JPS5812168Y2 - 自動調光閃光装置取付用ブラケツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアクセサリ−シューを設けていないカメラに使
用するのに便利な自動調光閃光装置取付用のブラケット
に関するものである。

自動調光閃光装置をカメラの撮影レンズ光軸方向に向け
ないで、任意の方向に向けてブラケットに取付けられる
ようにしていわゆるバウンス光での撮影を可能にした場
合、自動調光閃光装置の発光量を制御するための受光素
子を、その閃光装置本体に取付けていたのでは、射出光
をバウンスさせるために閃光装置を傾けると、受光素子
も同様に傾いてしまい、バウンス光のうち撮影レンズを
通過してフィルムを露光する光に相当する被写体からの
反射光の強さをその受光素子で正確にとらえることがで
きない。

尤もカメラのうち、例えばペンタプリズム上部のカメラ
外壁上にアクセサリ−シューな備え、そこに受光素子を
取付けることが可能なものでは閃光装置の傾きに関係な
く受光素子の向きを撮影レンズの光軸方向に一致させる
ことができ、上述の問題は生じない。

しかしカメラのうちにはアクセサリ−シューを備工てい
ないものもあり、このようなカメラにブラケットを介し
て自動調光閃光装置を取付け、バウンス光による撮影を
行なう場合には、その受光素子の取付は場所について上
述の問題が生ずる。

ここにおいて本考案は主として、アクセサリ−シューが
設けられていないカメラと自動調光閃光装置とを組合せ
て用いる場合に釦いても閃光装置の傾きに関係なく受光
素子の向きを撮影レンズの光軸方向に一致させることが
できるような自動調光閃光装置取付は用ブラケットを提
供しようとするものである。

次にこれを実施例について説明する。

第１図は本考案実施例の正面図、第２図はその要部分解
斜視図である。

ブラケットタイプの閃光装置は第１図に示すように発光
頭部１と握り部２とからなってかり、ブラケット３によ
ってカメラに取付けられるようになっている。

ブラケット本体（以後単にブラケットと云う）３の起立
端６にバンド４がスリーブ８及び目端環９を介して取付
けられており、閃光装置の握り部２はバンド４に把持さ
れるようになっている。

ブラケット３の起立端６にはスリーブ８の端面から突出
している頭付きピン１１の頚部が通る切込み１５が側線
から中心に向って設けてあり、レバー１４を指で押すと
スリーブ８内の機構によってビン１１０頭部がスリーブ
内のばねの力に抗して少し突出せしめられスリーブ８の
端面でピン１１の横に設けられたピン１６が引込められ
、ピン１１が上記切込み１５に沿って移動できるように
なっており、起立端６の裏側に固定した当板１８の中心
の円形の凹み１８ａにピン１１を誘導してレバー１４を
手離すと上記ばねの力によってピン１１が引込められピ
ン１１の頭は凹み１８ａに嵌合しスリーブ８が切込み１
５に沿って抜けないようになると共に、上記ばねの力に
よってブラケット起立端６がピン１１の頭の裏面とスリ
ーブ８の端面との間に挾持されスリーブ８の端面とブラ
ケット３の起立端６とは両者の当接部での摩擦力によっ
てピン１１を軸として結合された状態となり、握り部２
に強制力を与えればこれを回すことができ、（但しスト
ロボの自重では回転しない）このようにして回すと、握
り部２が垂直６０°かの位置に来た所でピン１６が切込
み１５或はブラケット起立端６外面に設けた凹み２５に
嵌合して握り部２は回せなくなる。

従ってピン１６と切込み１５、凹み２５とは握り部２０
２種類の角位置を決め使用者に知らせるクリック機構の
作用を兼ねてかり、使用者は通常閃光装置の角度に気を
使わなくても垂直或は６００の傾きの二位置を選択して
使用できる。

以上の機構の詳細は実願昭４７−１３８５８１号明細書
に記載された所と同じである。

このような自動調光装置取付用ブラケットにおいて、起
立端６には外周方向に開いた浅い方形の凹み２１を設け
る一方、これより少し幅の狭い方形の切込み２２を当り
板１８に設けて凹み２１と切込み２２で全体として蟻溝
状の凹みを構成してこれを取付座とし、ここにシンクロ
コード２３の中間接続具２４の方形脚２４ｂを挿入保持
させるようにして、閃光装置をカメラと分離し、手で持
って自由に動かした場合、コードが引張られてシンクロ
ターミナル部に好１しくない力がか＼らぬようにすると
共に余分の長さを採っであるシンクロコード２３はスリ
ーブ８の外側に巻装して邪魔にならないようにしである
。

本考案はこの中間接続具２４を利用してこれに自動調光
閃光装置の受光素子２４ａを装着したもので、ブラケッ
ト３がカメラ本体に挿入保持しているので受光素子はカ
メラの光軸方向に向けて固着されることになりバウンス
光による閃光撮影で自動調光が可能となる。

このように構成することによってアクセサリ−シューが
設けられていないカメラと自動調光閃光装置とを組合せ
て用いる場合に受光素子をブラケットの取付座に取付け
るだけでバウンス光による撮影に際して閃光装置の発光
量を適正な値に制御できるようになり、撮影者は受光素
子の取付場所、取付方法について悩む必要がなくなった
のである。

又、ペンタプリズム上部にアクセサリ−シューが設けら
れているカメラであっても、とのシューに自動調光閃光
装置からコードで延長した受光素子部を取付けてフラッ
シュ撮影を行う場合にくらべて、本考案のブラケットを
用いれば、コードが撮影者の顔に接触したりすることが
なく閃光装置をカメラと分離して手で持って自由に動か
す際に、コードの処理操作すなわちワイヤリング操作が
楽になる効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の正面図、第２図は上記の要部
分解斜視図である。 １・・・・・・閃光装置の発光部、２・・・・・・握り
部、３・・・・・・ブラケット本体、４・・・・・・バ
ンド、６・・・・・・ブラケットの起立端、８・・・・
・・スリーブ、１１・・・・・・ピン、１４・・・・・
・レバー １５・・・・・・切込み、１６・・・・・・
ピン、１８・・・・・・当板、１８ａ・・・・・・凹み
、２１，２２・・・・・・取付座（２１・・・・・・凹
み、２２・・・・・・切込み）、２３・・・・・・シン
クロコード、２４・・・・・・中間接続具、２４ａ・・
・・・・受光素子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カメラに対して固定される本体３から起立した起立端６
   を有し、シンクロコード２３と接続された中間接続具２
   ４に発光量制御用の受光素子２４ａを備えた自動調光閃
   光装置が回動及び着脱が可能なようにその起立端６に取
   付けられる自動調光閃光装置取付用ブラケットにおいて
   、上記起立端６には、自動調光閃光装置側の部材１６と
   協働してその閃光装置を所定回動位置に止めるためのク
   リック機構を構成する部分１５．２５と、上記本体３が
   カメラに固定された状態で上記受光素子２４ａがカメラ
   の撮影レンズ光軸方向に向くように、上記中間接続具２
   ４を挿入保持可能な取付座２１゜２２とを設けたことを
   特徴とする自動調光閃光装置取付用ブラケット。