JPS58121899A - スピ−カ用ダンパ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はボイスコイルの中心保持を計るスピーカ用ダン
パーに関するものである。

従来のスピーカ用ダンパーとしては、木綿糸の平織から
なる基布にフェノール系樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸
し、所定のコルゲーション形状に加熱加圧成形して構成
されていた。

しかしながら、この従来のスピーカ用ダンパーは平織布
地を基布としているため深絞りは困難であるとともに、
基布の方向性のため変形の原因となるものであった。ま
た、縦糸と横糸は交差しているだけで、縦糸と横糸は熱
硬化性樹脂によって固定されているにもかかわらず、交
差している部分においてスピーカ駆動時に固定部がはず
れてスピーカとした場合最低共振周波数の低下や異常音
発生の原因となるものであった。

本発明はり１のような従来の欠点を除去するものであり
、深絞りが可能で性能の優れたスピーカ用ダンパーを提
供することを泪的とするものである。

上記目的を達成するために本発明は、糸をねじりながら
六角形状となるように編んだ基布に熱硬化性樹脂を含浸
し、所定のコルゲーション形状に加熱加圧成形して構成
したことを特徴とするものである。　゛ 以下、本発明の実施例を図面第１図〜第４図により説明
する。

まず、第１図において、１はボイスコイルへの結合部で
あり、このボイスコイル結合部１の外周にはコルゲーシ
ョン部２が形成され、このコルゲーション部２の外周に
は下方への立下部３が設けられ、この立下部３の外周に
フレームなどへの結合部４をもった構成となっている。

この構成で、その基布６としては第２図に示すように１
〜本または２本以上の木綿糸あるいは化繊糸６を機械的
にねじりながら交互に六角形状になるように編んで構成
さｎている。この基布は各交差する部分において、ずれ
ないように編んであるため平織のように縦糸と横糸のず
れを生じない。

との基布６にフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸
し、加熱加圧により上述の構成となるように成形される
。

次に本発明のスピーカ用ダンパーと従来のスピーカ用ダ
ンパーとの具体例とその特性の比較について説明する。

〔従来例〕

縦糸、横糸は木綿糸３０番手２本より、打込み数は縦糸
６０本、横糸６５本で構成した基布にフェノール樹脂を
１０劃涜含浸して加熱加圧成形して構成した。

〔本発明〕

木綿糸３０番手２本よすを使用して六角形状に編んだ基
布にフェノール樹脂を１０　ｗｔ％含浸し、これを加熱
加圧成形して構成した。

この両スピーカ用ダンパーを２５画口径のスピーカに組
込み２０Ｗの負荷を加えて最低共振周波数付近で駆動さ
せ、その最低共振周波数ｆｏの変化率を検討した。その
結果を下表に示す。

また、上記従来と本発明のスピーカ用ダンパーに荷重を
加えてヒステリシス曲線を検討した。その結果を第３図
に従来例、第４図に本発明のものを示したが、このヒス
テリシス曲線においても、本発明のスピーカ用ダンパー
の方が優れていることが明らかである。

以上のように本発明のスピーカ用ダンパーは、糸がそ扛
ぞれ編み方によって固定され、これに熱硬化法樹脂を含
浸しているため、糸の交差する部分は動作時にはず扛る
ことが無くなり、最低共振周波数の低下や異常音の発生
といったことは阻止できる。また、基布の方向性は非常
に少なく、コルゲーションの深いダンパーの成形も可能
で、ダンパーの変形も少なく直線性の優れたものとする
ことができ、工業的価値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１−は本発明のスピーカ用ダンパーの一実施例を示す
半断面正面図、第２図は同ダンパーに用いる基布の拡大
図、第３図は従来のスピーカ用ダンパーのヒステリシス
曲線を示す特性図、第４図は本発明のスピーカ用ダンパ
ーのヒステリシス曲線を示す特性図である。 １・・・・・・ボイスコイル結合部、２・・・・・・コ
ルゲーション部、３・・・・・・立下部、４・・・・・
・結合部、５・・・・・・基布、６・・・・・・糸。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 糸をねじりながら六角形状に編んで構成、される基布に
   熱硬化性樹脂を含浸し所定形状に加熱成形してなるスピ
   ーカ用ダンパー。