JPS5815536B2 - アルミニウム合金の化学的バリ除去法 - Google Patents
アルミニウム合金の化学的バリ除去法Info
- Publication number
- JPS5815536B2 JPS5815536B2 JP12732176A JP12732176A JPS5815536B2 JP S5815536 B2 JPS5815536 B2 JP S5815536B2 JP 12732176 A JP12732176 A JP 12732176A JP 12732176 A JP12732176 A JP 12732176A JP S5815536 B2 JPS5815536 B2 JP S5815536B2
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- Japan
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- acid
- parts
- burrs
- cast
- aluminum alloys
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアルミニウム合金の化学的パリ除去法に係る。
詳しくは、アルミニウム合金の鋳造品の鋳バリ及びアル
ミニウム合金の機械加工時に生ずる返りパリを化学的処
理により取り除く方法である。
ミニウム合金の機械加工時に生ずる返りパリを化学的処
理により取り除く方法である。
各種のダイカスト品の仕上げは一般に鋳バリを通常動力
ブレスによって除き、更にグラインダー研削、又はヤス
リ研削等の機械的方法で研削したのちに、全体をパフ研
磨し、パフ研磨面にメッキ、陽極酸化処理、塗装等の加
工を行なって最終仕上げ製品とすることが多(行なわれ
ているが一倍βのダイカスト品では鋳バリを取り除いた
ままで使用されるものもあるが、いずれのダイカスト品
においても最少限鋳バリを取り除くことが必要である。
ブレスによって除き、更にグラインダー研削、又はヤス
リ研削等の機械的方法で研削したのちに、全体をパフ研
磨し、パフ研磨面にメッキ、陽極酸化処理、塗装等の加
工を行なって最終仕上げ製品とすることが多(行なわれ
ているが一倍βのダイカスト品では鋳バリを取り除いた
ままで使用されるものもあるが、いずれのダイカスト品
においても最少限鋳バリを取り除くことが必要である。
アルミニウム合金の鋳造製品はダイカスト品のように金
型による鋳造品の外に砂型による鋳造品等があり、これ
らも同様に鋳バリが生ずる。
型による鋳造品の外に砂型による鋳造品等があり、これ
らも同様に鋳バリが生ずる。
上述のアルミニウム合金鋳造品は鋳バリを取り除いたあ
と、それぞれの使用目的のために、取り付は面の面削り
や孔あけ、切削等の工作機械による加工が行なわれる。
と、それぞれの使用目的のために、取り付は面の面削り
や孔あけ、切削等の工作機械による加工が行なわれる。
この機械加工による加工パリは通常ヤスリ掛けで取り除
かれている。
かれている。
鋳バリや加工パリの除去は形状が簡単な場合、或いはパ
リの少ない場合には、プレス、グラインダーヤスリ等に
よる手作業による除去も適用出来るが、形状が複雑な製
品パリが非常に多い製品、パリを除く部分の間隔が狭い
場合、製品が小さく又厚さが薄い場合には手作業は困難
であり、且つ経済的にも成り立たなくなる。
リの少ない場合には、プレス、グラインダーヤスリ等に
よる手作業による除去も適用出来るが、形状が複雑な製
品パリが非常に多い製品、パリを除く部分の間隔が狭い
場合、製品が小さく又厚さが薄い場合には手作業は困難
であり、且つ経済的にも成り立たなくなる。
本発明は特に上述の如き形状が複雑なもの、或いは間隙
の狭い柵や格子部をもつ鋳造品の鋳バリが従来の機械的
方法では取り除くことが出来ず、或いは手作業では経済
性が成り立たない様な鋳バリや加工パリを化学的に除去
する方法を掃去するものである。
の狭い柵や格子部をもつ鋳造品の鋳バリが従来の機械的
方法では取り除くことが出来ず、或いは手作業では経済
性が成り立たない様な鋳バリや加工パリを化学的に除去
する方法を掃去するものである。
勿論、本発明は形状の簡単な製品のパリ除去にも適用出
来ることは云う迄もない。
来ることは云う迄もない。
又本発明は化学的処理液に常温浸漬するもので、同時に
多数個の処理が可能であり、工業経済的な方法である。
多数個の処理が可能であり、工業経済的な方法である。
更にパリを除去した品物の表面は爾後のメッキ性、塗装
に何等影響を及ぼさないものである。
に何等影響を及ぼさないものである。
本発明はリン酸イオン14〜56部(重量以下同様)、
硝酸イオン1.9〜9部、塩酸イオン1.2〜8.2部
、硫酸イオン09〜3.8部及び水76〜100部から
なる強無機酸の混合水溶液中に水溶性高分子物質、カチ
オン界面活性剤を含有せしめて該処理液にてアルミニウ
ム合金製品を処理するものである。
硝酸イオン1.9〜9部、塩酸イオン1.2〜8.2部
、硫酸イオン09〜3.8部及び水76〜100部から
なる強無機酸の混合水溶液中に水溶性高分子物質、カチ
オン界面活性剤を含有せしめて該処理液にてアルミニウ
ム合金製品を処理するものである。
工業的に一般的な酸類を使用する本発明の具体的1例と
しては85%リン酸17〜68部、65%硝酸3〜14
部、35%塩酸5〜24部、98%硫酸1〜4部、水7
0部にて無機酸の混合水溶液を調製し、更に該液に水溶
性高分子物質、例えばポリエチレンク゛リコール2〜1
0部、カチオン界面活性剤01〜1部を加えた溶液にア
ルミニウム合金鋳物又はその加工品を常温で1〜5分間
浸漬して水洗乾燥して仕上げるものである。
しては85%リン酸17〜68部、65%硝酸3〜14
部、35%塩酸5〜24部、98%硫酸1〜4部、水7
0部にて無機酸の混合水溶液を調製し、更に該液に水溶
性高分子物質、例えばポリエチレンク゛リコール2〜1
0部、カチオン界面活性剤01〜1部を加えた溶液にア
ルミニウム合金鋳物又はその加工品を常温で1〜5分間
浸漬して水洗乾燥して仕上げるものである。
本発明における処理液の組成中リン酸、硝酸、塩酸及び
硫酸等の無機酸の内、伺れか一成分を欠いた場合や有効
組成範囲を外れた場合には本発明の目的とする効果は得
られない。
硫酸等の無機酸の内、伺れか一成分を欠いた場合や有効
組成範囲を外れた場合には本発明の目的とする効果は得
られない。
即ち、酸濃度を濃くすると溶解反応が激しく、パリの溶
解と共に品物本体が溶解される。
解と共に品物本体が溶解される。
又、逆に酸濃度が薄い場合にはパリ除去に時間がかかり
すぎ作業能率が低下する。
すぎ作業能率が低下する。
作業の管理面では1〜5分間程度の処理時間が適当であ
る。
る。
水溶性高分子物質、例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリビニルアルコールは処理
液の粘度を高めて溶出金属の拡散を抑制し、金属の選択
的溶解を抑制し表面の平滑化を図る。
リプロピレングリコール、ポリビニルアルコールは処理
液の粘度を高めて溶出金属の拡散を抑制し、金属の選択
的溶解を抑制し表面の平滑化を図る。
カチオン界面活性剤は金属の酸食を阻止する抑制剤とし
て作用する。
て作用する。
上述の様に本発明の処理液は溶解作用をする無機酸の混
酸に、溶解を抑制する抑制剤と選択溶解を抑える粘度向
上剤を配し、人々の作用の平衡により鋳バリや加工パリ
を溶解し、鋳物品本体の溶解を極力抑制し表面の平滑化
を行なう。
酸に、溶解を抑制する抑制剤と選択溶解を抑える粘度向
上剤を配し、人々の作用の平衡により鋳バリや加工パリ
を溶解し、鋳物品本体の溶解を極力抑制し表面の平滑化
を行なう。
次に本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定され
るものではない。
るものではない。
実施例 1
12.6%5i−0,3%Fe−0,1%Mg−A1組
成からなるシルミン合金でダイカストされた自動二輪重
用クランクケースを表1に示す組成の処理液および処理
条件で処理した。
成からなるシルミン合金でダイカストされた自動二輪重
用クランクケースを表1に示す組成の処理液および処理
条件で処理した。
水洗乾燥したところ鋳バリは除去されており、平滑面で
あった。
あった。
実施例 2
実施例1と同様のクランクケースを組立てのため工作機
械で孔あけ、面削を行ない、加工による返りパリのつい
たままの品物を表1の組成液で室温において30秒間処
理したところ加工の返りパリは完全に除去されたことを
認めた。
械で孔あけ、面削を行ない、加工による返りパリのつい
たままの品物を表1の組成液で室温において30秒間処
理したところ加工の返りパリは完全に除去されたことを
認めた。
実施例 3
13%−8i−1,2%Cu−0,2%Fe−41の含
銅シルミンでダイカストされた直径80mmφ厚さ3m
mで柵が多数あるクーラ用冷気放出調整弁の鋳バリが付
着している品物を表2に示す組成の処理液および処理条
件で処理したところ鋳バリは美麗に除去された。
銅シルミンでダイカストされた直径80mmφ厚さ3m
mで柵が多数あるクーラ用冷気放出調整弁の鋳バリが付
着している品物を表2に示す組成の処理液および処理条
件で処理したところ鋳バリは美麗に除去された。
実施例 4
2,3%5i−46%Cu −0,7%Fe−41であ
るラウタール合金の砂型鋳物を孔あけ、面削りの;機械
加工を行った品物を表3に示す組成の処理液および処理
条件で処理したところ、加工による返りパリは美麗に除
去された。
るラウタール合金の砂型鋳物を孔あけ、面削りの;機械
加工を行った品物を表3に示す組成の処理液および処理
条件で処理したところ、加工による返りパリは美麗に除
去された。
Claims (1)
- 1 リン酸、硝酸、塩酸及び硫酸の無機酸、水溶性高分
子物質、およびカチオン界面活性剤を含有せしめた水溶
液にて処理することを特徴とするアルミニウム合金の鋳
バリおよび加工パリの化学的パリ除去法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12732176A JPS5815536B2 (ja) | 1976-10-25 | 1976-10-25 | アルミニウム合金の化学的バリ除去法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12732176A JPS5815536B2 (ja) | 1976-10-25 | 1976-10-25 | アルミニウム合金の化学的バリ除去法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5352254A JPS5352254A (en) | 1978-05-12 |
JPS5815536B2 true JPS5815536B2 (ja) | 1983-03-26 |
Family
ID=14957031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12732176A Expired JPS5815536B2 (ja) | 1976-10-25 | 1976-10-25 | アルミニウム合金の化学的バリ除去法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5815536B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4410393A (en) * | 1982-06-24 | 1983-10-18 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army | Preparation of steel surfaces for adhesive bonding by etching with H3 PO4 -polyhydric alcohol mixture |
JP4515586B2 (ja) * | 2000-03-07 | 2010-08-04 | 株式会社Adeka | アルミニウム含有材料用エッチング組成物 |
CN105780003A (zh) * | 2016-01-13 | 2016-07-20 | 哈尔滨飞机工业集团有限责任公司 | 一种去除铝质零件毛刺的化学试剂 |
JP7313037B2 (ja) * | 2019-05-08 | 2023-07-24 | 奥野製薬工業株式会社 | アルミニウム材のデスマット処理剤 |
-
1976
- 1976-10-25 JP JP12732176A patent/JPS5815536B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5352254A (en) | 1978-05-12 |
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