JPS5816099B2 - 空気調和装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は冷暖房兼用又は冷房専用のヒートポンプ式空気
調和装置の温度制御器の改良に関するものであって、゛
その目的とするところは冷房時において温度制御特性の
すぐれた温度制御器を備えた空気調和装置を提供するこ
とにある。

従来のこの種の空気調和装置においては、室内ユニット
に吸込まれた室内の空気の温度を温度検知器が検出し、
その出力によって圧縮機をオン・オフして室内温度の調
整をしていた。

しかし、この方式は室内ユニットの温度検知器が検出す
る温度と室内における人の居住位置の温度との間にはか
なりの差があって室内ユニットに吸込まれた空気の温度
を一定の温度中で動作する温度検知器によって検知して
圧縮機をオンオフすることは、室内温度を最適の温度に
調整することが困難である。

このために、温度検知器に液膨式サーモスタットを用い
、あるいはサーモレジスタを設けて圧縮機がオフとなっ
たとき、温度検知器がこれを再びオンとする以前に圧縮
機を再起動させる方式、例えば室温を２５℃±２℃（２
３℃〜２７℃）に制御したいとき、温度検知器の検出す
る温度が２６℃のとき圧縮機をオンにし、２３°Ｃのと
きオフにする方式などが採用されているが、これらはい
づれも十分な成果をあげるに至っていない。

本発明はこの点にかんがみ、冷房時において特に温度制
御特性のすぐれた新規な温度制御器を開発することを意
図したものである。

本発明は室内空気の温度を検出する温度検知器と、該温
度検知器の出力によって動作する温度制御器とを備え、
該温度制御器は前記温度検知器の出力を基準値と比較し
た信号によって圧縮機の停止又は起動の信号を発生する
比較器。

と、該比較器の圧縮機停止の信号により起動され所定の
時間を計時後圧縮機起動の信号を発生するタイマとより
なり、前記タイマにより前記圧縮機の停止時間の最大値
が規制されることを特徴とする空気調和装置であって、
圧縮機が停止してから再起動するまでの時間を設定する
圧縮機停止時間設定器（タイマ）を備えていることを特
徴とする。

以下その実施例を図面について説明する。

第１図はセパレート型冷暖房兼用のルームエアコンを示
しており、１は室内ユニット、２は室外ユニットである
。

３は圧縮機、４は冷媒の方向を切換える４方弁、５は室
外熱交換器（暖房時は蒸発器、冷房時は凝縮器）、６は
室外熱交換器用ファンモータ、７は暖房用絞り弁、８は
冷房用逆止弁である。

９は室内熱交換器（暖房時は凝縮器、冷房時は蒸発器）
、１０は室内熱交換用ファンモータ、１１は冷房用絞り
弁、１２は暖房用逆止弁である。

１３は室内ユニット１の空気吸込口に設けた温度検知器
、１４はその出力によ℃ぐ動作する本発明の温度制御器
で、圧縮機３の動作を制御する。

次にその作用を説明する。

冷房時において圧縮機３から出た冷媒は４万弁４を通っ
て室外熱交換器５で凝縮し、冷房用逆止弁８を通って冷
房用絞り弁１１で減圧され、室内熱交換器９で蒸発し、
４方弁４を通って圧縮機３にもどる。

室内の温度が所定の温度まで低下すると温度検知機１３
がこれを検出して温度制御器１４に信号を送り、温度制
御器１４は圧縮機３を停止させる。

温度制御器１４はタイマを備えていて、所定の時間が経
過すると圧縮機３を再起動させる。

第２図は本発明の温度制御器の構成を示すブロック図で
ある。

温度検知器１３の出力は基準器１５の信号と比較器１６
で比較され、温度が所定の温度まで低下すると比較器１
６の出力は制御部１７に送られ、制御部１７は圧縮機３
の電源回路をオン・オフするスイッチ１８をオフにして
圧縮機３を停止させる。

一方、比較器１６の出力はタイマ１９に送られ、タイマ
１９は比較器１６の出力によって動作を開始し、予め定
められた時間をカウントする。

タイマ１９は比較器１６の出力をえてから所定の時間が
経過すると制御部１７に信号を送り、制御部１７はスイ
ッチ１８をオンにして圧縮機３を起動させる。

第３図は第２図の具体的な回路の１実施例である。

２１はサーミスタで温度検知器１３に相当し、抵抗２２
．２４、および可変抵抗２３によりブリッジ回路の２辺
を構成し、比較器２７に温度検出信号を送る。

抵抗２５．２６はブリッジ回路の他の２辺を構成し、比
較器２７に基準信号を送る。

第４図イはサーミスタの検出温度を示す図である。

いま、時刻ｔ。

のときの温度はＴ。であって圧縮機はオンであり温度は
下降線をたどっている。

このときの比較器２７の出力Ａは第４図口に示すように
「高」の状態にある。

したがって抵抗２８、ダイオード３８を介してトランジ
スタ４０にベーネ電流が流れ、トランジスタ４０はオン
になり、リレー４１は励磁されて接点４３を閉じ、圧縮
機３を電源２０に接続する。

また、コンデンサ３０はダイオード２９を介して充電さ
れているので比較器３４の出力Ｂは第３図１＼に示すよ
うに１低」の状態にある。

次に時刻ｔ１ においてサーミスタ２１の検出温度が
Ｔ１ に低下すると、比較器２７の出力Ａは「低」に反
転する。

するとトランジスタ４０はオフとなり、１）ｖ／、−４
１の接点４３が開いて圧縮機３はオフとなる。

このとき、コンデンサ３０の電位Ｃは第４図二に示すよ
うに、可変抵抗３１によって定まる時定数で減少し、抵
抗３２．３３によって定められた電位まで低下した時刻
ｔ２ において比較器３４の出力Ｂは第４図ハに示すよ
うに反転して「高」の状態となり、抵抗３６とダイオー
ド３７を通ってトランジスタ４０のベースに電流が流れ
、トランジスタ４０はオンとなり圧縮機３は再起動する
。

すなわち、圧縮機３はコンデンサ３０と可変抵抗３１と
によって構成されるタイマの定める時間ｔ１−ｔ２の間
、停止する。

時刻ｔ２においで圧縮機３が再起動しても検出温度は上
昇を続け、時刻ｔ３でＴ２に達し、比較器２７の出力Ａ
は反転し「高」となり、比較器３４の出力Ｂは「低」と
なるが圧縮機３は運転を続ける。

このとき、時刻ｔ３ まで圧縮機３が停止していると
温度は第４図イに点線Ｐで示すように上限温度Ｔ３を超
え、室内の居住者に不快感を与える。

本発明においては前記タイマにより圧縮機の動作停止時
間を設定し、圧縮機が停止してから所定の時間が経過す
ると圧縮機は起動を再開し、前記第４図イに点線Ｐで示
すような制限温度以上に室温が上昇するのを防止する。

以上述べたように本発明は室内空気の温度を検出する温
度検知器の出力を基準値と比較する比較器の出力により
圧縮機を制御すると共に、前記比較器の出力によって起
動されるタイマを設け、このタイマの出力によって圧縮
機のオフ時間を実質的に規制するよう構成されているの
で、冷房時において、室内の空気の流れ経路、空気の吹
出方向、温度検知器の検出する温度と居住位置との温度
の相違などに基く制御温度の変化中を克服して簡単な電
子回路によって適正な温度制御をすることができるので
快的な冷房を可能にするすぐれた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図：本発明の実施例全体の構成を示すブロック図、
第２図：第１図の温度制御器１４の構成を示すブロック
図、第３図：第２図の具体的回路の１実施例を示す図、
第４図：本発明の動作説明図で、イはザーミスタ２１の
検出温度、岨ま比較器２γの出力Ａを示す図、ハは比較
器３４の出力Ｂを示す図、二はコンデンサ３０の電位Ｃ
を示す図、ホは圧縮機３の動作状態を示す図である。 １・・・・・・室内ユニット、２・・・・・・室外ユニ
ット、３・・・・・・圧縮機、５・・・・・・室外熱交
換器、９・・・・・・室内熱交換器、１３・・・・・・
温度検知器、１４・・・・・・温度制御器、１５・・・
・・・基準器、１６・・・・・・比較器、１７・・・・
・・制御部、１８・・・・・・スイッチ、１９・・・・
・・タイマ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 室内空気の温度を検出する温度検知器と、該温度検
   知器の出力によって動作する温度制御器とを備え、該温
   度制御器は前記温度検知器の出力を基準値と比較した信
   号によって圧縮機の停止又は起動の信号を発生する比較
   器と、該比較器の圧縮機停止の信号により起動され所定
   の時間を計時後圧縮機起動の信号を発生するタイマとよ
   りなり、前記タイマにより前記圧縮機の停止時間の最大
   値が規制されることを特徴とする空気調和装置。