JPS58149321A - ポリエステル繊維およびその製造方法 - Google Patents

ポリエステル繊維およびその製造方法

Info

Publication number
JPS58149321A
JPS58149321A JP2874782A JP2874782A JPS58149321A JP S58149321 A JPS58149321 A JP S58149321A JP 2874782 A JP2874782 A JP 2874782A JP 2874782 A JP2874782 A JP 2874782A JP S58149321 A JPS58149321 A JP S58149321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
less
weight
alkyl
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2874782A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Matsumoto
忠之 松本
Hideo Ishibashi
石橋 秀雄
Kiyoshi Nakagawa
清 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2874782A priority Critical patent/JPS58149321A/ja
Publication of JPS58149321A publication Critical patent/JPS58149321A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、表面溶出処理により優れた発色性を示すポリ
エステル繊維に関する。
さらに詳しくは、粒子表面のシラノール基を封鎖したア
ルキルコートシリカを含有し、糸中の粗大粒子数が少な
く、かつ表面溶出処理を行なうことにより優れた発色性
を示すポリエステル繊維およびその製造方法に関するも
のである。
ポリエステル繊維は優れた物理的特性、化学的特性を有
するが故に衣料用に使用されている。
しかしながら、ポリエステル繊維は他の繊維たとえばア
セテート、レーヨン、羊毛、絹などの繊維に比べて染色
布の発色性(黒の深床あるいは有彩色の鮮明性)が劣っ
ていた。特に該染色布を構成するポリエステル繊維の単
糸繊度が1デニール以下の場合には布帛表面での光の表
面反射率が高くなり発色性が劣っていた。
従来かかるポリエステル繊維の欠点である染色布の発色
性を改善する方法として、 (1)  平均粒径100mμ以下であるシリカゾルな
どの無機微粒子を0.5〜10重量係含有するポリエス
テル繊維をアルカリ溶解処理し、特定の表面構造を付与
した繊維(特開昭55−107512号公報) (2)  平均粒径100mμ以下であるシリカゾルな
どの無機微粒子を0.5〜10重量係含有せしめたポリ
エステル繊維をアルカリ溶解処理し。
特定の表面構造を付与せしめた単糸繊度1デニール以下
の極細繊維(特開昭55−112506号公報) などが提案されている。
しかしながら前記(])および(2)の発色性向上技術
に使用されていたシリカゾル、乾式法シリカなどのシリ
カ粒子は、表面のシラノール基の活性がありシリカ粒子
の凝集、シラノール基とボ。
リマとの反応などが起こる。そのだめに重合時の増粘に
よる生産性の低下、シリカ粒子とポリマの反応に起因す
る耐加水分解性の不良、および7リ力粒子の凝集に起因
する紡糸・延伸・高次加工工程での糸切れ、紡糸時のp
層の目づまりによる炉圧上昇などの問題があり、シリカ
粒子添加による発色性向上を目的としたポリエステルを
工業的に安定して製造することができなかった。
また前記(1)および(2ンの発色性向上技術でシリカ
粒子の添加量を多くした場合、ポリマ中のシリカ粒子の
存在量が多くなるので上記問題点が増巾されるという問
題に加えて、発色性向上のための表面溶出処理後に極端
な粗面化が起り、発色性が悪くなるという問題点があっ
た。さらに前記極端な粗面化を起こした繊維は、布帛を
摩擦した際1表面の凹凸部が破壊され鏡面になりやすく
、部分的に光を反射しやすくなるため色目がかわるうえ
にフィブリル化も起こりやすいという問題点があった。
本発明者らは上記した問題点に鑑み、シリカ粒子添加ポ
リエステル繊維の重合・製糸工程における製、造技術上
の問題点改善と、表面溶出処理後の繊維表面形態改善、
抗フロスティング性、繊維表面の摩擦による発色性低下
の改善などについて鋭意検討した結果本発明に到達した
ものである。
ナな−わち、本発明は (1)  平均の一次粒子径が100mμ以下であり、
かつ粒子表面のシラノール基を50係以上封鎖したアル
キルコートシリカを、0.30重量係以上1.50重量
%以下含有し、未延伸糸粗大粒子数が200a/g以下
である未延伸糸から延伸されてなるポリエステル繊維で
あって、表面溶出処理時の発色性向上指数が同一単繊維
繊度5同一ト一タル繊度を有するレギュラーポリエステ
ル繊維の1.4倍以上であることを特徴とするポリエス
テル繊維を第1の発明とし、 (2)  平均の一次粒子径が10’Omμ以下であり
、かつ粒子表面の7ラノール基を501 JLJ上封鎖
したアルキルコートシリカを0.30重量係以上1.5
0重量係以下含有し、チップ粗大粒子数が3001Vg
以下であるポリエステルを、メツシュが80メッンユ以
上のサンドおよび/または絶対許過径が30ミクロン以
下の金属不織布フィルターを用いて溶融紡糸し、ついで
延伸することを特徴とするポリエステル繊維の裂、遣方
法を第2の発明とするものである。
本発明におけるポリエステルとはエチレングリコールま
たは1,4−ブタンジオールを主たるグリコール成分と
し、テレフタル酸またはそのエステルを主たるジカルボ
ン酸成分とするポリエステルを対象とする。
このジカルボン酸成分の一部をたとえば5−スルホイソ
フタル酸のモノアルカリ金属塩、イソフタル酸、ジフェ
ニルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸。
ドデカンニ酸などのジカルボン酸またはそのエステル、
p−オキシ安息香酸、p−β−オキシエトキシ安息香酸
などのオキシカルボン酸またはそのエステルで置き換え
ても良く、またエチレングリコールまたは1.4−ブタ
ンジオールの一部をたとえば炭素数2〜10のアルキレ
ングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタツール、
1.4−ビス(β−オキシエトキシ)ベンゼン。
ビスフェノールAのビスクリコールエーテル、ポリアル
キレングリコールなどの主グリコール成分以外のグリコ
ールで置き換えて゛も良い。
タエリスリトール、トリメチロールプロパノ。
トリメリット酸、トリメシン酸などの鎖分岐剤やモノハ
イドリックポリアルキレンオキサイド、フェニル酢酸な
どの重合停止剤を少割合使用することも可能である。
かかる原料からポリエステルを製造するには。
たとえばテレフタル酸ジメチルをエチレングリコール、
または1.4−ブタンジオールでエステル交換反応せし
めるか、子レフタル酸をエチレングリコールまだは1,
4−ブタンジオールで直接エステル化反応せしめるか、
またはテレフタル酸にエチレンオキサイドを付加反応せ
しめるかしてテレフタル酸のエチレングリコールまたは
1.4−ブタンジオールエステルおよび/またはその低
重合体を合成し1次いで該生成物を常法により重合反応
せしめる方法が最も広く採用される。
さらに本発明を実施するポリエステルの合成に当っては
当業界周知の触媒1着色防止剤、エーテル結合副生防止
剤、抗酸化剤、難燃剤などを適宜使用することができる
また、本発明においてはポリエステルを構成するグリコ
ール成分の一部をポリアルキレングリコールで、および
/またはテレフタル酸成分の一部をアルカリ金属スルホ
ネート基を有するイソフタル酸成分で置き換えることも
可能である。ポリアルキレングリコール成分を共重合す
ると分散染料の繊維内部における分散性が向上すること
により、繊維内部における光吸収量が増加する効果を有
するものと思われる。またアルカリ金属スルホネート基
を有するイソフタル酸成分を共重合するともともと分子
吸光係数の大きなカチオン染料での染色が可能となり、
同様に繊維内部における光吸収量が増加する効果を有す
るものと思われる。
本発明において使用し得るポリアルキレングリコールと
してはポリエチレングリコール、ボIJ −1,2−プ
ロピレングリコール、ポリトリメチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコールなどがあげられるが、これ
らのうちポリエチレングリコールは他のポリアルキレン
グリコールに比べて得られるポリエステル中での本発明
のアルキルコートシリカの凝集が起りにくいので特に好
ましい。
本発明におけるポリアルキレングリコールの分子量は特
に限定しないが、得られるポリエステル中で層分離しな
い程度のものが好ましい。
たとえばポリエチレングリコールの場合分子量5.00
0以下が好ましい。
本発明におけるポリアルキレングリコールの好ましい添
加量は得られるポリエステルに対して1〜10重量係で
あり、さらに好ましくは。
3〜7重量係である。1重量係未満では、得られるポリ
エステル繊維のポリアルキレングリコール共重合による
効果が小さく、また10重量係を越える量では得られる
ポリエステルの゛耐光性が低下することがある。
また、本発明で使用し得るアルカリ金属スルホネート基
を有するイノフタル酸成分として具体的ニハ3.5−ビ
ス(メトキシカルボニル)ベンゼンスルホン酸リチウム
、3.5−ビス(メトキシカルボニル)ベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム%3,5−ビス(メトキシカルボニル)
ベンゼンスルホン酸カリウム、3.5−ビス(β−ヒド
ロキシエトキシカルボニル)ベンゼンスルホン酸リチウ
ム、3.5−ビス(β−ヒドロキシエトキシカルボニル
)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、3.5−ビス(β−
ヒドロキシエトキシカルボニル)ベンゼンスルホン酸カ
リウム、5.5−ビス(δ−ヒドロキシブトキシカルボ
ニル)ベンゼンスルホン酸リチウム、3.5−ビス(δ
−ヒドロキシブトキシカルボニル)ベンゼンスルホン酸
ナトリウム等を挙げることができる。
かかるアルカリ金属スルホネート基を有するイソフタル
酸成分の好ましい使用量は該ポリエステルを構成する全
酸成分に対して0.5〜10モル係の範囲、特に好1し
くは1〜6モル係の範囲である。その使用量が、0.5
モル%未満ではカチオン染料に対する親和性に乏しく、
また1゜モル係を越えるとポリエステル特有の優れた物
性が損なわれることがある。
本発明で前記ポリエステル中に添加するアルキルコート
シリカとは、たとえば乾式性酸化ケイ素とジアルキルジ
クロルンランを反応させることにより1粒子表面のシラ
ノール基を30係以上封鎖したものである。
ここでいう乾式法による酸化ケイ素とは、たとえば「プ
ラスチック用およびゴム用添加剤実用便覧」(化学工業
社、昭和45年8月10日発行)の524ページに記載
されているような。
一般にハロゲン化ケイ素を水分および酸素とともに気相
で熱分解させる方法である。
上記アルキルコートシリカの粒子表面に存在するアルキ
ル基は特に限定しないがメチル基およびエチル基が好ま
しい。
上記アルキルコートシリカの粒子表面のシラノール基封
鎖率は30%川上用あり特に60係以上が好ましい。3
0%未満ではポリエステルの重合反応中に激しく凝集し
、ポリマ中の粗大粒子数が増加し、かつ得られるポリエ
ステルの発色性および耐加水分解性が低下するので好ま
しくない。
前記アルキルコートシリカを本発明で使用する理由を以
下に述べる。
従来発色性向上技術に使用されていた。シリカゾルおよ
び表面のシラノールをアルキルコートしていない通常の
乾式法シリカなどのシリカ粒子は表面のシラノール基の
活性のため以下に示す問題点を有している。
(1)  シリカ粒子が凝集し、得られるポリマ中の粗
大粒子が多くなり、後述するように紡糸・延伸・高次加
工工程での糸切れや紡糸時のF層の目づまりによるヂ圧
上昇などの問題を起こす。
(2)  得られるポリマの耐加水分解性が低下し、チ
ップの乾燥時や紡糸時に大巾な重合度の低下を起こす。
そのためポリマの重合度を上げる必要がある。
(3)  重合時に増粘が起こるため重合時の仕込量を
減らさねばならず生産性が低下するのに加え、前記(2
)項の理由でさらに重合度を」―けねばならずこの問題
点が増巾される。
上記(2)%(3)の理由は明確ではないが以−1のよ
うに考えられる。シリカ粒子表面の・/ラノール基の活
性のため、ポリエステルポリマとシラノール基との間に
エステル結合が生成し。
そのため前記増粘が起こるが、前記エステル結合は耐加
水分解性が極めて低いため、乾燥、紡糸工程で結合が切
れ重合度を下げるものと考えられる。
一方本発明のアル、キルコートシリカは粒子表面のシラ
ノール基を封鎖しシラノール基の活性を低下させである
ので前記(1)〜(3)のような問題を起こさない。さ
らに本発明のアル、キルコートシリカはシリカゾル、乾
式法シリカに比べ少ないながらもシリカ粒子の凝集を起
こすが、粒子の凝集力が弱く剪断応力をかけた場合凝集
がこわれやすいので、紡糸時のF層での目づまりを起こ
しにくく、F圧上昇が小さいという特徴を有している。
従って本発明のアルキルコートシリカは発色性向上ポリ
エステル繊維を工業的に生産するに際し極めて有用であ
る。
本発明におけるアルキルコートシリカの平均の一次粒子
径は100mμ幻下、好ましくは50mμ以下、特に好
ましくは20mμ以下である。平均の一次粒子径が10
0mμ を越えると発色性向上効果が低下するので好ま
しくない。
粒子径20mμ以下が発色性向上効果が最も高くより好
ましい。シリカ粒子径を小さくすると発色性向上効果は
高くなるが、シリカ粒子の凝集、重合時の増粘などの問
題が起こりやすくなる。
しかしながら1本発明のアルキルコートシリカは前記し
たように凝集、増粘などの問題を起こさないので、発色
性向上効果の大きい粒径の小さいシリカ粒子を使用する
ことができるのである。
本発明におけるアルキルコートシリカの含有重量%以上
1.50重11ノ下であり、0.40市量係以上、1.
’00重量係以下が好ましく、0.49重1り旬下が特
に好ましい。0.50重量係未満では発色性向上効果が
十分でない。また1、50重量係を越えると得られるポ
リマ中の粗大粒子数が増加し、製糸性、高次工程通過性
、P圧上昇などが悪化するので好ましくない。また、表
面溶出処理時に極端な粗面化が起こり得られる染色布の
フィブリル化性も悪化するので好ましくない。
また粒子添加量を多くすると糸強度が低下するので、糸
強度を高く保つためにはポリマの重合度を高くする必要
がある。しかしながら、アルキルコートシリカ粒子添加
量を多くして重合度を高くするためには、7リ力粒子に
よる増粘、後述する仕込量を下げるだめの粗大粒子生成
の問題、重合生産性の低下などの問題が起こりやすいの
で、粒子岳加量は1.00重8%μノ下が好ましく採用
される。
なお本発明におけるアルキルコートシリカの含有率とは
本発明のポリエステル繊維が芯鞘型の複合繊維の場合は
、鞘部分を形成するポリエステル中のアルキルコートシ
リカの含有率とする。
本発明のポリエステル繊維は後述する方法で測定した未
延伸糸粗大粒子数が200m4以下である未延伸糸から
延伸されたものである必要がある。
未延伸糸粗大粒子数とはポリエステルを溶融紡糸する際
の口金通過直後の未延伸糸中の粗大粒子数のことであり
、この粗大粒子数が2001g以上では粗大粒子が系中
の異物となるため紡糸時、延伸時の考切れが多くなる。
さらに延荷、擦過などで糸切れを起こしやすくなる。
またアルカリなどで表面溶出処理を行なう際、粗大粒子
の部分は大きな穴があくため得られた□ 布帛の強力特
性面、毛羽立ちなどの面で不利である。
高配向未延伸糸の紡糸、紡糸工程のみで延伸糸を得るた
めの紡糸などの紡糸時の変形速度が大きい場合、および
単繊維デニールが小さい場合、異形断面糸を装造する場
合などは未延伸糸粗大粒子数をできるだけ少なくするの
が好ましい0 前記問題をなくすだめに、未延伸糸粗大粒子数は150
 (Mg以下が好ましい。
また本発明のポリエステル繊維は、前記未延伸糸粗大粒
子数が200 (IliL/g旬下である未延伸糸から
延伸されるが1.この延伸工程とは、以下のいずれの場
合でも良い。
(1)  通常のごとく一度巻取った未延伸糸、高配向
未延伸糸を、別工程で延伸または延伸仮撚する工程。
(2)紡糸工程で4,000〜4.500 rr1/I
flim以下で紡糸し、連続して延伸を行なう、直接紡
糸延伸工程。
(3)紡糸工程のみで延伸糸を得るため、4,500〜
5.000 m/min以上で紡糸する工程。
また本発明で定義した未延伸糸粗大粒子数は、紡糸口金
直後の未延伸糸中の粗大粒子の数であるが、前記未研伸
系中の粗大粒子は、未延伸糸を延伸すると凝集の一部が
こわれ筋状に分裂するため延伸糸にした場合の粗大粒子
数は未延伸糸粗大粒子数より少なくなるものと考えられ
る。
未延伸糸粗大粒子の測定法を以下に述べる。
(未延伸糸粗大粒子数測定法) ポリエステルを紡糸する際、口金上鉤5〜10−の所で
清浄なステンレス鋼板にポリマを約7g採取するcJ2
J下後述するチップ粗大粒子と同様の方法で測定する。
なおサンプル採取時はゴミ等が混入しないよう十分な注
意を行なう。
未延伸糸粗大粒子は1水準当り10回くり返しその平均
値で表示した。
本発明のポリエステル繊維は、該繊維に対し可溶性ある
いは分解性を有する溶剤で表面溶出処理した際の発色性
向上効果を有していることが必要である。
前記発色性向上効果は後述する方法で測定した発色性向
上指数が、単繊維繊度およびトータル繊度が同一で1発
色性改善技術が付加さtlていないレギュラーポリマの
発色性向上指数の1.4倍以上あることにより達成され
る。ここで言うレギュラーポリマとは、表面溶出処理に
より繊維表面を微細凹凸化することにより発色性を向上
させることを目的として改善(例えば本発明のごとくシ
リカなどの不活性無機微粒子を添加したり、ポリエステ
ル中に溶剤、アルカリなどによる溶解性の異なるポリマ
をブレンドしたりする技術)を加えていない通常のポリ
エステルを意味する。また本発明のポリエステル繊維に
つや消し剤など発色性を変化させる添加物を用いる場合
は、比較するレギュラーポリエステルも同じ添加物を加
えて評価する必要がある。
発色性改善指数はレギュラーポリマの1.6倍以上ある
ことが好ましい。
本発明のポリエステル糸を表面溶出処理し。
表面に微細な凹凸を形成せしめて発色性を向上させる場
合、発色性向上効果は、ポリエステル繊維を構成する単
繊維デニールによって異なる。
特に単繊維デニールが2デニール以下では発色性向上効
果に対する単繊維デニールの影響が大きい。従って、発
色性向上指数を評価する時は、レギュラーポリエステル
の単繊維繊度、トータル繊度は一致させておかねばなら
ない。
発色性向上指数がレギュラーの1.4倍以上である本発
明のポリエステル繊維に表面溶出処理を行なうと、繊維
表面に繊維軸方向に縦長の微細な凹みが適度に存在して
いることが認められる。さらに、前記微細な凹みの深さ
、凹凸の連なり方、縦長の凹みのない部分の形状などが
適度な分布を有していることが発色性向上効果を示すた
めに有効と考えられる。
前記発色性向上指数をレギュラーの1.4倍以上とする
ためKは、本発明のポリエステイレ繊維のアルキルコー
トシリカ含有量は0.′5重量%9上であることが必要
である。0.5重量%未満の場合、表面溶出処理後の繊
維表面の凹みの数、大きさ、深さなどが不十分であるた
め、前記発色性向上指数がレギュラーの1.4倍句上と
ならないものと考えられる。
またアルキルコートシリカ含有量が1.5市を係を越え
ると、表面溶出処理後の繊維表面は極端に粗面化され、
縦長の凹みのエツジ部が尖鋭となり、さらに凹みが深く
なったり、凹みの中にさらに凹みを生じたりする。その
ため繊維表面での光の乱反射、散乱などの影響で発色性
向上効果が低下してくるもめと考えられる。
本発明のポリエステル繊維の発色性向上効果は、前記し
たように、本発明のポリエステル繊維を表面溶出処理し
た際の表面の凹凸の形状、分布、相互の位置関係などが
微妙に影響してくる。従って、本発明のポリエステル繊
維を使用する際優れた発色性を得るだめには、本発明で
使用するアルキルコートシリカ粒子の種類、粒径、粒子
添加量を最適化すると共にアルキル処理などの表面溶出
処理も最適化する必要がある。
(発色性向上指数の測定方法) 評価すべきフィラメント糸を27ゲージのトリコント靴
下編機〔生理機械製作所(株)裂〕により、筒編地を2
個編成したのち、常法により0.2係の非イオン活性剤
〔サンデン)G−900三洋化成(株)製〕と0.2%
のソーダ灰を含む沸騰水中で5分間煮沸精練し、次いで
水洗、乾燥する。
次に180℃に調整したベーキング試験装置〔大束科学
精器製作所(株)製MODEL −DK −IH)を用
いて50秒間無緊張状態で乾熱処理を行ない筒編地をセ
ットする。次いで、筒編地の一方を後述したアルカリ溶
解条件で減量率を20係に減量加工する。さらにアルカ
リ溶解処理を行(ないしはカチオン染料0athilo
n BlackC!D−BLH14%owf ) 酢    酸              0.2  
g/l:分散剤(サンソルト1,200)140wfか
らなる浴比1:50の160℃の水溶液中で60分間染
色を行なったのち、常法に従い、ハイドロサルファイド
     2 g/l苛性ソーダ      2 g/
l 非イオン活性剤    2 g/e (サンデッドG−900) からなる80℃の水溶液中で20分間還元洗浄を行ない
、水洗、乾燥する。
発色性の評価は、デジタル測定色差計算機〔スガ試験機
(株)製〕で筒編地を6枚用上重ね、照射光が透過しな
い状態でL値を測定する′。
L値は濃色はど値が小さく、淡色はど値が大きくなる。
発色性向上指数は以下の式より求める。
〔発色性向上指数〕
=〔アルカリ処理を行なわない筒編地り値〕−〔アルカ
リ減量率20係の筒編地り値〕(アルカリ溶解条件) 筒編地1重量部を水酸化ナトリウム(3重量幅)の沸騰
水溶液50重量部中に浸漬し、攪拌しながら所定時間処
理したのち水−洗し、次いで1%酢酸水溶液で中和し、
さらに水洗および乾燥した。アルカリ溶解処理時間は、
あらかじめ予備検討し、所定の減量率になるように設定
する。
なお、減量率の算出は処理前の筒編地を100℃の熱風
中で20分間乾燥し、重量を測定〔この時の重量を(A
)とする〕シ、減量加工後の筒編地を同様に100℃で
20分間乾燥し重量を測定〔この時の重量を(B)とす
る〕して、より求める。
本発明のポリエステル繊維中における平均の一次粒子径
の3倍辺上の径を有する二次粒子の数は10平方ミクロ
ンあたり10a以上が好ましい。10個未満では発色性
向上効果が小さくなる傾向がある。この理由は繊維を表
面に溶出処理した際に発生する縦長の凹みが、前記二次
粒子を中心に生成するため、凹みの形態、数などが異な
ってくるためと考えられる。
なお、本発明において平均の一次粒子径の3倍以上の径
を有する二次粒子の数は、ミクロトームで100mμ 
に切断した糸サンプルを日立(株)製MU−12型透過
型電子顕微鏡(加速電圧75KV)を用いて30,00
0倍で撮影した写真を7.3cmX11(?rnあたシ
の二次粒子の数をカウントし、ポリマ10μ2あたりに
換算し、試料20個の平均として求めた値をいう。
本発明てよるポリエステル線維の極限粘度〔η〕は、好
ましくは0.66以上であり、特に好ましくは0.53
 辺上である。0.36未満の場合用途によっては強度
、フィブリル化性などが問題となることがあり、この理
由から0.53以上がより好ましい。
本発明のポリエステル線維におけるジエチレングリコー
ル(DKG)含有率は好ましくは2重量%以下、特に好
ましくは1重量%以下である。2重量係を越える量では
仮撚加工糸のCR値が低下する傾向がある。
すなわち本発明のポリエステル繊維を仮撚加工する場合
は、 DEa含有量が2.Owt%以下であることが好
tL<、1.Owt  %J、J下がより好ましい。D
EGの含有量が多いと仮撚加工時の熱セント性が不十分
となり、前記CR値が低下する問題を起こすことがある
。DEG含有量を2.Owt  %以下とするためには
、粒子径の選定、重合時の条件の選定、触媒系の選定な
どが重要である。
本発明で使用する表面/ラノール基を封鎖したアルキル
コートシリカは1通常の乾式法シリカに比べ重合中のD
KGの生成が少ないという利点もある。
υ下に本発明のポリエステル繊維の製造方法について述
べる。
本発明のポリエステル繊維は、平均の一次粒子径が10
0mμU下であり、かつ粒子表面のシラノール基を50
%幻上封鎖したアルキルコート7す力を0.3重量係以
上1.50重量% J2J下含有し、後述の方法で測定
したチップ粗大粒子数がs o o MVg以下である
ポリエステルポリマを、メン・/ユが80メツシユ旬上
のサンドおよ属不織布フィルターを用いて溶融紡糸し、
ついで延伸することで得られる。
本発明の未延伸糸粗大粒子数が200イ同/gJ2J下
のポリエステル繊維を得るためにはs +iiJ記チッ
プ粗大粒子数が300 vg耘J下のボ117を、メツ
シュが80メツンユJ2J上のサンドおよび・″または
絶対濾過径が30ミクロン以下の金属不織布フィルター
を用いて溶融紡糸する必要がある。
シリカ粒子を含有するポリエステルには、シリカ粒子の
凝集による粗大粒子が多いので、未延伸糸粗大粒子を減
少させるためには80メンシユ以上のメン?ユのサンド
を使用して濾過を行なう必要がある。80メンシユ未満
のサンド、たとえば40メンシユや60メツシユのサン
ドで濾過を行なっても、前記未延伸糸粗大粒子数が20
01g a下とならないので前記した製糸・高次工程で
の糸切れなどの問題が発生する。
また前記濾過に通常のガラスピーズ、七ランダムなどの
サンドを使用すると、炉層の目づまりによる炉圧上昇が
大きいが、ステンレスなどの金属製のサンドを使用する
と炉圧上昇を小さくできるので好ましい、さらに前記サ
ンドおよび/またはステンレスなどで製造された金属不
織布フィルターを用いて濾過を行なうと炉圧上昇を小さ
くできるので好ましい。
金属不織布フィルターの絶対濾過径は30ミクロン以下
とする必要があり、20ミクロン以下がより好ましい。
また前記金属不織布フィルターは単独で使用しても良い
が、サンドと組合せて使用するのが好ましい。その際の
サンドメンンユは80メンシユ未満でも良いが、80メ
ツシユり上とするとより好ましい。炉圧上昇を防ぎ濾過
効果を高める上でメタルサンドと金霧裂不織布フィルタ
ーとを組合わせるのが最も好ましい。
特に本発明のアルキルコートシリカはサンド層での剪断
応力にエリシリカ粒子の凝集がくずれやすいので、サン
ドと不織布フィルターを組合わせると効果がある。
金属製のサンドおよび不織布フィルター(d、特に濾過
強化を必要とする、単繊維テニールが1.5デニール旬
下の糸、異形断面糸、高速紡糸などに適用するのが好ま
しい。
また前記したように、本発明において、80メツシユ旬
上のメツシュのサンドおよび/または絶対濾過径が30
ミクロン旬上の金属不織布フィルターを用いて紡糸時の
濾過を行なうので、炉層での目づまりによる炉圧上昇を
防止するために、チップ粗大粒子数が300 (fil
/g以下のポリエステルポリマを使用する必要がある。
チップ粗大粒子数が300イし全を越えると炉圧上昇が
大きくなり過ぎる問題があり、工業生産を行なうKは実
用的でない。
すなわち、通常の紡糸装置におけるパック内圧の上限は
450〜5 D Oky/cdであるが、本発明のポリ
エステルを製造する際は、未延伸糸粗大粒子を200 
@/g、 Jl下とするためにメツシュが80メツシユ
U上のサンドおよび/または絶対濾過径が30ミクロン
以下の金属不織布フィルターを使用するので紡糸スター
ト時のパック内圧上昇を250〜300 kp/i以内
とする必要がある。一方通常工業生産的にはパックの交
換周期は短かくとも15〜20日とする必要があり、パ
ック内圧上昇は最大15〜20 kp /* /日であ
る必要がある。
従って通常の75デニールポリエステル繊維を紡糸する
際の炉圧上昇は0.3〜0.4 ky/cl/kqポリ
マ以下とする必要がある。
さらに耐圧上限が250〜500 kg /dの紡糸装
置を使用する場合は、さらに炉圧上昇の上限が低くなり
、この場合75デニールで約0.2 kg/d/に9 
 ポリマが上限と考えられる。
−力木発明で使用するポリエステルはアルキルコートシ
リカを0.30重量係以上1.50重量elb J2J
下含有し、チップ粗大粒子数が500 ([i’gv下
であるので、75デニール糸を80メツシユのサンドを
用いて紡糸する際の炉圧上昇がo、 2 )cf/ad
/に9ポリマを越えず、前記耐圧の低い(チップ粗大粒
子の測定法) ポリエステル繊維プ7gを常法により真空乾燥し5次い
でステンレス鋼板にはさみ290℃、100 kg/c
arで1分間プレスした後急冷する。
次いで常法により面積比を約10倍に枡伸し、。
フィルムを作成する、得られたフィルムから約1g切り
とり偏光板上で粗大粒子にマークをつけ、実体顕微鏡で
50μ以上のシリカ粒子を測定し、試料1gあたりの粗
大粒子数を算出する。
チップ粗大粒子は1水準あたり10回くり返しその平均
値で表示しだ。
本発明におけるアルキルコートシリカは脂肪族グリコー
ル、脂肪族アルコールあるいは水等に公知の方法で分散
させ分散スラリーとしてポリエステルの重合が完結する
までの任意の段階で添加することができるが特に該ポリ
エステルの原料となるグリコールに分散させて添加する
ことが好ましい。
本発明におけるアルキルコートシリカの分散スラリーは
従来公知の方法で調整できるが、アルキルコートシリカ
とエチレングリコールまたは1,4ブタンジオールを特
開昭53−125495号公報に開示された攪拌翼の回
転方向と平行した複数個のせん新興をもつ高速攪拌機中
で分散させる方法が好ましい。
また遠心沈降方式による粗粒の分離、濾過方式による粗
粒の分離などを本技術と併用するとより好ましい。さら
に従来公知の超高波方式による分散も上記方法と併用す
ることが特に好ましい。
さらに分散剤として従来公知の分散剤も使用可能である
。ここで、分散剤の使用は添加粒子の分散向上の他に染
色、布の発色性向上においても効果を有することである
。この理由は明確ではないが5分散剤を添加してポリマ
中の粒子分散性を向上せしめることにエリ、アルカリ溶
解処理系をより好ましい糸表面に改善するものと思われ
る。特にテトラアルキルアンモニウム化合物系分散剤は
発色性向上効果およびアルキルコートシリカの凝集防止
効果が大きく、好適である。
ここで、テトラアルキルアンモニウム化合物としては水
酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルア
ンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウム、水酸
化テトライノグロビルアンモニウム、水酸化テトラブチ
ルアンモニウムなどが挙げられるが、なかでも水酸化テ
トラエチルアンモニウムが特(lζ好ましい。
かかる分散剤であるテトラアルキルアンモニウム化合物
を使用する場合、その好ましい使用量は本発明のアルキ
ルコードンリカに対して5〜30重量係が好ましく、5
〜20重量係が特に好ましい。使用量が5重量係未満で
は凝集防止効果が十分でなく、50.N量係を越えると
その効果が飽和するばかりか、逆にポリマが黄褐色に着
色してポリエステル繊維の物性が悪化するなどの欠陥を
誘起することもある。
本発明におけるアルキルコートシリカのスラリーの添加
時期はポリエステルの重合が完結するまでの任意の段階
であるが、特に該ポリエステルのエステル交換反応前お
よび重合反応開始前が本発明のアルキルコートシリカの
粗大粒子数が少なくなるので好ましい。
タタシ、該アルキルコードンリカの分散媒を変えて、本
発明のポリエステルと同じポリエステルに高濃度に分散
させたいわゆるマスターノくッチ方式であれば、重合完
結後でも紡糸時でも添加可能である。
シリカ含有ポリエステルを製造する際、その凝集が起り
やすく、いかに凝集を防止するかが重要である。シリカ
の凝集は高温で起こりやすいため、できるだけ低温で加
えた方が良いことは知られている。本発明者が検討した
結果、この他にも凝集防止について重要な因子があるこ
とが判明した。一般にポリエステルのノ(ソチ重合工程
はエステル交換缶と重合缶があることはよく知られてい
る。エステル交換缶の反応液加熱用コイルは直接エステ
/L、交換缶の中に入れておくことが普通である。
合缶の反応速度が均合ように設計されているが。
重合速度は仕込み量依存性が高いため高重合変化あるい
は低反応性の重合触媒を使用する必要がある場合、仕込
み量を下げエステル交換反応速度に重合速度が均合うよ
うにするのが普通である。しかるにシリカ含有ポリエス
テルの重合に際しては普通のポリエステルにくらべ耐熱
性がややおとり重合温度、触媒の量等にやや配慮する必
要がある。そのため仕込量を下げエステル交換缶の加熱
コイルが反応液の外に露出することが多かった。このよ
うな場合、露出している加熱コイルにシリカスラリーあ
るいは反応液が付着し、シリカが激しく凝集し粗大粒子
が増加した。このような場合本発明者らは仕込量を上げ
加熱コイルを反応液中に埋没すれば粗大粒子が大巾に減
少することを見出した。ただし単に仕込み量を上げれば
重合反応速度が遅くなるためエステル交換反応速度と重
合反応速度が均合わなくなる。そのため本発明者らはエ
ステル交換缶にはコイルが埋没するように仕込み、重合
缶へは適度な量だけ移行することKより1反応速度も均
合い、かつ粗大粒子も大巾に低下できることを見出した
本発明のアルキルコートシリカを添加してポリマ中の粗
大粒子が500 (1t/g以下であるポリエステルを
得るにはこのような方法で製造することが特に好ましい
。ただし本方法は生産設備で連続生産する場合のことで
あり、テスト試作等においては連続生産しないため、仕
込み量を多くして重合反応速度が遅くなる分はエステル
交換反応の昇温曲線を変更し速度を均合わせればよい。
なおこのような方法で重合しても上記エステル交換反応
液貯留方式と同じ特性のポリマが得られることを確認し
た。
本発明に用いるエステル交換触媒および重合触媒は特に
限定しないが、エステル交換触媒はリチウム、カルシウ
ム、マンガン、マクネシウム化合物などが好ましく、重
合触媒はアンチモン化合物が特に好ましい。
本預明のポリエステル繊維の発色性向上効果を発現させ
るためには、該ポリマに対し、て6J溶性あるいは分解
性を有する溶剤で表面溶出処理を行なう方法が最も好ま
しい。
前記溶出処理は、該繊維の染色前、染色後のいずれでも
可能である。染色後に前記溶出処理を行なうと、繊維表
面に微細な凹凸をより顕著に形成することができる。
表面溶出処理としては、アルカリによる溶解処理がポリ
エステルと共にシリカも溶解させるので最も好ましい。
目的に応じてアミン分解処理、溶剤による溶出処理を行
なうこともできる。
本発明のポリエステルに適用するアルカリ溶解処理は苛
性ソーダ、苛性カリなどのアルカリ金属の水酸化物、水
に溶かした時にアルカリ金属水酸化物の形になるアルカ
リ金属化合物、アルカリ金属の炭酸塩など、塩基性アル
カリ金属化合物の水溶液中で繊維または織編物を加熱す
るか、または塩基性アルカリ金属化合物の水溶液を織編
物にパッド/スチーム処理することなどによって達成さ
れる。
アルカリ溶解は上述のようなアルカリ溶解処理法で減量
率を繊維または織編物に対し5〜50重量係とするのが
好ましく、さらに好ましくは10〜30重量係である。
5重量係未満では発色性向上効果が十分でないため好ま
しくなく、また50重量係を越えると糸の強度が低下し
すぎるので好ましくない。
また、アルカリ溶解処理にはセチルトリメチルアンモニ
ウムブロマイド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウ
ムクロライドなどのアルカリ溶解促進剤を適宜使用する
ことができる。
本発明におけるポリエステル繊維の単繊維繊度は特に限
定しない。ただし、一般にポリエステル繊維の単繊維繊
度が1デニール却下の場合は布帛表面での光の反射車重
が増加し、深床が低下するため、本発明は染色後の単繊
維繊度が1デニールU下の極細繊維に特に好ましく適用
できる。
アルカリ溶解処理などの表面溶出処理は、通常10〜3
0%の減量率であり、染色後の単繊維繊度を1デニ一ル
辺丁とするためには、本発明のポリエステル繊維の単繊
維繊度は1.5デニールυ下としておく必要がある。一
般に単繊維繊度が1〜1.5デニール以下の極細繊維を
製造する場合、一般に紡糸あるいは延伸時の途切れなど
が多ぐなり、紡糸時のp過強化が必要となるためポリマ
中の粗大粒子が多いと紡糸時の濾過を強化する必要があ
るためスタート時の内圧が高く、また紡糸時の炉圧上昇
も大きくなるという問題がある。
たとえば、特開昭55−112306号公報に開示され
ているような公知の方法では発色性向上効果は確かに大
きいが、上記のような問題があるため1.5デニール以
下の極細繊維を安定生産することは困難であった。
本発明は粒子種、添加量、粗大粒子数などを最適化し、
1,3デニ〜ルリ下の極細繊維も好ましく安定生産でき
るようにすることができたものである。
(以下余白) 本発明におけるアルキルコートシリカ添加ポリエステル
繊維はストレート糸のみでなく強撚加工糸、仮撚加工糸
にも適用できるが、特に強撚加工糸、仮撚加工糸ではよ
り発色性が向上するので好ましい。
本発明のポリエステル繊維の強撚加工は一般に行なわれ
ているアップツイスタ一方式、ダウンツイスタ一方式ま
たはダブルツイスタ一方式が採用されるが、強撚加工に
よる発色性向上効果は撚係数に依存する。
強撚糸は、繊維のデニール(D)と繊維1m当りの撚数
(T)゛により11次式により算出される撚係数(K) K=TV”丁 が3.500以上のものが好ましく、望ましくは5、5
00以上のものである。ここで撚係数とは繊維に対する
撚角度tこ関係する数であり、撚係数を上げることによ
り撚角度が増し、繊維束の単位長さ当りの単繊維間の接
触部分の長さが増大することは周知のとおりである。
したがって、アルキルコートシリカを添加したポリエス
テル繊維を強撚し、アルカリ溶解処理する場合に相乗的
に発色性が大巾に向上するのは強撚tこより増大した単
繊維間の接触部分に、アルカリ溶解処理による減量で空
隙が生じ、この空隙が光に対する一種のトンネルとな9
、光の吸収効率を上げることに加え、アルキルコートシ
リカを含むポリエステル繊維をアルカリ溶解処理するこ
とに起因する繊維表面の粗面化が前記の単繊維間の空隙
によるトンネル効果をより効果的に行なわしめることに
よるものと考えられる。
したがって、強撚糸の撚係数が3.5 [) 0を下回
る場合、十分な量の単繊維間の空隙は得られず、強撚加
工による発色性向上効果は極めて小さくなる。
また、撚係数を上げることにより、染色物の発色性は向
上するが、過大な撚は繊維の強度低下を併い、実用上、
K=25,000をもって上限とされる。
本発明のポリエステル繊維の仮撚加工方式としてはスピ
ンドル方式、チューブまたはディスクによるフリクショ
ン方式のいずれをも採用てきる。
仮撚加工に供する糸条は通常の延伸糸でも良く、また一
般的な引取速度(1,DO(II−1,5001m1n
)で引取った未延伸糸ないしはPOY(pre=or 
1entedyarn )と呼ばれる高速引取速度(2
,500〜4.000 m/min )で引き取った高
配向低結晶性の未延伸糸を使用して延伸同時仮撚りする
ことも可能である。
仮撚加工する直接の目的は嵩高性や伸縮性の付与である
が、仮撚加工後のアルカリ溶解処理によって本発明のア
ルキルコートシリカを添加したポリエステル繊維の発色
性をさらに改善することができる。
本発明のアルキルコートシリカを添加したポ   □リ
エステル繊維を仮撚し、アルカリ溶解処理する場合に相
乗的に発色性が向上するのは仮撚加工により増大した単
繊維間の空隙によるトンネル効果と、本発明のアルキル
コートシリカ添加ポリエステル繊維をアルカリ溶解処理
することに起因する繊維表面の粗面化によってより効果
的に発現するためと考えられる。
したがって、仮撚加工条件の選択の自由度は極めて大き
い。
発色性向上面からヒータ一温度は供給するポリエステル
の昇温結晶化頂点温度から糸条が融着したり脆弱化した
りしない程度の高温までの範囲力;好ましく、ポリエチ
レンテレフタレート繊維の場合には160℃以上が特に
好ましい。
仮撚加工時の加熱数は発色性向上の面から下記(1)式
の範囲が好ましく、下記(ID式の範囲が特に好ましい
TV′T≧10,000  ・・・・・・・・川・・・
田川・・・・(1)35.000≧Tv′T≧1s、 
o o o−・−・−・(II)〔但し、Tは加熱数(
tpm)を、Dはスピナー、チューブ、ディスク等の最
終加熱素子から出た直後の糸条のデニールを表わす。〕 なお加熱中の上限は糸切れが多発したり、過度の二重撚
りが発生しない範囲で設定される。
また仮撚加工糸を乾熱ヒーターを走行させて熱処理する
か、または柔かく巻ぎ取ってスチームセットする、いわ
ゆる仮撚改良方法を採用しても本発明の効果は発現する
本発明のポリエステル繊維は複合繊維とすることもでき
る。
芯鞘型の複合繊維の場合は、鞘部分を形成するポリマ中
のアルキルコートシリカ添加量を0.30重量係以上1
.50重量%以下とする必要があり、O,aO重量%以
上、1.00重量%以下が好ましく、0.49重量%以
下がより好ましい。
その他の複合繊維の場合、発色性向上効果を有する範囲
で、表面を形成するポリマを本発明のアルキルコートシ
リカを含まないポリエステルとすることも可能である。
特に本発明のポリエステルlI&帷に優れた制電性能を
持たせるため以下複合繊維とするのが特に好ましい。
すなわち、ブロックポリエーテルアミド組成物中のポリ
アルキレンエーテルの繊維全体に占める比率が0.05
〜5重量%となるごとくブロックポリエーテルアミド組
成物を上記したポリエステルに混合せしめてなる混合物
を芯とし、本発明に用いる、前記アルキルコートシリカ
を含有するポリエステルをさや部とする発色性のすぐれ
たポリエステル系制電性複合繊維および芯部とさや部が
実質的に同心円状に配置し、かつ芯部の比率が5〜50
重量係である発色性および摩耗特性のすぐれたポリエス
テル系制電性複合繊維である。
前記複合繊維とする場合は、さや部分を形成するポリエ
ステル中に平均の一次粒子径が100mμ以下であり、
かつ粒子表面のシラノール基を30%以上封鎖したアル
キルコートシリカを0.30重量%以上1.50重量多
以下含有し、かつさや部分が未延伸糸粗大粒子数が20
0個/g以下である未延伸糸から延伸されている必要が
ある。
また複合繊維としての表面溶出処理時の発色た場合の1
.4倍以上である必要がある。
なお、使用目的に応じてアルカリ処理なとの溶出処理時
の減量率が低く、かつさや部の割合が20%未満の場合
は、本発明の発色性向上指数測定時のアルカリ減量率を
、目的の減量平に変更して測定を行なう必要がある。
ここで用いられるブロックポリエーテルアミド組成物と
は、有機電解質、フェノール系抗酸化剤を所定量含有し
たブロックポリエーテルアミドのことである。ここでい
う有機電解質とは、ドデシルベンゼンスルホン酸、トリ
テシルベンゼンスルホン酸、ノニルベンゼンスルホン酸
、ヘキサデシルスルホン酸、ドデシルスルホン酸などの
スルホン酸とナトリウム、カリウム、リチウムなどのア
ルカリ金属から形成されるスルホン酸のアルカリ金属塩
、ジステアリルリン酸ソーダなどのリン酸のアルカリ金
属塩、その他有機カルボン酸のアルカリ金属塩などがあ
り、ナカでもドデシルベンゼンスルホン酸ソーダなどの
スルホン酸の金属塩が良好である。
フェノール系抗酸化剤としては、たとえば1゜3、5 
 ト  リ メ チ ル −2,4,6−)   リ 
(5,5−ジ −tert−フチルー4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン、2.2’−メチレンビス(4−メチ
ル−6−j、ert−ブチルフェノール)、2,6−シ
ーtert−フチルーp−ルゾール、2.2’−メチレ
ンビス(4−エチル−6−j、ert−ブチルフェノー
ル)などのフェノール系水酸基の隣接位置シこ立体障害
を有する置換基のはいったフェノール系誘導体である。
ブロックポリエーテルアミドどは、ポリエーテルとポリ
アミドとのブロック共重合体のことでアリ、ポリエーテ
ルとポリアミドとの単なるブレンド物は前記ブロックポ
リエーテルアミドに含まれない。
ブロックポリエーテルアミドを構成するポリエーテルと
はポリアルキレンエーテルのことであり、ポリエチレン
エーテル、ポリプロピレンエーテル、ポリエチレンプロ
ピレンエーテルなどのエチレンオキサイドおよび/また
はプロピレンオキサイドの重合生成物である。これらポ
リエーテルの分子量は1,000以上、好ましくは3.
000〜8,000のものがよく、なかでもポリエチレ
ングリコールの使用が最も適している。
一方、ブロックポリエーテルアミドを構成するポリアミ
ドはナイロン6、ナイロン8、ナイロン12、ナイロン
66、ナイロン610のようなホモポリアミドあるいは
これら同志または他の共重合成分を含む共重合体で、ポ
リアミド形成成分の重縮合反応により生成するホモまた
はコポリアミドである。
プoツクポリエーテルアミドの製造法としてはたとえば
ポリアルキレングリコールの両末端をシアンエチル化し
た後、水素添加してポリアルキレンエーテルジアミンと
し、これをアジピン酸やセバシン酸などの適当なジカル
ボン酸と反応せし居てナイロン塩を合成し、この塩と前
記ポリアミドを形成する七ツマとを重縮合する方法およ
びポリアルキレングリコールの両末端をアミノ化してポ
リアルキレンエーテルジアミンとした後、前記の方法と
同じ方法で重縮合する方法などが挙げられるが、これら
のブロックポリエーテルアミドの製造方法をとくに限定
するものではない。ブロックポリエーテルアミド中のポ
リエーテル成分対ポリアミド成分の重量比は30〜70
対70〜30が適当である。
ブロックポリエーテルアミドの重縮合方法もとくに限定
されるものではなく、通常の公知のポリアミドの重縮合
方法、たとえばナイロン6などで採用される常圧重合法
またはナイロン66などに採用される加圧重合法などが
回分式、連続式をとわず採用することができる。
ブロックポリエーテルアミド組成物中の有機金属塩の比
率は1〜10重量%が好ましい。とくに3〜7重量%の
範囲が好ましい。1重量%以下では制電性向上作用が不
足し、10重量%以上ではブロックポリエーテルアミド
組成物の溶融粘度の低下による筋形成能の悪化tこより
かえって制電性が低下する。
マタ、フェノール系抗酸化剤のブロックポリエーテルア
ミド組成物中の比率は1〜1o@量チ、とくに3〜7重
量%の範囲が好ましく、1重量%未満では製糸工程、仮
ヨリなとの糸加工工程、ファブリックの染色、および仕
上工程などにおける熱酸化劣化による制電性の悪化を十
分に抑制することは困難となり、また10重量%を越え
ると添加しても熱酸化抑制効果は飽和し、それ以上の効
果は認め難い。
なお、前記ブロックポリエーテルアミド組成物に対し有
機金属塩、およびフェノール系抗酸化剤の外につや消削
、着色防止剤、螢光剤、耐光剤、顔料などの他の添加剤
を加えることは何らさしつかえない。
また、前記ブロックポリエーテルアミド組成物のポリア
ルキレンエーテル成分の繊維全体に   占める比率が
0.05〜5重量%となるごとく、ブロックポリエーテ
ルアミド組成物をポリエステルに混合せしめてなる混合
物を芯部とし、アルキルコートシリカを含有するポリエ
ステルをさや部とすることにより、すぐれた耐久性と良
好な制電性を有するばかりでなく、通常ポリエステル糸
と同等の白度、耐熱性、耐光性、染色耐光堅牢性を有し
、芯部とさや部のはく離が生じることがなく、かつフィ
ブリル化tこよる品質低下のないポリエステル繊維を従
来の制電糸にみられたような製糸上のトラブルもなく製
造することができる。
繊維全体に占めるポリアルキレンエーテル成分の比率が
0.05重量%未満では十分な制電性を付与することが
できず、また5重量%を越す場合制電性の向上効果が飽
和しそれ以上の向上は期待できないばかりでなく、添加
量増加による糸特性の悪化が生じてくることがある。繊
維全体に占めるポリアルキレンエーテル成分の比率は0
.1〜1重量%とするのがとくに好ましい。
さらに本発明のポリエステル繊維を前記複合繊維とする
場合、ブロックポリエーテルアミド組成物の耐熱性が低
く、紡糸温度はある限界以上に上げることができない。
従って、さや部のポリエステルは紡糸時のパック内圧が
高くなるので、シリカによる増粘や、炉圧上昇の大きい
ポリマを使用することができないが、本発明に使用する
ポリエステルは前記問題がなく好ましく使用できる。ま
た、前記複合繊維は芯部の強度が低いため、さや部ポリ
マの強度特性が重要となるが、本発明のポリエステル繊
維は未延伸糸粗大粒子が少ないので糸切れなどの問題も
起こさず、前記芯鞘型の複合繊維に好ましく使用できる
本発明の効果を以下tこ述べる。
(1)平均の一次粒子径が100mμ 以下であり、か
つ粒子表面のシラノール基を50%以上封鎖したアルキ
ルコートシリカを0.3重量%以上1.50重量%以下
含有したポリエステルを使用しており、発色性向上指数
がレギュラーポリエステルの1.4倍以上なのでアルカ
リ処理などの表面溶出処理を行なった場合の発色性向上
効果が大ぎい。
(2)  前記アルキルコートシリカを使用しているの
で、重合時の増粘による生産性の低下、ポリマの耐加水
分解性の不良などの問題を起こさない。
(3)  さらに前記アルキルコートシリカを使用して
おり、かつ未延伸糸粗大粒子が200個/g以下なので
、シリカ粒子の凝集が少なく。
ヂ過を強化してもp圧上昇が小さく、製糸・高次工程通
過性も良好である。
(4)  前記アルキルコートシリカを使用しており、
添加量が1.50重量係以下なので、アルカリなどによ
る表面溶出処理を行なった際の繊維表面の極端な粗面化
が起らず、発色性向上効果の低下も起こらない。また表
面の破壊、フィブリル化等による色目の変化の問題も起
こさない。
また本発明のポリエステル繊維の製造方法の効果は以下
の通りである。
(5)  チップ粗大粒子数が300個/g以下のポリ
エステルをメツシュが80メツシュ以上のサンドおよび
/または絶対濾過径が30ミクロン以下の金属布織布フ
ィルターを用いて溶融紡糸するので、未延伸糸粗大粒子
を200個/g以下とでき、製糸性、高次通過性が良好
なポリエステル繊維をrE上昇をほとんと起こさずに製
造可能である。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
なお、実施例中の部は重量部を、チは重量%を意味する
また、以下の実施例におけるアルキルコートシリカの平
均の一次粒子径、〔η〕、ジエチレングリコール含有率
、耐加水分解性、b値、フィブリル化性評価方法は次の
とおりである。
(平均の一次粒子径) アルキルコートシリカの粉末を電子顕微鏡で10万倍に
拡大−すた写真を撮影し、得られた像から各−欠粒子の
最長径を測定し、i、ooo個の平均として求めた値を
いう。
(ジエチレングリコール含有率〕 ポリマ1gtこモノエタノールアミン2.5g加え還流
加熱して解重合する。冷却後メチルアルコール20m1
!加え、酢酸で中和後ガスクロで定7量し、ポリマに対
する得られるジエチレングリコールの比(%)で表示す
る。
(耐加水分解性) 一辺が約3麿の6面体のポリマ5gを蒸留水20gとと
もにガラス製アンプルtこ封入し、130℃オイルバス
中で1時間加熱処理した。
冷却後、ポリマを取り出し60℃で6時間乾燥し、次い
で常法により末端基を測定し、数平均M。
□−1 6 (Mo、Mは熱処理前後の数平均分子量を表す)(b値
) ホIJ マヲ直径2.5〜s、 5m、 、高さ4.5
〜5.5麿の円柱状に成形し、スガ試験機株式会社製直
読式色差コンピューターで測定する。b値が大きい程ポ
リマの黄味傾向が増大する。
(極限粘度〔η]の測定法〕 糸を0−クロルフェノールに溶Mt、、z5℃で測定し
た値である。
(フィブリル化性) 第1図にフィブリル化試験機の概略図を示す。
湿潤状態の試料(染色した編織物)1を摩擦布2との摩
擦面積が12.5−になるように、ヘッド5にホルダー
4を使って取り付け、その上に荷重5の和が750gに
なるようにする。
一方、摩擦台6を滑り止め用のサンドペー・;−7を介
して取り付け、85rpmで偏心回転させ、10分間摩
擦を行なった後、試料1をはずしフィブリル化の程度を
肉眼で判定する。
すなわち、フィブリル化が起っている場合には摩擦され
た部分が摩擦されていない部分に比べて白く見えるので
、摩擦された部分が白く見える状態を観察し次の5段階
に分けて判定した。
5級:フロスティングが認められない。
4級:わずかにフロスティングが認められる程度。
6級:ややフロスティングが認められる。
2級:かなりフロスティングが目立つ。
1級:フロスティングが著しく認められる。
以上の中で通常の布帛に使用する場合は3級以上を合格
レベルとする。
但し、抗ピル性を要求される用途に使用する場合など特
殊な用途分野ではこの限りではない。
(繊維の表面状態の観察) 繊維を(株)日立製作所製電界放射型走査電子顕微鏡を
用い36,000倍で撮影し、得られた写真から観察し
た。
(電気比抵抗) 試料を0.2%のアニオン界面活性剤の弱アルカリ水溶
液中で電気洗濯機を用いて2時間洗濯後、水洗、乾燥す
る。次いて、該試料を長さくL)5crn、繊度(D)
1,000デニールの繊維束に引き揃えて20℃、40
%RH下で2日間調温した後、振動容量型微小電位測定
装置により、印加電圧500Vで試料の抵抗を測定し次
式により算出する。
 X D ρ:体積固有抵抗(Ω・crn) R:抵   抗(Ω) d:試料密度(呂/−) D:繊     度(デニール) L:試 料 長(cm ) (摩擦帯電圧) 京大化研弐ロータリースタテイクチスター(興亜商会製
)により1.摩擦対象布としてあらかじめのり抜き、精
練、漂白した綿の平織カナキン3号(目付1oog/m
’)を用いローター回転数40Orpm1印加電田10
0■、温度20℃、相対湿度30%の雰囲気中で測定し
た値である。
実施例1 テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリコール無
機微粒子スラリーからもち込まれる量も含めて60部、
酢酸マグネシウム・4水和物0.09部、さらに第1表
に示した各種シリカ分散剤の20%水溶液、エチレング
リコールの重量比がs : 2. s : q 2. 
sの混合物をJankc &Kunke1社製Ultr
a Turrax T 45 D x (10,00O
rpm)で45分間分散せしめ、次いで一辺が25μの
孔を有するニッケル製フィルターで濾過したスラリーを
シリカが得られるポリエステルに対して各種の添加量t
こなるようにエステル交換価に仕込み、窒素ガス雰囲気
下6時間かけて140℃から230℃まで昇温して生成
するメンノールを連続的eこ系外へ留去しながらエステ
ル交換反応を行なった。
ただし、本重合装置はテレフタル酸ジメチルを100部
仕込むとエチレングリコールなとも含めてエステル交換
価の加熱コイルは完全に埋没するように設計されている
。したがって、テレフタル酸ジメチルを100部仕込む
と普通重合時間が5時間かかる所6時間もかかるため、
エステル交換速度が遅れるようtこ昇温速度を落す必要
がある。
続いて得られた生成物にリン酸トリメチルを0.05部
および三酸化アンチモンを0.05部加えた。次いで系
を徐々に減圧にして1時間かけて760原Hgから17
aHgまで減圧し、同時に1時間30分かけて230℃
から280℃まで昇温した。111RIHg以下の減圧
下、重合温度280℃でさらに目標の極限粘度に達する
ように適正な時間重合した。反応終了後水中に吐出し、
常法によりポリエステルチップを得た。
なお、第1〜3表における分散剤量は添加量・子に対す
る重量%であられし−である。
分散剤は以下のものを使用した。
A、水酸化テトラエチルアンモニウム B、水酸化テトラブチルアンモニウム 得うれたポリエチレンテレフタレートを160℃で4時
間減圧乾燥後、36ホールロ金を用いて紡糸温度300
℃、弓゛1取速度1.550 m /minで紡糸し、
次いで85℃ホットロール、150℃熱板を用いて得ら
れる延伸糸伸度が30〜40チになるように延伸倍率を
適宜変更して延伸し75デニール36フイラメントの延
伸糸を得た。
なお、紡糸時の吐出量は各条件の延伸倍率に合わせ得ら
れる延伸糸デニールが75デニールになる様に変更を行
なった。
各ポリマについて計約300 kgの製糸テストを1錘
の紡糸機で行ない、戸田上昇を測定した。
また製糸性については、3に9巻の未延伸糸をN本採取
し、この中で糸切れ、毛羽発生のない未延伸糸ドラムを
延伸し3 kg巻のバーンtこ巻上げた。製糸性は以下
の(1)式で表わす。
A:毛羽、糸切れのない未延伸糸ドラム本数B:   
〃     延伸糸パーン本数戸田上昇はパックを通過
したポリ11 kg当りのパンク内圧上昇で表わした。
得られた延伸糸を用いて、前記の方法により筒編地を作
成し、次いで精練し、減量率が20%をこなるようにア
ルカリ溶解処理したものとアルカリ溶解処理を行なわな
いものとのL値を測定し、発色性向上指数を計算した。
さらに減量率が20%の筒編地を用いてフィブリル化性
を評価した。
ポリマ特性および延伸糸の評価結果を第1表に示す。
なお第1表における濾過条件は以下の通りである。
A:80メッシュモランダムサンド B:      メタルサンド C:60メツシユメタルサンド D:60メツシユメタルサンドと絶対p過径20ミクロ
ンのステンレス製不織布 フィルター 比較例である実験A7は、シリカ粒子の表面シラノール
を封鎖していないので、ポリマ中の粗大粒子が多く、未
延伸糸粗大粒子も多いため、製糸性が悪<、戸田上昇も
太きい。
さらに耐加水分解性も低い。
また比較例である実験A4はアルキルコートシリカを使
用しているが、添加量が1.5重量%を越えており炉圧
上昇が大きく、発色性向上指数が低い。繊維表面を観察
した結果極端な粗面化が起っていた。
同じく比較例である実験A5はポリマ中の粗大粒子が3
00個/gを越えており、60メツシユサンドを使用し
ているため未延伸糸粗大粒子数も多く製糸性が不良であ
る。
また添加量が多いため表面が極端に粗面化されていて発
1色性向上指数も低い。
本発明例である実験A2.3,6はポリマ中の粗大粒子
が500個/g以下のポリエステルを使用しており、未
延伸糸粗大粒子数も200個/g以下なので戸田上昇、
製糸性共tこ良好であり、発色性向上効果も大きい。
なお実験A1はシリカを添加していないレギュラーポリ
エステルの発色性向上指数を示すためのブランクである
実施例2 実施例1と同様な方法で、シリカ粒子種を変更し80メ
ツシユのメタルサンドを使用した以外は実施例1と同様
な方法で少量のポリマを重合、製糸して75デニール3
6フイラメントの延伸糸を得た。
得られた糸のポリマ特性、糸特性および実施例1と同様
に評価したフィブリル化性、発色性評価結果を第2表t
こ示した。
比較例である実験A8はシリカ添加量が少なく、実験A
17はシリカ粒子径が100mμを越えているため発色
性向上指数が低く、実験屋1の1.4倍未満であるため
発色性向上効果が十分でない。
一方、本発明例である実験屋9〜16は発色性向上指数
が高く発色性改善効果が大きい。また、チップ粗大粒子
が300個/g以下のポリマを使用してあり、80メツ
シユメタルサンドで濾過後の未延伸糸粗大粒子数が20
0個/g以下なので、少量の紡糸であるが製糸性、ヂ圧
上昇に異常はみられなかった。
次に本発明のアルキルコートシリカの表面シラノール封
鎖率の効果をみるための実験結果を説明する。
比較例である実験A18はシラノール封鎖率が低いので
チップ粗大粒子が多く、耐加水分解性も低い。
本発明例である実験A19.20はシラノール封鎖率が
30%以上であり、チップ粗大粒子を300個/g以下
とできる。
また本発明例である重合度〔η〕を変更した実験A21
〜24はチップ粗大粒子も少なく発色性改善効果も大き
い。
しかしながら比較例である表面をアルキ、ルコートシて
いないシリカ粒子を使用した実験扁25はチップ粗大粒
子が多く耐加水分解性も不良である。
実施例6 メチルコートシリカを使用し、分散剤を変更した以外は
実施例2と同様にして少量の延伸糸を得た。
得られた延伸糸をヒーター長11ocrnのスピンドル
式仮撚加工機を用いてヒータ一温度210℃、仮撚加工
速度100m/min、加熱数5.450 tpmで仮
撚加工し、次いで前記方法で編製およびアルカリ溶解処
理を実施した後発色性を評価した。
得られた仮撚加工糸の伸縮伸張率(OR値)とアルカリ
溶解処理後の筒編地のフィブリル化性を第3表に示した
第3表において、実験&26.27はD E (]が多
いので仮撚糸のGR値′が低目となるが、実験A26〜
32は全てポリマ中の粗大粒子が少なく、かつ発色性が
良好であった。
また実験A1のレギュラーポリマを前記方法で仮撚加工
した結果発色性向上指数は0.68であった。
実施例4 実施例1の実験A1.2で使用したポリマを72ホール
ロ金を用いて紡糸温度300℃、引取速度1,300 
m/minで紡糸し、次いで85℃ホットロール、15
0℃熱板を使用し延伸倍率3.15倍で延伸し75デニ
ール72フイラメントの延伸糸を得た。
濾過条件は以下の通りとした。
C:60メツシユメタルサンド E:80メツシユメタルサンドと絶対濾過径20ミクロ
ンのステンレス不織布フ ィルターの組合せ 各濾過条件で未延伸糸、延伸糸共tこ2 kg巻とし計
約100に9/水準の製糸テストを行ない製糸性を評価
した。製糸性は実施例1の式(1)を用いて計算した。
得られた延伸糸を用いて発色性、フィブリル化性を評価
した結果を第4表に示す。
第  4  表 実験&33はレギュラーポリエステルの発色性向上指数
を示すためのブランクである。
比較例の実験屋35に対し、濾過を強化した実験l63
4は良好な製糸性を示した。またフィブリル化性、発色
性向上指数も良好であった。
実施例5 実施例1実験A1.2で得た原糸を第5表に示した条件
で強撚し、編製、減量率が20%になるようtこアルカ
リ溶解処理した後、発色性を評価した。
発色性評価結果は第5表に示した通りである。
第5表から撚係数は3,500以上が好ましいことがわ
かる。
第  5  表 第5表の発色性は次の方法で計算した。
(発色性)=(無撚でアルカリ処理なしの延伸糸り値) −(加熱後アルカリ処理した 延伸糸り値) 以上の結果から加熱することをこよる発色性向上効果が
大きいことがわかる。
実施例6 実施例1実験A2において3.5−ビス(メトキシカル
ボニル)ベンゼンスルホン酸ナトリウム3.8部をエス
テル交換前tこ添加し、かつ酢酸カルシウムのかわりに
酢酸リチウム・2水和物を0.2部添加した以外実施例
1と同様にして重合した。
得られたポリマを実施例1と同様の方法で少量紡糸延伸
した。
得られた延伸糸を前記した方法でアルカリ処理しカチオ
ン染料で染色評価した結果、発色性向上指数は1.57
であり、シリカを添加しないで重合した通常のカチオン
可染ポリエステルの発色性向上指数0.73に比べ良好
な発色性を示した。
実施例7 実施例1実験A2においてエステル交換反応終了後分子
量1,000のポリエチレングリコールを4部添加した
以外は実施例2実験A2と同様にして重合した。
得られたポリマを実施例1と同様の方法で少量紡糸、延
伸した。得られた延伸糸を前記した方法でアルカリ処理
後染色評価した結果、発色性向上指数は1.30であり
、シリカを添加しないポリエチレングリコール共重合ポ
リエステルの0.67に比べ十分な発色性を示した。
実施例8 ポリエチレングリコールにアルカリ触媒の存在下でアク
リロニトリルを反応させ、さらに水素添加反応を行なう
ことにより両末端の97%以上がアミン基であるポリエ
チレングリコールジアミン(数平均分子量4,000)
を合成し、これとアジピン酸を常法で塩反応させること
によす、ポリエチレングリコールジアンモニウムアジペ
ートの45%の水溶液を得た。
容量2rn’の濃縮缶に上記45%のポリエチレングリ
コールジアンモニウムアジベート水溶液を200ky、
85%カブロクタム水溶液を120神、40%のへキサ
メチレンジアンモニウムインフタレート水溶液を16k
g投入し、常圧で内温か110℃になるまで約2時間加
熱し80%濃度に濃縮した。続いて容量8001!の重
合缶に上記濃縮液を移行し、重合缶内に2.5 J/m
inで窒素を流しながら加熱を開始した。
内温か120℃になった時点でドデシルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ(DBS)を5.2 kgと1.5゜5ト 
リメチル−2,4,6−、) リ (3,5ジtert
−ブチル4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(TTB)
5、2 kgを添加し、攪拌を開始して内温か245℃
になるまで、18時間加熱して重合を完結させた。
重合終了後缶内に窒素で7kg/cJ(G)の圧力をか
け幅約15crn1厚さ1.5 Mのベルト状に溶融ボ
IJ−yを回転無端ベルト(長さ6m、ベルト材質ニス
テンレス、表面を水スプレーで冷却)上eこ押出し、冷
却後通常の方法でペレタイズした。
得l−)れたベレットの相対粘度は2.18であった。
公知の複合紡糸装置を使用し、上記の方法で製造したブ
ロックポリエーテルアミド組成物からなるベレット(A
)を常法で得た酸化チタンを含有しないポリエチレンテ
レフタレートベレット(B)に比率を変えて混合したベ
レットを芯成分とし、一方のホッパーから供給し、他方
のホッパーから実施例1実験&2で得た本発明のポリエ
チレンテレフタレートペレット(0)ヲ鞘成分とし供給
し、芯対鞘の複合比が20対80(重量比)の同心円複
合糸を紡糸引取速度1.550 m /minで紡糸し
た。
得られた未延伸糸をホットロール温度85℃、ホットプ
レート温度140℃で6.21倍に延伸し、75デニー
ル36フイラメントの延伸糸を得た。その評価結果は第
5表のとおりであるが実験屋47以外は紡糸性および延
伸性ともに良好であった。
また実験A48は比較のため鞘成分を通常のポリエチレ
ンテレフタレートとしたものである。
得られた未延伸糸を前記した方法でアルカリ処理し発色
性を評価した。フィブリル化性、電気比抵抗、摩擦帯電
圧、発色性向上指数の結果を第6表に示した。
実験A40はポリアルキレンエーテルの比率が0.10
重量%未満であるため制電性が不足傾向にある。
また実験A47はポリアルキレンエーテルの比率が5.
0重量%を越えているので製糸性がやや悪化する。
実験A40〜47のいずれもフィブリル化性は良好であ
り、発色性向上指数も、実験A4Bの通常のポリエステ
ルを用いて紡糸した場合の1.4倍を越えており良好な
発色性を示した。
第  6  表
【図面の簡単な説明】
第1図はフィブリル化性を測定する装置の概略図である
。 1:試料 2:摩擦布 3:ヘッド 4:ホルダー 5:荷重 6:摩擦台 7:サンドペーパー 特許出願人  東し株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)  平均の一次粒子径が100mμ以下であり、
    かつ粒子表面のシラノール基を501 JXJ上封。 鎖したアルキルコートシリカを、0.30重量係以上、
    1.50重量係以下含有し、未延伸糸粗大粒子数が20
    0Vノ辺下である未延伸糸から延伸されてなるポリエス
    テル繊維であって、表面溶出処理時の発色性向上指数が
    同一単繊維度、同一トータルH1度を有する。レギュラ
    ーポリエステル繊維の1.4倍以上であることを特徴と
    するポリエステル繊維。 (2)アルキルコートシリカの平均の一次粒子径が50
    mμ以下であることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項記載のポリエステル繊維。 (3)アルキルコートシリカの平均の一次粒子径が20
    mμ以下であることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    1項記載のポリエステル轍維。 (4)  アルキルコートシリカの含有率が0.40 
    q量%幻上0.49重量係以下であることを特徴とする
    特許請求の範囲第(1)項ないし第(3)項記載のポリ
    エステル繊維。 (5)  ポリマ1g中に存在する50μ匂上のアルキ
    ルコートシリカの数が300個旬下旬下るポリマを紡糸
    して製造することを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項ないし第(4)項記載のポリエステル繊維。 【6)粒子の径が含有するアルキルコートシリカの平均
    の一次粒子径の3倍月上である二次粒子が10平方ミク
    ロ、ンあたり少なくとも10個存在することを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項ないし第(5)項記載のポ
    リエステル繊維。 (7)  極限粘度が0.561J上であることを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項ないし第(6)項記載
    のポリエステル繊維。 (8)極限粘度が0.53以上であることを特徴とする
    特許請求の範囲第(1)項ないし第(6)項記載のポリ
    エステル繊維。 (9)  ジエチレングリコールの含有率が2重量係N
    下であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項な
    いし第(8)項記載のポリエステル繊維。 α〔ジエチレングリコールの含有率が1重量係以下であ
    ることを特徴とする第(1)項ないし第(8)項記載の
    ポリエステル繊維。 (Ill  特許請求の範囲第(11項ないし笛部項記
    載の仮撚加工されたポリエステル繊維。 a2  単繊維繊度が1.3デニール以下である特許請
    求の範囲第(1)項ないし第(11項記載のポリエステ
    ル繊維。 0階 特許請求の範囲第(11項ないし第(IZ項記載
    の強撚加工されたポリエステル繊維。 0乃 ブロックポリエーテルアミド組成物中のポリアル
    キレンエーテルが、繊維全体に対し0.05〜5重量係
    となるごとく混合せしめたポリエステルを芯部とするこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項ないし第(I
    り項記載のポリエステル繊維。 u9  平均の一次粒子径が100mμυ下であり、鎖
    シたアルキルコードンリカをOiO,@[%以上1.5
    0重量係以下含有し、チンプ粗犬粒子数が500 ([
    1/gJ2J下であるポリエステルを、メツシュが80
    メンシュ以上のサンドおよび/または絶対濾過径が50
    ミクロン以−Fの金属不織布フィルターを用いて溶融紡
    糸し、ついで延伸することを特徴とするポリエステル繊
    維の製造方法。 Q61  アルキルコート/リカの平均の一次粒子径が
    50mμ以下であることを特徴とする特許請求の範囲第
    09項記載のポリエステル繊維の製造方法。 aη アルキルコードンリカの平均の一次粒子径が20
    mμ E)下であることを特徴とする特許請求の範囲第
    05項記載のポリエステル繊維の製造方法。 OS  アルキルコートシリカの含有率が0.40重量
    %以上0.49重量係以下であることを特徴とする特許
    請求の範囲第051項ないし第09項記載のポリエステ
    ル繊維の製造方法。 01  粒子の径が含有するアルキルコートシリカの3
    倍旬上である二次粒子が10平方ミクロンあたり少なく
    とも10個存在することを特徴とする特許請求の範囲第
    αり項ないし第OQ項記載のポリエステル繊維の製造方
    法。 ■ 極限粘度が0.36υ上であることを特徴とする特
    許請求の範囲第(+5+項ないし第四項記載のポリエス
    テル繊維の製造方法。 C!υ 極限粘度が0.55 JU上であることを特徴
    とする特許請求の範囲第Q!lit項ないし第H項記載
    のポリエステル繊維の製造方法。 (2) ジエチレングリコールの含有率が2重量幅U下
    であることを特徴とする特許請求の範囲第(151項な
    いし第00項記載のポリエステル繊維の製造方法。 @ ジエチレングリコール含有率が1重量%JR下であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第a!9項ないし第
    00項記載のポリエステル繊維の製造方法。 @ ポリエステル繊維が仮撚加工糸であることを特徴と
    する特許請求の範囲第05)項ないし第Q濠項記載のポ
    リエステル繊維の製造万人。 (ハ) 単繊維繊度が1.3デニール幻下であることを
    特徴とする特許請求の範囲第(+5+項ないし第t24
    )項記載のポリエステル繊維の製造方法。 (イ) ポリエステル繊維が強撚加工糸であることを特
    徴とする特許請求の範囲第051項ないし第(ハ)項記
    載のポリエステル繊維の製造方法。 (27)  ブロックポリエーテルアミド組成物中のポ
    リアルキレンエーテルが、繊維全体に対し0.05〜5
    重量係と、なるごとく混合せしめたポリエステルを芯部
    とし、複合紡糸することを特徴とする特許請求の範囲第
    09項ないし第(ハ)項記載のポリエステル繊維の製造
    方法。
JP2874782A 1982-02-26 1982-02-26 ポリエステル繊維およびその製造方法 Pending JPS58149321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2874782A JPS58149321A (ja) 1982-02-26 1982-02-26 ポリエステル繊維およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2874782A JPS58149321A (ja) 1982-02-26 1982-02-26 ポリエステル繊維およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS58149321A true JPS58149321A (ja) 1983-09-05

Family

ID=12256998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2874782A Pending JPS58149321A (ja) 1982-02-26 1982-02-26 ポリエステル繊維およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58149321A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1142955B1 (en) Polyester resin composition and fiber
KR101113117B1 (ko) 폴리에스테르의 제조방법, 폴리에스테르 조성물 및폴리에스테르 섬유
US20060210797A1 (en) Modified cross-section polyester fibers
US6383433B1 (en) Copolyester fibers
MXPA04012282A (es) Fibras de poli(dicarboxilato de trimetileno), su fabricacion y su uso.
JP7251260B2 (ja) カチオン可染性ポリエステルおよびその製造方法
JP5726002B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物及び同樹脂組成物の製造方法と、同樹脂組成物からなるポリエステル繊維並びにその繊維製品
JPS58149321A (ja) ポリエステル繊維およびその製造方法
JPS58149316A (ja) 発色性の良好な紡績糸風ポリエステル繊維およびその製造方法
EP1584710A1 (en) Polyester fibers having deformed section
JPS6354807B2 (ja)
JPS58149322A (ja) 改質ポリエステル繊維とその製造方法
JPS58149315A (ja) シルキ−風合を有する発色性の良好なポリエステル繊維およびその製造方法
JPS6335824A (ja) 防汚性ポリエステル繊維
TW200403276A (en) Polyester composition and method of manufacturing the same
JPH0335403B2 (ja)
JPS6319628B2 (ja)
JPS6312186B2 (ja)
JP2004256965A (ja) 複合仮撚加工糸の製造方法
JPS584818A (ja) ポリエステル繊維およびその製造方法
JPS6360147B2 (ja)
JP2023152810A (ja) 共重合ポリエステル組成物
JP2013213293A (ja) カチオン易染ポリエステル繊維およびその製造方法、ならびにその繊維を用いた繊維製品
JPS6317925B2 (ja)
JP2004277912A (ja) 制電性ポリエステル系複合繊維およびその製造方法