JPS5815078Y2 - 工作機械の工具交換装置におけるマガジンア−ム装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、工作機械の工具交換装置におけるマガジンア
ーム装置に関するものである。

工具交換装置を備えた工作機械は第１図に示すようにな
っていて１機枠１のスライドテーブルＩａｔ １ｂに沿
ってコラム２が横方向にスライドし、このコラム２に主
軸ヘッド３が上下方向にスライドするようにして係合し
てあり、この主軸ヘッド３に装備した主軸４に各ワーク
の加工種類に適応する各種の工具が工具交換装置により
着脱交換されるようになっている。

上記工具交換装置は多数個の工具を収納したマガジン装
置５．このマガジン装置５から工具を取り出スマガジン
アーム装置６．マガジンアーム装置６に取り出された工
具を主軸４側へ移動するキャリヤ装置８、キャリヤ装置
８にグリップされた工具と主軸４に嵌合された工具とを
交換するチェンジアーム装置７とからなっている。

本考案は上記工具交換装置のマガジンアーム装置に関す
るもので、特にマガジン装置５に装着された工具を確実
に保持した状態で取り出すことができると共に、マガジ
ン装置５からの取り出し時およびキャリヤ装置８への受
は渡しの停止直前の旋回速度が途中に比べて遅くグリッ
パにショックが作用することのないようにしたマガジン
アーム装置を提供しようとするものである。

以下その構成を第２図以下に示した実施例に基づいて説
明する。

グリッパ１０，１０はばね１１ｖＣ−て閉じ方向に付勢
されている。

１２はロッキングロッドでそのテーパヘッド１２ａがグ
リッパ１０，１０の対向基部に対応させである。

ロッキングロッド１２の他端にはカムフォロア１３が装
着してあり、このカムフォロア１３はキャリヤ装置８側
に固設したカム１４に転接しである。

グリッパ１０，１０はブラケット１５に装着されており
、このプラケツト１５はスライドロッド１６に固着され
てンる。

またブラケット１５はシリンダ装置１７のピストンロッ
ド１８にナツト１９を介して微調整可能にして結合され
ている。

そしてこのシリンダ装置１７によりグツパ部が下動状態
にあるときにロッキングロッド１２のカムフォロア１３
がカム１４の高い部分に当接して押されてそのテーパヘ
ッド１２ａがグリッパ１０，１０から離間してアンロッ
ク状態となり、グリッパ１０，１０は開閉自在となり、
またグリッパ部が上動状態にあるときはカムフォロア１
３はカム１４の低い部分に当接してばね２０により投入
してグリッパ１０，１０を閉じた状態にロックするよう
になっている。

上記マガジンアーム装置６はマガジンアーム装置６全体
を９０度にわたって旋回しかつ前後方向にシフトする旋
回装置２１に結合しである。

この旋回装置２１は第５図および第６図に示すようにな
っていて、２２はシフトシリンダ装置２３にて前後方向
に往復動するスライド軸で、このスライド軸２２に上記
マガジンアーム装置６が固着しである。

上記スライド軸２２を支持するブラケット２４は垂直軸
２５に回動自在に支持されている。

そして上記ブラケット２４には垂直軸２５に対して直角
方向に長穴２６を設けた旋回プレート２７が固着しであ
る。

２８は旋回アームであり、この旋回アーム２８は上記ブ
ラケット２４の近傍に位置されていると共に、上記ブラ
ケット２４の旋回軸心と平行の旋回軸心に対して旋回自
在になっている。

そして、このアーム２８の先端に設けたカムフォロア２
９が上記旋回プレート２７の長穴２６に嵌合しており、
旋回アーム２８が旋回シリンダ装置３０にて旋回するこ
とにより旋回プレート２６．スライド軸２２を介してマ
ガジンアーム装置６が旋回するようになっている。

上記構成においてマガジンアーム装置６のグリッパ１０
，１０は第９図に示す動作がなされる。

すなわち。

（１）シフトシリンダ装置２３によりスライド軸２２が
後退している状態で、シリンダ装置１７によりグリッパ
１０，１０を下動することにより図中Ｂ−）ｌ）の動作
がなされる。

このときロッキングロッド１２のカムフォロア１３がカ
ム１４に当接しているのでグリッパ１０，１０は開閉自
在であり、このグリッパ１０，１００下動によりキャリ
ヤ装置８にある工具がグリッパ１０．１０にグリップさ
れる。

（２）次に、シフトシリンダ装置２３の前進動によりｂ
−＋ｃ動作がなされ、上記グリップした工具がキャリヤ
装置８から抜き出される。

（３）この状態でシリンダ装置１７によりグリッパ１０
．１０を上動することにより（、−＋ｄの動作がなされ
工具を上動する。

（４）旋回シリンダ装置３０によりマガジンアーム装置
６全体を旋回してｄ −） ６の動作がなされてグリッ
パ１０，１０はマガジン装置５の受は渡し位置にくる。

（５）シリンダ装置１７によりグリッパ１０，１０が下
動してｅ−＋ｆの動作がなされる。

（６）シフトシリンダ装置２３によりｆ−＋ｇ後退勤を
してグリッパ１０，１０にグリップされている工具がマ
ガジン装置５に挿入する。

このときグリッパ１０．１０は開閉自在となっている。

（７）シリンダ装置１７によりｇ−＋ｈの上動をすると
工具はマガジン装置５に挿入された状態でグリッパｉｏ
、ｉｏから離れる。

（８）マガジンアーム装置６はこの状態で停止してグリ
ッパ１０，１０は次に使用する工具を待機することにな
る。

そして次に使用する工具をグリップした状態でｈ−＋ａ
の動作をする。

上記各動作のうち旋回シリンダ装置３０によるｂ→ｅ、
ｈ−＋ａの旋回動作時において、この旋回作動は旋回プ
レート２７の長穴２６に嵌合したカムフォロア２９をア
ーム２８で旋回動することによってなされることにより
、旋回プレート２７０角速度は第１０図に示すようにサ
インカーブを描き、旋回途中部では大きく、両停止位置
では遅くなる。

本考案は以上のようになるから、マガジン装置５に装着
された工具を確実に保持した状態で取り出すことができ
ると共に、マガジン装置５からの取り出し時およびキャ
リヤ装置８への受は渡しの停止直前の旋回速度が途中に
比べて遅くなり、旋回終端部でのショックがなくなり、
停止位置でのクッションが不要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は工具交換装置を備えた工作機械の正面図、第２
図以下本考案の実施例を示すもので、第２図は一部破断
正面図、第３図は縦断側面図、第４図は第２図のＩＶ−
ＩＶ線断面図、第５図はマガジンアーム装置を旋回する
ための旋回装置の平面図。 第６図はその断面図、第７図は要部の全体側面図。 第８図はその平面図、第９図はマガジンアーム装置の動
作軌跡図、第１０図は旋回速度線図である。 ５はマガジン装置、６はマガジンアーム装置、７はチェ
ンジアーム装置、８はキャリヤ装置、１０はブリツバ、
１２はロッキングロント、 １７はシリンダ装置、２２
はスライド軸、２４はブラケット、２６は長穴、２７は
旋回プレート、２８は旋回アーム、２９はカムフォロア
、３０は旋回シリンダ装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数個の工具を収納したマガジン装置５と、キャリヤ装
   置８と、工具をマガジン装置５からキャリヤ装置８へ受
   は渡すためのマガジンアーム装置６と、キャリヤ装置８
   にグリップされた工具と主軸に嵌合された工具とを交換
   するチェンジアーム装置７等からなる工作機械の工具交
   換装置において、ロッキングロッド１２の出没により工
   具をロックあるいはアンロックするようにしたグリッパ
   １０．１０をシリンダ装置１７に結合して上下動するよ
   うにし、このシリンダ装置１７を含む枠体を１前後方向
   に往復駆動できるようにしたスライド軸２２に結合し、
   このスライド軸２２を支承するブラケット２４を、上記
   グリッパ１０，１０がマガジン装置５からキャリヤ装置
   ８に対応する範囲にわたって旋回自在とし、このブラケ
   ット２４に固着した旋回プレート２７に、上記ブラケッ
   ト２４の旋回軸心に対して直角方向に長穴２６を設け、
   また上記ブラケット２４の近傍に、ブラケット２４の旋
   回軸心と平行の旋回軸心に対して旋回自在にした旋回ア
   ーム２８を旋回シリンダ装置３０に連結して設け、この
   旋回アーム２８の先端に設けたカムフォロア２９を上記
   長穴２６に嵌合してなることを特徴とする工作機械の工
   具交換装置におけるマガジンアーム装置。