JPS5812028B2 - 血液透折用ポリカ−ボネ−ト膜 - Google Patents

血液透折用ポリカ−ボネ−ト膜

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JPS5812028B2
JPS5812028B2 JP52031005A JP3100577A JPS5812028B2 JP S5812028 B2 JPS5812028 B2 JP S5812028B2 JP 52031005 A JP52031005 A JP 52031005A JP 3100577 A JP3100577 A JP 3100577A JP S5812028 B2 JPS5812028 B2 JP S5812028B2
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polycarbonate
membranes
cuprophane
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ウイラード・エス・ヒグリー
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GYAMUBURO Inc
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0002Organic membrane manufacture
    • B01D67/0009Organic membrane manufacture by phase separation, sol-gel transition, evaporation or solvent quenching
    • B01D67/0011Casting solutions therefor
    • B01D67/00113Pretreatment of the casting solutions, e.g. thermal treatment or ageing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
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    • B01D69/02Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor characterised by their properties

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は血液透析用として特に有用である新規で改良さ
れたポリカーボネート属に関する。
人工腎臓に使用される血液透析膜は現在のところセロフ
ァン材料から作られている。
現在このような目的に供される最も良いこれら材料は銅
アンモニウム溶液から再生されるセルロースであること
が判明している。
このセルロースはグリセリンで可塑化されておりその商
品名は「タプロファン(Cuprophan)」である
クプロファ4は適当な血液透析にとって望ましい範囲内
の限外濾過速度と低分子量溶質のクリアランスを与える
が、依然として血液透析膜として完全に満足できること
を妨げる多数の欠点を有している。
(ここにクリアランスとは清浄作用、特に膜による溶質
の除去を意味する。
クリアランスは血液の流量および装置の前後の溶質の濃
度を測定することによって計算することができる。
式中 C1n=装置に入る前の血液中の溶質の濃度Cout=
装置を通過した後の血液中の溶質の濃度 QB=血液の流量 を表わす。
)血液透析によって血液から除く必要があると考えられ
ているある種の毒素は「中分子」、すなわち300〜5
000の範囲内の分子量を有する分子である。
このような中分子は望ましい速度よりも悲常に遅い速度
でクプロファン膜中を通過する。
パブ(Babb)等は、より高分子量の代謝物(中分子
体)は重要な尿毒症の毒素であるという仮説を発展させ
た(Trans ASAIO、Vol。
XV■(1971)、p、81〜91.「平方メートル
一時間仮説の起源」参照)。
正常人の血液は中分子の存在を示さないが、これに反し
て尿毒症の患者は十分な量の分子中、特に300〜15
00分子量の範囲の中分子の存在を示す。
パブの仮説のテストにおりては、300より小さいかあ
るいは2000より大きな分子量を有する代謝物は尿毒
症的異常を生じさせないと信じられることが見出された
事実、300〜15000分子量範囲の代謝物は尿毒症
毒性と神経障害の有力な原因ではない(パブ等の「溶質
分子スペクトル試験による血液透析研究」Trans
ASAIO,Vol、XV■(1972)、p−98〜
105)。
ポポビツヒ等(Popovieh et al、)は、
“「リーマル(Re−mal)の不足による代謝物蓄積
汚染物の予測:中分子異常(Anomaly)」Tra
ns、ASAIOVolXX(1974)、p、377
〜387において中分子濃度に対する神経障害の関係を
研究した多数の臨床研究家の結果を検討している。
更に、クプロファン膜の破裂強度と引き裂き強度は血液
透析で使用されている材料で必要とされるよりも低く、
そしてそれらの貯蔵寿命は低いが、これは貯蔵中の可塑
剤の移行に帰因することが明らかである。
更に、クプロファン膜の透過性はバッチごとに変動し、
その上老化により低下することが知られている。
なお、またクプロファンと他の材料間およびクプロファ
ン同志の間の接着を行うことが非常に困難である。
これらの理由により、耐漏洩性隔室を必要とする改良さ
れた血液透析装置の収計を実現することは困難である。
何故ならば、耐漏洩性隔室の良否は血液を透析質溶液か
ら隔離し。
また血液と透析質液を大気から隔離する膜材料によって
左右されるからである。
本発明の膜は従来技術による材料、例えばクプロファン
に比べて次の点で改良されている。
1、ポリカーボネート膜は比較試験においてクプロファ
ンより4倍まで大である臨界的な「中分子」のクリアラ
ンスを与え、その一方クプロファン膜の1.25〜2倍
の限外濾過速度を発揮する。
2、ポリカーボネート膜の破裂強度はクプロファンの破
裂強度の1.5〜2倍であや。
3、ポリカーボネートによって得られる膜の性質の変動
可能な範囲は十分大きく、臨床的な必要に応じて調整す
ることができる。
4、ポリカニボネート膜は湿潤状態でクプロファン膜よ
りも堅い。
この性質によって透析装置内ア血液をより薄い層とし、
透析をより効果的にし、血液の始動容積(bloodp
riming volume)を小さくする。
5、ポリカーボネートはヒートシール可能であり、湿潤
または乾燥状態で広い範囲の透析装置の設計を可能にす
る。
6、ポリカーボネート膜によってより効果的な透析が可
能であるので、クプロファン膜を用いた透析に比較して
著しく透析時間(1週当り9時間)を減少させることが
できる。
7、ポリカーボネート膜を使用した透析操作は、高いヘ
マトクリット(hematocrit、HCT、全血に
対する赤血球の容量比)低い血液圧、改良された運動神
経刺激速度および神経病症候の減少を含む透析された患
者に肉体的に改善された状態を与えることになる。
8、ポリカーボネート膜はクプロファン膜よりも36.
6%まで、血液と適合性がよい。
クプロファン膜よりすぐれた機械的性質および移動性質
を有する血液透析膜を開発すべく、本発明の共同発明者
の2人によってポリエーテル−ポリカーボネートブロッ
ク共重合体の膜を作成することが以前に提案された。
このブロック共重合体は一定割合の疎水性芳香族ポリカ
ーボネートブロック(これは強靭性を与える)と親水性
のポリエーテルブロック(これは水と溶質の透過性を与
える)を含んでいる。
このポリカーボネート系は透析膜開発用に選択されたも
のであるが、その理由は市販ポリカーボネートにより示
されるすぐれた機械的性質、適当にヘパリン処理された
ポリカーボネート表掌により発揮される非常に低い凝血
形成性(thrombogenicity)、この種の
重合体をフィルムや繊維のような各種の形状に形成し易
いこと、そして基本的なポリカーボネート骨格構造に化
学的な修正を加えることによって、要望される膜透過性
を持つ材質を合成し得る可能性があることである。
“proceedings of the 5th A
nnualContractors Conferen
ce of theArtificialKidney
Program of the National
In5tituteof Arthritis and
Metabolic Diseases(関節炎と代謝
性疾患の国立研究所の人工腎臓計画に関する第5回契約
者会議の記録)、米国保健、教育、福祉者(1972)
、P、32〜33”に開示されているように、ゲル化膜
はポリエーテル−ポリカーボネートブロック共重合体か
ら転相法(Phase 1nversion tech
nique)によって、すなわち、適当な溶剤に溶解し
た上記共重合体の溶液を基質表面上にキャスティングし
て層を形成し、この層をほんの部分的に乾燥し、その後
この層を上記共重合体は不溶であるが上記溶剤とは混和
性である液体ゲル化媒体中に浸漬することによって、つ
くられていた。
上記キャスティング溶剤としてはクロロホルムが、上記
ゲル化媒体としてはメタノールが使用されている。
しかしながら、このような方法で得られたゲル化膜は、
中程度の分子量の溶質に対する透過性においてはクプロ
ファン膜よりも著しく優れているけれども、血液透析膜
として実用に供するには幾つかの欠点を有していること
が見出される。
まず第一に、それらの限外濾過速度はクプロファン膜の
2〜5倍あるが、このことは患者が加療中に脱水する可
能性があるので、現在の血液透析の目的に使用するには
臨床的に受は入れられないであろう。
第二に、それらの破裂強度はクプロファン膜のそれに比
して大ではなく多くの場合それ以下である。
第三に、商業的な透析装置において使用するのに適する
幅の製造機械上で膜を連続的にキャスティングする試み
が為されているが、血液透析膜の工業的製造において上
記のメタノールゲル化操作を実施できなくする別の問題
が生じている。
遭遇する重大な問題は、限外濾過試験中に、膜を通過す
るアルブミンの多量の漏洩がたびたび生じることであり
、そしてこの原因は、血液と透析質または洗浄液との障
壁(barrier)を形成する膜の極薄表面中に孔や
他の欠陥が分布されているためであった。
これらの膜はすべて「異方性」あるいは「皮膚化」と称
される状態であって膜の両面が互に全く異なっており、
1方の面は比較的平滑であり、そして他の面は比較的粗
く多孔質であることを意味している。
この平滑な面は「障壁」層でありこの層は血液透析中は
血液に面しており、非常に薄(0,05〜0.2ミクロ
ン程度である。
残りの膜は単なる支持構造体として機能し、そして厚さ
は25〜30ミクロンである。
障壁層の完全さが透析にこの膜を使用する上で決定的な
要素である。
障壁のいかなる孔その他の完全さをそこなう要因も膜の
実用性を失わせ、その膜に接触するすべての物質は単に
漏洩するにすぎなくなる。
ところで、メタノールゲル化ポリカーボネート膜は、乾
燥中に空気に面する膜面よりもむしろキャスティング表
面に接する膜面上に障壁層を伴って形成されることが電
子顕微鏡によって証明された。
このことは、製造機械上での膜の連続キャスティングに
おいて、その操作中にキャスティング表面から繊細な障
壁層を連続的に剥ぐ操作が含まれ、そのために障壁層の
完全さを保持して血液透析用に適する膜を得ることをほ
とんど不可能にするということを意味する。
更にこの膜を長時間メタノールに露すと膜の性質に悪影
響があるので、膜を急速且つ強力に洗浄して膜からメタ
ノールを除去し水を置換して膜に適当な貯蔵寿命を与え
ることが必要であることも見出した。
提起された更に別の問題は、メタノールの価格、毒性及
び可燃性の故にメタノールをゲル化媒体として多量に使
用することが非実用的であるということであった。
英国特許第1395530号明細書で示唆されているよ
うな他の研究者によってもポリカーボネートタイプの膜
が作られているが、これらの膜は血液透析の目的には不
適当であることが判明している。
〔更に、ケスティング(Kesting)、J。
Macromol、Sc1.(Chem)、A4(3)
、P。
655〜664(1970):米国特許第296479
4.3031328゜ 3450650.3526588および 3655591号明細書および英国特許第105994
5号明細書も参照されたい。
〕従って本発明の第1の目的は現在入手できる血液透析
膜と比較して中分子範囲内の溶質に対し改良された透過
性を有し、一方では低分子量溶質を保持する血液透析膜
を提供することである。
本発明の第2の目的は現在入手できる血液透析膜と比較
して改良された破裂強度および引き裂き強度を有する血
液透析膜を提供することである。
本発明の第3の目的は現在入手できる血液透析膜と比較
して改良された貯蔵寿命を有する血液透析膜を提供する
ことである。
本発明の第4の目的は、膜の簡単なヒートシールによっ
て漏れを防止した血液透析器室をつくることを可能とす
るような、現在入手できる血液透析膜と比較してより一
層改良されたシール可能性を有する血液透析膜を提供す
ることである。
本発明の第5の目的は、前記した改良された性質を有し
、血液透析用として有用なゲル化ポリカーボネート膜の
製造方法を提供することである。
そしてこの方法は膜の障壁層の完全性を損うことなく大
規模な機械的製造に容易に且つ経済的に適用できる。
上述の目的は以下に述べる血液透析用ポリカーボネート
膜の製造方法によって達成し得る。
この方法は、ゲル化媒体としての水とキャスティング溶
剤として水と混和性の有機溶剤による水性ゲル化法を用
いる転相技術によってポリエーテル−ポリカーボネート
ブロック共重合体からゲル化ポリカーボネート膜を製造
する方法である。
更に詳しく説明すると、この方法は、平滑な仕上を有す
る基質表面の上に約9565重量係のポリエーテル成分
を含むポリエーテル−ポリカーボネートブロック共重合
体と水混和性有機溶剤、そして上記共重合体の膨潤剤と
して作用する共溶剤からなるキャスティング溶液の層を
キャスティングし、この層を乾燥してその層から溶剤を
部分的に蒸発させ、この部分的に乾燥した層を水中に浸
漬してゲル化膜を形成し、そして得られたゲル化膜を基
質表面から剥離することからなる。
上記方法でゲル化剤として水を用いて製造したゲル化ポ
リカーボネート膜は、メタノールゲル化ポリカーボネー
ト膜の場合のようにキャスティング表面と接する膜の側
面よりもむしろ、乾燥の際に空気に面した膜の側面にそ
の障壁層を有して形成されており、そのことは微妙な障
壁層の完全性を損うことなくキャスティング面から容易
に剥離することができ、それによってこのような膜の大
規模な機械製造が実現できることを見出した。
メタノールの代わりにゲル化媒体として水を使用すれば
大規模な機械製造が容易となる。
その理由は勿論、水がより安価で、無毒性で且つ不燃性
であるからであり、そしてまたメタノールゲル化で必要
な膜からゲル化媒体を除去するための費用のかかる洗浄
処理の必要がなくなるからである。
水ゲル化ポリカーボネート膜がメタノールゲル化ポリカ
ーボネート膜あるいはクプロファン膜より著しく高い強
度を有していることも見出した。
この方法によってつくられたゲル化ポリカーボネート膜
は更にクプロファン膜に比して次の点ですぐれているこ
とも見出した。
そのすぐれた点は中分子範囲の溶質に対する透過性であ
り、一方ではクプロファン薄膜に匹敵する低分子量溶質
の限外濾過速度とクリアランスを保持していることであ
る。
更に、この方法によってつくられた膜の限外濾過速度は
その膜の製造に使用したポリエーテル−ポリカーボネー
トブロック共重合体の分子量を適当に選択することによ
りクプロファン薄膜に匹敵する水準に調節できることを
見出した。
本発明の改良された血液透析膜用のポリカーボネート材
料は好ましくは約5〜約35重量%のポリエーテル成分
を含むポリエーテル−ポリカーボネートブロック共重合
体である。
この割合のポリエーテルブロックによって、血液透析膜
としての使用に適するように通常の疎水性ポリカーボネ
ートを十分に親水性にすることができることを見出した
ある種のこのようなブロック共重合体は、例えばゴール
ドベルブ(Goldberg)の方法〔Journal
of Po1yner 5cience(ジャーナル
・オブ・ポリマー・サイエンス):ParC(パートC
)、No、4、pp、707〜730(1963)〕に
よってつくることができる。
この方法は約95〜65重量%の2.2−(4,4’−
ジヒロキシジフエニール)プロパン(一般的にはビスフ
ェノールAとして知られている)と約5〜約35重量%
のポリエチレングリ・コールのようなポリエーテルグリ
コールのコモノマー混合物をホスゲンのようなカルボン
酸誘導体と反応させる方法である。
特に適当であると判ったポリエチレングリコールはカル
ボワックス(Carbowax)6000であり、この
カルボワックスは平均分子量6700のポリエチレング
リコールである。
しかしながら、他の分子量のポリエチレングリコールは
例えばカルボワックス600、カルボワックス1000
、そしてカルボワックス4000であり、これらはそれ
ぞれ600.1000、そして4000の分子量を有し
ているポリエチレングリコールである。
上述のポリエーテル−ポリカーボネートブロック共重合
体は次式の操返し単位から構成される装(式中、xは約
12〜約152であり、そしてaとbはビスフェノール
Aカーボネート単位(I)が約95〜65重量%の操返
し単位でありそしてアルキレンエーテルカーボネート単
位(■)が約5〜35重量%の操返し単位であるように
選ばれる。
)ポリエチレングリコール以外の他のポリエーテルグリ
コール、例えばプルロニック (Pluronic)F68のようなプルロニックジオ
ール系のものに例示されるごときポリプロピレンオキサ
イド−ポリエチレンオキサイドブロック共重合体も使用
できる。
約50000〜約750000の範囲の分子量を有する
ポリエーテル−ポリカーボネートブロック共重合体は上
述の方法で適当につくることができる。
好ましい範囲の分子量は約200000〜約50000
0であり、それは本発明で、上記の好ましい範囲内の分
子量を有するポリエーテル−ポリカーボネートブロック
共重合体から構成した膜がキュプロファン膜に匹敵する
限外濾過速度を発揮し、よって、その範囲が血液透析用
として臨床的に許容できる範囲であることを見出したか
らである。
本発明の膜の製造に使用する適当なキャスティング溶液
はポリエーテル−ポリカーボネートブロック共重合体を
この共重合体用の水混和性有機溶剤中に溶解することに
よって調整できる。
好ましい溶剤は最適条件の室温キャスティングのために
50〜85℃の範囲内に沸点を有するものである。
好ましい溶剤は1,3ジオキソランであってこの溶剤は
共重合体に対する高い溶解力、25℃における適当な蒸
気圧、水との混和性、そして75〜76℃の沸点と言う
ように適当な性質を兼備している。
使用できる他の適当な溶剤は1,3−ジオキサン、1,
4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ブチロラクトン
、アセトニトリル、セロソルブアセテート、ジメチルホ
ルムアミド、ピリジンおよびそれらの混合物である。
クロロホルムはポリカーボネート膜のメタノールゲル化
時のキャスティング溶剤として使用することが以前に提
案されたが、このクロロホルムは水混和性ではないので
不適当である。
キャスティング溶液は一般に約1〜約20重量%の総固
形分を含有し、約5000〜約30000センチポイズ
の粘度範囲の原液が得られるように調製される。
典型的には、固形分は約10〜約20重量%の範囲であ
り約7000〜約25000センチポイズの好ましい粘
度範囲を与える。
ジメチルスルホキサイドのような膨潤剤を共重合体の約
10〜約75重量%の範囲の量でキャスティング溶液に
加えるのが有利であり、その好ましい範囲は共重合体の
約15〜約25重量%である。
このような膨潤剤を加えると得られる薄膜の透過性を高
めることを見出した。
使用できる他の膨潤剤はジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、アセトアミド、ホルムアミドおよびピ
リジン等である。
ポリカーボネート膜の製造は、被覆離型紙のように滑ら
かに仕上げされた移動表面上にキャスティング溶液をド
クター刃でキャスティングすることにより連続的に行う
ことができる。
充分に濾過(10μm)したキャスティング溶液は好ま
しくはドクター刃の前に置いたホッパーに正圧計量移送
ポンプによって供給される。
このホッパーには膜の巾を制御するための末端指示器が
設けられている。
膜の厚さはナイフと移動しているベルト表面の間隔を調
節することによって制御され、この間隔は通常最終膜厚
が0.02540〜0.03810mm(1,0〜1.
5ミル)になるように調節されている。
キャスティングされたばかりの湿潤フィルムは約1.0
〜約5分間、約20°〜30℃の範囲の温度で空気乾燥
され、その膜から溶剤の一部が蒸発される。
乾燥時間はベルトの速度と乾燥距離の両方によって決定
される。
このある程度乾燥されたフィルムは、未だ移動ベルトに
付着したまま水浴中に浸漬されてゲル化し、最終的な膜
となる。
このゲル化浴の温度は約0°〜約40℃の間で変化させ
ることができるが、好ましい範囲は20°〜30℃であ
る。
ゲル化後、膜は動いているベルドから剥離されそしてベ
ルトから分れて円筒状の芯に巻取られる。
この膜は最終的に脱イオン水で充分に洗浄され最後に残
った痕跡の溶剤と膨潤剤が除去され、そして水とホルム
アルデヒドのような殺菌剤を入れたプラスチック袋か他
の容器に密封して貯蔵される。
膜の最終的な厚さは一般に約0.02540〜0.03
810mm(1,0〜1.5ミル)であり、ナイフ間隔
の設定、キャスティング溶液の粘度およびベルト速度に
よって変化するが膜厚が約0.02489〜0.036
83mm(0,98〜1.45ミル)のものが好適であ
ることがわかった。
固有粘度〔η〕は慣用の方法にしたがって、例えばオス
トワルドの粘度計を使用して普通には数個の濃度の異な
る溶液の粘度測定から得た比粘度ηspを濃度Cで割っ
た還元粘度ηsp/Cを求め、この還元粘度ηsp/C
を濃度Cに対してプロットし、CをOに補外して求める
ことができる。
固有粘度〔η〕と線状重合体の分子量Mとの相関関係は
マーク(Mark)およびハウウインク(Houwin
k)によって提案されたつぎの実験式によって得ること
ができる。
〔η〕=に、Ma (式中におよびaは特定の高分子−溶剤系に対する恒数
である)Kおよびaは分子量既知の同種の高分子を用い
てIog〔η〕をIogMに対しプロットし、切片と勾
配から求めることができる。
次の実施例は本発明を例示するために記述するものであ
る。
実施例 1 ホスゲンと、ビスフェノールA(75重量%)とカルボ
ワックス6000(25重量%)のコモノマー混合物を
反応させて得られたポリエーテル−ポリカーボネートブ
ロック共重合体〔分子量377000に相当する固有粘
度1.7(25℃、クロロホルム中))491g、1,
3−ジオキソラン3146gおよびジメチルスルホオキ
サイド98.2gの混合物を溶液になるまで(約8時間
)ゆっくり撹拌した。
この粗溶液をポリプロピレンフェルトまたは25μmの
多孔質アスベストシート媒体を通して21092.10
〜35153.50kg/m2(30〜50psig)
の濾過圧で濾過して微細不溶物からなる少量残査を除い
た。
得られたキャスティング溶液は25℃で16000の粘
度を有していた。
約1.8931(0,5ガロン)の上記溶液を次に10
μmフィルターで濾過し、そしてドクター刃を通して0
.72m(2,36フイート)7分の速度で動いている
40.6cm2(16インチ)巾のベルト表面上にキャ
スティングした。
そのホッパーの末端指示器は39.4cm2(15,5
インチ)巾のキャスティングフィルムが得られるように
設定されそしてドクターナイフと移動ベルト表面間の間
隙は0.17780mm(7,0ミル)に設定された。
これらの寸法によってキイル(kiil)透析器の使用
に適した試料が得られる。
キャスティング膜を水浴中でゲル化する以前に全部で2
.54分間の乾燥を行った。
周囲の空気温度を24.7±0.4℃に保ち、そしてゲ
ル化水浴の温度を25±0.5℃に保った。
ゲル化後、得られた膜を移動ベルトから剥離しそしてベ
ルトとは別に円筒状の芯に巻取った。
このようにして75分間に全部で53.9m(177フ
イート)の膜が得られた。
この膜を脱イオン水流中で洗浄し、そして2%ホルムア
ルデヒド水溶液を入れた密閉ポリエチレン袋中に貯蔵し
た。
上記で得たポリカーボネート膜は下記の第1表に記載の
ような物理的性質および透過性を有することが判った。
比較の目的でクプロファンPT150膜の代表的な試料
の相応する値を記入した。
透過性はナショナル・ビュロー・オブ・スタンダーズ(
National Bureau of 5tanda
rds)の指定する透析試験セル中で測定した。
第1表の数値から、本発明のポリカーボネート膜はクプ
ロファン膜より約40%厚く、血液中の代表的な低分子
量溶質としての塩化ナトリウムに対する限外濾過速度と
透過性はほぼ等しく、破裂強度は50%大きく、中程度
の分子量の溶質の代表であるビタミンB12に対する透
過性は120%大きく、一方血液透析過程において血液
から除かれることが好ましくない血液中の高分子量成分
である血清アルブミンに対しては完全に不透過性である
ことがわかる。
更に本発明により調製したポリカーボネート膜は湿潤状
態でクプロファン膜よりも著しく強靭であることも見出
した。
このことは血液透析において血液を薄いフィルムとし、
血液の透析面を広くし、血液の初期容積を小さく保つう
えで重要である。
また本発明のポリカーボネート膜はヒートシールが可能
であるので、血液透析器のいろいろな設計がより可能に
なる。
更に、本発明のポリカーボネート膜は試験管試験および
動物試験の総合試験において無毒性であることが証明さ
れ、血液となじみ、そしてその凝血形成性は試験管試験
ではクプロファン膜と大体同等である。
実施例1でゲル化媒体として水を用いてつくったポリカ
ーボネート膜を走査電子顕微鏡で調べたところ、乾燥時
に空気に面した膜面は、キャスティング表面と接触して
いた膜面よりもより平滑且つより整然としており、この
ことはメタノールゲル化ポリカーボネート膜の場合と同
様に、この膜が障壁層すなわち活性層を、キャスティン
グ表面と接する側よりもむしろ乾燥時に空気に面する側
の上に有して形成されていることを示している。
そのために、移動ベルト表面から膜を連続的に剥離して
も膜の微妙な障壁層に対し有害な影響を及ぼさず、従っ
て膜の大規模な機械製造が実行可能となった。
実施例1でつくった水ゲル化ポリカーボネート膜もメタ
ノールゲル化法によりつくった同様な膜より更に微細で
より均一な十分にゲル化しち構造を有していると考えら
れる。
このことは水ゲル化ポリカーボネート膜の著しく高い強
度が得られるということおよびこの膜が相当するメタノ
ールゲル化ポリカーボネート膜より50〜70%大きな
破裂強度を有するということに現われている。
実施例 2 ホスゲンと、ビスフェノールA(75重量%)とカルボ
ワックス6000(25重量%)のコモノマー混合、物
とを反応させて数種のポリエーテル−ポリカーボネート
ブロック共重合体のバッチをつくった。
これらのバッチを次に配合して単一のマスターバッチと
した。
得られた配合物は分子量377000の分子量に相当す
る1、7の固有粘度(25℃でクロロホルム中)を有し
ていた。
各ポリマーのバッチを配合し実施例1と同じ方法で膜に
キャスティングし、それぞれ約91.4〜304.8m
(300〜1000フイート)の長さの数種の膜の試料
を製造した。
これらの膜の厚さ、強度および透過性を下記の第2表に
記載した。
これらの試料を毒物学的に評価したところ、これらの膜
は、体内移植、抽出そして動物試験すべてにおいて無毒
性であり、組織培養において、またすべての血液試験で
無毒性であることが明らかになり、タンパク質の吸収も
示さなかった。
患者に対する次の評価は何らの毒性をも示さなかった。
第3表で本発明のポリカーボネート膜の凝固時間をクプ
ロファン膜の場合と比較した。
この比較はリントホルム(Lindholm)試験を用
いて上記のあるいは同様に調製して示した膜についは行
い、その結果、ポリカーボネート膜はキュプロファン膜
に比して血液に対し最高36.61%までより一層なじ
むことが判った。
実施例 3 実施例2におけると同じ方法でポリカーボネート膜を調
製した。
検討・・・・・・数種の中分子に対するこれらのポリカ
ーボネート膜の透過性を三種の試験設備で測定した。
それらの値を、キュプロファン膜について同一の操作と
装置を用いた上記方法で得られた値と第4表で比較した
設備Iで得たデータは第1図中にもプロットした。
これらを比較したところ、本発明のポリカーボネート膜
がクプロファン薄膜の場合と比較すると中分子に対して
一貫してすぐれた透過性を有し、一方では低分子量分子
に対してクプロファン膜に匹適する透過性を保っている
ことが判った。
検討2・・・・・・D−4キイル透析器を用い、これら
のポリカーボネート膜により得たクリアランスは4種の
試験設備で得られた。
第5表にこれらの評価結果を記載し、そしてポリカーボ
ネート膜のクリアランスを同一の装置を用いた同一の設
備で得たクプロファン膜のクリアランスと比較した。
設備3で得られたラフイノーズクリアランスにおける説
明できない差を除けば、この評価は、ポリカーボネート
膜が中分子に対して一貫的にすぐれたクリアランスを発
揮し、一方尿素やクリアチニンのような低分子量物質に
対しクリアランスをキュプロファン膜が示すと大体同水
準に保持していることを示している。
予想外の高いクリアランス並びにプロモスホフタレイン
(BSP)の透過性はポリカーボネート膜によるBSP
の急速な吸収により説明できる。
実施例 4 実施例2と同様な方法でポリカーボネート膜を調製し、
そして臨床試験プログラムを設計した。
検討1・・・・・・D−4キイル透析器を使用して10
人の患者に25回の血液透析処理を行った。
そしていずれの患者も特別な処置や入院を必要とする合
併症は無かった。
患者は療養中、クプロファン膜や中空繊維セルローズ膜
を用いる他の透析器によって療養時に経験される徴候と
区別できる差は認められなかった。
透析中の血液流は102〜250m1/分であった。
血液尿素窒素(BUN)、クレアチニン、尿酸およびリ
ンのクリアランスはこの検討中に観察された流れの範囲
内で血液の流れの増加、とともに増加した。
動脈の透析前と透析後の血液の試料はへマドクリットが
平均1.21%増加し、そして白血球数(WBC)は平
均950セル/cm2低下した。
血小板はほとんど変化しなかった。
この検討中に発熱反応は生じなかった。限外涙過速度は
1.6〜6.7ml/時/mmHg圧の間で変化し、そ
して平均は4.23±0.14m1/時/mmHgであ
った。
検討2・・・・・・9〜60ケ月の間血液透析療養で保
たれている6人の患者のグループを選択してポリカーボ
ネート膜の二重盲検法による評価を受けさせた。
各々の患者は臨床的に安定しており、そして検討に入る
前に各種の血液透析器を用いて処置した。
そのグループは22〜52才の3人の成人女性と3人の
成人男性であった。
各々の患者はD4−キイル透析器で1週間で3回の5時
間処置を受けた。
患者、看護婦および医師は療養中に使用した膜のタイプ
を知っていなかった。
3人の患者を無作為に指名してクプロファン膜による療
養を始めた。
他の三人の患者はポリカーボネート膜で開始した。
各々の患者は三ケ月間りプロファン膜あるいはポリカー
ボネート膜で処置した。
次いで他の膜に交換した。
療養の6ケ月間、入院を必要とした唯一の出来事は気管
支炎で1人の患者が三日間入院したことである。
彼女は入院中ポリカーボネート膜で療養を受けていた。
良くなった患者の一般的な感じは2.3ケ月間比較した
とき変化はないということであった。
、1人の患者の透析前の仰臥位の動脈圧力はポリカーボ
ネート膜の期間中は122/78であったが、クプロフ
ァン膜療養中は150/96であった。
他の患者は各々の三ケ月間動脈圧力に目立った変化を示
さなかった。
透析前の重量は4人の患者においてクプロファン膜療養
中は高まり、二人は低下した。
2人の患者は第2図に示すようにポリカーボネート膜で
療養中に透析前のヘマトクリット(HCT)中に少しで
あるが目に見える増加を示した。
他の2人はポリカーボネート膜療養中は十分に高い血小
板総数を示し、一方、二人の患者はポリカーボネート療
養中に十分に低い血小板総数を有していた。
三人の患者はポリカーボネート膜療法の場合により高い
WBC総数を有し、一方、二人の患者はポリカーボネー
ト療養の場合より低いWBC総数を有していた。
透析前の漿液クリアランスンプロファン膜を使用する療
養を受けている間1人の患者において十分に低下した。
(平均クリアランスンPCM、11mg/dlクプロフ
ァン)。
漿液尿酸はポリカーボネート膜療養中に二人の患者にお
いてより高く、そしてクプロファン膜の場合は1人の患
者においてより高かった。
BUNはクプロファン膜の場合に1人の患者においてよ
り低く、この患者はより低いクリアチニンを有していた
リン酸塩はクプロファン膜の場合三人の患者においてよ
り低く、そしてポリカーボネート膜の場合は1人の患者
においてより低かった。
残りの者の腎臓機能は6ケ月間の観察中は三人の患者に
おいて未変化のままであった。
上記の臨床的条件と実験的検討は、患者をこの6ケ月間
の検討中クプロファン膜療養に比較してポリカーボネー
ト膜で処置した時に何らの有害な変化は示さなかった。
試験した患者の中では個々の変化はみられたが、6人の
患者のグループはいずれの方向においても良いあるいは
悪い変化を一貫して示さなかった。
しかしながら、二人の患者にヘマトクリットの増加がみ
られ、そして一人の患者に血圧の低下がみられたことは
高度に重要であり、そしてポリカーボネート膜を用いて
得られる重要な利益を示している。
検討3・・・・・・臨床的評価を次の主な目的をもって
始めた。
その目的は現在の平均24時時間遅という長い透析時間
を減少し、そして現在の標準により個々の患者の適当な
透析を依然と保持する試みであり、そして中分子量毒素
をより適当に除去することにより慢性の透析の残りの合
併症をある程度減少させる試みである。
各々の個人の中分子量溶質に対するDl(MM)すなわ
ち透析指数を測定した。
このDl(MM)は、G、F、R,(糸球体濾過値)す
なわち中分子の最小週間容量(マーカーとしてビタミン
B12を用いて)に比較して高さと重量に基づいて個々
の患者と個々の患者のグループの残りの腎臓機能の考察
にとり入れられる。
この中分子は、尿毒症を防ぐために平均サイズの患者(
1,73M2)から除去せねばならないものである。
中分子の最小週間容量はDl(MM)を除去せねばなら
ないものであり、これは4年間集積した臨床実験の追跡
研究によって測定したものであり、この集積実験におい
ては、すべての公知の変数が個々の患者に対する運動神
経刺激速度(MNCV)減少の進展を防止するのに十分
な最低D1(MM)に対して測定された。
Dl(MM)1が適当な透析であり、1以上は過透析で
ありそして1以下は透析不足である。
不適当な透析の最も敏感なインジケーターの1つは末梢
神経障害であり、その理由はそれが外見上良く透析され
た患者において進展し、そして進行するからである。
末梢神経障害の最初のインジケーターは「運動神経刺激
速度(MNCV)」の減少である。
クプロファン膜を有している2人の患者はコントロール
段階に入り、そこでは個々の患者に対する透析スケジュ
ールはそのDl(MM)を1またわそれ以上に高められ
た。
これは次いで誘動段階に入り、そこでは2人の患者のD
l(MM)は通常のクプロファン膜による透析により短
時間で0.7以上に低下した。
この段階中に小分子の濃度は約20%まで上昇し、一方
、中分子は100%という多さに上昇した。
この段階は、透析不足が末梢神経障害の出現により明ら
かになるまで続けられる。
次に回復段階は同じ短縮時間のスケジュールでクプロフ
ァン膜をポリカーボネート膜で交換した場合に始まった
2人の患者は安定化し次に数週間のポリカーボネート膜
処理後に改良されたMNCVを示した。
1人の患者においては、中分子濃度の低下が直接測定確
証された。
MNCVとEEG(脳波)に基づき、そして体のサイズ
に関して患者に対する最小適切透析時間を見積るための
バブースクリブナー(Babb−8cribner)チ
ャート、GFRおよび各種の膜/透析の組合せを用いて
、腎臓機能を有しないかあるいは残留糸球体濾過値(G
、F、R,=0)を有せずそして部分的な腎臓機能(G
、F、R,=1)を有する平均的身体サイズの男性(表
面種1.7m2)にとって最小の適切透析時間から計画
を作った。
最小必要時間はクプロファン膜を使用して必要とされた
時間の2/3以下である。
(第6表)検討・・・・・・2人の患者を、キイル透析
器とクプロファン膜を使用して6ケ月間透析し、そして
第7表に記載の如くこれらの患者の基準線となるデータ
を得た。
次にこの処理をクプロファン膜の代わりにポリカーボネ
ート膜を用いて続けた。
第7表に記載したようにポリカーボネート膜を用いて1
ケ月間透析して得た結果は、尿素窒素と漿液クリアチニ
ンの両方が低下し、且つヘマトクリットが増加するとい
う神経行動機能における改良を示している。
透析を受けている患者の改良されている医学的状態を示
すこれらのすべての変化は中分子量毒素を一層適当に除
去している証拠である。
本発明のポリカーボネート膜の使用によって、限外濾過
速度の水準が実質的に変化することなく中分子の移動と
望ましい範囲から低分子量分子の移動を改良することが
でき、その結果、患者のへマドクリットと神経運動機能
が改善され、そして、患者に有毒な反応や他の有害な効
果を与えることなく総透析時間を減少させることができ
る。
更に、これらのポリカーボネート膜はクプロファン膜に
比較してより血液となじみやすく、そして十分に強い。
【図面の簡単な説明】
第1図は設備1で得られたデーターをプロットしたもの
であり、そして第2図は日数とHCT%の関係を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固有粘度測定法によって測定したときに50000
    〜750000の範囲内の分子量を有し、かつ5〜35
    重量%の繰返しアルキレンエーテルカーボネート単位と
    95〜65重量%の繰返しビスフェノールAカーボネー
    ト単位とを含むポリエーテル−ポリカーボネートブロッ
    ク共重合体からなり、水性ゲル化法を使用する湿潤転相
    技術によってつくられた、0.02489〜0.036
    83mm(0,98〜1.45ミル)の膜厚を有する膜
    であることを特徴とする、血液透析装置で使用するのに
    適する膜。 2 ポリエーテル−ポリカーボネートブロック共重合体
    が固有粘度測定法によって測定したときに200000
    〜500000の範囲内の分子量を有する特許請求の範
    囲第1項に記載の膜。
JP52031005A 1976-03-19 1977-03-19 血液透折用ポリカ−ボネ−ト膜 Expired JPS5812028B2 (ja)

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