JPS5813307B2 - ケ−ブル牽引及び巻上装置用解放制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動緊握器により操作するケーブル牽引及び巻
上装置、特に荷重の力八った金属ケーブルを緊握する牽
引及び巻上装置に於てケーブルの解放を制御する装置に
関する。

従来、装置のケーシングに軸を結合したクランクシャフ
トに一対の自動緊握器を固定した金属ケーブル牽引及び
巻上装置が知られている。

この種の装置は２つの補助的装置を含み、その各々は別
のレバーで操作され、１つはケーブルをたぐるのに、他
は先の連動装置と協動してケーブルを解放するのに用い
られる。

公知の牽引及び巻上装置では、ケーブル解放を行なう連
動装置は機構の摩滅又はケーブルの直径によりケーブル
上に於ける緊握器の位置に従ってその位置を調整するの
にその軸が自由である回動軸を含んでいる。

そこで回動レバーはその端部に圧力を受け、平行で同じ
方向に移動する事になる。

この運動の結果、従来の装置では２つの緊握器を同時に
開く事になり、ケーブルについた荷重を解放する事があ
る。

本発明は従来の装置より簡単で確実な方法でケーブルの
解放用の連動機構を備えるもので、それは一方では連動
機構の運動が各緊握器を各作動するリンクの同方向の移
動をしないようにし、他方では該リンクがその位置を機
構の摩耗の程度又はケーブル直径に対し、その位置を自
動的に調整できるようになっている。

装置を全体的に閉じたケーシングの中に収め、機構内に
外部のものが導入するのを防ぐため、解放制御レバーは
たぐり制御レバーとして設ける事ができる。

即ち、解放制御レバーはこれから記述する如く、ケーシ
ングを通過する軸上にケースの外側に固定されている。

そこで、従来の装置では大きな部分を占めていて、解放
制御レバーを通していたケーシングの開口部を必要とし
なくなった。

本発明を明確に理解するため、添付の図面により実施例
について説明する。

この装置は従来の一般的装置と同様、一端に固定フツク
２を備えた細長状ケーシング１を備え、それにたぐり用
或いは解放用ケーブルを通過させ、ケーブルにはフツク
２と反対側で荷重を取りつける。

かくして荷重はケーブル３が図の右から左に引っぱられ
る時たぐられ、ケーブル３が反対方向に動く時解放され
る。

ケーブル３は長手方向に摺動し、相対する方向に直線往
復運動する一対のクランプを構成する二対の緊握器４−
５を通過する。

一方のクランプは緊握器が緊握しているケーブルと共に
移動し、他方のクランプは解放され、ケーブルの動きの
方向と反対方向にケーブルに沿って摺動する。

ケーブル３をたぐる時は、緊握したクランプは図の右か
ら左に動き、緊握動作は、クランプの動きの方向が逆に
なった時、１つのクランプから他へと入れ替わる。

この目的のため、クランプ４，５は反対方向に摺動する
一対のレバー８，９にリンク６，７を介して、それぞれ
連結している。

レバー８，９は軸１２がケーブルを通過しているクラン
クシャフトのクランクピン１０，１１にそれぞれ連結さ
れ、たぐり制御レバー１３に結合する。

その作動は、たぐり制御レバー１３を傾げ、クランプを
把握し、クランプは固定フックに向って移動し、荷重の
たぐり寄せを行なう。

この公知の装置は一般に解放制御レバーを備えており、
たぐり寄せを行なうのにクランプに連結しているが、固
定フツク２から離れて動くクランプの緊握は、一方のク
ランプを解放するので、荷重は後に戻り、装置から離れ
る。

図に示す如《、リンク６，７の時計方向の回動はクラン
プを把握し、リンクの反対側の回動がクランプの解放を
行なう。

本発明の目的は、２つのクランプが同時に開放する危険
を避け、引っ張りにより進行した摩滅度により自動的に
異なる位置に取りつけられるような解放装置を備える事
である。

本発明によれば反復回転し、ケーシング１の固定位置に
設けられたピン１５に固定した解放制御レバー１４が２
つのクランプ４，５を制御するリンク６，７に作用する
ようになって℃・る。

この作用はリンク６，７の一端に枢支され、ロンド１８
を介して他端に連結する一対の揺動レバー１６，１７に
より行なわれる。

解放制御レバー１４は揺動レバー１７の中間に位置する
中間点２１に連結する。

かくして、揺動レバー１７は置換運動により引っ張られ
るが、揺動レバー１６は中間に位置する中間点２２で、
リンク２４を介して固定点２３に連結し、その結果、解
放制御レバー１４の回動はこの揺動レバー１６の回動を
ひき起す。

図を簡明にするために、緊握器をその把握位置に戻すよ
うになっている仮緊握ばねは省略してある。

又各クランプの２つの緊握器間の連結は公知の如く、自
動緊握作用を備えればよく、即ち、仮緊握した緊握器」
一のケーブルの摩擦のため、リンク６，７により別の作
用がクランプに作用していた時は、荷重がケーブルのク
ランプの緊握作用を自動的に増大する事を意味する。

本発明の解放制御装置の作動を説明する。

解放制御レバー１４が図に示す位置から図の左側に回動
すると、揺動レバー１７が左側へ置換し、一方揺動レバ
ー１６は時計方向と反対の方向に回動し、かくしてリン
ク６を右に引っ張り、緊握器４の緊握とその右への移動
を確実にする。

一方、緊握器５は解放され、左に動く。

ケーブル３は緊握器４に伴い、図の左から右の解放方向
に移動する。

レバー１４０回動が逆になった時、緊握器５は作動し、
右へ引っ張られる。

緊握器４は開放され、左へ移動し、ケーブル開放運動を
もたらす。

ケーブルが摩耗するにつれて、揺動レバー１６，１７に
共に上記したような装置の操作上の心配なしに、時計方
向に少し回動できる。

解放制御レバー１４は手動で作動してもよいし油圧ジャ
ックのような回転又は直線駆動部材に往復運動するよう
に連結してもよい。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示す装置の縦断面図である。 １・・・・・・ケーシング、４，５・・・・・・緊握器
、６，７・・・・・・リンク、１４・・・・・・解放作
動部材、１６，１７・・・・・・揺動レバー、２０，２
４・・・・・・ロツド、２１，２２・・・・・・中間点
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ケーシング１に一対の可動緊握器４，５を収容し、
   緊握器のリンク６，７の一端に一対の揺動レバー１６，
   １７をそれぞれ枢着し、リンク６，７の他端をロツド１
   ８を介して連結してなり、該揺動レバーの１つ、第一揺
   動レバー１６はロツド２４を介して固定ピン２３に連結
   した中間点２２を有し、他の揺動レバー、第２揺動レバ
   ー１７はロツド２０を介して中間点２１で該ロッド２０
   に往復運動を与える解放作動部材１４に連結し、該往復
   運動により、第２揺動レバー１７の置換運動をもたらし
   、そして第１揺動レバー１６の回転運動をもたらすよう
   にしたケーブル牽引及び巻上装置用解放制御装置。 ２ 該第１揺動レバー１６の中間点が固定ピンの周囲を
   直接揺動するようにした前記第１項記載の解放制御装置
   。 ３ 該解放作動部材が該ケースの外側に配置され第２揺
   動レバー１７の中間点に連結したロンド２０の一端に枢
   着したクランクシャフト１９に固定したシャフト１５に
   設けられた解放作動レハーよりなる前記第１項又は２項
   記載の解放制御装置。 ４ 該解放作動部材が揺動レバー１γの中間点に連結し
   たロツド２０に結合した油圧ジャックよりなる前記第１
   項又は２項記載の解放制御装置。