JPS5815809Y2

JPS5815809Y2 - 温水ボイラ−の消音熱交換器

Info

Publication number: JPS5815809Y2
Application number: JP1977104095U
Authority: JP
Inventors: 宮原信二郎; 楠田隆男; 六渡錬光
Original assignee: 松下電器産業株式会社
Priority date: 1977-08-02
Filing date: 1977-08-02
Publication date: 1983-03-30
Also published as: JPS5329857U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は温水ボイラーの排気ガスをオ■しかつ消音機能
を備えた熱交換器に関するもので、温水ボイラーの熱交
換効率を増大させるとともに、燃焼炉内で発生した騒音
の低下を目的としたものである。

従来の温水ボイラーの一例は、第３図に示すように、缶
体１内部に設けられた燃焼室２を形成する内缶体１′を
取り囲むように、内部に給湯コイル３を配した貯湯部４
を設け、燃焼室２壁面を介して熱交換を行うとともに、
焼室５とｍ室２との間に煙管６等を設けて、ここを流れ
る排気ガス熱を利用して熱交換を行っている。

また、燃焼室２内部に発生した騒音に対しては、煙道７
を形成する内筒８の外周囲に外筒９を配して空洞部１０
を構成し、内筒８に設けた多数の小孔１１によって煙道
７と空洞部１０とを連通させることによって煙道７を通
過する騒音を吸収していた。

すなわち、煙道７１．ＪｆＬｌｌ、空洞部１０によって
共鳴型消音器を構成していた。

１２は煙突で、同図中一点鎖線は排気ガスの流れる方向
を示す。

上記構成とした場合、煙管６以降での熱の回収すなわち
、３５０Ｃ〜４００℃にも達する、焼室５、煙道７を通
過する排気ガス熱を回収することなく、その曾１煙突１
２を介して外部へ放出するため、この部分での熱損失が
大きいという欠点があった。

また煙道７を構成する内筒８も高温の排気ガスに接触す
るため、肉厚の厚い材料、あるいは吸音効果を増大させ
るため、空洞内面に吸音材料を配する場合、高温に耐え
得る材料を用いなければならない等の欠点があった。

本考案は上記従来の欠点糖稈消したもので、以下、その
実施例を第１図を用いて説明する。

缶体１はその内部に設けられた燃焼室２を形成する内缶
体１′を取り囲むように、内部に給湯コイル３を配設し
た貯湯部４を設け、燃焼室２壁面を介して熱交換を行う
とともに、焼室５と燃焼室２との間に煙管６等を設けて
、ここを流れる排気ガス熱を利用して熱交換を行う。

さらに、焼室５から煙突１２に至る部分には両端を閉じ
、内部に空洞部Ａ１６を有する内筒８を設け、かつ、内
筒８外周壁面上に内筒８を取り巻くように、通水管１４
を、通水管１４相互間に隙間を生ずるようにコイル状に
配設する。

また、内筒８外周囲に空洞部Ｂ１０を形成し、かつ、内
筒８上面との間にスリット状の放出口１５を形成するよ
うに外筒９を配設する。

さらに空洞部Ｂ１０と空洞部Ａ１６とは、通水管１４相
互間の隙間と対向する内筒８の周側壁に穿設した多数の
Ｊ４Ｌ１１を介して連通させろとともに、空洞部Ａ１６
と焼室５とは、内筒８底面に設けた多数の小孔１８によ
って連通させ、空洞部ＢＩＯと焼室５とは連通口１３を
介して連通させる構成としている。

なお゛、内筒８はＪｆＬ１８の形成によって、上面閉塞
状をなす。

ここで、煙管６を出た排気ガスのほとんどは焼室５、連
通口１３、空洞部ＢＩＯ１放出口１５を介（−て煙道７
へ放出されるとともに、ごく一部分は／Ｈ１１８、小孔
１１を介して流れる。

また、通水管１４の一端は貯湯部４内にある給湯コイル
３と直結するとともに、他端は給湯水の出湯口もしくは
給水口とし、通水管１４と給湯コイル３との連絡部分１
７は焼室５内部を通過するように構成したものである。

な訃、同図中、一点鎖線は排気ガスの流れろ方向を示す
。

上記構成とした場合、給湯コイル３と通水管１４との連
絡部分１７ｉ−よび内筒８、通水管１４は３５０℃〜４
００℃にも達する排気ガスと接触るため、この部分での
熱の回収が行われ、煙突１２へ流れろ排気ガス温度は１
５０’Ｃ〜２００Ｃ程度に１で低下する。

サラに煙道７へ達する騒音の吸収に関しては、空洞部Ａ
１６と内筒８壁而に穿設した／ＪｆＬ１１釦よび小孔
１８の作用による、いわゆる共鳴型消音器を、渣た焼室
５上部に設けた連通口１３と空洞部Ｂ１０、放出口１５
との作用による、いわゆる膨張型消音器を構成するため
、これらの消音作用によって煙道１へ達する騒音は著し
く低いものとなる。

また通水管１４を流れる水の熱吸収によって内筒８壁面
が冷却されるため、空洞部Ａ１６および空洞部Ｂ１０内
部の温度が低下するため、この空洞部内口に従来の吸音
材料に比較して耐熱性の低い材料を用いることができる
。

また、実施例は給湯コイル３と通水管１４とは直結し、
通水管１４も給湯コイル３の一部分とみなして説明した
が、通水管１４を独立した給湯コイルとして用いても、
その効果はそこなわれるものではない。

以上のように本考案の温水ボイラーの消音熱交換器は、
外周側壁上に通水管を配するとともに周側壁に多数の小
孔を穿設してなる上面閉塞上の内筒と、この内筒を空洞
部内に配設した外筒とを備え、内筒は底面に設けた／」
寸りを、外筒は焼室上面の壁面に設けた連通口をそれぞ
れ介して燃焼装置の焼室に連通させるとともに上記内筒
上面に煙突の開口部に対向させ、かつ、前記外筒な内筒
の上面との間に構成したスリット状の放出口を介して煙
突に連通したものであり、外筒内の空洞部を主とする膨
張型消音器で消音できない周波数成分の騒音、即ち、前
記空洞部を素通りして放出口へ至る騒音に対し、その騒
音が空洞部を通過する間に、内筒内の空洞部を主とする
共鳴型消音器によって消音でき、全体として、騒音減少
が極めて効率良く成されろ。

従って、消音可能な周波数帯域が広く、また、構造的に
は、内、外筒をほぼ同心状に配すれば良く、小形化を図
る上で有利である。

さらに共鳴型消音器は上記した消音作用以外に、煙室内
の騒音を減少させるのにも有効である。

また、従来のように吸音性材料を排ガス通路途中に配す
るものではなく、スス、未然粒子等の付着が生じず、消
音能力の低下等はない。

また、通水管は、外筒内に配された形となり、外筒内の
空洞部に滞溜する排ガスと全体的に均一な接触が成され
、熱交換が効率良くなされる。

なお、本実施例では、焼室と煙突との間に温水ボイラー
の一部として消音熱交換器を結合した場合を示したが、
本考案の構成部分のみ単体でしかも着脱自在な状態とし
た場合、すでに設置、使用されている温水ボイラーにも
使用でき、その利用範囲は非常に広いものである。

そして第２図はその本構成部分のみを単体として用いた
場合の一例を示したものである。

以上説明したように本考案は膨張型消音器の内部に共鳴
型消音器を配したもので、膨張型消音器の入口から出口
１での距離を変えることｉく新らたな消音作用を付加す
ることができる。

また共鳴型消音器の下端に小孔を設けているので煙室内
の騒音に対しても消音効果がある。

さらに騒音の高周波成分を内外筒による膨張型消音器で
消音させ、低周波成分を共鳴型消音器で消音させろこと
ができるため消音器構造を小型化することができる。

捷た内筒外壁表面に通水管を配しているため内筒壁面お
よび通水管によって成熱面積を拡大することになり、消
音器内部に有効に熱エネルギーを蓄積することができる
。

【図面の簡単な説明】第１図は本考案の一実施例におけろ消音熱交換器を温水
ボイラーと結合させた場合の概略断面図、第２図はその
熱交換器を単体で示した場合の概略断面図、第３図は従
来例の断面図である。５・・・排気口、（焼室）、８・・・内筒、９・・・外
筒、１０・・・空洞部、１１．１８・・・小孔、１３・
・・連通口、１５・・・放出口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

内筒と外筒とを備え、内筒はその両端を閉じ、外周壁面
上に通水管を通水管相互に隙間を有するようにコイル状
に配し、通水管相互間に設けた隙間に対応した壁面トよ
び下端面を貫通して多数のｌＪ呼りを設け、かつ内筒の
下端口は焼室に臨１せるとともに外筒上面と内筒上面と
の間に放出口を形成し、焼室上面の壁には連通口を設け
て外筒と連通させたことを特徴とする温水ボイラーの消
音熱交換器。