JPS5814767Y2 - リモ−トコントロ−ルロツドの調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はたとえばドアロックのリモートコントロール
機構に採用されるリモートコントロールロッドの調整装
置に関する。

自動車におけるドアロックのリモートコントロール機構
は、インナーハンドルと連動して回動する回動レバーと
ドアロックとをリモートコントロールロッドによって連
結し、インナーハンドルの回動運動を往復運動に変換し
てドアロックを作動するように構成されている。

しかし、リモートコントロールロッドは製作誤差、寸法
誤差が避けられないため、この誤差を吸収するためにロ
ッドの連結部に調整装置を設ける必要性がある。

そこで、従来においては、第１図で示すように、ロッド
ａの一端部にねじ部すを設け、このねじ部すに調整ピン
Ｃを螺合し、この調整ピンＣを回動レバーｄに連結した
もの、あるいは第２図で示すようにロッドｅを２分割し
てロッドｅ１とロッドｅ２とし、これらロッドｅ１とｅ
２とを連結スクリュｆとナツトｇによって連結したもの
がある。

しかし、上記前者のものは、調整時に調整ピンＣを回転
させる必要があるから、その都度調整ピンＣを回動レバ
ーｄから取外す必要があり、また調整ピンＣを回転させ
るためにスペースを必要になる。

また、後者のものは、ロッドの剛性が落ちるとともに調
整時には２本のロッドを正規位置にセットした状態で支
えながら連結する必要があり、調整作業が困難でコスト
アップの原因になるという事情がある。

この考案は上記事情にもとづきなされたもので、その目
的とするところは、回動レバーに調整レバーを回動調整
可能に設け、この調整レバーに出力側ロッドを連結する
ことにより、調整作業が容易でしかも構造的にも簡単な
リモートコントロールロッドの調整装置を提供しようと
するものである。

以下、この考案を図面に示す一実施例にもとづいて説明
する。

第３図ないし第５図中１はドアの内板に取着されるベー
スで、このベース１には支軸２を介して回動レバー３の
中間部が回動自在に枢着されている。

そして、この回動レバー３の一端部にはスナップ４を介
して入力側ロッド５が連結され、これはたとえば゛イン
ナーハンドル（図示しない。

）と連動している。また、回動レバー３の一側には上記
支軸２に対して調整レバー６の基端部が回動自在に枢着
されている。

さらに、この調整レバー６の中間部には円弧状をなす長
孔７が穿設され、これと対向する回動レバー３にはわじ
孔８が穿設されている。

そして、この調整レバー６には長孔７を介してねし孔８
に螺挿される締付ねじ９が取付けられ、回動レバー３に
対してこれと同方向に調整レバー６が回動調整可能にな
っている。

さらに、この調整レバー６の自由端部にはスナップ１０
を介して出力側ロッド１１が連結され、これはドアロッ
ク１２と連結している。

しかして、インナーハンドルの回動操作によって入力側
ロッド５は矢印方向に移動し、これに伴って回動レバー
３は支軸２を軸心として時計廻り方向に回動する。

したがって、この回動レバー３と一体的に固定された調
整レバー６を介して出力側ロッド１１は矢印方向に移動
し、ドアロック１２を作動させることになる。

また、インナーハンドルのストロークすなわち入力側ロ
ッド５のストロークを変更せずに出力側ロッド５のスト
ロークを調整し、部品寸法誤差、組立誤差を吸収する場
合には締付ねじ９を弛緩し、調整レバー６を支軸２を軸
心として回動し、正規位置において締付ねじ９を締付け
ることにまり回動レバー３を一体化させることができる
。

したがって、出力側ロッド１１のストロークＳを任意に
調整することができる。

なお、上記一実施例においては、調整レバー６を回動レ
バー３の支軸２に枢着したが、第６図で示すように回動
レバー３の出力側にピン１３を突設し、このピン１３に
調整レバー６を回動自在に枢支してもよい。

また、この考案は自動車のドアロックのリモートコント
ロール機構に限定されず、ロッドを用いて遠隔操作する
あらゆる機構に適用することができる。

この考案は以上説明したように、回動レバーに調整レバ
ーを回動調整可能に取付け、この調整レバーの自由端部
に出力側ロッドを連結したから、入力側ロッドのストロ
ークを変えることなく出力側ロッドのストロークを任意
に調整することができる。

したがって、調整作業の容易化を図ることができるとと
もに構造が簡単で廉価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来のストローク調整装置を示す
平面図、第３図はこの考案の一実施例を示す正面図、第
４図は同じく側面図、第５図は同じく分解斜視図、第６
図はこの考案の他の実施例を示す正面図である。 １・・・・・・ベース、３・・・・・・回動レバー、５
・・・・・・入力側ロッド、６・・・・・・調整レバー
、１１・・・・・・出力側ロッド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベースに回動自在に軸支された回動レバーの一端部に入
   力側ロッドを連結するとともに、他端部に出力側ロッド
   を連結したものにおいて、上記回動レバーに基端部が軸
   支され自由端部が回動レバーの回動方向に回動調整可能
   な調整レバーを設け、この調整レバーの自由端部に上記
   出力側ロッドを連結したことを特徴とするリモートコン
   トロールロッドの調整装置。