JPS5814786Y2 - サツシ枠付セメント製膳板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、建築物の開口部に取付するサツシ等の窓戸
枠における押出成形よりセメント製の時板の長手方向の
略中央に下枠サツシを取付けするサツシ枠付セメント製
置板に関するものである。

従来、出入口、窓等の開口部に用いる一般のガラスサツ
シ・ドアー等の窓戸枠の下枠は、サツシに数条の軌条を
設けたり水切板等を設けたりして全体を１体的に形成し
たものが使用されている。

然し、この様なサツシ下枠では、例えば先付サツシの場
合では、コンクリートの打設時における側圧に、よって
捩れたり膨出したりして大変に軟弱であると共に、後付
はサツシでは、モルタル等の膨張収縮によって下枠サツ
シに湾曲等の変化が生ずるものである。

また、従来の先付サツシでは、時板の支持する木製の木
枠がかならず必要である。

この考案は上記の欠点を改良せしめたサツシ等の窓戸枠
の時板であって、硬化セメント製であって、硬化セメン
ト製で予め長手部材に押出成形された時板本体を成型す
る。

この時板本体は内部に硝子繊維又はアスベスト等の補強
剤を混入すると共に表面に長手方向の凹条溝を略中央部
に形成し、この時板本体の長手方向の１部に固定する下
枠サツシには、上面に軌条を設けたり水切板を設けたり
すると共に、下面に係合突片を形成する。

この前記凹条溝に下枠サツシの係合突片を嵌合固定せし
めた事を特徴としたもので、従って、時板の水平施工が
確実にでき、使用中に全体が傾斜してサツシ・ドアー等
の円滑を欠くが如きことはなく、時板に嵌合固定された
下枠サツシは安定強固に固定され、下枠サツシは時板に
保護され、打設等によっても破損する憂れいがなく、且
つ従来実施していた下枠サツシ廻りのモルタル仕上げが
不要となるようにしたものである。

次に、この考案の１実施例を図面について説明すると、
内部に硝子繊維又はアスベスト等を混合した硬化セメン
ト製の時板本体１は、長手方向の棒状体に成型され、そ
の時板本体１の長手裏面には略中央部に１条又は数条の
凹条溝２を形成する。

また、時板本体１の長手裏面にはセメントとの喰込を良
好にする鳩尾状の突出部３を突設形成せしめである。

次に、前記時板本体１の表面で長手方向の片側寄り又は
、稍中央部分に固定する下枠サツシ４は、その下面に係
合突片５，５を形成すると共に、上面には数条の軌条６
，６又は、水切面を１体に各形成せしめである。

窓戸枠の上梓であるサツシ補強上枠７には表面に長手方
向の四条溝９を裏面にセメントとの噴込用の突出部１０
を各々１体に形成せしめである。

そして、該凹条溝９には上枠サツシ８が接着剤又は螺子
等を以って嵌合固定せしめである。

１１は左右のサツシ補強縦枠を示し、サツシ補強枠１１
．１１にも表面の長手方向に凹条溝１３を、裏面には突
出部１４を各々１体に形成せしめ、且つ該凹条溝１３に
は、嵌着される縦枠サツシ１２．１２を嵌合せしめるも
のである。

１５はコンクリートの壁面を示し、その開口部１６には
該時板本体１と、上枠サツシ８を嵌合固定したサツシ補
強上枠７と、左右の縦枠サツシ１２．１２を嵌着したサ
ツシ補強縦枠１１，１１を各々組成して構成せしめであ
る。

なお、この考案は、時板本体１の凹条溝２の側壁に下枠
サツシ４の係合突片５の側面が接合支持され、両者の接
合面に接着剤を以って接着せしめるか、又は下枠サツシ
４の所要間隔に螺子等を以って時板１に螺着せしめるか
するものである。

そして、該開口部１６にサツシ・ドアー等を建付けして
窓戸枠として使用するものである。

この考案は、以上の如く構成され、従来のサツシの下枠
と比較すると、略中央部の１部に下枠サツシを取付する
押出成型による硬化セメント製としたことにより、著し
く下枠サツシを保護し、且つ強靭化された時板となり、
長時間安定して利用でき、且つ施工時の水平設置が容易
で、使用中の捩れ、屈曲等が皆無となり、且つ下枠サツ
シの構成材料が著しく過少ですみ、大変に経済的となる
効果とセメント製の連続した押出成形よりなる時板は表
面が大変に滑らかに均一材質で強度にむらなく製作され
るので、仕上作業が必要なく、下枠サツシのダキ部分の
仕上も不必要となる等の多大な実利的な効果がある。

更に、時板本体の表面に設けた凹条溝は、下枠サツシの
底部を安定よく嵌合保持すると共に強固に固定せしめら
れ、下枠サツシの下面に設けた係合突片によって、該凹
条溝の嵌着を容易にすると共に、使用中の振動による移
動及び脱離を極力防止するという優れた実利的な効果が
ある。

また、時板本体の長手裏面に設けた断面鳩尾状は、押出
成形であるから容易に形成でき、コンクリートの壁面と
の喰込みが著しく良好で強固に１体化されると云う優れ
た効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案のｌ実施例を示すもので、第１図はこの
考案を使用した正面図、第２図は第１図Ｃ−Ｃ線の縦断
側面図、第３図は同じく第１図のＢ−Ｂ線の横断平面図
、第４図は同じく第１図Ｃ−Ｃ線の縦断平面図である。 符号１は時板本体、２は凹条溝、３は突出部、４は下枠
サツシ、５は係合突片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 硬化セメントよりなる長手部材の時板本体は連続する押
   出成形によって形成され、該時板本体には内部に硝子繊
   維又はアスベスト等の補強剤を混入し、且つ該★板本体
   の長手裏面には一条又は数条の凹条溝を略中央部に形成
   すると共に、長手裏面には断面鳩尾状の突出部を突設し
   、該凹条溝に固定される下枠サツシは、下面に該凹条溝
   に嵌合する係合突片を設けると共に、上面には数条の軌
   条及び水切面を１体に形成せしめた事を特徴とするサツ
   シ枠付セメント製置板。