JPS5812854B2 - フンリユジヨブツトジヨオンコウカセイジユシトノ サンプコンゴウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一定方向に適宜速度で移動する連続成形機を用
いて粉粒状物と合成樹脂、特に常温硬化性樹脂とからな
る合成樹脂発泡体（複合材料）を製造するに好適な散布
混合装置（以下、単に混合装置と称す）に関する。

従来、この種装置は未発泡の樹脂液を混合機で混合した
後にそれをノズル、ホースなどを介して粉粒状物混合吐
出機の適所に注入し樹脂液と粉粒状物を混合した状態で
基板上などに吐出し、それを成形機により加圧、加熱し
て発泡板体を形成していた。

しかし、この種樹脂、特にポリウレタン樹脂自体を混合
した場合には自己接着性を加速度的に増加する。

そのため混合された樹脂液はノズル、ホースを経由して
粉粒物混合吐出機の適所に注入するまでにその移送路壁
に付着し、樹脂液の連続的な一定量注入が困難であった
。

その結果、発泡板体に好ましくない空隙などが生じ、不
良品率を上昇せしめる一因ともなっていた。

また自己接着性の増加した樹脂と粉粒状物を混合するこ
とはミキシング的（機械の性能と自己接着性によるミキ
シング効率）に非常に問題があり、同一パターンで、か
つ均質分布の発泡体を連続的に生産することが非常に困
難であった。

本発明は混合時に自己接着性を増加する樹脂液を長時間
に亘って均一なパターンで独立して吐出（散布）できる
常温硬化性樹脂用混合吐出機と、粉粒状物のみを単に所
要パターンで散布する散布機とを独立あるいは連動的に
設け、樹脂の吐出量と粉粒物の散布量を任意にコントロ
ールすると共に別個に散布された両者を散布途中で、あ
るいは順々（層状）的に散布し、結果的に均質な複合板
体を形成できる粉粒状物と常温硬化性樹脂との混合装置
を提案する。

以下に図面を用いて詳細に説明すれば、第１図は本発明
に係る粉粒状物と常温硬化性樹脂との混合装置の一実施
例を示す一部切欠縦断面図である。

第１図では基板Ａが矢印方向に一定速度で移動し、その
上にまず常温硬化性樹脂用混合吐出機（以下、単に吐出
機と称す）１を配設し次に粉粒状物散布機（以下、単に
散布機と称す）２０を基板の進行方向に対し直列に設け
た状態を示す。

上記吐出機１は下端を開放端とした竪形ハウジング２と
、その上端に設けた樹脂注入口３と上記ハウジングの軸
心に同心的に、かつハウジング内壁２ａと間隙ｄｏを有
して回転可能に配した回転羽根体４とからなり、この回
転羽根体は上端のみをハウジング２の上端部で支承し、
その延長線上にあるハウジング外のモータＭに連結して
回転する。

またハウジング２と回転羽根体４の装着状態は回転羽根
体のねじり羽墾群などがハウジングの下端（開放端）よ
り僅か突出するように装着する。

これは後記するように樹脂を遠心力によってリング状に
散布する場合の案内のためである。

ここで上記回転羽根体４をさらに詳しく説明すると、樹
脂液を移送せしめる樹脂案内用突起（ねじりの場合を示
す）５よびこれをモータＭに連結するためのねじ穴６を
有する頭部７と、樹脂液を混合、移送するねじり羽根群
８と、これを周囲に配列した主軸部９とから構成する。

上記ねじり羽根群８は水平線に対して１０〜６０°ねじ
った、ねじり羽根片１０を直列状に複数段配列し、これ
を主軸９の周囲に等間隔（図では８枚）を有して配置し
たものである。

なお、これを製造する場合は所要外稀の円柱に板厚ｔな
るねじり羽根片１０を形成すべき円板を上下方向に複数
段設け、これに所要枚数のねじり羽根片．ケ形成するた
め等分割線上に切欠を設ける。

次にこれを水平線に対し２０°あるいは６００など任意
に傾斜せしめ、その先端が主軸９の上方から下方に向っ
てラセンを描くように配列する。

また回転羽根体４をハウジング２に装着するには、ハウ
ジングの軸心と同心的に設け、かつねじり羽根群８の下
端が前記ハウジングの開放端より僅か突出するように装
着する。

この突出幅としてねじり羽根片を使用した場合は、ねじ
り羽根片の垂直方向の長さ分が好適である。

この回転羽根体とハウジングからなる吐出機において注
入口３から送給された樹脂液は回転羽根体４の２８０Ｏ
ｒｐｍ程度の回転によって混合および移送せしめられ、
その際の遠心力などによってハウジング開放端から僅か
突出したねじり羽根群８の下端によって基板上などにリ
ング状に吐出（散布）される。

そして基板を載置している、例えば水平方向に一定速度
で移動するコンベヤ式の成形機などにおいて第１図に示
す回転羽根を用いた場合は基板上に第２図に示すような
リング状のパターンを描く。

なお、例えばハウジング開放端近傍のねじり羽根片のね
じり角に規則正しい差異を設けると二重、三重のリング
状のパターン（図示せず）が得られる。

具体的には主軸９０円周を８等分したねじり羽根片では
奇数番号に対応する羽根片のねじり角を１５°とし、隅
数に対応するねじ羽根片のねじり角を３０°とした場合
などである。

次に散布機２０について第１図を用いて説明すると、散
布機２０は下端２１を開放端とし、上端に配した粉粒状
物供給口２２を有する竪形ハウジング２３と、その中心
に着脱可能に、かつハウジング内壁２３ａと僅かの間隙
を有して対面する大型の回転羽根体２４とこれを駆動す
るモータＭ′とから構成する。

上記回転羽根体２４は上端のみをハウジング２３の上端
部で支持し、下端がフリーな主軸２５の周囲に９０〜１
２０°間隙（第３図に９０°間隔で配置した場合の底面
図を示すに３列あるいは４列直列的にねじり羽根群２６
を植設する。

このねじり羽根群の配列はその先端がハウジング内壁２
３ａと僅少な間隙、例えば０． １ ｍｍ程度を有し、
各羽根群のねじり羽根片２７が順次、ハウジング内壁と
対面し、結果的に羽根片の先端がねじり羽根群の存在す
るハウジング内壁とのラセン流路的働きにより、無機粉
粒物の一種もしくは二種を混合、移送してリング状にハ
ウジング下端から散布する。

なお、回転羽根体２４の下端はハウジング下端より突出
しない方がよい。

２８は調節機構で吐出機と散布機２００間隔をねじなど
を介して微調節等して可変するものである。

次に本発明に係る混合装置の動作について簡単に説明す
る。

いま第１図に示す吐出機１がモータＭにより駆動せしめ
られ、一方、例えば金属板Ａが水平方向に一定速度で移
動していると仮定する。

この時、モータの駆動により弁機構を有する注入口３か
ら圧力を付加されて二液反応型未発泡のポリウレタン樹
脂液が頭部７に衝突する。

すると案内部によって掻きながら、かつ図示しないが上
方からの空気圧とによって下方へ送給される。

それをラセン状に配列した、ねじり羽根群とハウジング
内壁間に生ずるねじ作用および重力、さらに遠心力など
の相剰作用を介して樹脂を混合しながらハウジング開放
端に移送する。

そしてハウジング開放端を通過すると同時に上記作用に
よって移送、混合されていた樹脂が回転羽根体４の遠心
力によって飛散せし怜られる。

その結果、リング状あるいは楕円に近いようなパターン
の軌跡が得られる。

一方金属板Ａか一定速度で前記のように移動しているた
め第２図に示すような共ターンが連続して形成される。

他方、散布機２０もモータＭ′により回転せしめられ、
粉粒物供給口２２にホウ砂あるいはパーライト、その他
の無機、有機物の粉粒状物の一種もしくは二種以上を別
個にまたは混合した状態で送給されていると仮定する。

この場合も前記の吐出機とほぼ同様に混合、移送せしめ
られ、開放端から第２図に示すパターンと相似的なリン
グ状パターンで粉粒状物を基板Ａ上に散布する。

またこの散布機を前記吐出機の間隔を例えば第４図に示
すように設定したときは遠心力によるラセン方向の落下
各パターンの途中で相互に変化するため点滴樹樹脂と粉
粒状物が入り乱れて（混合されて）落下、堆積せしめら
れる。

すなわち、空中で自己接着性のある樹脂液と粉粒状物を
混合するため均質なパターンを長時間に亘って得られる
。

もちろん間隔をパターン領域外に配した場合は積層状の
複合材料も形成できるし、特にその領域が近いときには
樹脂発泡の際の移動により混合されることもある。

このようにして樹脂と粉粒状物を載置した基板をコンベ
ア式成形機に送給し、そこで加圧、加熱して一定厚さの
板体に成形し、製品とする。

以上説明したのは本発明の一実施例にすぎず、一液性の
常温硬化性樹脂あるいはその他の樹脂を吐出したり、主
軸９の断面形状を三角形、多角形に成形したり、頭部７
０案内部を単なる突起に形成したり、ねじり羽根片１０
を主軸と一体に形成せず別個に植設したりすることがで
きる。

さらに、樹脂注入口３は任意の角度に設けたり、流通路
１１をラセン状に設けるこども可能である。

またハウジング下端とねじり羽根群下部との位置関係も
使用樹脂の粘度などにより前記より相当長く突出するこ
ともできる。

また回転羽根体４，２４とモータＭ，Ｍ′を直結的に図
示しているが、モータと回転羽根体間をベルト、歯車な
どによりモータＭの回転を伝動することもでき、さらに
吐出機と散布機の上下方向への位置関係上ある程度可変
できる。

その他、吐出機のねじり羽根群において、上方と下方に
おいて、ねじり羽根片の枚数および（または）ねじり角
を変化せしめることもできる。

これは上部のねじり羽根片を単に混合のために用い、そ
の配列も必らずしもラセンな描く必要がなく、下端のみ
に混合および移送作用を兼備せしめた回転羽根体に構成
することもできる。

上述したように本発明に係る混合装置によれば、下端の
開放端で粉粒状物と樹脂を直接基板などに吐出するため
従前のように混合機に樹脂が付着することもなく長時間
一定パターンで連続生産できる大きな特徴がある。

また基板の幅に応じて、任意のパターンを容易に得るこ
とができる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る粉粒状物と常温硬化性樹脂との散
布混合装置の一実施例を示す一部切の概略縦断面図、第
２図は本発明に係る吐出機、散布機における−パターン
例を示す説明図、第３図は粉粒状物散布機のねじり羽根
片の配置を示す底面図、第４図はパターンの交差状態を
示す説明図である。 １……吐出機、２，２３……竪形ハウジング、３……樹
脂注入口、４，２４……回転羽根体、８，２６……ねじ
り羽根群、９，２５……主軸、１０，２７……ねじり羽
根体、１３……パターン調節リング体、２８……連結体
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上端部に樹脂注入口を有し、下端を開放端とした竪
   形ハウジングと、主軸の周囲にねじり羽根片を複数個設
   けると共に、上下方向に複数段配列してなるねじれ羽根
   群からなる回転羽根体とを肴し、上記回転羽根体を前記
   竪形ハウジング内に回転可能に装着すると共に、主軸の
   上端部のみを前記ハウジング上端部で支承し、前記ねじ
   り羽根群下端が前記竪形ハウジング下放端より僅かに突
   出させて装着した常温硬化性樹脂用混合吐出機と、上端
   部に粒状物供給口を有し、下端を開放端とした竪形ハウ
   ジングと、該ハウジングと同心的に、かつ主軸の上端の
   みを支承した回転羽根体とからなる粉粒状物散布機と、
   該散布機と前記吐出機間の間隔を可変する調節機構とを
   備え、前記常温硬化性樹脂用混合吐出機と上記粒状物散
   布機を調整可能に並列、あるいは直列的に配設したこと
   を特徴とする粉粒状物と常温硬化性樹脂との散布混合装
   置。