JPH079515Y2 - スピーカ用ダンパー - Google Patents

スピーカ用ダンパー

Info

Publication number
JPH079515Y2
JPH079515Y2 JP3083289U JP3083289U JPH079515Y2 JP H079515 Y2 JPH079515 Y2 JP H079515Y2 JP 3083289 U JP3083289 U JP 3083289U JP 3083289 U JP3083289 U JP 3083289U JP H079515 Y2 JPH079515 Y2 JP H079515Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
warp
weft
yarn
speaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3083289U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02123197U (ja
Inventor
良雄 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP3083289U priority Critical patent/JPH079515Y2/ja
Publication of JPH02123197U publication Critical patent/JPH02123197U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH079515Y2 publication Critical patent/JPH079515Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はスピーカ用ダンパーに係り、特にダンパー素材
を改良したものに関する。
[従来の技術] 従来よりスピーカ用ダンパーの素材及び形状としては各
種のものがあるが、このうち織布を用いたダンパーにつ
いて第5図乃至第8図に基づいて説明すると、ダンパー
21は、織布23と横糸24からなる織布20に溶剤で希釈した
フェノール樹脂等の熱硬化型の樹脂を含浸させると共に
この溶剤を揮発させて樹脂タック性を取り除いた状態に
し、熱成形加工等の成形手段により同芯円状に波形のコ
ルゲーション22を一体成型したものである。
なお、図中、31はボイスコイル全体、32はコイルボビン
部、33はフレームを示している。
[考案が解決しようとする課題] 従来の上記した一般的な織布20を用いたダンパー21にあ
っては、縦糸23と横糸24との間隔M、即ち、織り目(以
下メッシュMという)が細かいために、ボイスコイル31
に結合させて振幅させたときの空気抵抗が大きく、音声
信号を忠実に再生するサスペンションとしては不都合が
あった。
この欠点を解消するために、メッシュMの荒い織布を使
用すると、メッシュMの狭い織布に比較して、成型時に
縦糸23と横糸24が極端にずれることにより成型ムラが発
生することとなり、このような成型ムラのあるダンパー
を使用するとコンプライアンスの分布が不均一になって
ローリングが発生し易くなる。
また、メッシュMが荒い織布では上記したようにフェノ
ール樹脂を含浸させて熱成型しても縦糸23及び横糸24が
骨材の役割を果たし難く、従って、縦糸23と横糸24との
交点、即ち、結合部25が剥離し易くなり、正常なサスペ
ンションの機能を発揮することができなくなる等の欠点
がある。
更に、織布20のメッシュMが荒いダンパーにあっては組
立て工程においても難点があり、ダンパー内周部26やダ
ンパー外周部27において糸の「ホツレ」現象が生じた
り、コイルボビン部32とダンパー内周部26とを接着する
際に接着剤34を塗布すると該接着剤34が符号34aで示す
ように接着部から下方に流れ落ちる欠点があり、メッシ
ュMの細い織布のダンパーよりも接着面積が不足するた
めダンパー内周部26とコイルボビン部32との接合部やダ
ンパー外周部27とフレーム33との接着部における接着強
度が不足する欠点ある。
本考案の目的は上記した従来のスピーカ用ダンパーの欠
点を改善し、より高性能なスピーカ用ダンパーを提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本考案に係るスピーカ用ダンパーは、縦糸と横糸が2組
以上の撚糸からなり、縦糸と横糸の交点において縦糸又
は横糸のいずれか一方の糸が他方の糸の「撚り」の中に
入り込んだ状態で網状に編まれてなる編み布をダンパー
素材とし、このダンパー素材にフェノール樹脂その他の
熱硬化型樹脂を含浸させ、熱成形加工等の成形手段によ
り同芯円状に波形のコルゲーションを一体成型したもの
である。
この場合、ダンパーの内周部に、織布、不織布、紙、フ
ィルム、金属箔、セラミック箔その他の材料からなる補
強材を装着することにより、ダンパー内周部の補強と接
着剤塗布時の接着剤の流れを防止することができ、ま
た、ダンパー外周部にも、織布、不織布、紙、フィル
ム、金属箔、セラミック箔その他の材料からなる接合補
助材を装着してフレームとの接合強度を高めることがで
きる。
[作用] 縦糸と横糸を2組以上の撚糸とし、縦糸と横糸の交点に
おいて縦糸又は横糸のいずれか一方の糸を他方の糸の
「撚り」の中に入り込ませた状態で網状に編む「もじり
編み」と称される手法で編み布を得、これをダンパー素
材としてこれにフェノール樹脂その他の熱硬化型樹脂を
含浸させ、熱成形加工等の成形手段により同芯円状に波
形のコルゲーションを一体成型する。
ダンパー内周部には織布等からなるリング状をなした補
強材を装着し、外周部には同じく織布等をリング状に成
形した接合補強材を装着する。
このスピーカ用ダンパーは「もじり編み」された編み布
が素材となっており、メッシュが荒くても縦糸と横糸と
の結合部が「撚り」の中に入り込んでいることから結合
部が機械的に固定された形状とほぼ等しく、結合力は極
めて強固であって結合部が剥離したり成型時に縦糸及び
横糸がずれることはない。
[実施例] 本考案に係るスピーカ用ダンパーの実施例を第1図乃至
第4図に基づいて説明する。
第1図は平面図、第2図は編み布を示す平面図、第3図
は編み布の組織を示す拡大図、第4図は取り付け状態を
示す断面図である。
図において、1はスピーカ用ダンパーを示し、縦糸3及
び横糸4が2組以上の撚糸3a,3b,4a,4bからなり、縦糸
3と横糸4の交点5において縦糸3又は横糸4のいずれ
か一方の糸が他方の糸の「撚り」6の中に入り込んだ状
態で網状に編まれてなる編み布10をダンパー素材とし、
このダンパー素材にフェノール樹脂その他の熱硬化型樹
脂を含浸させ、熱成形加工等の成形手段により同芯円状
に波形のコルゲーション2を一体成型して構成されてい
る。
上記のように、縦糸3及び横糸4が2組以上の撚糸3a,3
b,4a,4bからなり、縦糸3と横糸4の交点5において縦
糸3又は横糸4のいずれか一方の糸が他方の糸の「撚
り」の中に入り込んで網状に編まれた編み物は、通称
「もじり網」又は「もじり編み」と称されるが、メッシ
ュMは比較的大きく、ダンパー素材として充分な通気性
を備えている。
このようにして「もじり編み」された編み布10をダンパ
ー素材とし、これに、溶剤にて希釈したフェノール樹脂
等の熱硬化型の樹脂を含浸させ、上記溶剤を揮発させて
樹脂タック性を取り除いた状態にしたのち、熱成形加工
等の成形手段で同芯円状に波形のコルゲーション2を一
体成型する。
このダンパー1の内周部11の上面側に、織布、不織布、
紙、フィルム、金属箔、セラミック箔その他の材料(実
施例では織布)からなるリング状の補強材7を接着にて
装着し、該ダンパー内周部11とコイルボビン部32を接着
する際、接着剤9が接着部から下方に流れ落ちないよう
にしてある。この場合、補強材7の材質を適宜選定する
ことによりダンパー内周部11とコイルボビン部32との接
合部の補強を調節でき、これによってコイルボビン部32
の共振を調節できるから音質の調整等が可能である。
また、ダンパー外周部12においては、メッシュMの荒さ
による接着面積の不足を補うため、織布、不織布、紙、
フィルム、金属箔、セラミック箔その他の材料(実施例
では織布)からなるリング状の接合補助材8を図のよう
に貼り合わせる。これによりフレーム33とダンパー外周
部12を接着した際、接着剤9が該ダンパー外周部12と編
み布10とフレーム33との間に充填されるように介在し、
結果的に接着面積を増大させ、取り付け強度を増加せし
めるようになっている。
なお、上記した実施例では補強材7及び接合補強材8と
してリング状の織布を用いたが、上記した機能を満足す
るものであればその形状及び材質を適宜選定することが
できる。
「考案の効果] 本考案に係るスピーカ用ダンパーによれば、縦糸及び横
糸が2組以上の撚糸からなり、縦糸と横糸の交点におい
て縦糸又は横糸のいずれか一方の糸が他方の糸の「撚
り」の中に入り込んでなる網状の編み布がダンパー素材
となっており、これにフェノール樹脂等の熱硬化型の樹
脂が含浸せしめられて熱成型加工により波形コルゲーシ
ョンが一体成形されているから、メッシュが極めて荒く
ても縦糸と横糸との結合部が機械的に固定された形状と
ほぼ等しくなっており、結合力は従来の織布等によるダ
ンパーと比較して極めて強固であり、従来のもののよう
に結合部が剥離したり、成型時に縦糸及び横糸がずれる
ことはない。
従って成型ムラが発生することはなく、コンプライアン
スの分布が均一になり、ローリングが起き難く、しかも
空気抵抗が少なくて音声信号を忠実に再生することがで
きる等、スピーカ用ダンパーとして最適である。
また、ダンパーの内周部には補強材が、外周部には接合
補強材がそれぞれ装着されているから、コイルボビン部
とダンパー内周部を接着する際の接着剤の垂れ落ちや接
合部の接着面積の不足を補うことができる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案に係るスピーカ用ダンパーの
実施例を示し、第1図は平面図、第2図は編み布を示す
平面図、第3図は編み布の組織を示す拡大図、第4図は
取り付け状態を示す断面図である。 第5図乃至第8図は従来の織布によるスピーカ用ダンパ
ーを示し、第5図は平面図、第6図は織布構造を示す平
面図、第7図はダンパーの断面図、第8図は取り付け状
態を示す断面図である。 1:スピーカ用ダンパー、2:コルゲーション 3:縦糸、4:横糸、3a,3b:縦糸の撚糸 4a,4b:横糸の撚糸、5:交点、6:「撚り」 7:補強材、8:接合補助材、9:接着材、10:編み布 11:ダンパー内周部、12:ダンパー外周部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦糸と横糸が2組以上の撚糸からなり、縦
    糸と横糸の交点において縦糸又は横糸のいずれか一方の
    糸が他方の糸の「撚り」の中に入り込んだ状態で網状に
    編まれてなる編み布をダンパー素材とし、このダンパー
    素材にフェノール樹脂その他の熱硬化型樹脂を含浸さ
    せ、熱成形加工等の成形手段により同芯円状に波形のコ
    ルゲーションを一体成型してなるスピーカ用ダンパー。
  2. 【請求項2】ダンパーの内周部に、織布、不織布、紙、
    フィルム、金属箔、セラミック箔その他の材料からなる
    補強材が装着されていることを特徴とする請求項1記載
    のスピーカ用ダンパー。
  3. 【請求項3】ダンパー外周部に、織布、不織布、紙、フ
    ィルム、金属箔、セラミック箔その他の材料からなる接
    合補助材が装着されていることを特徴とする請求項1及
    び2記載のスピーカ用ダンパー。
JP3083289U 1989-03-20 1989-03-20 スピーカ用ダンパー Expired - Lifetime JPH079515Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3083289U JPH079515Y2 (ja) 1989-03-20 1989-03-20 スピーカ用ダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3083289U JPH079515Y2 (ja) 1989-03-20 1989-03-20 スピーカ用ダンパー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02123197U JPH02123197U (ja) 1990-10-09
JPH079515Y2 true JPH079515Y2 (ja) 1995-03-06

Family

ID=31256236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3083289U Expired - Lifetime JPH079515Y2 (ja) 1989-03-20 1989-03-20 スピーカ用ダンパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH079515Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02123197U (ja) 1990-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6039145A (en) Diaphragm-edge integral moldings for speakers, acoustic transducers comprising same and method for fabricating same
JP2020157876A (ja) 2部材の取付構造および2部材の取付方法
JPH079515Y2 (ja) スピーカ用ダンパー
JPH1085012A (ja) ループを有する層を含む積層組立体の製造方法
JP2009027309A (ja) スピーカ用振動板及びそれを用いたスピーカとこのスピーカ用振動板の製造方法
JP2004128840A (ja) スピーカエッジ及びその製造方法
GB2427378A (en) Moulding speaker cone constructions
JPH06141394A (ja) 電気音響変換方法および装置
JPH06153292A (ja) スピーカーのエッジ材料及びスピーカー用フリーエッジコーン
JP3211566B2 (ja) スピーカ用振動板およびその製造方法
JP3475229B2 (ja) スピーカ用ダンパ及びその製造方法
JP5158374B2 (ja) スピーカー
JPS63187900A (ja) スピ−カ用振動板
JP2553450Y2 (ja) スピーカ用ダンパーの配線構造
JPH0753355Y2 (ja) スピ−カ用振動板
JP3905631B2 (ja) スピーカ用ダンパーの製造方法
JPS6336793Y2 (ja)
JPS59139791A (ja) パツシブラジエ−タ
JPH04123599A (ja) 多層ダストキャップとその成型方法
JPS59135000A (ja) スピ−カ用複合振動板
JP3850515B2 (ja) 小形スピーカ
JPS623987Y2 (ja)
JPS61131699A (ja) スピ−カ用振動板及びその製造法
JPH0510476Y2 (ja)
JP2009027308A (ja) スピーカ用振動板及びそれを用いたスピーカとこのスピーカ用振動板の製造方法