JP2680675B2

JP2680675B2 - 自動販売機の展示装置

Info

Publication number: JP2680675B2
Application number: JP9585089A
Authority: JP
Inventors: 次男川原
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1989-04-14
Filing date: 1989-04-14
Publication date: 1997-11-19
Anticipated expiration: 2012-11-19
Also published as: JPH02273891A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は自動販売機の展示装置に関する。

（ロ）従来の技術従来、本体前面に前面を透明パネルで覆われた展示室
を形成し、該展示室内に商品サンプルを展示するととも
に、展示室内の後壁前面に、販売促進に関するロゴマー
クや風景、パターンあるいは販売商品等の模様の印刷を
施した広告板を配設してなる自動販売機の展示装置が知
られており、例えば実開昭62−146282号公報に示されて
いる。

そしてこの種の展示室内には、螢光灯等による照明装
置が設置され、商品サンプル及び広告板を照明するよう
になっている。

また最近では、商品サンプルを光透過性の材質にて中
空状に形成し、この商品サンプルを内部から照明して商
品サンプル自体が明るく発光するようにした展示装置も
あり、特開昭63−291190号公報に開示されている。

（ハ）発明が解決しようとする課題かかる従来の自動販売機の展示装置おける広告板は、
展示室内の上部に配置した照明装置、あるいは商品サン
プルを照明する照明装置によって前面から照明されてい
るために、一般に見られる平面的な表示となり、顧客の
注意を引くような効果が得られないものであった。

また、展示室内に上記の発光タイプの商品サンプルを
設置した場合、この広告板及び展示室内の照明と、商品
サンプルの照明とのバランスを崩し易く、商品サンプル
だけが目立つ状態となり、広告板によるアピ−ルが著し
く低下する問題が生じる。

本発明はこのようなことから、広告板による表示が顧
客に立体的な視覚を与え、かつ従来にない特異な印象を
与えることができるとともに、発光タイプの商品サンプ
ルを設置した場合でも、広告板と商品サンプルとをバラ
ンスよくアピールすることのできる自動販売機の展示装
置を提供するものである。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、本体前面に前面を透明パネルで覆われた展
示室を形成し、該展示室内に商品サンプルを展示すると
ともに、展示室内の後壁前面に印刷を施した広告板を配
設してなる自動販売機の展示装置において、前記広告板
は透過性の材質にて板体を形成し、印刷する模様を広告
板の前面と背面とに分割印刷するとともに、前面の模様
は遮光性の印刷を施し、背面の模様は光透過性の印刷を
施して、該広告板の背面側に照明装置を設けたものであ
る。

（ホ）作用かかる構成による本発明は、透過性の材質にて板体を
形成した広告板は、この広告板に表示する全模様の内、
背面に印刷する模様部分を除いた所定の模様部分を前面
に印刷し、この前面に印刷する模様部分を除いた模様部
分を背面に印刷して、背面に印刷した模様部分が前面の
印刷されていない部分を透して前面に見えるように、印
刷する模様を前面と背面とに分割印刷するとともに、前
面の模様は遮光性の印刷を施し、背面の模様は光透過性
の印刷を施して、この広告板の背面側から照明装置によ
って照明する。この照明により、前面の印刷された模様
部分と背面に印刷された模様部分との間から、広告板内
を透した光が前方へ照射される。

（ヘ）実施例各図は本発明の実施例を示すものであり、第１図は展
示室部分の縦断側面図、第２図は広告板の印刷説明図、
第３図は本発明の広告板を設置した自動販売機の斜視図
である。

１は自動販売機本体であり、前面には前面を透過性の
透明パネル２にて覆われた展示室３を設けるとともに、
多数並設した光透過性の部材にて形成した商品選択ボタ
ン４、カードあるいは硬貨・紙幣等を投入する投入口
５、及び商品取出口６等を配設している。

展示基体７は、上面に商品サンプル８を装着するため
の開口7Aを設け、かつ前記透明パネル２の前面に露出さ
せた前面部に前記商品選択ボタン４を配設し、更に、開
口7Aを設けた上面に連続して前方へ下がるように傾斜し
た面には、「温かい」「冷たい」等の表示を施した光透
過性の表示部９を設けており、光を透過しない部材にて
左右方向に延在させた箱形を形成している。

そしてこの展示基体７内には、照明装置としての螢光
灯10を配設し、該螢光灯10は、各開口7Aを通して商品サ
ンプル８を内部から照明するとともに、表示部９及び商
品選択ボタン４を照明するようにしている。

開口7Aは前記各商品選択ボタン４に対応して複数並設
して開口しているとともに、商品サンプル８の下部を装
着できるようになっている。

商品サンプル８は、底部を開口し上面部を閉寒した中
空の円筒体状を呈し、光透過性の部材にて形成して外周
面に光透過性の印刷を施している。そして、底部を前記
展示基体７の開口7Aに対応して装着することにより、螢
光灯10の光が開口7Aを通して該商品サンプル８内を照明
するようになっている。

11は展示室３内の後壁を形成するよう商品サンプル８
の後方に配設され、商品の販売促進に関するロゴマーク
や風景、パターンあるいは販売商品等、いわゆる模様を
印刷して表示するようにした広告板であり、透明アクリ
ル板あるいは透明ガラス板等の透過性の材質にて、２〜
８ミリ程度の厚みを有する板体を形成している。

そして広告板11は、第２図に示すように、印刷表示す
る全模様12、13の内、背面に模様12を光透過性のインク
により印刷して他の部分を透明のままとし、また前面に
は模様13を遮光性のインクによって印刷し、背面に印刷
した模様12部分に対応する部分を透明のままにした印刷
を施している。

即ち、印刷表示する全模様12、13の内、背面に印刷す
る模様12部分を除いた所定の模様13部分を前面に印刷
し、この前面に印刷する模様13部分を除いた模様12部分
を背面に印刷して、背面に印刷した模様12部分が前面の
印刷されていない部分を透して前面に見えるよう、印刷
する模様を前面と背面とに分割印刷しているとともに、
前面の模様13は遮光性の印刷を施し、背面の模様12は光
透過性の印刷を施している。

なお、本発明による遮光性は、光の透過率が50％から
０％程度の範囲であれば良く、自動販売機の設置場所、
あるいは広告板11の背面側に設けた照明装置としての螢
光灯14の照度、及び商品サンプル８を照明する前記螢光
灯10の照度、及び展示室３の上部に設けた照明装置とし
ての螢光灯15の照度等に応じて、適度な遮光性に設定す
ることができる。即ち、自動販売機を設置する周辺の明
るさの程度、あるいは各螢光灯の照度等により、遮光性
の程度を設定すれば良く、前面に印刷した模様13は、少
なくとも広告板11の背面に印刷する光透過性の模様12よ
りも光を透さないようにする。

また、広告板11の前面への遮光性の印刷は、まず黒色
等の遮光印刷を施し、この遮光印刷の上に白色等の発色
印刷を施して、その上に指定色を印刷することにより、
遮光性が高くかつ指定色を鮮明に色出し可能な遮光性の
印刷ができる。

従って、遮光性を低くする場合は、遮光印刷に用いる
インクの色を明るい系統のものに変更するか、あるいは
遮光印刷をしないで、発色印刷を比較的濃い色のものに
することによりでき、遮光性の程度を設定することがで
きる。

一方、照明装置としての螢光灯14は、広告板11の背面
側にて、該背面に印刷した光透過性の模様12に対応して
設置している。また螢光灯14を設置した区画壁16の前面
には白色等の反射塗装を施して、螢光灯14の光を広告板
11の背面に反射させるようにしている。

また照明装置としての螢光灯15は、展示室３の上部に
設けており、展示室３との間に乳白色の光透過性のカバ
ーパネル17を設け、該カバーパネル17を透して展示室３
内及び広告板11の前面を照明するようになっている。

従って、前記広告板11の前面の模様13は、商品サンプ
ル８からの光と、カバーパネル17からの光によって照明
され、また背面の模様13は、螢光灯14によって照明され
る。これにより広告板11は、背面に印刷した模様12部分
が、前面に印刷した模様13部分よりも明るく見え、かつ
背面に印刷された模様12部分外周の透明部から、螢光灯
14の光が前面の印刷されていない透明部分を透して前方
へ漏れ、あたかも、背面の模様12の外周部分がキラリと
光を発するような印象を与えることができるとともに、
立体的な視覚を与える。

即ち、広告板11の前面の模様12と背面の模様13は、広
告板11の前面に対して真正面から見ると、模様12と模様
13とが隙間なく合体した模様を形成するようになってい
るが、広告板11は所定の厚みを有しているため、広告板
11の前面に対して僅かに斜め位置から見た場合に、前面
の模様13と背面の模様12との間に僅かなズレが生じ、こ
のズレた部分から強い光が前方へ漏れて来るものであ
る。

なお、このズレを積極的に形成するために、背面の模
様12を僅かに小さく形成し、前面の模様13との間に透明
な部分が形成されるようにしてもよい。

（ト）発明の効果本発明は上記したように構成したものであるから、広
告板による表示が、顧客に立体感あふれる新鮮な視覚を
与え、かつ従来にない特異な印象を与えることができる
とともに、発光タイプの商品サンプルを設置した場合で
も、広告板と商品サンプルとをバランスよくアピールで
きる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

各図は本発明の実施例を示すものであり、第１図は展示
室部分の縦断側面図、第２図は広告板の印刷説明図、第
３図は本発明の広告板を設置した自動販売機の斜視図で
ある。２……透明パネル、３……展示室、11……広告板、８…
…商品サンプル、12,13……模様、14……螢光灯。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】本体前面に前面を透明パネルで覆われた展
示室を形成し、該展示室内に商品サンプルを展示すると
ともに、展示室内の後壁前面に印刷を施した広告板を配
設してなる自動販売機の展示装置において、前記広告板
は透過性の材質にて板体を形成し、印刷する模様を広告
板の前面と背面とに分割印刷するとともに、前面の模様
は遮光性の印刷を施し、背面の模様は光透過性の印刷を
施して、該広告板の背面側に照明装置を設けたことを特
徴とする自動販売機の展示装置。