JPS581670B2 - 熱硬化性樹脂化粧板の製造方法 - Google Patents

熱硬化性樹脂化粧板の製造方法

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Publication number
JPS581670B2
JPS581670B2 JP52062610A JP6261077A JPS581670B2 JP S581670 B2 JPS581670 B2 JP S581670B2 JP 52062610 A JP52062610 A JP 52062610A JP 6261077 A JP6261077 A JP 6261077A JP S581670 B2 JPS581670 B2 JP S581670B2
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JP
Japan
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resin
decorative board
thermosetting resin
filler
resin layer
Prior art date
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Expired
Application number
JP52062610A
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English (en)
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JPS53145871A (en
Inventor
山下明
山名茂
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP52062610A priority Critical patent/JPS581670B2/ja
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Publication of JPS581670B2 publication Critical patent/JPS581670B2/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は樹脂含浸紙等を使用することなく基板表面に熱
硬化性樹脂を直接厚塗りし、所望の凹凸模様を樹脂層表
面に形成することのできる熱硬化性樹脂化粧板の製造方
法に関するものである。
従来から、熱硬化性樹脂化粧板の製造方法として樹脂含
浸化粧紙を使用する方法が一般的に行われている。
即ち、所望の色と同系統の色彩を有するチタン紙に所定
の印刷を行って化粧紙を作成し、この化粧紙にDAP、
メラミン等の透明樹脂を含浸させ、これを乾燥熟成させ
て樹脂含浸化粧紙を得たのち、該樹脂含浸化粧紙を基板
上に載置し、型板を用いて熟圧して化粧板としている。
しかしながら、この方法によれば、印刷→樹脂含浸→乾
燥→熱圧という複雑な工程を要し、製品価格が高くなる
上に化粧紙の表面にエンボスによって模様付けが可能で
あっても深さ30〜40μ程度の浅いエンボスしかでき
ないために立体感が乏しい欠点がある。
これらの欠点を改善するために、樹脂を塗装後硬化させ
る方法がポリエステル樹脂等の使用についていくつか開
発されているが、サンデイングなどの基板の塗面調整が
煩雑であるばかりでなく、流動性を有するために厚塗り
ができないこと及び塗面を平滑にするにはプライマー処
理をし、且つ上塗りが剥離しないようにする必要がある
こと等、種々の工夫を施さなければならない。
又、この方法においては、塗布層が薄いので型板を使用
することができず、放射線硬化によって塗布層を硬化さ
せているために任意のエンボス模様を設けることができ
ない欠点がある。
本発明はこのような欠点をなくするために、熱硬化性樹
脂液に適宜の充填剤を添加し、該充填剤と樹脂分からな
る一定の固形分を含有させることによって含浸紙を使用
することなく比較的深いエンボス模様を有する樹脂層を
形成できる熱硬化性樹脂化粧板の製造方法を提供するも
のである。
本発明の具体的な方法を詳述すると、フェノール樹脂、
ポリエステル樹脂或いはエポキシ樹脂のいずれかよりな
る溶剤型の熱硬化性樹脂液に充填剤を10重量%以上添
加した固形分を65重量%以上混入して均一に含有させ
ると共にその粘度を10,000cps以上に調整する
一般に、水溶性の樹脂液を使用すると、これを熟成させ
た場合でも樹脂中の水分を完全に除去することが困難で
あり、この水分により化粧板表面に光沢斑やくもり等を
発生させるために、本発明においてはこれらの欠点を生
じさせない溶剤型の樹脂液が使用される。
又、熱硬化性樹脂液に充填剤を10重量%以上含ませ、
且つその粘度を10,000cps以上に調整すること
により樹脂液がチクソトロピーとなって基板表面に厚塗
りを行っても流出することなく、基板の塗面調整を行う
必要がない程度の厚塗りができる。
さらに、樹脂液に含有する固形分の量を樹脂液に対して
65重量%以上にすることにより、溶剤が揮散してもレ
ベリングする割合が小さく、良好な樹脂層を得ることが
できると共に前述したように充填材を樹脂液に添加させ
たことによって基板内部への樹脂液の浸透過多と基板周
辺部からの流出を防止して厚い樹脂層が形成できるもの
である。
この充填剤には無機質のものとして炭酸カルシウム、ア
ルミナ、タンク、硅藻土、クレー等があり、これらを使
用した場合には樹脂層の表面硬度を高める効果があり、
一方、有機質のものとしては大豆粉、小麦粉、木粉など
が使用でき、これらの使用によって樹脂液塗布後の経時
的増粘作用を期待できる。
このような充填剤は、化粧板の使用目的及び基板の性質
によって適宜選択されるが、有機質充填剤と無機質充填
剤を混合して樹脂液に含有させることにより、樹脂層の
表面硬度と増粘作用の両方を期待することもできる。
なお、本発明方法においては印刷紙等を使用しないので
樹脂層の色彩は単色になるが、予め樹脂液に顔料等を混
入させて任意の色彩にしておくことが好ましい。
次に、充填剤を含有した固形分を前述した割合で含み且
つ粘度を調製された熱硬化性樹脂液を基板表面に塗布す
るものであるが、その塗布割合は、従来の樹脂含浸紙に
よる方法で得られた化粧板と同等の性質を持たすために
、少くとも100g/m2以上の割合にする必要がある
しかし、樹脂含浸紙の場合は、含浸量に限度があるが、
本発明方法ではさらに多量の樹脂液を塗布することが可
能である。
こうして基板表面に塗布された樹脂液はプロツキング防
止用フイルムによって被覆され、適度の粘度を有するま
で熟成される。
この熟成時間は、樹脂液中の溶剤量、塗布量或いは再板
の厚み、含水率さらには雰囲気温度によって変化する。
なお、プロツキング防止用フイルムに代えて樹脂液中に
ワックス等の離型剤を添加し、熟成によって表面に離型
剤層を形成する方法も彩用できる。
このようにして熟成した樹脂層を有する基材はその樹脂
層表面に鏡面板或いは所定の凹凸模様を有する型板を載
置して熟圧される。
この時、樹脂層は加熱により流動性が与えられ、次いで
硬化するために、基板表面が凹凸な粗面であって該粗面
により熟成後の樹脂表面が凹凸面になっても樹脂の流動
によってその凹凸面が消失し、鏡面板の場合は平滑で型
板の場合には樹脂層に所定の凹凸模様が転刻される。
この転刻された凹凸模様は樹脂層の厚みにもよるが、最
大数百μまで可能であり、樹脂含浸紙を用いた場合の数
倍から士数倍の深さのエンボス模様を付することかでき
るものである。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 厚さ15mmのパーティクルボードの表面に次の配合成
分よりなる樹脂液をロールコーターによって150g/
m2の割合で塗布した。
アルコール変性フェノール 100部顔 料
8部無機充填剤
10部有機充填剤 15
部粘度調整用アルコール 10部次に、厚さ
30μのポリプロピレンフイルムを塗布面に被覆して2
4時間空内に推積して熟成した後、フイルム上面にエン
ボスプレートを載置して150℃−10kg/cm2の
条件で15分間熟圧し、しかるのちポリプロピレンフイ
ルムを除去して化粧板を得た。
こうして得られた化粧板と、100g/m2の化紙を用
いたジアリルフタレート樹脂含浸紙による化粧板との性
能の比較表を次に示す。
表中、摩耗量、摩耗深さ、引掻硬度、衝撃試験はJAS
の特殊合板の摩耗A試験による。
又、耐アルカリ試験は1%の炭酸ナトリウム液を、耐酸
試験は5%の酢酸液を、耐溶剤試験はラッカーシンナー
を夫々滴下して6時間放置後の変化を表す。
以上のように本発明は、充填剤を10重量%以上添加し
た固形分を65重量%以上含有し且つ粘度10,000
cps以上の溶剤型熱硬化性樹脂液を基板表面に100
g/m2以上の割合で塗布し、適宜時間熟成後、樹脂層
表面にプレートを載置して熱圧することにより該樹脂層
を硬化させることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板の製
造方法に係るものであるから、表面が粗雑なパーティク
ルボード等の基板に対してもその塗面をサンデイング後
シーラー処理等の処理を全く行う必要がなく樹脂液を塗
面に塗布することができるので、製造工程を大巾に短縮
し得ると共に樹脂液が塗面から流出することなく且つ厚
塗りが可能であるから従来のDAP樹脂含浸紙によるも
のと比較して性能面でも何等遜色がない化粧板が得られ
、しかも樹脂層に深い凹凸模様が形成できて単色の化粧
板としては外観の優れたものが得られる。
又、本発明方法によれば、固杉分を含有し且つ粘度を調
製された樹脂液の使用によって前述したように化粧面を
構成する工程を大巾に省略できるから、それに伴う不良
品等の発生もなくすることができ、さらに材料費も低廉
であって化粧板製造の加工費は樹脂含浸紙を用いる方法
に比べて数分の1と大巾に安くなるために化粧板を安価
に供給し得るものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 充填剤を10重量%以上添加した固形分を65重量
    %以上含有し且つ粘度10,000cps以上の溶剤型
    熱硬化性樹脂液を基板表面に100g/m2以上の割合
    で塗布し、適宜時間熟成後、樹脂層表面にプレートを載
    置して熱圧することにより該樹脂層を硬化させることを
    特徴とする熱硬化性樹脂化粧板の製造方法。 2 プレートとして型板を用いて熱圧成形することによ
    り樹脂層に型板の凹凸模様に対応する凹凸模様を形成す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱硬化
    性樹脂化粧板の製造方法。 3 充填剤として無機充填剤及び有機充填剤のいずれか
    一方を使用することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載の熱硬化性樹脂化粧板の製造方法。 4 充填剤として無機充填剤及び有機充填剤を任意の割
    合で使用することを特徴とする特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載の熱硬化性樹脂化粧板の製造方法。
JP52062610A 1977-05-26 1977-05-26 熱硬化性樹脂化粧板の製造方法 Expired JPS581670B2 (ja)

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JPS53145871A JPS53145871A (en) 1978-12-19
JPS581670B2 true JPS581670B2 (ja) 1983-01-12

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ID=13205245

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JP52062610A Expired JPS581670B2 (ja) 1977-05-26 1977-05-26 熱硬化性樹脂化粧板の製造方法

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