JPS5815181B2 - キンゾクフン ガンリヨウガンユウスイセイトリヨウニヨルシアゲホウホウ - Google Patents

キンゾクフン ガンリヨウガンユウスイセイトリヨウニヨルシアゲホウホウ

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JPS5815181B2
JPS5815181B2 JP13009375A JP13009375A JPS5815181B2 JP S5815181 B2 JPS5815181 B2 JP S5815181B2 JP 13009375 A JP13009375 A JP 13009375A JP 13009375 A JP13009375 A JP 13009375A JP S5815181 B2 JPS5815181 B2 JP S5815181B2
Authority
JP
Japan
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water
paint
neutralization rate
metal powder
top coat
Prior art date
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Expired
Application number
JP13009375A
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English (en)
Other versions
JPS5253944A (en
Inventor
戸田紀三夫
徳島保男
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属粉・顔料含有水性塗料の塗装方法の改良
に関するものである。
近年環境保全のための法規制がなされたことにより、大
気汚染防止の一装置として塗装ブースから排出される有
機溶剤を極力抑制する塗装方法の開発研究が盛んに行わ
れている。
本発明者等は、水性塗料は塗装管理幅が狭く、高湿度下
ではタレ、ワキ等の塗装欠陥が発生し易く殊に梅雨季お
よび夏季の高温多湿下にあっては湿度をコントロールし
なければならない欠点があるが、その反面水性塗装は有
機溶剤の使用量が少いという長所があるので、この水性
塗料によって高品質の各種の塗色が得られるよう自動車
外板の連続塗装について研究を行い、鋭意努力を重ねた
結果本発明の塗装方法を開発しここに提案するものであ
る。
本発明の金属粉・顔料含有水性塗料による塗装仕上げ方
法は、中和率80%以下の金属粉・顔料含有水性塗料に
よって第一次上塗り塗膜層いわゆる上塗りベースを形成
し、該上塗りベース上に加温した中和率80%以上の水
性クリヤー塗料を塗装することにより第二次上塗り塗膜
層を形成することを特徴とする。
そして、本発明にいう金属粉・顔料含有水性塗料とは、
金属粉顔料、増粘剤、安定剤、分散剤、溶剤等を攪拌、
混練したものをいい、中和率とは該水性塗料に使用する
樹脂中のカルボキシル基の中和度をいう。
中和度について更に詳しく言えば、樹脂中のカルボキシ
ル基を100%中和したときは中和率100%といい、
中和率が100%以下のときは樹脂が水に完全に溶解し
ない一般にエマルジョンあるいはデスバージョンと呼ば
れる分散状態の水性塗料をいうのである。
水性塗料は、溶剤の主成分が水であるため、吹付時、フ
ラシュオフセツテフグ時の蒸発が遅く、タレ、ワキ等の
塗装欠陥が発生し易い。
であるから、その使用に当たり少量の水の蒸発によって
急激に増粘する水性塗料が最も望まれるのである。
水性塗料の粘度は、中和率を一定にした場合その固形分
含有量に左右される。
いま、その関係を第1図のグラフによって示す。
図に示すように、中和率が60%と低い水性塗料1のと
きは固形分含有量が変化すると、粘度の変化は非常に大
きいことが判る。
すなわち、タレ等の塗装欠陥を防止するには、中和率の
低い水性塗料の方がよいが、一方中和率が低いと固形分
含有量の変化によって粘度の変化が大きいから、水が蒸
発し過ぎると粘度が大きく上昇し仕上り塗装面に肌荒れ
(オレンジピール)が発生し易く、僅かの塗装条件の変
動によって仕上り塗装面の状態が変化し易いものとなる
また、このようなタイプの水性塗料は、表面の乾きが速
く乾燥時のワキも発生し易い。
なお、逆に中和率が100%と高い水性塗料2のときは
、第1図により明らかなように、固形分含有量変化に対
して粘度変化が小さく、金属粉・顔料含有水性塗料にあ
ってはメタルムラ(メタルの配列の異常に起因する塗装
欠陥)およびタレが発生し易い。
本発明における中和率80%は、前記二つの傾向のほぼ
中間に当っており、水性塗料の中和率が80%以下にな
ると塗装欠陥のタレの発生が少ないが、仕上り肌のコン
トロールがむづかしく、逆に中和率が80%以上になる
と塗装欠陥のタレが発生し易くなるけれども仕上り肌の
コントロールが容易となる。
更に、中和率が低い塗料は熱安定性に悪く、中和率が高
い塗料よりも温度上昇による粘度低下効果が少ないので
、タレ易い。
中和率80%以上のクリヤー塗料を加温して、吹付ける
ことによりタレを防止することにした。
以上を要約すると、本発明にあっては、中和率80%以
下の金属粉・顔料含有水性塗料によって上塗りベースを
形成することにより塗装欠陥タレおよびメタルムラを少
くシ、また該上塗りベース上に仕上り肌をコントロール
し易い中和率80%以上の水性クリヤー塗料を加温して
塗装することにより塗装欠陥のタレの発生を防止するも
のである。
なお、本発明においても湿度85〜90%RHになると
、中和率80%以下の水性塗料でもタレやメタルムラが
発生し易くなるので、このような場合は上塗りベースの
塗装においてのみ除湿あるいは吹付時増粘溶剤を同時吹
付けることを考慮する必要がある。
すなわち、本発明の塗装仕上げ方法によれば、高湿度下
においても容易に塗装し得るのである。
上記本発明の塗装仕上げ方法は、第2図の説明図に示す
ように、軟鋼板3に形成した下塗り電着塗膜層4上に中
塗り塗膜層5を形成後、該中塗り塗膜層5の塗装面に第
一次上塗り塗膜層(上塗りベース)6を形成し、その上
に第二次上塗り塗膜層7を形成するものである。
前記第一次上塗り塗膜層6は、中和率80%以下の金属
粉8・顔料9含有水性塗料を用いて形成し、次に第二次
上塗り塗膜層7は、中和率80%以上の水性クリヤー塗
料を加温して形成することにより、いずれも塗装欠陥が
発生しないよう夫々に手段が講じられて塗膜層が形成さ
れる。
以下本発明の塗装仕上げ方法を、実施例および試験例に
より具体的に説明する。
実施例 リドリン処理により脱脂した厚さQ、8mmの軟鋼板を
、化成処理(グラノジン処理)した後日本ペイント製パ
ワーコート9600ブラウンを用いて下塗り電着塗装し
、更にアミノアット樹脂を焼付は硬化して中塗り塗装を
行い、#400水研ペーパーを用いて水研を行った。
以上により調製した該試料の表面に、下記の金属粉・顔
料含有水性塗料を用いて下記の塗装条件で上塗りベース
を形成した。
O金属粉・顔料含有水性塗料の組成 樹 脂・・・・・・アクリルメラミン熱硬化型水性塗料
中和率・・・・・・60% 塗装時固形分含有量・・・38重量% 塗装時粘度・・・・・・30秒/23℃(フォードカッ
プ#4) 金属粉・・・・・・アルミ約10重量% 顔 料・・・・・・カーボンブラック少量添加剤・・・
・・・微量 O塗装条件 ブース温度および湿度・・・25℃、75〜80%RH
塗装機・・・・・・岩田塗装機W−70 霧化エアー圧力・・・・・・5.0に9/cm2(スプ
レ一時のガン手元圧力) 吐出量・・・・・・400cc/分 塗装膜厚・・・・・・乾燥後15〜20μ塗料温度・・
・・・・23℃ 次に、上記上塗りベース形成後約4分経過した後下記組
成の水性クリヤー塗料を、下記の塗装条件で塗装し約7
分のセツテフグ時間をおいて150℃で20分焼付は乾
燥した。
O水性クリヤー塗料の組成 樹 脂・・・・・・アクリルメラミン熱硬化型水性塗料
中和率・・・・・・100% 塗装時固形分含有量・・・約45重量% 塗装時粘度・・・・・・35秒/分(フォードカップ≠
4) 金属粉・・・・・・0% 顔 料・・・・・・0% 添加剤・・・・・・微量 O水性クリヤー塗料の塗装条件 ブース温度および湿度・・・25℃、75〜80%塗装
機・・・・・・岩田塗装機W−70 霧化エアー圧力・・・・・・5ky/ca(ガン作動時
の手元圧力) 吐出量・・・・・・350CC/分 塗装膜厚・・・・・・乾燥後30〜35μ塗料温度・・
・・・・60℃ 上記上塗り塗装の仕上り状態を、目視により判定した結
果、仕上り肌および塗装面の艶はともに良好であり、タ
レ、ワキ等の塗装欠陥の発生もなかった。
試験例 水性塗料の中和率と塗装仕上り性との関係を明らかにす
るために下記の試験を行った。
O金属粉・顔料含有水性塗料 樹 脂 アクリル・メラミン熱硬化型水性塗料中和率
塗料A、=50%、 A2 = 75%I A3=10
0% 塗装時粘度 30秒/20℃フォードカップ4p4金属
粉・顔料 3.5PHR(PHRは樹脂100部に対す
る重量比) (なお、水の量は前記粘度となるようにに加えられ、中
和率に応じて異なる) 上記3種類の塗料を、ブース温度25℃で湿度を50〜
80%RH,まで5%間隔で変動させ、通常のエアスプ
レー塗装により焼付は乾燥後の膜厚が35〜40μとな
るように塗装したところ下表に示す結果を得た。
なお、被塗装物としては実施例と同様に中塗り塗装した
ものを用いた。
以上の結果かられかるように、中和率の低い塗料A1.
A2はタレに強いが、タレと仕上り肌の両方を満足で
きる範囲は狭い。
これに対し中和率が高い塗料A3はタレ易い反面タレと
仕上り肌の両方を満足できる範囲は広い。
次に上記塗料A1およびA2の塗装面上に実施例で用い
たクリヤー塗料を塗装したところ、塗料A1では湿度7
0〜80%RHで、また塗料A2では湿度60〜80%
RHで、それぞれタレ、仕上り肌ともに良好な塗装面が
得られた。
以上のように、本発明の金属粉・顔料含有水性塗料によ
る塗装仕上げ方法は、大気汚染することがなくタレ、ワ
キ、メタルムラ等の塗装欠陥を抑制して高品質の塗装仕
上げを行うことができるとともに連続塗装も行いうるの
で、本発明の方法は工業的に極めて価値の大きなもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は水性塗料の中和率を一定にした場合の固形分含
有量と粘度との関係を示すグラフ、第2図は本発明の金
属粉・顔料含有水性塗料による上塗り塗装の仕上り状態
を示す説明図、である。 図中の、1・・・・・・中和率60%の水性塗料、2・
・・・・・中和率100%の水性塗料、3・・・・・・
軟鋼板、4・・・・・・下塗り電着塗膜層、5・・・・
・・中塗り塗膜層、6・・・・・・第一次上塗り塗膜層
(上塗りベース)、7・・・・・・第二次上塗り塗膜層
、8・・・・・・金属粉、9・・・・・・顔料、をあら
れす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 中和率80%以下の金属粉・顔料含有水性塗料を塗
    装するための処理をした被塗装物に吹付塗装して第一次
    上塗り塗膜層を形成し、さらに該第−次上塗り塗膜層上
    に加温した中和率80%以上の水性クリヤー塗料を塗装
    することにより第二次上塗り塗膜層を形成することを特
    徴とする金属粉顔料含有水性塗料による塗装仕上げ方法
JP13009375A 1975-10-29 1975-10-29 キンゾクフン ガンリヨウガンユウスイセイトリヨウニヨルシアゲホウホウ Expired JPS5815181B2 (ja)

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JP13009375A JPS5815181B2 (ja) 1975-10-29 1975-10-29 キンゾクフン ガンリヨウガンユウスイセイトリヨウニヨルシアゲホウホウ

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Publication Number Publication Date
JPS5253944A JPS5253944A (en) 1977-04-30
JPS5815181B2 true JPS5815181B2 (ja) 1983-03-24

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ID=15025789

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JP13009375A Expired JPS5815181B2 (ja) 1975-10-29 1975-10-29 キンゾクフン ガンリヨウガンユウスイセイトリヨウニヨルシアゲホウホウ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5494529A (en) * 1978-01-09 1979-07-26 Toyota Motor Corp Coating of two-coat and one-bake type aqueous metallic coating compound
JPS5495641A (en) * 1978-01-11 1979-07-28 Toyota Motor Corp Application of aqueous metallic coating compound of two- coat and one bake type

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JPS5253944A (en) 1977-04-30

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