JPS5815779Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機特に薄形化、小形化を可能となした
室内ユニットの新規な構造に関する。

従来のクロスフローファンとクロスフィンコイルとを組
合わせてなる室内ユニットは、全高さ寸法を可能に限り
低く抑える配慮から、第４図に示したように直立したク
ロスフィンコイル１′ と、クロスフローファン２′
とを前後に並列してケーシング４′内に配置しているが
、クロスフィンコイル１′ノ奥行Ｌ′ と、クロスフ
ローファン２′の外径Ｒ”を一定とした場合、第４図々
示の配列方式ではドレンパン３′の奥行Ｌ′ がクロス
フィンコイル１１の奥行Ｌ／２よりも伺うしても大きく
ならざるを得ないので、これが薄形化を阻害する原因と
なり、設計面での制約となって薄形ユニットができない
のが問題とされていた。

かかる実状に鑑みて、本考案はクロスフィンコイルを特
有の形状となすと共に配置形態に独得の工夫を凝らして
、もってドレンパンの奥行寸法を可及的に短縮し得る如
く威すことにより熱交換器とファンとが前後に配置され
る形態の空調ユニットの薄形化を果し得るに至ったもの
であって、かかる特徴について添付図面の１例に基いて
以下詳細に説明する。

第１図において、１はクロスフィンコイル形熱交換器、
２はファン例えば横置形クロスフローファンであり、吸
込グリル５と吹出グリル６とを前面の上・下に備えたケ
ーシング４内に、熱交換器１を前、ファン２を後に並列
に配設すると共に、熱交換器１の平端部直下にドレンパ
ン３を横設せしめている。

熱交換器１は吸込グリル５の後方で前下りの後傾状態に
斜設、即ち対角線状に設置される一方、ファン２はロー
タ部を熱交換器１背後の空間に横軸配置で横設されてい
て、該ファン２の吸込部を熱交換器１の裏面側に臨ませ
、かつ吹出部を吹出グリル６に篩渣せている。

上記熱交換器１は従来のこの種熱交換器におけるフィン
の形状が長方形であったのに対して、第２図および第３
図に図示する如くフィン７を特有形状の五角形に形成し
ている。

このフィン７は２つの長辺ａ 、ａ と２つの短辺
ｂ 、ｂ の４辺からなる平行四辺形ｕＡＢ２ ＣＤを基本形状となして、その鋭角ＺＢＡＤをなす１つ
の角部を挾む長辺ａ と短辺ｂ とに夫々交叉させ、か
つ該短辺ｂ に対し直角又は略々直角で交叉させた第５
辺Ｃにより前記角部を切欠して形成することにより、短
辺ｂ と第５辺Ｃとが直角又は略々直角に交叉し得る如
き五角形（ＢＣＤＥＦ）の板体からなっている。

そしてこの板体に多段多列の配置になる偶数個の伝熱管
挿通穴８，８を穿設せしめている。

なお、上記挿通穴８，８は長辺ａ 、ａ に平行な
多列でしかも各列毎に喰い違ったレベルとなる如き千鳥
配列となしている。

かかる形状となしたフィン１は長く連続する帯様板材か
ら短辺ｂ 、ｂ と第５辺Ｃとを同時にプレス切断
することによって、同形のものを多数製作することが可
能であり、このフィン７．７を多数並設して伝熱面に形
成したクロスフィンコイル形熱交換器１を第３図々示の
如き後傾状態でケーシング４内に斜設、即ち対角線状に
設置するが、この場合、フィン７の第５辺Ｃが吸込グリ
ル５の内方直近位置に訟いて略々垂直をなして下部に位
置するように設けている。

図示例は傾斜角が３０°の最適角度となるようにしてお
り、従ってＺＢＣＤが６００．／ＢＦＥオが１５０°を
なしている。

このような配置となした熱交換器１の下端直下にドレン
パン３を横設するのであるが、該ドレンパン３に水平で
対面するフィン７の辺ＥＤは奥行方向の巾Ｌ に比して
短くなっていることから、ドレンパン３の奥行寸法Ｌ
を従来のものに比して小さくすることが可能となり、そ
の減少分が後部のファン２を収容する空間を拡げうろこ
ととなり、従ってケーシング４の奥行寸法を縮める上に
有効であり、さらに熱交換器１を斜設しているので、こ
の寸法減少分がケーシング４の高さを低くする上にも有
効である。

さらにフィン７は五角形としたにもかかわらず、挿通穴
８が偶数個設けられているので、熱交換器側方でＵ字連
絡管を連結して一連の冷媒流通路を形成した場合に入口
側と出口側とが同一側に存するので、冷媒回路の配管接
続が極めて容易となる。

筐た、挿通穴８，８の千鳥配列によって、流通する空気
が各列の伝熱管に対して一様に接触することとなり、熱
伝達率の良好な熱交換器が得られる。

なお、第１図の本考案空気調和機と第４図の従来空気調
和機とを実寸例について比較示すれば下表の如くなり、
各部の寸法縮減化によってユニットをコンパクト化させ
るに至った・ことが明らかにされた。

本考案は以上の説明によって明らかなように、２長辺ａ
、ａ および２短辺ｂ 、ｂ の４辺からな
る平行四辺形を基本形状となし、その鋭角をなす１つの
角部を挾む長辺ａ と短辺ｂ とに１
１ 夫々交叉させ、かつ該短辺し に対し直交または略々直
交させた第５辺Ｃにより、前記角部を切欠して形成した
五角形の板体に、多段多列でかつ偶数個の伝熱管挿通穴
８を穿設してなるフィン７を伝熱面となして、クロスフ
ィンコイル形熱交換器１を構成し、この熱交換器１を前
記フィン７の第５辺Ｃが吸込グリル５の内方直近におい
て略々垂直をなし下部に位置するように後傾させてケー
シング４内に斜設すると共に、ドレンパン３を前記熱交
換器１の下端直下に横設することにより、奥行方向の薄
形を可能としたことを特徴としたものであるから、ケー
シング４の奥行寸法はドレンパン３の奥行を減少した分
丈縮めることができ、筐た、熱交換器１を斜設したこと
によって高さ方向の寸法も縮め得るものであって、その
結果、空気調和機の小形化、コンパクト化を果し得る。

しかも熱交換器１を斜設したことによって、その背後の
三角状スペースに、膨張弁、再熱器等の冷凍機各部材を
収納することができ、普た熱交換器１が露受けとして機
能し、前記冷凍機各部材を湿潤から防護する働きもする
。

さらに、フィン１に偶数個の伝熱管挿通穴８゜８ｔ−設
けたことによって、同一側で前記冷凍機部材との接続が
行える従って小形化が可能となるし、合理的な伝熱管の
配列も可能である。

以上の如く本考案は種々のすぐれた効果を奏し誠に有用
な空気調和機である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１例に係る要部構造を暗示する部分側
面図、第２図は第１図における熱交換器のフィンパター
ンを示す平面図、第３図は第１図図示空気調和機の熱交
換器部の配置図、第４図は従来の空気調和機の概要図で
ある。 １・・・・・・クロスフィン形熱交換器、２・・・・・
・ファン、３・・・・・・ドレンパン、４・・・・・・
ケーシング、５・・・・・・吸込グリル、６・・・・・
・吹出グリル、１・・・・・・フィン、８・・・・・・
伝熱管挿通穴、ａ 、ａ ・・・・・・長辺、ｂ 。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２長辺ａ 、ａ および２短辺ｂ 、ｂ の４
   辺からなる平行四辺形を基本形状となし、その鋭角をな
   す１つの角部を挾む長辺ａ と短辺ｂ とに夫々交叉さ
   せ、かつ該短辺ｂ に対し直交普たは略々直交させた第
   ５辺Ｃにより、前記角部を切欠して形成した五角形の板
   体に、多段多列でかつ偶数個の伝熱管挿通穴８を穿設し
   てなるフィン７を伝熱面となして、クロスフィンコイル
   形熱交換器１を構成し、この熱交換器１を前記フィン７
   の第５辺Ｃが吸込グリル５の内方直近において略々垂直
   をなし下部に位置するように後傾させてケーシング４内
   に斜設すると共に、ドレンパン３１ｒ：前記熱交換器１
   の下端値下に横設することにより、奥行方向の薄形を可
   能としたことを特徴とする空気調和機。