JPS5813404Y2 - ジドウハンバイキノ ハコタイコウゾウ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動販売機の構造の改良に関するものである
。

自動販売機においては近年、特に多種類の商品を販売で
きるようにすることの要望が増加している。

またそれに伴い、既設の自動販売機を改良して取扱い得
る商品の種類数を増加したいとのユーザーからの要望も
ある。

しかしその要望にこたえようとする試みは従来より全く
なされていないし、またその可能性についてされ全く着
目されていない。

そこでこの点について検討してみるに、一般の自動販売
機においては取扱いうる商品の種類数は商品選択ボタン
の数によって制限されてしまうのに対し、従来の自動販
売機のほとんどは外扉の外面板や、その外扉に設けた補
助扉自体を構成する板面に直接に幾つかの孔を形成し、
それらの孔に対応して商品選択ボタンを備えた箱体構造
になっているので、そのままでは商品選択ボタン数を増
加することはできず、それ故に、たとえ商品収納部の数
が商品選択ボタンの数よりも多い自動販売機であっても
商品種類数を増す改良が不可能もしくは困難になってい
ることがわかった。

ところで商品選択ボタンを増加するために、外扉全体又
は補助扉全体を取換えることや、それらにさらに孔明は
加工を施すことについても検討してみたが、それでは多
額の費用を要して不経済であるとともに作業も困難であ
る。

また、自動販売機の製作者の立場においても、単に取扱
い得る商品種類数が異なるだけという理由で上述した外
扉全体や補助扉全体を別々の設計に基づいて製作すると
いうことは、非能率的である。

またこのことは製品のコスト高を招く原因にもなってい
る。

因みに述べれば、商品種類数を少なくする場合には、減
じる分を他の商品の個数を増加することでカバーすれば
よいので特に問題はない。

従ってこの考案の目的は、取扱い商品種類数を簡単にか
つ安価に増加することができるようにした自動販売機を
提供することにある。

さらに本考案の目的は、取扱い得る商品の品種や種類数
の異なる種々の自動販売機を安価に提供することにある
。

以下図面を参照しながら、この考案を実施例を用いて説
明する。

第１図はこの考案を適用した自動販売機の概略を示して
おり、−面が開口した外箱１１とそれの開口部に丁番１
２．１２’などにより旋回し得るように取付けられた厚
い外扉１３とより主に構成されている箱体１０には、商
品の販売機構の一部、即ち商品貯蔵・搬送機構（図示せ
ず）などが内蔵されている。

外扉１３には更に比較的上方位置に広告板１４が、また
中間部分に補助扉１５がそれぞれ設けられている。

補助扉１５は板材に折曲げ並びに孔開は加工などを施し
て作製されたもので、商品取出口１６およびコイン返却
口１Ｔを有している。

更に、補助扉１５の上方部、即ち広告板１４の近くには
操作パネル１８が取付けられている。

このような補助扉１５を開くと、第２図に示すように外
扉１３の内部が現われ、商品の販売機構の残部、即ち商
品搬出シュート１９、コインメカニズム２１およびキャ
ッシュボックス２２などを点検できるようになっている
。

上述した操作パネル１８には第３図に示すように、多数
の商品選択ボタン２３、これらの商品選択ボタン２３に
１対１で対応して設けられた売切れ表示灯２４、コイン
投入孔２５、コイン返却レバー２６、販売中であること
を表示する販売表示灯２７、釣銭が不足した時に点灯さ
れる釣銭切れ表示灯２８および使用可能な硬貨の種類を
表示した料金表示板２９などが備えられている。

更に操作パネル１８の裏側に商品選択ボタン２３に１対
１で対応して選択マイクロスイッチ（図示せず）が備え
られている。

このような操作パネル１８は補助扉１５とは全く別体に
作製されかつ上述した各部品を組込んでから補助扉１５
に取付けられるものである。

更に第４図を参照すると、第４図ａには補助扉１５に操
作パネル１８を取付ける前の状態が、また第４図すには
補助扉１５に操作パネル１８を取付けた後の状態がそれ
ぞれ示されている。

第４図ａにおいて、補助扉１５には予め、その上端面３
１の近傍に細長い長方形状の開口３２を設けると共に、
開口３２の長手方向両端縁から裏面側に少し突出した１
対の受は板３３．３３’を設けておく。

操作パネル１８は第５図に断面図で示されているように
、開口３２に嵌め込まれる部分３４と、補助扉１５の上
端面３１に重ね合わさって延在する部分３５と、補助扉
１５の前面３６に押し当てられる部分３７とを有してい
る。

そして操作パネル１８は部分３５を開口３２に嵌め込ま
せると共に、補助扉１５の裏面側より小ねじ３８゜３９
などを用いて受は板３３．３３’に部分３４を取外し自
在に締め付は固定される。

なお記号４１は操作パネル１８の部分３４の上面に、商
品選択ボタン２３、コイン投入孔２５およびコイン返却
レバー２６などの所定の機能を損うことのないように押
し当て固定された化粧板を示している。

上述した構造の自動販売機において、いま箱体１０の内
部に７個の独立した商品収納部（図示せず）を有してい
る場合には一般に、そのうちの２つの商品収納部につい
てのみ１つの商品選択ボタン（例えば２３−１ ）を割
り当て、この商品選択ボタン２３−１を操作する毎に２
つの商品収納部から交互に商品が送出されるようにして
いる。

つまり、このようにして６種類の商品を販売している。

この場合、ユーザーにおいて今度は７種類の商品を販売
したいという要望があったら、操作パネル１８を取外し
て、工場などにおいて別体に作成しかつ夫々の部品を組
み込んだ７個の選択ボタンを有する操作パネルをその代
りに開口３２に取付け、内部配線を適当に接続すれば、
簡単に７種類の商品の販売が可能になる。

また、操作パネルの交換に際し、箱体１０内の商品収納
部をも交換してもよい。

上述では一例として、６種類の商品を販売できるように
なっていたものを、７種類の商品を販売できるように仕
様変更する場合を示したが、これに限らず種々の仕様変
更が可能である。

また上述した構造の自動販売機によると、製造に際し、
取扱い品種や取扱い商品の種類数が異なるものの場合で
あっても、同一形状・寸法の箱体１０を共通使用し、そ
の箱体１０の内部に所定の商品の販売機構を組込むとと
もに、それに応じた操作部を有する操作パネル１８を、
箱体１０の外扉１３に設けた補助扉１５の開口３２に宛
いかつそこに設けた受は板３３．３３’に取付け、さら
にその操作部を販売機構に連結することで所望の自動販
売機を得ることができる。

このように本考案によれば、取扱い商品種類の増加とい
うユーザーの要望に簡単かつ安価に応えられるばかりか
、同一形状・寸法の箱体を共通使用できるので、その箱
体自体の製造コストの低減が可能である上に、その箱体
に組込まれる機構や部品の形状および寸法の標準化を計
れるとともに、組立手順を統一してその作業能率を向上
させることもできるので、全体として安価な自動販売機
を提供でき、さらに補助扉を開けるのみで、コインメカ
ニズム等ばかりか操作部裏面の点検や修理も容易にでき
、またこうして得られた自動販売機は外形が同一である
ため多数台を並置する場合であっても占有空間の無駄を
少なく抑えることができて設置上きわめて都合よく、し
かも各自動販売機の外観が類似することになるため多数
台を並置した場合に不揃いになることなく全体的にすっ
きりとした状態となり、美観上からも好ましい結果を得
ることができる。

なお上述では特定の実施例を用いて説明したが、この考
案はそれに限定されるものではなく、各種の設計変更、
例えば商品選択ボタン２３１選択マイクロスイッチおよ
び売切れ表示灯２４が配置されている部分のみを組込ん
だ操作パネルを用いたものをも含むことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を説明するためのもので、第１
図は自動販売機全体の概略斜視図、第２図は補助扉を用
いた状態での自動販売機全体の正面図、第３図は補助扉
の要部拡大図、第４図ａは補助扉を操作パネルに取付け
る前の状態での斜視図、第４図すは補助扉を操作パネル
に取付けた後の状態での斜視図、第５図は操作パネルの
取付は状態を示す断面概略図である。 図中において、１０は箱体、１１は外箱、１３は外扉、
１５は補助扉、１６は商品取出口、１７はコイン返却口
、１８は操作パネル、２３は商品選択ボタン、２４は売
切れ表示灯、２５はコイン投入孔、２６はコイン返却レ
バー、２７は販売表示灯、２８は釣銭切れ表示灯、２９
は料金表示板、３２は開口、３３．３３’は受は板、３
８．３９は小ねじ、４１は化粧板を示している。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一面が開口した外箱１１と該外箱１１の開放面に設けた
   外扉１３とを含む箱体１０の内部に商品の販売機構を具
   備させ、該外扉１３にはコインメカニズム２１を内蔵す
   る空間と該空間を開閉できる外面の補助扉１５とを設け
   、該補助扉１５には細長い長方形状の開口３２を設ける
   とともに該開口３２の長手方向両端縁から裏面側に少し
   突出した一対の受は板３３．３３’を設け、一方、上記
   箱体１０とは別体として作製したパネル１８に、上記販
   売機構による販売可能な商品種類数と同数の商品選択ボ
   タン２３を含む操作部を組込み、上記パネル１８を上記
   開口３２に宛いかつ上記受は板３３．３３’に取外し可
   能に取付け、さらに上記販売機構が上記操作部の操作に
   応動するように上記操作部を上記販売機構に連結せしめ
   たことを特徴とする自動販売機。