JPS58152023A - 部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法 - Google Patents

部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法

Info

Publication number
JPS58152023A
JPS58152023A JP3480282A JP3480282A JPS58152023A JP S58152023 A JPS58152023 A JP S58152023A JP 3480282 A JP3480282 A JP 3480282A JP 3480282 A JP3480282 A JP 3480282A JP S58152023 A JPS58152023 A JP S58152023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peroxide
partially crosslinked
resin composition
rubber
extruder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3480282A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH041012B2 (ja
Inventor
Shunji Abe
阿部 俊次
Noboru Sakamaki
昇 酒巻
Akira Matsuda
松田 昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP3480282A priority Critical patent/JPS58152023A/ja
Publication of JPS58152023A publication Critical patent/JPS58152023A/ja
Publication of JPH041012B2 publication Critical patent/JPH041012B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法に関する
。更に詳しくは、ペルオキシド架橋型オレフィン系共重
合ゴムおよびペルオキシド分解型ポリオレフィン系樹脂
を有機ペルオキシドの存在下で動的に熱処理することか
らなる部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法に関する。
エチレン・プロピレン共重合ゴムまたはエチレン・プロ
ピレン・非共役ポリエン共重合ゴムによって代表される
ペルオキシド架橋型オレフィン系共重合ゴムの部分架橋
物およびポリオレフィン系樹脂からなる部分架橋ゴム−
樹脂組成物の製造は、種々の態様で行われている。この
うち、共重合ゴムト有機ペルオキシドとをバンバリーミ
キサ−中で動的熱処理として溶融混練して部分架橋させ
た後、ポリオレアイン系樹脂と混合する方法や共重合ゴ
ムと有機ペルオキシドとをバンバリーミキサ−中で溶融
混練する際、ポリプロピレンなどのペルオキシド分解型
ポリオレフィン系樹脂を共存させて製造する方法などは
、バンバリーミキサ−を使用するのでバッチ形式であり
、そのため経済的ではない。また、前者の方法では、部
分架橋ゴムとポリオレフィン系樹脂とが均一に混合され
ない場合も多く、安定した品質のものが得られ難い。
部分架橋共重合ゴムとポリオレフィン系樹脂とが均一に
混合され、安定した品質の部分架橋ゴム−樹脂組成物を
得るには、共重合ゴムとポリプロピレンなどのペルオキ
シド分解型ポリオレフィン系樹脂とを予め溶融混合して
ペレット化した後、このペレットと有機ペルオキシドと
を押出機中で溶融混練して動的熱処理する方法を用いる
ことが好ましいが、この場合には動的熱処理に先立って
共重合ゴムとポリオレフィン系樹脂とを溶融混合する工
程を必要とし、この点でやはり経済的ではそこで、共重
合ゴムとペルオキシド分解型ポリオレフィン系樹脂とを
有機ペルオキシドの存在下に溶融混練して動的熱処理を
行ない、かつこの動的熱処理を連続的に実施し得る方法
が望まれ、しかもこのような動的熱処理を押出機を用い
て実施することができれば、それはきわめて経済的で、
また理想的でもある。
本発明者らは、かかる考えに基いて、均一に混合され、
物性上問題のない部分架橋ゴム−樹脂組成物を得るべく
種々の検討を行なったが、通常の1軸押出機を用いたの
では如何なる条件下でも物性上問題のない部分架橋ゴム
−樹脂組成物が得られないこと、そして溶融物の流れを
乱すためにシリンダー内面に溝部または突起部を設けた
1軸押出機を用い、特定の条件下でそれを操作すること
により、始めて前記課題が解決できることを見出した。
即ち、特定の1軸押出機を用いることおよびかかる1軸
押出機に供給する共重合ゴムの粒子の大きさが熱可塑性
エラストマーの物性に大きな影響を与えること、またこ
のl軸押出機が被処理物に付与するt1械的エネルギー
の量が、部分架橋共重合ゴムとポリオレフィン系樹脂の
分散性に大きな影響を与え、粒子の大きさで左右される
この量が一定の値をこえない限り、均一に混合され、か
つ良好な物性の部分架橋ゴム−樹脂組成物が得られない
という知見に基いて、そこに特定の条件が設定される。
従って、本発明は部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法に
係り、部分架橋ゴム−樹脂組成物は、粒子状ペルオキシ
ド架橋型オレフィン系共重合ゴムおよびペルオキシド分
解型ポリオレフィン系樹脂をシリンダー内面に溝部また
は突起部を設けた1軸押出様に直接供給し、有機ペルオ
キシドの存在下に、 X≦200 y≧0.003 x + 0.12− ただし、x:共重合ゴム粒子の大きさく 9/100個
)y:押出機の比エネルギー(Kw、hr/kg)なる
条件下で動的熱処理を行なうことにより製造される。
部分架橋されるペルオキシド架橋型オレフィン系共重合
ゴムとしては、例えばエチレン・プロピレン共重合ゴム
、エチレン・プロピレン・非共役ジエン3元共重合ゴム
、エチレン・1−ブテン共重合ゴム、エチレン・1−ブ
テン・非共役ジエン3元共重合ゴム、エチレン・ブタジ
ェン共重合ゴムの如きオレフィンを主成分とする無定形
の弾性共重合体であって、有機ペルオキシドと混合し、
加熱下に混練することにより架橋して流動性の低下する
ゴムあるいは流動しなくなるゴムが用いられる。
これらのエチレン・α−オレフィン・ (非共役ポリエ
ン)系共重合ゴムにおいて、エチレンとα−オレフィン
とは約50150〜9515、好ましくは約55/45
〜85/15のモル比で共重合されていることが望まし
く、更にジシクロペンタジェン、1゜4−ヘキサジエン
、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン、エチリ
デンノルボルネンなどの非共役ポリエンが共重合されて
いる場合には、ヨウ素価表示で約50以下、好ましくは
約40以下となるようなitで存在することが望ましい
。これらの共重合ゴムは、ムーニー粘度ML、+4(1
00C)が約10〜200、好ましくは約40〜150
であることが好ましい。
ペルオキシド分解型ポリオレフィン系樹脂としては、例
えばポリプロピレン、プ四ピレン単位を85モル%以上
含有するプロピレンとプロピレンを除く炭素数2〜10
のα−オレフィンとの共重合体の如き結晶性ポリプロピ
レン系樹脂;ポリ(1−ブテン)、1−ブテン単位を8
5モル%以上含有する1−ブテンと1−ブテンを除く炭
素数2〜10のα−オレフィンとの共重合体の如き結晶
性ポリ(1−ブテン)fA樹脂;更にはポリ (4−メ
チル−1−ペンテン)、4−メチル−1−ベンテンヲ8
5モル%以上含有する4−メチル−1−ペンテンと4−
メチル−1−ペンテンt−除<炭素数2〜10のα−オ
レフィンとの共重合体の如きポリ(4−メチル−1−ペ
ンテン)系樹脂などを挙げることができる。就中、ポリ
プロピレン系樹脂およびCリ (1−ブテン)系樹脂が
好ましく・メルトインデックス(230℃)が約0.1
〜100、特に約0,5〜50のポリプロピレン系樹脂
が望ましい。
ペルオキシド架橋型オレフィン系共重合ゴムとペルオキ
シド分解型ポリオレフィン系樹脂とは、一般に重量で約
10/90〜9515、好ましくは約20 / 80〜
90/10の割合で配合して用いられる。
共重合ゴムの割合がこれより少ないと、有機ペルオキシ
ドの作用が樹脂成分の分解に多く寄与することになるた
め、共重合ゴム成分の部分架橋が不足する欠点を招来し
、また樹脂成分の粘度が低くなりすぎ、部分架橋ゴムと
の分散不良を生ぜしめる。一方、共重合ゴムがこれより
多い割合で用いられると、得られる部分架橋ゴム−樹脂
組成物中の樹脂成分が少なくなり、そのままでは強度が
低くなり、また分子量の低下した樹脂成分が少ないため
流動性が悪く、強度に関連して樹脂成分の不足を捕う意
図で更に樹脂成分を添加しても、十分な均一性を保つこ
とができない。
有機ペルオキシドとしては、例えばジクミルペルオキシ
ド、ジ第3ブチルペルオキシド、2.5−ジメチル−2
,5−ジ(第3ブチルペルオキシ)ヘキサン、2.5−
ジメチル−2,5−ジ(第3ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3,1,3−ビス(113ブチルペルオキシイソプ
ロビル)ベンゼン、1.1−ビス(第3ブチルペルオキ
シ) −3,3,5−)リメチルシクロヘキサン、n−
ブチル−4,4−ビス(llI3ブチルペルオキシ)バ
レレート、ペンソイルヘルオキシド、p−クロルベンゾ
イルペルオキシド、2,4−ジクロルベンゾイルペルオ
キシド、第3ブチルペルオキシベンゾエート、第3プチ
ルベルオキシイソプロビルカーポネート、ジアセチルペ
ルオキシド、ラウロイルペルオキシド、第3ブチルクミ
ルペルオキシドなどが挙げられる。
これらの有機ペルオキシドの中でも、スコーチ安定性、
臭気性などの点からは、2.5−ジメチル−2,5−ジ
(第3ブチルペルオキシ)ヘキサン、2.5−ジメチル
−2,5−ジ(第3ブチルペルオキシ)−ヘキシン−3
,1,3−ビス(第3ブチルペルオキシイソプロビル)
ベンゼン、1,1−ビス(第3ブチルペルオキシ) −
3,3,3−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−
4,4−ビス(第3ブチルペルオキシ)バレレートなど
が好ましく、特に1,3−ビス(第3ブチルペルオキシ
イソプロビル)ベンゼンが最も好ましい。
これらの有機ペルオキシドは、ペルオキシド架橋型オレ
フィン系共重合ゴム、ペルオキシド分解型ポリオレフィ
ン系樹脂および後記の如き任意成分の合計量に対して、
約0.01〜1重量%、好ましくは約0.1〜0.5重
量%の割合で配合して用いられ曇O 以上の各成分が特定のl軸押出機に直接供給され、動的
熱処理に付されるが、その際ペルオキシド架橋型オレフ
ィン系共重合ゴムは、特定の大きさく口)を有する粒子
状のものが用いられる。この共重合ゴムの粒子の大きさ
が大きすぎると、均一にして所望の物性を有する部分架
橋ゴム−樹脂組成物が得られないので、約200 g/
 100個以下、好ましくけ約509 / i00個以
下の大きさを有する粒子状共重合ゴムが用いられる。一
方、粒子の大きさが小さいものは、それを工業的に製造
することが固唾であり、かりにそれができたとしても高
価となるので経済的ではなく、従って一般には約0.1
9 / 100個以上、好ましくは約1g/100個以
上の大きさのものが用いられる。そして、このような大
きさを有する粒子状共重合ゴムは、例えば本出願人の出
願に係る発明を記載した米国特許第3 、586 、0
89号明細書に記載されるような方法に従って、重合溶
媒の除去とベレタイズ工程とを同時に行なうペレタイザ
ーを用いて容易に製造することができる。一方のポリオ
レフィン系樹脂の粒状物は、その大きさがゴム粒子の大
きさと同一である必要はないが、一般に約1〜109/
100([の範囲内にあることが好ましい。
本発明に係る部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造において
は、このような粒子の大きさくx)を有する共重合ゴム
を用い、次式に示されるような量の比エネルギーが特定
の1軸押出機に供給されて、動的熱処理が行われる。
y≧0.003x + 0.12 (好ましくは0.0
03K + 0.15 )ここで、比エネルギーとは、
動的熱処理を行なっている押出機の駆動動力()P、K
W)から同一スクリュー回転数でカラ運転(フィード物
なしの状態)した場合の駆動動力()P、KW)を引い
た値を押出量(Q kyhr )で除した値として定−
され、従ってその単位はKW−hr/kyである。
この比エネルギーは、押出機の運転条件を変化させるこ
とにより調節し得る。即ち、スクリュー回転数の増加、
スクリーンパックのメツシュの増加、スクリューとバレ
ルとの間隔の縮小、被処理物の供給量の低下などによっ
て、比エネルギーの量は増加させることができる。また
、スクリューの形状によっても変化し、更にスクリュー
の溝の深さが浅いものを使用すると比エネルギーは増加
する。
本発明においては、比エネルギーの量が共重合ゴムの粒
子の大きさによって定義される前記式で示される値と等
しいかあるいはそれよりも大きくならなければならない
ことが本質的に重要であり、これ以下では分散が不良で
、物性の点でも劣った部分架橋ゴム−樹脂組成物しか得
られない。ただし、比エネルギーの量は約1.5に′w
・h r/ky 、好ましくは約1.OKW−hr/k
pをこえないことが望ましく、これをこえるような条件
下では、機械的エネルギーの摩擦エネルギーへの変換に
より局部的に温度が増加し、被処理物に劣化、物性の低
下をもたらす傾向がみられ、またこのような過剰のエネ
ルギーの付与は不必要であって経済的でもない。
このような比エネルギーを与える1軸押出機としては、
廻転軸を前後させることにより、シリンダー (バレル
)とスクリューとの間隔を任意に調整し得るタイプのも
のを使用することができる。
かかる1軸押出機の部分半裁断面図が第1図に示されて
いる。
ホッパー1、ベント2およびダイス3をそれぞれ備えた
シリンダー12内には、廻転軸4によって廻転するスク
リュ一部分が収容されている。スクリュ一部分は、廻転
軸の手前側からみてねじ溝の深さの深い部分5および浅
い部分6が軸方向にまず螺設されており、次いで軸の外
周部分に軸方向とほぼ直角方向に互いに平行に斜設され
たねじ肉様突条7.7’、・・・・・・を有する縦型ス
クリュ一部8.8’、♂がシリンダー内壁に凹設された
環状溝部9,9’、9’内に位置するように設けられて
おり、その後回びねし溝の深さの深い部分5′および浅
い部分6′が軸方向に螺設されている。
かかるlj前前押横機、廻転18k (4)を前後させ
ることにより、シリンダーとスクリューとの間隔を任意
に調整することができ、第2図に示されるように、廻転
軸を前進させ、前記シリンダー内壁に凹設された環状溝
部(9、9’、 9’)の縁部10 、10’と縦型ス
クリュ一部(8、8’)の肩部11 、11’との間隔
を縮小することによって、比エネルギー量を増大せしめ
ることができる。
シリンダー内面に溝部または突起部を設けた1軸押出機
としては、NVO型押出機(ナカタニ機械製)、特殊押
出機(日本プラコー製)など市販の押出(鶏を用いるこ
とができ、かかる1m押IB F%を用いたことによる
溶融物の流れを乱すという作用を更に高めるために、ス
クリューの断面形状が多角形のものなどを用いることも
有効である。
これに対して、通常用いられているシリンダー(バレル
)がストレートの1軸押出機を用いても、その運転条件
を変化させることにより、被処理物に十分な比エネルギ
ーを与えることは可能であるが、部分架橋共重合ゴムと
樹脂成分とが良好に分散した部分架橋ゴム−樹脂組成物
が得られず、従ってその物性も良好ではない。
特定のl軸押出機を用いての動的熱処理は、被処理物が
?[する温度、一般には約200〜280 C1好電し
くは約210〜250 Cの温度で、一般には約15〜
240秒間、好ましくは約30−180秒間の滞留時間
の条件下で行われる。
この熱処理過程において、架橋助剤を存在させると、均
一かつ緩和な架橋反応が期待できる。架橋助剤としては
、イオウ、p−キノンジオキシム、P+p’−ジベンゾ
イルキノンジオキシム、H−メチル−N、4−ジニトロ
ソアニリン、ニトロベンゼン、ジフェニルグアニジン、
トリメチ四−ルプ田パンー夏、M’−m−フェニレンジ
マレイミド、ジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、アリルメタクリレート、ビニルブチラード、
ビニルステアレートなどが用いられる。
特に、ジビニルベンゼンを用いると、それが取扱い易く
、シかも物性のバランスのとれた樹脂組成物が得られる
ので、それの使用が最も望ましい。
即ち、ジビニルベンゼンは、常温で液体であり、かつ有
機ペルオキシドを溶解させることができ、しかもペルオ
キシド架橋型重合体およびポリプロピレン樹脂に対して
良好な親和性を有するため、有機ペルオキシドの分散助
剤、希釈剤として、有機ペルオキシドの各成分への分散
性を改良し、特にペルオキシド架橋型共重合ゴム成分に
対し均一かつ緩和な架橋をもたらす働きをなす。また、
ジビニルベンゼン自身もテジカルとなり、連鎖移動剤お
よび架橋剤として働くので、有機ペルオキシドを単独で
架橋剤として使用した以上の架橋効果が期待できる。ま
た、有機ペルオキシドに対する反応性も良好であるため
、調製された部分架橋ゴム−樹脂組成物中にジビニルベ
ンゼンが単量体として残存することがなく、従って臭気
を発することも少ない。なお、ジビニルベンゼンは、他
の炭化水素化合物などとの混合物の形でも使用すること
ができる。
前記の如き各種の架橋助剤は、ペルオキシド架橋型共重
合ゴムおよび樹脂成分の合計量100重量部当り約2重
量部以下、好ましくは約0.3〜1重量部の割合で用い
ることが望ましい。配合割合がこれより多いと、有機ペ
ルオキシドの配合量が多い場合には架橋反応が進み、そ
の結果部分架橋ゴム−樹脂組成物の均一性が失われて耐
衝撃性に劣るようになり、−万有機ベルオキシドの配合
量が少ない場合には未反応の単量体として部分架橋ゴム
−樹脂組成物中に残存し、それを成形加工する過剰の使
用は避けるべきである。
得られる部分架橋ゴム−樹脂組成物の他の性質を改善す
る目的で、鉱物油系軟化剤、ペルオキシド非架橋型炭化
水素ゴム、ペルオキシド架橋型ポリオレフィン系樹脂な
どを、必要に応じて配合することもできる。これらの各
配合成分は、動的熱処理時に共存させることができる。
鉱物油系軟化剤は、部分架橋ゴム−樹脂組成物の成形性
の改良に有効であり、〆リイソプチレン、ブチルゴム、
エチレン単位が50モル嘱以下のプロピレン−エチレン
共重合ゴムなどのペルオキシド非架橋型炭化水素ゴムも
同様である。また、ポリエチレン樹脂などのペルオキシ
ド架橋型ポリオレフィン系樹脂は、部分架橋ゴム−樹脂
組成物の強度および耐衝撃性を向上させる。、 このように、本発明では、特定の1軸押出機を用い、特
定の条件下で動的熱処理することにより、均一に混合さ
れ、物性的にもすぐれた部分架橋ゴム−樹脂組成物を一
工程で経済的に製造し得ると組成物はそのまま、あるい
は更にペルオキシド架橋型または分解型のポリオレフィ
ン系樹脂と混合して、部分架橋共重合ゴム成分の比較的
多いものは熱可塑性エラストマーとじて、また機側成分
の多いものは耐衝撃性の改善されたポリオレフィン系樹
脂組成物としてそれぞれ有効に使用される。
次に、実施例について本発明を説明する。
*施例 〔配合原料〕 mp’t’ :エチレン・プロピレン・ジシク四ペンタ
ジェン3 元弁重合ゴム〔エチレン/プルピレンのモル
比78/22、ML、+4(100℃)160.ヨウ素
価13 ) 100重量部に鉱物油系軟化剤(出光石油
化 学製品FW −100) 40重量部を配合したもの pp −1:メルトインデックス(230℃) 12の
結晶性ポリプロピレン(粒子の大きさ 39 / 100個) PP−2:メルトインデックス(230℃)30の少量
のエチレンを共重合させた結晶性 ポリプロピレン(粒子の大きさ397 100個) PXRニブpピレン・エチレン共重合ゴム〔プロピレン
/エチレンのモル比70/30 。
〔配合系〕
高硬度銘柄: EFT 70部(重量、以下同じ)、P
P −13016s有機ペルオキシド0.3部およびジ
ビニルベンゼン0.5部の配合物 低硬度銘柄: EPT 50部、FIR30部、pp−
220部、有機ペルオキシド0.3部および ジビニルベンゼン0.5部の配合物 〔製造法〕 IPTSPP−1またはpp −2、更に銘柄に応じて
FIHの各ペレットと有機ペルオキシド、ジビニルベン
ゼンとを、ヘンシェルミキサー中で60秒間予予備台し
、この混合物を各種押出機に定量フィーダーで所定量フ
ィードした。サンプリングは、押出機のダイよりストラ
ンドカッ3トにより行われた。
比較例(後記表1)にあっては、通常の90■径l軸押
出m<日本製舖製p −eo )を用い、スクリューを
ペレタイズ用のフルフライトおよび樹脂ブレンド用のシ
ールリング付先端ダルメージスクリューの2水準テスト
(共にII/D−28’)を行なった。その操作条件の
詳細は、次の如くである。
シリンダ一温度:   G、    O,0,040゜
180 210 230 230 200 (u)スク
リュー回転数:  80〜210  (rpm)スクリ
ーンパック:  40X80X150X150X80X
40(メツシュ)計6枚重ねで使用 押  出  量: 120〜180  (ky/hr)
実施例およびそれと対比される比較例(後記表2〜3)
においては、90IIIIK径特殊1軸押出機(日本プ
ラコー製、I4/D−28)を用い、スクリュー回転数
、スクリューとシリンダー(バレル)との間隔および押
出量を変えることにより、比エネルギーの量を変化させ
た。その操作条件の詳細は、次の如くである。
シリンダ一温度j   O,O,0,04D140 1
60  180 220  200  (C)スクリュ
ー回転数:  80〜120  (rpia)スクリー
ンパック:  40X80X150X150X80X4
0(メツシュ)計6枚重ねで使用 押  出  量= 120〜180  (kp/hr)
〔評価法〕 1、均一性 押出されたペレットを200℃でプレス成形し、厚さ0
.2〜0,4mの薄肉シートを作製し、その表面状態を
目視で判定する。
(評価) 0:全く均一 Δ;若干ブツブツ状の異様物がみら れる X:大きいプツプツ状の異様物が多 くみられる 2、成形性 U)射出成形性 成形機:ダイナメルタ−(名機製作所製)成形温度:2
00℃ 射出圧カニ−次圧 1300り 二次圧  700力 射出圧カニ最大 成形速度:90秒/サイクル 金  型:2点ゲート角板金型 成形品:3種類の角板(長さ300−1輻180Wm1
厚さ2.4.7fi) このようにして成形された角板の表面状態を、シートの
場合と同様に目視で判定した。
(2)押出成形性 成形機;4011!8径押出機(東芝機械製)成形温度
=210℃ ダ  イ:ストレートダイ (ダイ/コアー12.5 
m/IQ、Q w) 引取速度:10m/分 成形品:チューブ ― このようにして成形されたチューブの表面状態を、シー
トの場合と同様に目視で判定した。
3、基本物性 前記の射出成形された角板(厚さ2■)について、J工
9 K −6301に基いて、100%伸張時応力、破
断時応力および伸び、表面硬度、永久会(ただし100
%伸長)をそれぞれ測定した。
〔後記表1〜3に示される結果〕 表1=1軸押出機を用い、スクリュー回転数および供給
量を変えて比エネルギーの量を0.17〜0.45の間
で変化させたが、均一性の点その他で満足される高硬度
組成物は得られなかった。
表2〜3:日本プラコー製1軸押出機を用い、スクリュ
ー回転数、スクリューとバレルとの間隔および押出量を
変えることにより、比エネルギーの量を変化させた。こ
の結果から、均一性その他の点を満足させる組成物を得
るには、 IF    10  0.17  0.20#    
30  0.20  0.26低硬度  5  0.1
6  0.2020  0.20  0.24 であることが判り、このことから比エネルギー仕)は共
重合ゴムの粒子の大きさくニ)に対して、次式で示され
るような藍でなければならないといえる。
y≧0.003x +0.12 好ましくは y≧0.003x + 0.15
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明で用いられる1軸押出機の部分半裁断
面図であり、第2図はその廻転軸を前進させた状態を示
す部分半裁断面図である。 これらの図面において、符号4は廻転軸、8は縦型スク
リュ一部、9はシリンダー内壁に凹設された環状溝部、
そして12はシリンダーをそれぞれ指示する。 代理人 弁理士 吉 1)俊 夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、粒子状ペルオキシド架橋型オレフィン系共重合ゴム
    およびペルオキシド分解型ポリオレフィン系樹脂をシリ
    ンダー内面に溝部または突起部を設けたl軸押出機に直
    接供給し、有機ペルオキシドの存在下に、 X≦200 y≧0.003X + 0.1ま ただし、x:共重合ゴム粒子の大きさく g/100個
    )y:押出機の比エネルギー (xw−hr/ky)な
    る条件下で動的熱処理を行なうことを特徴とする部分架
    橋ゴム−樹脂組成物の製造法。 2、 xが0.1以上の大きさの粒子状共重合ゴムが用
    いられる特許請求の範囲第1項記載の部分架橋ゴム−樹
    脂組成物の製造法。 3.7が1.5以下の押出機比エネルギー条件下で動的
    熱処理される特許請求の範囲第1項記載の部分架橋ゴム
    −樹脂組成物の製造法。 4、廻転軸を前後させ、シリンダーとスクリューとの間
    隔を調整することにより、比エネルギー量を任意に調節
    し得るタイプの1軸押出機が用いられる特許請求の範囲
    第1項記載の部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法。
JP3480282A 1982-03-05 1982-03-05 部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法 Granted JPS58152023A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3480282A JPS58152023A (ja) 1982-03-05 1982-03-05 部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3480282A JPS58152023A (ja) 1982-03-05 1982-03-05 部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58152023A true JPS58152023A (ja) 1983-09-09
JPH041012B2 JPH041012B2 (ja) 1992-01-09

Family

ID=12424362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3480282A Granted JPS58152023A (ja) 1982-03-05 1982-03-05 部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58152023A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63110228A (ja) * 1986-10-28 1988-05-14 Sumitomo Chem Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
WO1991000890A1 (fr) * 1989-07-10 1991-01-24 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Procede de fabrication d'une composition elastomere thermoplastique et la composition elastomere thermoplastique ainsi fabriquee
EP0409992A1 (en) * 1988-11-21 1991-01-30 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for producing thermoplastic elastomer
EP0426853A1 (en) * 1988-11-21 1991-05-15 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for producing thermoplastic elastomer
EP0547843A1 (en) 1991-12-19 1993-06-23 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for producing thermoplastic elastomer composition
EP1033226A2 (en) * 1999-02-23 2000-09-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing thermoplastic elastomer composition and thermoplastic elastomer composition
JP2013064121A (ja) * 2011-09-02 2013-04-11 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
WO2020166013A1 (ja) * 2019-02-14 2020-08-20 三井化学株式会社 不織布の製造方法及びスクリュー

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4826838A (ja) * 1971-08-12 1973-04-09

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4826838A (ja) * 1971-08-12 1973-04-09

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63110228A (ja) * 1986-10-28 1988-05-14 Sumitomo Chem Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
JPH0556780B2 (ja) * 1986-10-28 1993-08-20 Sumitomo Chemical Co
EP0409992A1 (en) * 1988-11-21 1991-01-30 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for producing thermoplastic elastomer
EP0426853A1 (en) * 1988-11-21 1991-05-15 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for producing thermoplastic elastomer
EP0409992A4 (en) * 1988-11-21 1991-07-03 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for producing thermoplastic elastomer
WO1991000890A1 (fr) * 1989-07-10 1991-01-24 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Procede de fabrication d'une composition elastomere thermoplastique et la composition elastomere thermoplastique ainsi fabriquee
EP0547843A1 (en) 1991-12-19 1993-06-23 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for producing thermoplastic elastomer composition
EP1033226A2 (en) * 1999-02-23 2000-09-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing thermoplastic elastomer composition and thermoplastic elastomer composition
EP1033226A3 (en) * 1999-02-23 2002-04-03 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing thermoplastic elastomer composition and thermoplastic elastomer composition
US6399709B1 (en) 1999-02-23 2002-06-04 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing thermoplastic elastomer composition and thermoplastic elastomer composition
JP2013064121A (ja) * 2011-09-02 2013-04-11 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
WO2020166013A1 (ja) * 2019-02-14 2020-08-20 三井化学株式会社 不織布の製造方法及びスクリュー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH041012B2 (ja) 1992-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0252648B2 (ja)
CN1087019C (zh) 高熔体强度聚丙烯聚合物及其制造方法和它的用途
KR920003034B1 (ko) 열가소성 탄성중합체 수지조성물 및 그 제조방법
JP5103391B2 (ja) 動的加硫により熱可塑性エラストマーを調製する方法
CN1798775B (zh) 用于制备橡胶和聚烯烃的热塑性弹性体共混物的活性助剂
US20070083008A1 (en) Peroxide-cured thermoplastic vulcanizates and process for making the same
JP2005068430A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
EP1440093A1 (en) Thermoplastic elastomers compositions
JPWO2018070491A1 (ja) エラストマー組成物、水架橋性エラストマー組成物、及びその製造方法
JP2000072924A (ja) スタ―状に枝分かれしたゴム熱可塑性エラストマ―加硫ゴム
JP2019535877A (ja) 過酸化物マスターバッチ
JPS58152023A (ja) 部分架橋ゴム−樹脂組成物の製造法
JPH066656B2 (ja) ポリマ−組成物
JP3225975B2 (ja) オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JPS5930736B2 (ja) 熱可塑性エラストマ−組成物の製造方法
JPS6259139B2 (ja)
JPH11335501A (ja) 熱可塑性エラストマーおよび製造方法
JP2507241B2 (ja) 熱可塑性エラストマ―状組成物の製造法
JP2001123027A (ja) 押出し成形用熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
JP2001316484A (ja) 熱可塑性エラストマ組成物の製造法
JPS5856575B2 (ja) 熱可塑性エラストマ−組成物の製造方法
JPS6228977B2 (ja)
JP7291186B2 (ja) エラストマー組成物、水架橋性エラストマー組成物、及びその製造方法
JP2798303B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法および熱可塑性エラストマー組成物
RU2669836C1 (ru) Композиция динамически вулканизированных термоэластопластов на основе нитрилсодержащих каучуков, способ ее получения, а также изделие на ее основе и способ его получения