JPS5813064B2 - サンプリングソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、書画を走査して得られる画信号を時刻正規
化した白黒２値信号に変換するサンプリング装置に関す
るものである。

第１図は従来のサンプリング装置を示し、図において１
は比較器、２はサンプリング回路である。

また、ａは画信号、ｂは比較基準電圧、ｃは比較出力、
ｄはサンプリングクロツク、ｅはサンプリング出力であ
る。

第２図に各部の電圧波形を示す。この装置では画信号ａ
を比較器１により比較基準電圧ｂとの比較を行ない白黒
２値の比較出力Ｃとし、さらにサンプリング回路２によ
り必要解像度の周波数でサンプリングして時刻正規化し
た白黒２値信号を得ていた。

一方書画を走査して得られるアナログの画信号は、書画
全体に白あるいは黒の一方に片寄っていたり、一部だけ
特に黒や白の方に寄っていたりして、書画により全く種
類の違ったものである。

この画信号を単に一定の基準電圧で比較しサンプリング
して得られる画像は画質劣化が著しく問題となる。

この画質劣化を避けるため、従来は２つの方法がとられ
ている。

まず、第１は画信号を比較器に入れる前にその直流レベ
ルをいつも一定となる様そろえる方法である。

この場合比較基準電圧は一定にしておく。

第２の方法は、画信号はそのまま比較器に入れ、比較基
準電王の方を画信号の直流レベルに相応して変化させる
ものである。

ところが、いずれの場合にしてもその制御がアナログ制
御となり困難であった。

この発明は、上記の様な従来の欠点をなくするためデジ
タル的な手段で、時刻正規化した白黒２値信号を得られ
るサンプリング装置を提供するものである。

以下、図面に従ってこの発明を詳細に説明する。

第３図にこの発明の一実施例であるブロック図を示す。

同図において３はアナログの画信号を２値化するための
比較器、４は必要解像度の周波数（ＦＨｚとする）のＮ
倍でサンプリングする第１のサンプリング回路、５は白
画素数あるいは黒画素数に相当する数のパルスを発生す
るパルス発生回路、６はプリセット可能な可逆計数器、
７は可逆計数器の初期値を設定する初期値設定回路、３
は可逆計数器の出力を２値化するための２値化論理回路
、９はＦＨｚでサンプリングする第２のサンプリング回
路、１０はこれらの回路に所定のクロツクを送るクロツ
ク源である。

またｆは画信号ｇは比較器３の比較基準電圧、ｈは比較
器３の出力、ｉは黒画素数に相当する数のパルスであり
、また可逆計数器６の加算入力、ｊは白画素数に相当す
る数のパルスであり、可逆計数器６の減算入力、ｋは初
期値を制御する信号、ｌは可逆計数器６の初期値入力、
ｍは可逆計数器６の出力、ｎはｍを所定の方法により２
値化した信号、０はＦ・Ｈｚの周波数で時刻正規化した
白黒２値信号、ｐはＮ−ＦＨｚの周波数のクロツクパル
ス、ｑはｐのＮ個のクロツクごとに出るパルスで可逆計
数器６のロード入力、ｒはＦｏ・ＨＺの周波数のクロッ
クパルスである。

また第４図に第３図の動作を説明するための波形図を示
す。

次にこの発明の作用を説明する。

書画を走査して得られる画信号ｆは比較器３で比較基準
電圧ｇと比較され白黒２値信号ｈになる。

これをサンプリング回路４においてＮ・ＦＨｚで時刻正
規化し、パルス発生回路５で黒画素数と白画素数のそれ
ぞれに対応する白黒パルス信号ｉ，ｊを作る。

可逆計数器６では、クロツク源１０からサンプリングパ
ルスｐに同期したサンプリングパルスｐのＮ個毎に発生
される信号ｑが与えられこの信号ｑを受けて初期値設定
回路７より初期値ｌがロードされる。

この初期値ｌに黒パルス信号ｉ毎に＋１加算され、逆に
白パルス信号毎に−１だけ減算される。

この可逆計数器６の出力ｍは、２値化器論理回路８であ
らかじめ定められた闘値と比較され、２値の信号ｎが得
られる。

ついで、この信号ｎはサンプリング回路９においてクロ
ック源１０からの信号ｒでＦＨｚの周波数によりサンプ
リングされ、時刻正規化された白黒２値化信号を得る。

たとえば、第４図の例では、サンプリング回路４のクロ
ツクパルス周波数が必要解像度の４倍（Ｎ＝４）の速度
である場合を示している。

また画信号ｆは黒の時Ｈレベル、白の時Ｌレベルである
。

可逆計数器の初期値入力１は、２１，２２，２３人力（
１１，１２，１３）のみ示し２０入力（１０）はレベル
である。

２値化論理回路８では可逆計数器の出力が８以上の時Ｈ
レベル、８未満の時Ｌレベルとしている。

可逆計数器の出力ｍは２３出力（ｍ３）のみ示している
。

したがって、第４図において、可逆計数器６では、ｌ３
（２３）の初期値がロードされているとき、白黒パルス
信号に応じて加減算するとともに、４個の白黒パルス信
号が入力されたとき信号ｑが入り、あらたに初期値がリ
セットされる。

このとき可逆計数器６の値が８以上では、ｍ３・ｎで図
示するようにＨレベル、８未満でＬレベルとなる。

さらに、ｌ１，ｌ２で示すように、初期値がｌ１（２１
），ｌ２（２２）のとき、６の値から白黒パルス信号ｉ
，ｊにより加減算され、上記と同様に８以上でＨレベル
、８未満でＬレベルとなる。

ついで、サンプリング回路９によりＦＨｚの信号ｏが得
られる。

上記構成によれば、２値化器論理回路８からの出力ｍ３
，ｎのｆ直は８を基準レベルとする一方で、可逆計数器
６の初期値を２１，２２，２３をデジタル的に変えて設
定し、これから可逆的に白黒パルス信号で加減算してい
る。

したがって、たとえば、サンプリング周期（１／ＦＳｅ
ｃ）内の黒画素数に応じてその区間の２値化レベルとし
ての初期値をデジタル的に変えて設定でき、しかもその
初期値をたとえば画像の局部的な背景（黒っぽいあるい
は白っぽい）により適宜制御することにより、画質を向
上させることができる。

以上のように、この発明のサンプリング装置では、書画
を走査して得られる画信号から時刻正規化した白黒２値
信号を得る過程で、可逆計数器６にロードする初期値を
信号に応じてデジタル的に変えることにより、白黒の判
別レベルを制御できるので、従来のアナログ制御に比べ
的確な制御が可能となり、アナログ信号のサンプリング
装置として有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のサンプリング装置を示すブロック図、第
２図は第１図の各部における電圧波形を示す図、第３図
はこの発明の一実施例を示すサンプリング装置のブロッ
ク図、第４図は第３図の各部における電圧波形を示す図
である。 なお図中同一符号は同一または相当部分を示す。 ３・・・・・・比較器、４・・・・・・第１のサンプリ
ング回路、５・・・・・・パルス発生回路、６・・・・
・・可逆計数器、７・・・・・・初期値設定回路、８・
・・・・・２値化論理回路、９・・・・・・第２のサン
プリング回路、１０・・・・・・クロツク源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 書画を走査して得られた画信号をサンプリングして
   時刻正規化した白黒２値信号を得るサンプリング装置に
   おいて、必要解像度のＮ倍の速度でクロツクパルスを発
   生するクロツク源と、上記クロツクパルスにより白黒パ
   ルス信号をサンプリングする第１のサンプリング回路と
   、初期値に上記サンプリング回路からの黒パルス信号を
   加算し、白パルス信号を減算するような可逆計数器と、
   上記クロツク源からのパルスを受け、Ｎ個のパルス毎に
   可逆計数器の上記初期値を設定し、かつ外部から設定す
   べき初期値を制御し得る初期値設定回路と、上記可逆計
   数器の出力と所定の闘値とを比較し、２値化信号を出力
   する２値化器論理回路とこの２値化信号を上記クロツク
   源からの上記必要解像度の速度のクロックパルスで正規
   化してサンプリングする第２のサンプリング回路とを備
   えたことを特徴とするサンプリング装置。