JPS58133394A - 二層電気メツキ鋼板 - Google Patents
二層電気メツキ鋼板Info
- Publication number
- JPS58133394A JPS58133394A JP1681982A JP1681982A JPS58133394A JP S58133394 A JPS58133394 A JP S58133394A JP 1681982 A JP1681982 A JP 1681982A JP 1681982 A JP1681982 A JP 1681982A JP S58133394 A JPS58133394 A JP S58133394A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zinc
- steel sheet
- layer
- iron
- plating layer
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、とくに塗装を施して使用するのに適した、
とくに塗膜密着性の良好な二層電気メツキ鋼板に関する
。
とくに塗膜密着性の良好な二層電気メツキ鋼板に関する
。
従来より、亜鉛または例えばニッケルー亜鉛系(Ni
12%) 、鉄−亜鉛系(Fe20%)など、亜鉛を含
む合金のメッキ鋼板(以下、これらを総称して、亜鉛系
メッキ鋼板と呼ぶ)は、メッキ層がその犠牲防食機能と
腐食環境下で表面に防食保護皮膜を形成する性質とによ
って、素地鋼を腐食から有効に保護するというすぐれた
性能を有することから、耐食材料として、自動車関係を
はじめ、家電、建材の分野に用途は広い。
12%) 、鉄−亜鉛系(Fe20%)など、亜鉛を含
む合金のメッキ鋼板(以下、これらを総称して、亜鉛系
メッキ鋼板と呼ぶ)は、メッキ層がその犠牲防食機能と
腐食環境下で表面に防食保護皮膜を形成する性質とによ
って、素地鋼を腐食から有効に保護するというすぐれた
性能を有することから、耐食材料として、自動車関係を
はじめ、家電、建材の分野に用途は広い。
さてここで自動車の場合を例にとると、たとえば北米や
カナダなど、いわゆる寒冷地においては、冬期、道路は
凍結防止剤の使用によって塩泥路となるが、この塩泥路
は自動車車体にとってきわめて苛酷な腐食環境を提供す
ること、となる。このような苛酷な腐食環境を考慮して
近時、自動車用としてはカチオン電着塗装を行うという
のが一般化したが、前記亜鉛系のメッキ層をもつ鋼板は
、とくにこのカチオン電着塗装系に対する二次密着性に
劣るという、甚だ好ましくない性質をもっている。これ
は、上塗り塗装まで施される外装パネルの外側、例えば
ドアやフェンダ−等に上記メッキ鋼板を用いた場合、使
用中に塗膜剥落の危険性があるということである。
カナダなど、いわゆる寒冷地においては、冬期、道路は
凍結防止剤の使用によって塩泥路となるが、この塩泥路
は自動車車体にとってきわめて苛酷な腐食環境を提供す
ること、となる。このような苛酷な腐食環境を考慮して
近時、自動車用としてはカチオン電着塗装を行うという
のが一般化したが、前記亜鉛系のメッキ層をもつ鋼板は
、とくにこのカチオン電着塗装系に対する二次密着性に
劣るという、甚だ好ましくない性質をもっている。これ
は、上塗り塗装まで施される外装パネルの外側、例えば
ドアやフェンダ−等に上記メッキ鋼板を用いた場合、使
用中に塗膜剥落の危険性があるということである。
また、塗膜二次密着性の問題の他に、今一つの難点とし
て、亜鉛系メッキ鋼板は、カチオン電着塗装において、
小さな突起様の塗膜欠陥を生じ易いという性質を有して
いる。この塗膜欠陥は、電着塗装過程における通電によ
って生じる水素ガスを塗膜下に巻込むことに起因するも
のと考えられるが、かかる塗膜欠陥が上塗塗装後の耐食
性に弊害をもたらすことは云う迄もない。
て、亜鉛系メッキ鋼板は、カチオン電着塗装において、
小さな突起様の塗膜欠陥を生じ易いという性質を有して
いる。この塗膜欠陥は、電着塗装過程における通電によ
って生じる水素ガスを塗膜下に巻込むことに起因するも
のと考えられるが、かかる塗膜欠陥が上塗塗装後の耐食
性に弊害をもたらすことは云う迄もない。
このような状況を背景に最近になって、メッキ層を複数
にした、いわゆる複層メッキ鋼板かにわかに注目を浴び
、その実用化の気運が高まってきた。きわめて苛酷な環
境に耐えなければならない自動車用鋼板として今、最も
有望視されるのが、亜鉛系メッキ層の上に鉄まだは秩−
亜鉛合金(Fe10%)のメッキ層を重ね合せた電気メ
ツキ系の鋼板(以下、亜鉛系/鉄または鉄−亜鉛系メッ
キ鋼板と呼ぶ)である。これは、亜鉛系メッキだけの鋼
板に較べると、先に述べた塗膜二次密着性がかなり良好
で、またカチオン電着塗装における塗膜欠陥を抑制する
上でも有利なものといえる。しかしながら、亜鉛系メッ
キ鋼板との比較においてはすぐれる傾向を示すものの、
裸の冷延板に対しては塗膜二次密着性の点で今−歩の感
を否めない。
にした、いわゆる複層メッキ鋼板かにわかに注目を浴び
、その実用化の気運が高まってきた。きわめて苛酷な環
境に耐えなければならない自動車用鋼板として今、最も
有望視されるのが、亜鉛系メッキ層の上に鉄まだは秩−
亜鉛合金(Fe10%)のメッキ層を重ね合せた電気メ
ツキ系の鋼板(以下、亜鉛系/鉄または鉄−亜鉛系メッ
キ鋼板と呼ぶ)である。これは、亜鉛系メッキだけの鋼
板に較べると、先に述べた塗膜二次密着性がかなり良好
で、またカチオン電着塗装における塗膜欠陥を抑制する
上でも有利なものといえる。しかしながら、亜鉛系メッ
キ鋼板との比較においてはすぐれる傾向を示すものの、
裸の冷延板に対しては塗膜二次密着性の点で今−歩の感
を否めない。
つまり、連続的に処理される塗装工程では、その処理条
件が常に一定に維持されることは望み得ないが、こうし
た不安定な条件下では、上記の如き複層メッキ鋼板の場
合でも、良好な密着レベルに安定した塗膜形成を得るこ
とは不可能で、実用に供すべきものとしては十分なもの
とは決していえない。
件が常に一定に維持されることは望み得ないが、こうし
た不安定な条件下では、上記の如き複層メッキ鋼板の場
合でも、良好な密着レベルに安定した塗膜形成を得るこ
とは不可能で、実用に供すべきものとしては十分なもの
とは決していえない。
本発明は、条件変動の避けられない連続処理によっても
安定した高密着レベルのカチオン電着塗装系の塗膜を得
ることが可能な冷延鋼板並みの塗膜二次密着性を備え、
しかも前記した複層メッキ鋼板本来の耐食性をはじめと
するすぐれた諸姓能を有する二層電気メツキ鋼板の提供
を目的とするものである。
安定した高密着レベルのカチオン電着塗装系の塗膜を得
ることが可能な冷延鋼板並みの塗膜二次密着性を備え、
しかも前記した複層メッキ鋼板本来の耐食性をはじめと
するすぐれた諸姓能を有する二層電気メツキ鋼板の提供
を目的とするものである。
すなわち本発明の要旨とするところは、第1層として、
亜鉛メッキ層または亜鉛を含む複合もしくは合金メッキ
層を有し、その上に第2層として、Sns In−Pb
の1種または2種以上を0.001〜0.1重量係含有
する鉄または鉄−亜鉛合金メッキ層を有することを特徴
とする二層電気メツキ鋼板、にある〇 一般に、塗装後における密着性の良否については、塗装
の下地処理として行われる化成処理、通常はリン酸塩処
理であるが、この処理で生成するリン酸塩皮膜の組成が
大きく寄与している。すなわち、塗膜二次密着性のよい
冷延鋼板では、リン酸塩皮膜が全量フォスフオフエライ
ト(ZnzFe(Pα)2・4H20)からなるが、こ
れが、塗膜二次密着性のきわめて悪い亜鉛またはニッケ
ルー亜鉛系合金メッキ鋼板等になると殆んどがホーバイ
ト(Zn3(PO4)z・4H20)に変化する。要す
るに、リン酸塩皮膜中のフォスフオフエライト分か多い
程、塗装後の密着性がよいというわけである。亜鉛系/
鉄または鉄−亜鉛系の複層メッキ鋼板では、このフォス
フオフエライト分が上記亜鉛系の場合に較べ可成り多く
はなるか、それでもなお十分とは云い難い。
亜鉛メッキ層または亜鉛を含む複合もしくは合金メッキ
層を有し、その上に第2層として、Sns In−Pb
の1種または2種以上を0.001〜0.1重量係含有
する鉄または鉄−亜鉛合金メッキ層を有することを特徴
とする二層電気メツキ鋼板、にある〇 一般に、塗装後における密着性の良否については、塗装
の下地処理として行われる化成処理、通常はリン酸塩処
理であるが、この処理で生成するリン酸塩皮膜の組成が
大きく寄与している。すなわち、塗膜二次密着性のよい
冷延鋼板では、リン酸塩皮膜が全量フォスフオフエライ
ト(ZnzFe(Pα)2・4H20)からなるが、こ
れが、塗膜二次密着性のきわめて悪い亜鉛またはニッケ
ルー亜鉛系合金メッキ鋼板等になると殆んどがホーバイ
ト(Zn3(PO4)z・4H20)に変化する。要す
るに、リン酸塩皮膜中のフォスフオフエライト分か多い
程、塗装後の密着性がよいというわけである。亜鉛系/
鉄または鉄−亜鉛系の複層メッキ鋼板では、このフォス
フオフエライト分が上記亜鉛系の場合に較べ可成り多く
はなるか、それでもなお十分とは云い難い。
その上、この複層メッキ鋼板では、外層としての鉄まだ
は鉄−亜鉛系メツキ層について、その厚みが大きくなる
につれ塗膜庇部からの赤錆発生が顕著となって耐食性に
与える悪影響が著しくなることから、極力薄メッキとす
る必要かあるが、このように外層を薄くすると、塗膜密
着性確保に必要な上記フォスフオフエライト分が低くな
るという、好ましくない傾向もある。
は鉄−亜鉛系メツキ層について、その厚みが大きくなる
につれ塗膜庇部からの赤錆発生が顕著となって耐食性に
与える悪影響が著しくなることから、極力薄メッキとす
る必要かあるが、このように外層を薄くすると、塗膜密
着性確保に必要な上記フォスフオフエライト分が低くな
るという、好ましくない傾向もある。
かかる事実を踏まえ本発明者らは、リン酸塩処理皮膜の
組成が鋼板のリン酸塩処理液に対する反応性(溶解性)
によって変化し、この反応性が高いと前記フォスフオフ
エライト分・が多くなるものと考え、鋼板の上記反応性
を高める方法を見い出すべく、種々実験・研究を重ねた
。その結果、亜鉛系/鉄または鉄−亜鉛系の複層メッキ
鋼板において、外層にSn*In−Pbの1種または2
種以上を微量、具体的には0.001〜0.1重量%含
有せしめることにより、外層が1〜2 f/−程度の薄
メッキという条件下においても、上記反応性を冷延鋼板
並みに改善することができるという新たな事実を知見し
た。この外層へのSn、In、Pbの微量含有によって
リンj俊塩処理液に対する反応性が向上するのは、これ
らの金属が外層中にあってリン酸塩処理における皮膜形
成の核として働き、その反応を効果的に促進するものと
なるからと考えられる。
組成が鋼板のリン酸塩処理液に対する反応性(溶解性)
によって変化し、この反応性が高いと前記フォスフオフ
エライト分・が多くなるものと考え、鋼板の上記反応性
を高める方法を見い出すべく、種々実験・研究を重ねた
。その結果、亜鉛系/鉄または鉄−亜鉛系の複層メッキ
鋼板において、外層にSn*In−Pbの1種または2
種以上を微量、具体的には0.001〜0.1重量%含
有せしめることにより、外層が1〜2 f/−程度の薄
メッキという条件下においても、上記反応性を冷延鋼板
並みに改善することができるという新たな事実を知見し
た。この外層へのSn、In、Pbの微量含有によって
リンj俊塩処理液に対する反応性が向上するのは、これ
らの金属が外層中にあってリン酸塩処理における皮膜形
成の核として働き、その反応を効果的に促進するものと
なるからと考えられる。
本発明に基く二層メッキ鋼板ではしたがって、リン酸塩
処理により冷延板の場合(全量がフォスフオフエライト
)と略同等の組成の処理皮膜が得られ、爾後のカチオン
電着塗装−中塗り一上塗りを経てきわめて密着性のよい
塗膜の生成が期待できるものである。しかも本発明は、
その適用により亜鉛系/鉄または鉄−亜鉛系の複層メッ
キ鋼板が本来もつ耐食性、その他のすぐれた性質やカチ
オン電着塗装における塗膜欠陥抑制の機能が損われると
いった懸念も全くない。
処理により冷延板の場合(全量がフォスフオフエライト
)と略同等の組成の処理皮膜が得られ、爾後のカチオン
電着塗装−中塗り一上塗りを経てきわめて密着性のよい
塗膜の生成が期待できるものである。しかも本発明は、
その適用により亜鉛系/鉄または鉄−亜鉛系の複層メッ
キ鋼板が本来もつ耐食性、その他のすぐれた性質やカチ
オン電着塗装における塗膜欠陥抑制の機能が損われると
いった懸念も全くない。
本発明において、外層に含ませる5ntIn−Pbの量
を、1種でまたは2種以上の合計で0.001〜0.1
重量%とした理由は、以下のとおりである。5ns1(
1e P bはこの場合等価元素とみなし得るもので、
したがって本発明ではそれらの全量規制を採用した。O
,0011未満では、先に述べたようなリン酸塩処理液
に対する反応性の改善効果が殆んどなく、o、1qID
をこえると効果は飽和する許りでなく、リン酸塩処理皮
膜に斑点状のムラが出る危険性がある。
を、1種でまたは2種以上の合計で0.001〜0.1
重量%とした理由は、以下のとおりである。5ns1(
1e P bはこの場合等価元素とみなし得るもので、
したがって本発明ではそれらの全量規制を採用した。O
,0011未満では、先に述べたようなリン酸塩処理液
に対する反応性の改善効果が殆んどなく、o、1qID
をこえると効果は飽和する許りでなく、リン酸塩処理皮
膜に斑点状のムラが出る危険性がある。
本発明の二層メッキ鋼板では、基本的には内層のメッキ
層によって耐食性を確保するか、この内層としては、亜
鉛メッキまたはニッケルー亜鉛系や鉄−曲鉛系などの合
金メッキ、もしくはこれらにCraCoaCu、Ala
Mg等の元素を微量添加したもの、或いはZn−Ni−
Cr−Feの4元素複合メッキなどが適当である。
層によって耐食性を確保するか、この内層としては、亜
鉛メッキまたはニッケルー亜鉛系や鉄−曲鉛系などの合
金メッキ、もしくはこれらにCraCoaCu、Ala
Mg等の元素を微量添加したもの、或いはZn−Ni−
Cr−Feの4元素複合メッキなどが適当である。
また外層の主体をなすメッキとしては、鉄100チまた
は鉄含有量の高い、具体的には60チ以上、更に好まし
くは85%程度の鉄−陣鉛合金メツキ、或いはこれらに
、N i* Cr等の元素を微量添加したものを採用す
ることとする。
は鉄含有量の高い、具体的には60チ以上、更に好まし
くは85%程度の鉄−陣鉛合金メツキ、或いはこれらに
、N i* Cr等の元素を微量添加したものを採用す
ることとする。
本発明の二層メッキ鋼板は、原則的には通常の電気メツ
キ法により製造するものである。外層中に5nsIne
Pbを含有せしめるには、外層メッキを行うに際し、メ
ッキ浴中に上記各元素のイオンを例えばSnSO4*
InSO4*Pb5Oaの形で適量添加する方法を採れ
ばよい。この場合、メッキ浴としては硫酸浴、塩化浴、
混合浴の何れの使用も可能である。
キ法により製造するものである。外層中に5nsIne
Pbを含有せしめるには、外層メッキを行うに際し、メ
ッキ浴中に上記各元素のイオンを例えばSnSO4*
InSO4*Pb5Oaの形で適量添加する方法を採れ
ばよい。この場合、メッキ浴としては硫酸浴、塩化浴、
混合浴の何れの使用も可能である。
次に本発明の実施例について説明する。
第1表に示す種々な種類の下層と上層を有する二層メッ
キ鋼板および単層メッキ鋼板を電気メツキ法により製造
した。このうち(3)〜(6)の二層メッキ鋼板におけ
る上層メッキは、第2表に示す浴条件の鉄または鉄−亜
鉛浴中にSn+In5Pbを各々5nS04. In5
Ot 、PbSO4の形で種々な濃度となるように添加
して電気メッキを行う方法で得た。
キ鋼板および単層メッキ鋼板を電気メツキ法により製造
した。このうち(3)〜(6)の二層メッキ鋼板におけ
る上層メッキは、第2表に示す浴条件の鉄または鉄−亜
鉛浴中にSn+In5Pbを各々5nS04. In5
Ot 、PbSO4の形で種々な濃度となるように添加
して電気メッキを行う方法で得た。
上記各メッキ鋼板について、リン酸塩処理−カチオン電
着塗装(塗膜厚:20μ)−中塗り(塗膜厚=30μ)
−上塗り(塗膜厚=40μ)を実施し、以下に示すリン
酸塩皮膜調査と塗膜二次密着性試験を行なった。
着塗装(塗膜厚:20μ)−中塗り(塗膜厚=30μ)
−上塗り(塗膜厚=40μ)を実施し、以下に示すリン
酸塩皮膜調査と塗膜二次密着性試験を行なった。
■ リン酸塩皮膜調査
1) )U!回折によりフォスフオフエライトの量を
検出する。
検出する。
2)フォスフオフエライト(以Bpの記号で示す)の(
100)面強度とホーバイト(以下、Hの記号で示す)
の(020)面強度の比に基いて、P/P+H比を算出
する。
100)面強度とホーバイト(以下、Hの記号で示す)
の(020)面強度の比に基いて、P/P+H比を算出
する。
■ 塗膜二次密着性試験
50°Cイオン交換水中に10日間浸漬−塗膜に2fi
間隔で基盤目状の切れ目を入れてセロテープにより剥離
−塗膜残存率を調査。
間隔で基盤目状の切れ目を入れてセロテープにより剥離
−塗膜残存率を調査。
以上の結果を第1表の右欄にまとめた。
上表において、亜鉛またはニッケルー亜鉛合金メッキ層
だけの従来例(1) 、 (2)では、リン酸塩処理皮
膜中のフォスフオフエライトの比率(P/P+HW;何
れも0で、塗膜残存率も低い値になっておシ、これら(
1) 、 (2)が二次密着性に著しく劣ることを示し
ている。また従来例(3)は、岨鉛系/鉄−亜鉛系の二
層メッキ鋼板であるが、これの場合も、上記に較べれば
稍々良好な結果が出てねいるものの、決して十分なもの
とは云い難い。これらに対し、亜鉛系メッキ内層とSn
、In5Pbを本発明範囲(0,001〜0.1重量%
)内で含有する鉄または鉄−犠鉛合金メツキ外層をもつ
本発明例(6)〜@では、何れの場合も上記フォスフオ
フエライトの比率か略100チ、塗膜残存率も94%以
上というきわめて高い値を示しており、冷延鋼板にも匹
敵するきわめてすぐれた二次密着性が確保されているの
が分る。因みに、比較例(4) 、 (5)は、外層メ
ッキにSn*In5Pbの何れかが含まれてはいるが、
その含有量が本発明範囲外のものであり、これも、従来
例よりは若干よい二次密着性を有することが示されては
いるが、自動車用としての苛酷な使用条件を考えれば依
然として不満が残る。
だけの従来例(1) 、 (2)では、リン酸塩処理皮
膜中のフォスフオフエライトの比率(P/P+HW;何
れも0で、塗膜残存率も低い値になっておシ、これら(
1) 、 (2)が二次密着性に著しく劣ることを示し
ている。また従来例(3)は、岨鉛系/鉄−亜鉛系の二
層メッキ鋼板であるが、これの場合も、上記に較べれば
稍々良好な結果が出てねいるものの、決して十分なもの
とは云い難い。これらに対し、亜鉛系メッキ内層とSn
、In5Pbを本発明範囲(0,001〜0.1重量%
)内で含有する鉄または鉄−犠鉛合金メツキ外層をもつ
本発明例(6)〜@では、何れの場合も上記フォスフオ
フエライトの比率か略100チ、塗膜残存率も94%以
上というきわめて高い値を示しており、冷延鋼板にも匹
敵するきわめてすぐれた二次密着性が確保されているの
が分る。因みに、比較例(4) 、 (5)は、外層メ
ッキにSn*In5Pbの何れかが含まれてはいるが、
その含有量が本発明範囲外のものであり、これも、従来
例よりは若干よい二次密着性を有することが示されては
いるが、自動車用としての苛酷な使用条件を考えれば依
然として不満が残る。
第1図に掲げた顕微鏡写真(イ)、←)およびe→は、
それぞれ従来例(3)、比較例(4)および本発明例(
7)の場合のリン酸塩処理皮膜の結晶組織を示したもの
であるが、0)は大きな樹枝状組織を呈し、Ip)はこ
の樹枝状は略々解消されているか細長い結晶がかなり偏
析したものとなっており、f→はある程度大きな結晶が
均一に分散した状態となっている。結晶組織の面でも、
1勺が最も冷延鋼板の場合に近いもので、この点からも
本発明のメッキ鋼板のすぐれた二次密着性が明らかであ
る。
それぞれ従来例(3)、比較例(4)および本発明例(
7)の場合のリン酸塩処理皮膜の結晶組織を示したもの
であるが、0)は大きな樹枝状組織を呈し、Ip)はこ
の樹枝状は略々解消されているか細長い結晶がかなり偏
析したものとなっており、f→はある程度大きな結晶が
均一に分散した状態となっている。結晶組織の面でも、
1勺が最も冷延鋼板の場合に近いもので、この点からも
本発明のメッキ鋼板のすぐれた二次密着性が明らかであ
る。
以上に詳述した如く本発明の二層電気メツキ鋼板は、塗
膜二次密着性が冷延鋼板並みに良好で、密着力のきわめ
て強いカチオン電着塗装系の塗膜の形成を得ることが可
能であり、しかも耐食性、その他の諸性質においては従
来の亜鉛系/鉄または鉄−加鉛系の複層メッキ鋼板と同
等レベルが確保でき、したがって本発明の鋼板はきわめ
て苛酷な腐食環境に使用される自動車用として実用価値
の著しく高いものと云える。
膜二次密着性が冷延鋼板並みに良好で、密着力のきわめ
て強いカチオン電着塗装系の塗膜の形成を得ることが可
能であり、しかも耐食性、その他の諸性質においては従
来の亜鉛系/鉄または鉄−加鉛系の複層メッキ鋼板と同
等レベルが確保でき、したがって本発明の鋼板はきわめ
て苛酷な腐食環境に使用される自動車用として実用価値
の著しく高いものと云える。
第1図はリン酸塩処理皮膜の結晶組織を示す顕微鏡写真
であり、0)は岨鉛系/鉄の二層メッキ鋼板、Ip)は
ニッケルー亜鉛系/鉄−亜鉛系(含SnO,OO1%未
満)の二層メッキ鋼板、f→は本発明の二層メッキ鋼板
、の場合をそれぞれ示す。
であり、0)は岨鉛系/鉄の二層メッキ鋼板、Ip)は
ニッケルー亜鉛系/鉄−亜鉛系(含SnO,OO1%未
満)の二層メッキ鋼板、f→は本発明の二層メッキ鋼板
、の場合をそれぞれ示す。
Claims (1)
- (1) 第1層として、亜鉛メッキ層または徂鉛を含
む複合もしくは合金メッキ層を有し、その上に第2層と
して、Sn、In5Pbの1種または2種以上を0゜O
O1〜0.1重量%含有する鉄または鉄−亜鉛合金メッ
キ層を有していることを特徴とする二層電気メツキ鋼板
。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1681982A JPS58133394A (ja) | 1982-02-03 | 1982-02-03 | 二層電気メツキ鋼板 |
AU10918/83A AU548950B2 (en) | 1982-02-03 | 1983-02-02 | Steel sheet with multilayer electroplating |
US06/463,240 US4490438A (en) | 1982-02-03 | 1983-02-02 | Steel sheet with multilayer electroplating and method of producing same |
DE8383300551T DE3364113D1 (en) | 1982-02-03 | 1983-02-03 | Steel sheet with multilayer electroplating and method of producing same |
EP83300551A EP0086600B1 (en) | 1982-02-03 | 1983-02-03 | Steel sheet with multilayer electroplating and method of producing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1681982A JPS58133394A (ja) | 1982-02-03 | 1982-02-03 | 二層電気メツキ鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58133394A true JPS58133394A (ja) | 1983-08-09 |
Family
ID=11926775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1681982A Pending JPS58133394A (ja) | 1982-02-03 | 1982-02-03 | 二層電気メツキ鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58133394A (ja) |
-
1982
- 1982-02-03 JP JP1681982A patent/JPS58133394A/ja active Pending
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