JPS5812474Y2 - 電気機器ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子、電気、ＩＣなどの回路基板上の回路の
一部を他部分と隔離するために使用する電気機器ケース
に関するものである。

従来この種の電気機器ケースとして第１図に示すものが
あった。

第２図は電気機器ケースの要部であるシールドケースの
斜視図である。

第１図、第２図において１はシールドケース、１ａはシ
ールドケースの隔壁、１ｂはシールドケースを密着、固
定するネジ穴、２はバリコン、３はバリコン２と共にフ
ィルタを構成するコイル、４はトランジスタ、５は抵抗
、６は１〜ランジスタ４、抵抗５と共に増幅回路や混合
器を構成するコンデンサ、７はプリント基板である。

次に動作について説明する。

プリント基板７に取り付けられた、バリコン２とコイル
３で構成されるフィルタ同志、又は上記フィルタとトラ
ンジスタ４、抵抗５、コンテ゛ンサ６で構成される増幅
回路、混合器との隔離の如く、各回路を隔離し、各回路
及び総合回路を安定に動作させるために、シールドケ・
−スの隔壁１ａをプリント基板７に電気的に密着する様
固定ネジ穴１ｂを用いて固定ネジによるネジ取り付けを
している。

従来の電気機器ケースは以上の様に構成されているので
、各隔壁をプリント基板に電気的に密着させ、隔壁を確
実にするために固定ネジを多く必要とする、シールドケ
ースのプリント基板との接触面を平らに仕上げる必要が
ある、部品の半田付は後のプリント基板の変形をなくす
る必要がある、プリント基板の銅箔部が腐蝕されぬ様処
理されているコーティング材料を剥ぐ必要がある、又ネ
ジの緩み、振動、衝撃によってシールドケースとプリン
ト基板の電気的接触が不安定になるなどの欠点があった
。

この考案は上記の様な従来のものの欠点を除去するため
になされたものでシールドケースの隔壁のプリント基板
との接触面とプリント基板との間にプリント基板上一定
の高さを保持する様両端が折り曲げられた導電接触板を
プリント基板に取り付けることによりシールドケースが
プリント基板と完全に電気的接触する電気機器ケースを
提供することを目的としている。

以下この考案の一実施例を図について説明する。

第３図において第１図に示したものの他、８はシールド
ケース、９は導電接触板である。

第４図は本考案−実施例の電気機器ケースの要部のシー
ルドケースの斜視図である。

８ａはシールドケースの隔壁、８ｂはシールドケース固
定用ネジ穴である。

第５図はシールドケース８をプリント基板７に取り付け
る前の電気機器ケースの断面図の一部分である。

導電接触板９は第５図に示す如くその両端が折り曲げら
れ、プリント基板７の穴に一定の高さを保持し、且つシ
ールドケース８をプリント基板７に取り付けた場合、シ
ールドケースの隔壁８ａを横切る様に挿入した後、載置
、固定されている。

第６図はシールドケース８をプリント基板７に取り付け
た完成状態の断面図の一部分である。

第６図の如くプリンｈ基板７に取り付けられた導電接触
板９はそのほぼ中央をシールドケースの隔壁８ａによっ
て押えつけられ、シールドケース８とプリント基板７の
電気的接触はこの導電接触板９を介して行なわれる。

即ち導電接触板９をシールドケースの隔壁８ａで押すこ
とにより導電接触板９は第５図の状態にもどろうとする
反発力を生みその電気的接触を完全にする。

又、導電接触板９の取り付は高さ、長さを適当に選ぶこ
とにより、プリント基板７とシールドケースの隔壁８ａ
との間の不均一によって生しる接触の有無をなくすこと
ができ、且つ導電接触板９の隔壁の圧迫による変形がプ
リント基板７に当たる所までと制限されるので、導電接
触板９が折れ曲がらない様に、又その反発力を常に一定
に保つ様にすることができる。

又、この導電接触板９にかわるものとして例えば第７図
の様な弾性金属板が考えられるがこれは導電接触板の隔
壁との接触点が２ケ所に対し１ケ所である、弾性板の折
り曲げ加工か困難である、弾性力が小さい等の欠点があ
る。

なお上記実施例では導電接触板９をプリント基板７に取
り付けたものを示したがシールドケース８側に導電接触
板９を取り付けた電気機器ケースでも良い。

又上記実施例ではシールドケース８の隔壁のプリント基
板７との接触面は第４図に示す如く一平面にあるものを
示したが、第８図に示すシールドケース８の様に導電接
触板９の横切る隔壁部分のみを導電接触板９が当る範囲
で、プリント基板７に直接、接触する他の隔壁面より削
することによりシールドケース８をプリント基板７に取
り付ける場合に起り得る導電接触板９の板厚によるがた
つきをなくす様にした電気機器ケースでも良い。

以上の様に、この考案の電気機器ケースによれば、シー
ルドケースとプリント基板の間に導電接触板を付加する
様に構成したので、シールドケースの隔壁をプリント基
板に確実に密着させるネジが少い、シールドケースのプ
リン１一基板との接触面を平らにする精度を−Ｌける必
要のない、部品の半田付は後のプリン１〜基板の変形を
直す必要のない、プリント基板の銅箔部に処理されてい
るコーティング材料を剥ぐ必要のない、ネジの緩み、振
動、衝撃によってシールドケースとプリン１〜基板の電
気的接触が不安定にならないものが得られる効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気機器ケースの分解斜視図、第２図は
従来の電気機器ケースの要部であるシールドケースの斜
視図、第３図は本考案の一実施例による電気機器ケース
の分解斜視図、第４図は本考案の一実施例による電気機
器ケースの要部のシールドケースの斜視図、第５図は本
考案の一実施例による電気機器ケースのシールドケース
を取りはずしたものの一部断面図、第６図は本考案の一
実施例による電気機器ケースの一部断面図、第７図は導
電接触板にかわる弾性金属板を示す構成図、第８図は本
考案の他の実施例を示す構成図である。 １・・・・・・従来のシールドケース、２・・・・・・
チタバリ、３・・・・・・コイル、４・・・・・・トラ
ンジスタ、５・・・・・・抵抗、６・・・・・・コーテ
ィング、７・・・・・・プリント基板、８・・・・・・
本考案−実施例による電気機器ケースの要部のシールド
ケース、９・・・・・・導電接触板。 なお図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）プリント基板上一定の高さを保持する様両端が折
   り曲げられた数個の導電接触板と、この導電接触板が載
   置され固定されるプリント基板と、上記導電接触板上に
   位置する電気部品をブロック毎にシールドするための隔
   壁を設けたシールドケースとを備え、上記シールドケー
   スの隔壁が上記導電接触板を介して上記プリント基地に
   密着する様、取り付けてなる電気機器ケース。
2. （２）導電接触板として、その取り付は物に対し一定の
   高さを保持する様、両端が折り曲げられた金属板を用い
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第一項記載
   の電気機器ケース。