JP2553450Y2 - スピーカ用ダンパーの配線構造 - Google Patents

スピーカ用ダンパーの配線構造

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JP2553450Y2 JP1989026114U JP2611489U JP2553450Y2 JP 2553450 Y2 JP2553450 Y2 JP 2553450Y2 JP 1989026114 U JP1989026114 U JP 1989026114U JP 2611489 U JP2611489 U JP 2611489U JP 2553450 Y2 JP2553450 Y2 JP 2553450Y2
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Kenwood KK
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Mogami Denki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はスピーカ用ダンパーの配線構造に係り、特に
音声信号用の導電部を備えたスピーカ用ダンパーの配線
構造に関するものである。
[従来の技術] 従来より、スピーカにおける配線工程の省力化を目的
として、第7図に示すように、波形のコルゲーション11
が同心円状に形成されたダンパー1の表面又は裏面にコ
ルゲーション11に沿った状態で導電材20を装着して音声
信号用の導電部2を設けたスピーカ用ダンパーがある。
ダンパー1は、織布、不織布等からなるダンパー素材
にフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させると共に
熱成型により波形のコルゲーション11を同心円状に一体
形成したものであり、その表面側又は裏面側に、第8図
及び第9図に示すように、コルゲーション11に沿った状
態で銅箔21や網線22等の導電材20をプレスで加圧しなが
ら接着して音声信号入力用の導電部2を設けたものであ
る。
[考案が解決しよとする課題] 従来は上記したように、ダンパー1の導電部2として
コルゲーション11の表面又は裏面に銅箔21や網線22を接
着するに際しては、これら銅箔21又は網線22をプレスに
て加圧しながら接着しているため、該プレス接着工程に
おいて該導電材がコルゲーション11に沿った状態でプレ
スされることから金型が導電材表面を押す際の摩擦力に
より導電材20の表面にクラックが発生し、ダンパー1の
振幅に伴なってこのクラックが大きく成長して断線に至
るという欠点を有している。
また、上記プレス接着工程ではクラックが発生しない
場合でも、第10図に示すようなダンパー1の振幅に伴な
って上記導電材に繰り返し曲げ応力が加わることで金属
疲労によるクラックが発生し、最終的に断線に至る欠点
を有している。
我々は上記導電部2に使用する導電材として第11図及
び第12図に示すように綿糸線23を使用し、この綿糸線を
コルゲーション成形前のダンパー素材に装着したのち、
熱成形等によりコルゲーションを一体成形したスピーカ
用ダンパーを用いたスピーカの配線構造を先に提案した
(実願昭62−136300号) 綿糸線23は、周知の如く、縒った繊維25に銅箔21を巻
きつけて一本の細線状の線素材26とし、該線素材26を必
要に応じて本数を選び、編組したものである。従って、
綿糸線23は銅箔21が連続した螺旋状体で形成されている
ため、該綿糸線23を大きく曲げた状態にしても銅箔21が
曲げた状態に即して可動することができる機能を有して
おり、これによって綿材がしなやかで且つ、銅箔21に曲
げ応力が加わることが極めて少ないことから金属疲労に
よる耐断線性が極めて良好である。従って、対屈曲性、
対振動性を必要とするスピーカの導電材として最も実績
のあるものである。
ところが我々の提案に係る上記スピーカの配線構造に
おいても、従来の一般的な綿糸線23を単にダンパに装着
したものにおいては上記したダンパーの振幅に伴なうク
ラックの発生という不具合については例外ではなく、第
13図に示すように、コルゲーション11に沿った状態で装
着された綿糸線23はその接着部の銅箔21がダンパー1に
固定されているから銅箔21の可動できる部分が接着部の
反対側、即ち図の上側しか可動することができず、本来
の綿糸線23の能力の約半分しか発揮できないおそれがあ
ることが判明した。
従って、より厳しい条件を設定された場合は銅箔21の
固定部分、即ち、ダンパー1との接着部分はダンパー1
の振幅に合わせて変形せざるを得ず、最終的に金属疲労
によりクラック24が発生して断線に至るおそれがある。
本考案の目的は、上記した従来の欠点を解消すると共
に我々が先に提案したスピーカの配線構造に使用するダ
ンパーとして最適で、更に品質の安定したスピーカ用ダ
ンパーの配線構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案に係るスピーカ用ダンパーの配線構造は、織布
又は不織布からなり、波形のコルゲーションが同心円状
に形成されたダンパーの表面又は裏面にコルゲーション
に沿った状態で導電材を装着して音声信号用の導電部を
設けたスピーカ用ダンパーにおいて、縒った繊維に二枚
以上の導電箔を重合して巻き付けた細線状の綿素材を所
要本数まとめて平網状に編組した平網錦糸線を構成し、
これをコルゲーション成形前のダンパー素材に装着した
状態で熱成型等によりダンパー素材にコルゲーションを
一体成形する。これによって上記平網錦糸線がコルゲー
ションに沿った状態で装着されることとなり、音声信号
用の導電部が形成されたスピーカ用ダンパーが得られ
る。
[作用] 織布、不織布等からなるダンパー素材に溶剤にて希釈
したフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させると共
に該溶剤を揮発させて樹脂タック性を取り除いてダンパ
ー素材を得る。
縒った繊維に二枚以上の導電箔を重合して巻き付けた
細線状の綿素材を所要本数まとめて平網状に編組した平
網綿糸線を構成し、この平網錦糸線を上記ダンパー素材
の表面側又は裏面側に装着し、この状態で熱成型等によ
りコルゲーションを一体成形する。
上記のようにして装着された平網錦糸線は、縒った繊
維に二枚以上の導電箔を重合して巻き付けた細線状の綿
素材を所要本数まとめて平網状に編組したものであるか
ら、従来の通常の綿糸線とは異なり、極限使用状態、即
ち、大振幅状態が長時間続いて外側の銅箔にクラックが
発生したとしても、内側の銅箔は自由に動ける状態で外
側の銅箔に保持されているため、音声信号電流の導通は
可能である。また、仮に内側及び外側の両銅箔にクラッ
クが発生したとしても内該銅箔が接触しているため、い
ずれかの銅箔を通じて音声信号電流の導通が可能であ
り、いわゆる、セーフティプルーフ機能が働く。
[実施例] 本考案の一実施例を第1図乃至第6図にて説明する
が、従来のものと同一の部分については同一の符号を付
した。
第1図はスピーカ用ダンパーの平面図、第2図は第1
図X−X線断面図、第3図は綿糸線の斜視図、第4図は
綿糸線の拡大断面図、第5図(A)は綿糸線を平網状に
編組したものの平面図、第5図(B)は同上断面図、第
6図は綿糸線の導電箔に生じたクラックを説明するため
に更に拡大した綿糸線の断面図である。
織布、不織布等からなるダンパー素材1Aに、溶剤にて
希釈したフエノール樹脂等の熱硬化型樹脂を含浸させ、
上記溶剤を揮発させて樹脂タック性を取り除いた状態に
し、この状態のダンパー素材1Aに綿糸線2Aを平網状にし
たものを装着したのち、熱プレスにて成型してコルゲー
ション11を一体成形する。これによってダンパー1に波
形のコルゲーション11が同心円状に形成されると共に該
ダンパー1の表面又は裏面にコルゲーション11に沿った
状態で綿糸線2Aによる導電部2を設けたものである。
この綿糸線2Aは、第3図に示すように、縒った繊維25
に二枚の導電箔(銅箔)21a,21bを重合して巻きつけて
一本の細線状の綿素材26とし、この綿素材26を所要本数
まとめて平網状に編組して平網錦糸線27とする。これを
上記ダンパー素材1Aに糸3で縫着したのち、熱プレスに
て成型してコルゲーション11を形成した。従って、この
綿糸線2Aを構成する綿素材26は内外に導電箔層21A,21B
を備えている。
上記のようにして綿糸線2Aを装着した場合、第6図の
拡大図に示すように、ダンパー1が極限使用状態、即
ち、大振幅状態が長時間続いて外側の導電箔21bにクラ
ック24が発生しても、内側の導電箔21aは自由に動ける
状態で外側の銅箔21bに保持されているので、音声信号
電流の導通は可能である。
また、仮に内側及び外側の両導電箔21a,21bにクラッ
ク24が発生したとしても、両導電箔21a,21bが接触して
いるためいずれかの導電箔21a,21bを通じて音声信号電
流の導通が可能であり、いわゆる、セーフティプルーフ
機能が働くこととなる。
更に、平網錦糸線27を縫着したことにより外側の導電
箔21bはその大部分が縫い付け糸3で保持されているか
ら、該平網錦糸線27がコルゲーション11より剥離するこ
とはなく、長時間正常に作動することができる。
なお、本考案の実施例では綿素材26として二枚の導電
箔を重合して巻いたが、導電箔は二枚以上であってもよ
い。
[考案の効果] 本考案に係るスピーカ用ダンパーの配線構造によれ
ば、波形コルゲーションに沿った状態でダンパーに設け
られる導電部は、耐屈曲性、耐振動性を必要とするスピ
ーカの導電材として優れた実績のある綿糸線が導電材と
して使用され、しかも該綿糸線を構成する綿素材が二枚
軌条の導電箔を重合して繊維上に巻きつけることにより
二層以上の導電箔層を備えているから、ダンパーが大振
幅を長時間続行しても耐断線性に優れ、仮に外側の導電
箔にクラックが生じても断線することはない。
また、上記のように二層以上の導電箔層を備えた綿素
材を複数本まとめて平網状に編組した平網錦糸線を装着
したことにより外側の導電箔はその大部分が装着保持さ
れているから、該平網錦糸線がコルゲーションより剥離
することはなく、長時間正常に作動することができる。
このため振幅の限界性能を従来より大きくとることが
可能となり、性能を大幅に向上させることができて、導
電部付きダンパーの使用可能なスピーカの範囲を拡大す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案に係るスピーカ用ダンパーの
配線構造の実施例を示し、第1図はスピーカ用ダンパー
の平面図、第2図は第1図X−X線断面図、第3図は綿
糸線の斜視図、第4図は綿糸線の拡大断面図、第5図
(A)は綿糸線を平網状に編組したものの平面図、第5
図(B)は同上断面図、第6図は綿糸線の導電箔に生じ
たクラックを説明するために更に拡大した綿糸線の断面
図である。 第7図乃至第9図は従来の導電部付きダンパーを示し、
第7図は平面図、第8図は断面図、第9図は導電材を示
す平面図及び断面図、第10図はコルゲーションの振幅状
態を示す断面図、第11図乃至第13図は我々が先に提案し
たダンパーに使用される綿糸線を示し、第11図は斜視
図、第12図は平面図及び断面図、第13図は導電箔に生じ
るクラックを示す拡大図である。 1:ダンパー、2:導電部、2A:綿糸線、11:コルゲーショ
ン、21a,21b:導電箔、25:繊維、26:綿素材、27:平網錦
糸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−141897(JP,A) 実開 昭50−18225(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布又は不織布からなり、波形のコルゲー
    ションが同心円状に形成されたダンパーの表面又は裏面
    にコルゲーションに沿った状態で導電材を装着して音声
    信号用の導電部を設けたスピーカ用ダンパーにおいて、 装着される導電材が、縒った繊維に二枚以上の導電箔を
    重合して巻き付けた細線状の線素材を所要本数まとめて
    平網状に編組した平網錦糸線であることを特徴とするス
    ピーカ用ダンパーの配線構造。
JP1989026114U 1988-11-15 1989-03-09 スピーカ用ダンパーの配線構造 Expired - Lifetime JP2553450Y2 (ja)

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EP89121155A EP0369434B1 (en) 1988-11-15 1989-11-15 Speaker damper configuration
DE68920956T DE68920956T2 (de) 1988-11-15 1989-11-15 Lautsprecher-Dämpfungsanordnung.
US07/675,033 US5125473A (en) 1988-11-15 1991-03-25 Speaker damper configuration

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS542650Y2 (ja) * 1973-06-13 1979-02-05
JPS62141897A (ja) * 1985-12-16 1987-06-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピ−カ用ダンパ−

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