JPS5812416Y2 - ソレノイド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ソレノイドに係り、とくに、可動鉄芯の進退
勤作を円滑に行わせるようにしたものに関する。

従来、ソレノイドにおいては、第１図および第２図に示
すように、電磁コイル１が巻回され固定鉄芯（図示せず
）に装着される巻枠２に可動鉄芯挿通７Ｌ３を設け、こ
の可動鉄芯挿通孔３内に、内側に複数条の突条４を突設
した筒状の案内枠５を嵌装し、この案内枠５内に突条４
に当接させつつ可動鉄芯（図示せず）を挿通することに
より（なお、図において、６は電磁コイル１からのリー
ド線を示す）、可動鉄芯の進退勤作を円滑に行わせるよ
うにしている。

しかし、この構造による場合、巻枠２に対する案内枠５
の取付けがかならずしも確実になされず、また、突条４
は案内枠５と一体に成形されるものであるため材料が限
定され、突条４の耐摩耗性に難点があった。

本考案は、このような点を解決しようとするもので、巻
枠に設け゛た可動鉄芯挿通孔の内壁に軸方向に複数条の
嵌合凹溝を形成し、この嵌合凹溝に耐摩耗性が高く摩擦
係数の小さい材料よりなる案内突条片を嵌着叫て案内突
条片の内側部を可動鉄芯挿通孔内に突出させ、上記案内
突条片に当接させつつ可動鉄芯挿通孔内に可動鉄芯を挿
通することにより、可動鉄芯の進退勤作が円滑に行われ
るようにし、製作が容易で長寿命のソレノイドを提供し
ようとするもアモ゛ある。

以下、本考案の実施例を第３図以下について説明する。

１１は絶縁性を有する合成樹脂で一体戒形した角筒状の
巻枠で、この巻枠１１は中央内側に可動鉄芯挿通孔１２
を有するとともに、両側フランジ１１ａを有し、外周側
にコイル１３を巻装し、このコイル１３の外周をカバー
１３ａで被覆し、この状態において図示しない固定鉄芯
の内側□に装着する。

上記巻枠１１における可動鉄芯挿通孔１２の内壁適当位
置に、軸方向に沿い複数条の嵌合凹溝１５を設け、この
嵌合凹溝１５内に、耐摩耗性が高く摩擦係数の小さい合
成樹脂により棒状に成形された案内突条片１６を圧入嵌
着する。

１７は上記コイル１３からのリード線である。

そして、上記嵌合凹溝１５は可動鉄芯挿通孔１２側に向
けた開口の幅が溝内の幅よりも狭く形成され、この嵌合
凹溝１５内に嵌着された案内突条片１６は内側部を可動
鉄芯挿通孔１２内にわずかに突出する。

なお、嵌合凹溝１５と、これに嵌着される案内突条片１
６との形状は、第３図ないし第６図に示すような台形状
のもののほか、第７図ａ、ｌ）、ｃに示すようなもので
あってもよい。

なお、図示しないが、上記巻枠１１は固定鉄芯の内側に
装着され、可動鉄芯挿通孔１２内に可動鉄芯が案内突条
片１６の突出部に摺接されつつ進退自在に挿通される。

本考案によれば、可動鉄芯挿通孔内に挿入された可動鉄
芯は、複数片の案内突条片の突出部により可動鉄芯挿通
孔の内壁との間に適当な間隙をおいて保持され、作動時
における可動鉄芯の進退動作はきわめて円滑に行われ、
可動鉄芯の摩耗度を低下させて長寿命化させることがで
き、しかも、案内突条片は嵌合凹溝に嵌着されるだけの
わずがな量の材料で足りるので、耐摩耗性が高く摩擦係
数の小さい材料を特別に選定して適用しても安価にでき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来のソレノイドにおける巻枠部
分の構造を示すもので、第１図は分解斜視図、第２図は
横断面図、第３図ないし第７図は本考案の実施例を示す
もので、第３図はツレ７ノイドにおける巻枠部分の分解
斜視図、第４図はその要部の拡大斜視図、第５図はその
横断面図、第６図はその平面図、第７図ａ、ｌ）、ｃは
他の実施例による要部の横断面図である。 １１・・・・・・巻枠、１２・・・・・・可動鉄芯挿通
孔、１３・・・・・・電磁コイル、１５・・・・・・嵌
合凹溝、１６・・・・・・案内突条片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電磁コイルが巻回され固定鉄芯に装着される巻枠に設け
   た可動鉄芯挿通孔の内壁に軸方向に複数条の嵌合凹溝を
   形成し、この嵌合凹溝に耐摩耗性が高く摩擦係数の小さ
   い材料よ５りなる案内突条片を嵌着して案内突条片の内
   側部を可動鉄芯挿通孔内に突出させ、上記案内突条片の
   突出部に摺接させつつ可動鉄芯挿通孔内に可動鉄芯を挿
   入するようにしたことを特徴とするソレノイド。