JPH0418064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は自動販売機のキヤビネツト、特にキ
ヤビネツトの前面に配備された電照板および各種
操作機能部品の配置構成に関する。

〔従来の技術〕

まず第５図および第６図に従来における頭記自
動販売機の構造を示す。図において、１は自動販
売機のキヤビネツト、２はその前面扉であり、前
面扉２の上部には電照板３が設けられている。ま
た電照板３の下方の一般に不透明な操作パネル２
１上にコイン投入口４、返却レバー５、商品選択
ボタン６等の各種操作機能部品が配備されてい
る。なお７は商品取出口である。また前記電照板
３は板面に広告表示を施した透光性のあるプラス
チツク製の板であり、その外周縁がモール８を介
してキヤビネツトの前面扉２に装着されており、
その裏面側には電照室９を画成してここに照明灯
１０、その他に商品見本、および各種の表示板等
が収容配備されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで、従来における上記キヤビネツトの構
成では、電照板３は平坦な板でありかつキヤビネ
ツトの最前面に垂直面を呈するように取付けられ
ているために、照明灯１０は電照板３へ背後から
投光してその照明を行うのみであり、夜間時には
とかくコイン投入口４、返却レバー５、商品選択
ボタン６等の各種操作機能部品が手暗がりとなつ
て操作がしにくい問題が派生じる。このために従
来では、これら操作機能部品のうち、商品選択ボ
タンに対して装着される商品銘板、価格銘板など
については特に透光性のある板を使用してその背
後から照明光を当てる等の手段を講じているが、
構造が複雑になるためにその改善策が望まれてい
る。

またコイン投入口４、返却レバー５、商品選択
ボタン６等の各種操作機能部品が電照板３下方の
操作パネル２１に一括して配置されているので、
特に電照室９内の最下部に商品見本を配置したと
しても、商品見本は電照板下縁のモール８および
操作パネル２１の上縁部分が間に介在する分、商
品選択ボタン６から遠く離れることが避けられ
ず、しかも電照板３が透光性を有するのに対し操
作パネル２１が不透明であるので、相互が完全に
区切られ切り離されたように見え、商品選択ボタ
ン６と電照室９内の商品見本との対応関係が判り
難いという欠点がある。

そこでこの考案は、電照板に装備の照明灯の明
りを利用して各種操作機能部品を表面側から照明
できるようにして、夜間時における各操作機能部
品の操作性を向上させ、しかも、同時に特に商品
選択ボタンと電照室内の商品見本との対応関係を
明瞭にして商品選択の操作性を向上できるように
した自動販売機のキヤビネツトを提供することを
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、この考案は、前面
に透光性の電照板、およびコイン投入口、返却レ
バー、商品選択ボタン等の各種操作機能部品を配
備した自動販売機のキヤビネツトにおいて、前記
電照板の外周縁をキヤビネツトの前面に支持する
とともにその板面を凹ませて周壁と底壁とからな
る凹み部を形成し、該電照板の凹み部分の底壁に
前記各種操作機能部品を設置し、かつ前記電照板
の凹み部の裏面側周域に照明灯を配備して前記電
照板の配置した各種操作機能部品の表面を照明す
るように構成したものである。

〔作用〕

上記手段によれば、電照板照明灯の照明光は電
照板の広告面を照らすと同時に、光の一部は電照
板の底面上に並ぶ各種操作機能部品の表面を明る
く照らすようになる。また特に商品選択ボタンを
電照板面に配置するので電照室内の見本商品によ
り接近させられ、相互の対応関係が明瞭となる。

〔実施例〕

第１図、第２図はこの考案の一実施例の構成
図、第３図、第４図はそれぞれこの考案の応用実
施例の構成図を示すものであり、第５図、第６図
と同一部材には同じ符号が付してある。まず第１
図、第２図の実施例において、電照板３はその板
面を凹ませることにより、周壁３ａと底壁３ｂと
でなる凹み部３１が形成されており、その外周縁
がモール８を介してキヤビネツトの前面扉２の前
面に支持されている。かかる電照板３に対してコ
イン投入口４、返却レバー５、商品選択ボタン６
等の各種操作機能部品は電照板の底壁３ｂ上に並
べて配置されており、さらに電照板３の背後に画
成された電照室９内に配備の照明灯１０は、電照
板３の凹み部３１の裏面側周域に面した位置に配
備されている。

かかる構成によれば、夜間時など周囲が暗い状
態でも、電照板照明灯の照明光は電照板の広告面
を照らすと同時に、光の一部は電照板の底面上に
並ぶ各種操作機能部品の表面を明るく照らしてそ
の操作性を容易にすることができる。また商品選
択ボタン６が電照板３の板面上に配置されるの
で、それだけ、電照室９内に配置される商品見本
（図示せず）に接近させられ、相互の対応関係が
明瞭となる。

第３図、第４図は前記実施例の応用実施例を示
すもので、第３図は電照板３の裏面側に板上に配
備の商品選択ボタン６に対応して商品銘板、価格
銘板等の表示板１１を挟むクリツプ１２を装備し
たものである。また第４図の実施例では、電照板
３の凹み部の底壁３ｂを傾斜面となし、かつその
裏面側にサブ広告板１３を保持するクリツプ１４
を設置し、その広告表示を季節などに応じて自由
に差し替えるとともに、その広告板１３を上方の
照明灯１０で照らし出すことができるようにした
ものである。

〔考案の効果〕

以上述べたようにこの考案によれば、電照板の
外周縁をキヤビネツトの前面に支持するとともに
その板面を凹ませて周壁と底壁とからなる凹み部
を形成し、該電照板の凹み部分の底壁に前記各種
操作機能部品を設置し、かつ前記電照板の凹み部
の裏面側周域に照明灯を配備して前記電照板に配
置した各種操作機能部品の表面を照明するように
構成したことにより、夜間時でも操作機能部品を
表面から電照板照明灯で照らし出してその操作性
を容易にすることができるとともに、特に商品選
択ボタンが電照板面に設置されるので、電照板下
方の操作パネルに商品選択ボタンを配置する構造
に較べて、商品選択ボタンを電照室内の見本商品
により接近させることができ、その分商品選択ボ
タンと見本商品との対応関係を明瞭にして商品選
択性を向上させられる。また専用の操作パネルを
設置しないのでその空いた部分域に電照板を延長
して電照板を大形化し、その広告性を高めて顧客
の購買意欲を高められる等の利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの考案の一実施例の構
成を示す正面図およびその側断面図、第３図およ
び第４図はそれぞれ異なるこの考案の応用実施例
の構成断面図、第５図および第６図は従来におけ
る自動販売機の正面図および側断面図である。 図において、１……キヤビネツト、２……前面
扉、３……電照板、３ａ……凹み部の周壁、３ｂ
……凹み部の底壁、４……コイン投入口、５……
返却レバー、６……商品選択ボタン、１０……照
明灯、３１……凹み部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面に透光性の電照板、およびコイン投入口、
   返却レバー、商品選択ボタン等の各種操作機能部
   品を配備した自動販売機のキヤビネツトにおい
   て、前記電照板の外周縁をキヤビネツトの前面に
   支持するとともにその板面を凹ませて周壁と底壁
   とからなる凹み部を形成し、該電照板の凹み部分
   の底壁に前記各種操作機能部品を設置し、かつ前
   記電照板の凹み部の裏面側周域に照明灯を配備し
   て前記電照板に配置した各種操作機能部品の表面
   を照明するようにしたことを特徴とする自動販売
   機のキヤビネツト。