短縮することがで
き、しかも本発明の方法によつて得られる高炉ス
ラグ又はフライアツシユの硬化体は、初期強度が
大きく、しかも軽量で耐水性があり、防音性、加
工性にも優れている等アルミン酸塩を添加しない
場合と同様乃至それ以上の物性を有しており、内
外装用建材として好適なものである。
フライアツシユをあらかじめ硫酸処理しておき、
且つ石灰を添加した高炉スラグスラリー又はフラ
イアツシユ、の混練物にアルミン酸塩を添加する
ことにより、混練物を脱型可能な程度迄に硬化さ
せる凝結時間を約1時間以内に短縮することがで
き、しかも本発明の方法によつて得られる高炉ス
ラグ又はフライアツシユの硬化体は、初期強度が
大きく、しかも軽量で耐水性があり、防音性、加
工性にも優れている等アルミン酸塩を添加しない
場合と同様乃至それ以上の物性を有しており、内
外装用建材として好適なものである。
以下に本発明の実施例を示す(部は重量部を示
す)。
す)。
実施例 1
製紙スラツジ200部に濃度10%の硫酸溶液200部
を加え、85℃で1時間硫酸処理して硫酸処理製紙
スラツジのスラリーを得た。このスラリーに高炉
スラグ100部を加え、3時間硫酸処理して製紙ス
ラツジの混入した硫酸処理高炉スラグスラリーを
得た。この高炉スラグスラリーに消石灰50部を添
加し、スラリーのPHを12.6とした。次いで、この
石灰添加スラリーにアルミン酸カルシウム20部を
加え混練した後、該混練物を型枠に流し込み硬化
させた。該混合物は1時間で凝結を完了した。上
記混練物を型枠に流し込んでから2時間に脱型し
て硬化体を得た。
を加え、85℃で1時間硫酸処理して硫酸処理製紙
スラツジのスラリーを得た。このスラリーに高炉
スラグ100部を加え、3時間硫酸処理して製紙ス
ラツジの混入した硫酸処理高炉スラグスラリーを
得た。この高炉スラグスラリーに消石灰50部を添
加し、スラリーのPHを12.6とした。次いで、この
石灰添加スラリーにアルミン酸カルシウム20部を
加え混練した後、該混練物を型枠に流し込み硬化
させた。該混合物は1時間で凝結を完了した。上
記混練物を型枠に流し込んでから2時間に脱型し
て硬化体を得た。
上記硬化体を湿空中常温で24時間、更に湿空中
80℃で48時間養生した後、該硬化体のかさ比重、
曲げ強度及び圧縮強度について測定した。その結
果はつぎの通りであつた。
80℃で48時間養生した後、該硬化体のかさ比重、
曲げ強度及び圧縮強度について測定した。その結
果はつぎの通りであつた。
かさ比重 0.64
曲げ強度 21Kg/cm2
圧縮強度 55Kg/cm2
また、上記硬化体はのこぎりで切断することが
できた。
できた。
実施例 2
高炉スラグ100部に濃度10%の硫酸溶液160部を
加え、3時間硫酸処理して硫酸処理高炉スラグス
ラリーを得た。この高炉スラグスラリーに消石灰
40部を添加し、スラリーのPHを12.7とした。次い
で、このの石灰添加スラリーにアルミン酸ナトリ
ウム15部を加え混練した後、該混練物を型枠に流
し込み硬化させた。該混合物は1時間で凝結を完
了した。上記混練物を型枠に流し込んでから2時
間に脱型して硬化体を得た。
加え、3時間硫酸処理して硫酸処理高炉スラグス
ラリーを得た。この高炉スラグスラリーに消石灰
40部を添加し、スラリーのPHを12.7とした。次い
で、このの石灰添加スラリーにアルミン酸ナトリ
ウム15部を加え混練した後、該混練物を型枠に流
し込み硬化させた。該混合物は1時間で凝結を完
了した。上記混練物を型枠に流し込んでから2時
間に脱型して硬化体を得た。
上記硬化体を湿空中常温で24時間、更に湿空中
80℃で48時間養生した後、該硬化体のかさ比重、
曲げ強度及び圧縮強度について測定した。その結
果はつぎの通りであつた。
80℃で48時間養生した後、該硬化体のかさ比重、
曲げ強度及び圧縮強度について測定した。その結
果はつぎの通りであつた。
かさ比重 1.35
曲げ強度 13.8Kg/cm2
圧縮強度 140Kg/cm2
実施例 3
実施例1における高炉スラグの代りにフライア
ツシユを用いた以外は実施例1と全く同様にして
硬化体を得、この硬化体について実施例1と同様
にして物性を測定した。
ツシユを用いた以外は実施例1と全く同様にして
硬化体を得、この硬化体について実施例1と同様
にして物性を測定した。
その結果はつぎの通りであつた。
かさ比重 0.62
曲げ強度 20Kg/cm2
圧縮強度 53Kg/cm2
実施例 4
実施例2における高炉スラグの代りにフライア
ツシユを用いた以外は実施例2と全いく同様にし
て硬化体を得、この硬化体について実施例2と同
様にして物性を測定した。
ツシユを用いた以外は実施例2と全いく同様にし
て硬化体を得、この硬化体について実施例2と同
様にして物性を測定した。
その結果はつぎの通りであつた。
かさ比重 1.31
曲げ強度 13.2Kg/cm2
圧縮強度 125Kg/cm2
比較例 1
上記実施例1において、アルミン酸カルシウム
を用いず、脱型を24時間後に行つた以外は、実施
例1と全く同様にして硬化体を得た。この硬化体
の物性は、実施例1で得たものと略同様であつ
た。尚、この場合、脱型は2〜3時間後では実質
上不可能であつた。
を用いず、脱型を24時間後に行つた以外は、実施
例1と全く同様にして硬化体を得た。この硬化体
の物性は、実施例1で得たものと略同様であつ
た。尚、この場合、脱型は2〜3時間後では実質
上不可能であつた。
比較例 2
実施例1において、アルミン酸カルシウムの代
わりに硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム及
びポルトランドセメントをそれぞれ用いて実施し
たところ、凝結時間の促進効果が認められず、脱
型は2〜3時間後では実質上不可能であつた。
わりに硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム及
びポルトランドセメントをそれぞれ用いて実施し
たところ、凝結時間の促進効果が認められず、脱
型は2〜3時間後では実質上不可能であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高炉スラグまたはフライアツシユ100重量部
を、濃度5〜20%の硫酸150〜250重量部で処理
し、次いでこの硫酸処理により得られるスラリー
に消石灰または生石灰を添加してスラリーのPHを
12以上に調製すると共に、これにアルミン酸塩を
添加混練し、成形、硬化させることを特徴とする
高炉スラグ等の硬化体の製造方法。 2 上記アルミン酸塩として、アルミン酸カルシ
ウム、アルミン酸ナトリウム、又はアルミナセメ
ントを用いることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の高炉スラグ等の硬化体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239083A JPS59227760A (ja) | 1983-06-08 | 1983-06-08 | 高炉スラグ等の硬化体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239083A JPS59227760A (ja) | 1983-06-08 | 1983-06-08 | 高炉スラグ等の硬化体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59227760A JPS59227760A (ja) | 1984-12-21 |
JPS6319466B2 true JPS6319466B2 (ja) | 1988-04-22 |
Family
ID=14326118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10239083A Granted JPS59227760A (ja) | 1983-06-08 | 1983-06-08 | 高炉スラグ等の硬化体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59227760A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0570193A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-03-23 | Kubota Corp | 窯業系シリカ質原料 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5098926A (ja) * | 1973-12-30 | 1975-08-06 | ||
JPS56150508A (en) * | 1980-04-24 | 1981-11-21 | Showa Denko Kk | Method of molding quick-setting light bubble cement slurry |
-
1983
- 1983-06-08 JP JP10239083A patent/JPS59227760A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5098926A (ja) * | 1973-12-30 | 1975-08-06 | ||
JPS56150508A (en) * | 1980-04-24 | 1981-11-21 | Showa Denko Kk | Method of molding quick-setting light bubble cement slurry |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59227760A (ja) | 1984-12-21 |
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