JPS5811882B2 - 水性溶媒のph領域に関係なく容易に分散溶解する水溶性セルロ−スエ−テルの製造方法 - Google Patents

水性溶媒のph領域に関係なく容易に分散溶解する水溶性セルロ−スエ−テルの製造方法

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JPS5811882B2
JPS5811882B2 JP2802378A JP2802378A JPS5811882B2 JP S5811882 B2 JPS5811882 B2 JP S5811882B2 JP 2802378 A JP2802378 A JP 2802378A JP 2802378 A JP2802378 A JP 2802378A JP S5811882 B2 JPS5811882 B2 JP S5811882B2
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JP
Japan
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water
soluble cellulose
aqueous solvent
easily dispersed
cellulose ether
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JP2802378A
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JPS54120694A (en
Inventor
裕貴 中井
敏雄 中井
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Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明の対象は水酸基を有する水溶性の高分子物質に水
溶性のオキシ酸及びアルデヒドで処理することによりp
Hに関係することなく迅速に水に分散溶解し塊りを残さ
ずにソフトに溶解する特性を付与することを特徴とする
製造方法である。
一般に常温の水に溶解する水酸基を含有する多くの高分
子物質は常温の水に溶解する場合必ず塊りが出来る傾向
がある。
ことに微細な粉末状のものであればあるほど塊状化が著
るしい事は公知である。
それ故このような物質の溶解は緩つくり持続的に攪拌す
るか予め充分熱水で湿潤した抜水に溶解しなげればなら
ない。
この溶解方法は著しく時間がかかる。
一方水若しくは水性アルカリに溶解性で水酸基を含有す
る高分子物質をホルムアルデヒドやグリオキザールのよ
うなアルデヒドで前処理する時塊状化を避は得るという
改善(オーストリ特許第199616号参照)がなされ
ている。
しかしながらこの前処理は溶解速度を減少させる事によ
り効果を得ているので、逆に溶解時間の所長を招き価値
が減じられている。
このためアルデヒドで前処理した水酸基を含有する水溶
性高分チ物質に後処理としてアルカリ剤を併用してその
妬分子物質が水に湿潤した後その溶液のpHをアルカリ
性となるように調整する事により溶解性を向上させる溶
解法(特公昭42−6674)が発明されるに及んでい
る。
しかしこの溶解法においても微妙なpHの調整を伴う処
理を必要とする上pH10以下のアルカリ域に限定され
ており価値が減じられていると共にアルカリ域に溶解し
た場自グリオキザール特有の黄色化となる。
今オキシ唆及びアルデヒドで前処理した水酸基を含有す
る高分子物質を直接水に加えるか若しくは同じ物質に水
を加えて簡単な攪拌を行なう事によりpH調整の必要な
しに比較的短時間で常温水においてその高分子の溶液が
得られアルカリ性条件下での使用が必要な場合において
も同様にその高分子物質の溶液が得られる事が判然した
□本発明に係る製法はメチルセルローズ、
ヒドロキシエチル、メチルセルローズ、ヒドロキシプロ
ピル°メチルセルローズ、カルボキシメチルセルローズ
、メチルカルボキシエチルセルローズ、エチルカルボキ
シメチルセルローズのようなセルローズ誘導体に適用さ
れる。
水溶性オキシ酸と七ては脂肪族オキシ酸としてグリコー
ル酸、乳酸、ヒドロアクリル酸があげられる。
また芳香族オキシ酸としてはサリチル酸を用いる事がで
きる。
一方水溶性アルデヒドとしてホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、プロピオンアルデヒド等の飽和モノアルデ
ヒド及びグリオキザール、スクシンアルデヒド等のジア
ルデヒド等を用いることができる。
然し本発明を実施するため特に有効な薬品としてグリコ
ール酸とグリオキザールとの組合せが良好で、それの併
用処理によって水性溶媒のpH領域に関係なく溶解速度
及び濡れ性の向上を同時に満足させ総合的に溶解性を改
良する事ができる。
本発明の方法により製造された水酸基を有する水溶性高
分子物質を水と混合する時簡単な攪拌により容易に分散
溶解し直ちに粘度の上昇が始まり数分後にはなお溶液に
溶解せず残っている部分はほとんど沈降せずもはや攪拌
は必要でなくなり士数分でなめらかで実用に耐える溶液
が得られるものである。
本発明は処理剤として水酸基を有する高分子物質に対し
て重量%でグリコール酸0.4%〜1.5%を用い同時
にグリコール酸に対して重量%でグリオキザールを6%
〜150%を併用して使用し、各種粉体粒子により各処
理剤の混合比を変え、必要に応じて混合溶液を60℃〜
80℃に加熱し水酸基を有する水溶性高分子物質に噴霧
等により添加後1時間40℃にて熟成処理を加える事で
簡単に実施でき外観及び粒子の大きさが仕込まれた高分
子物質と区別できない粉末が得られる。
本発明により得られた水酸基を有する水溶性高分子物質
を水に撒布し軽く攪拌する時塊状化する事なく容易に分
散し、比較的短時間で溶解し粘度を呈しその2%溶液は
pHが4付近であり仕込まれた原料高分子から得られる
溶液と同様の淡白な外観を呈しpHアルカリ側において
もグリオキザール特有の(グリオキザール分子内反応に
よりアルカリ塩となる事により)黄色味を増す現象を阻
止される。
なお本発明が公知のアルデヒド処理と趣きを異にする大
きな点は、オキシ酸(グリコール酸、乳酸等)をアルデ
ヒドと併用する点にあり、これによりアルデヒド添加量
を低減できアルデヒドによる不快な臭気や公害の発生又
はグリオキザール特有の黄色化が抑制できるので表面処
理された水酸基を有する高分子物質の用途面の制限が軽
減され、商品価値が高められる点がある。
又敢えてアルカリ剤の併用が必要でなく使用上簡便であ
り、仮にアルカリ剤の必要が生じた場合も支障なく添加
できる。
実施例 (1) 590ミクロン以下の粒度で2%溶液で3200cp(
7’ルツクフイールド)なるメチルセルローズ1000
fに混合機内で70%のグリコール酸の81と40%グ
リオキザールの10グと水20?よりなる混合溶液を7
0℃に加熱し噴出させ5分間混合し30分間45℃で混
合機内で加熱熟成した。
かくて外観及び粒子の大きさは仕込まれたメチルセルロ
ーズと区別できない粉末が得られた。
この生成物を常温水に散布軽く攪拌すると塊ができず分
散し10分後にはなめらかで実用に耐える水溶液となっ
た。
その時のpH=4.2でその2%溶液は3800cp
(ブルックフィールド)なる粘度をもっていた。
尚同じ生成物をpH=8〜10の常温水に散布し軽く攪
拌すると塊ができず分散し、5分後にはなめらかで実用
に耐える水溶液となった。
その2%溶液は3500cp(ブルックフィールド)な
る粘度をもっていたことが実験によって判然した。
実施例 (2) 350ミクロン以下の粒度で2%溶液で4500cp
(ブルックフィールド)なるメチルセルローズ1000
1℃gに混合機内で70%のグリロール酸の8kgと4
0%グリオキザールの10kgと水20kgよりなる混
合溶液を80℃に加熱し混合機内のメチルセルローズを
高圧輸送にて循環させながら15分間で噴出させた後1
00分間混し1時間45℃で混合機内で加熱熟成した。
かくて外観及び粒子の大きさは仕込まれたメチルセルロ
ーズと区別できない粉末が得られた。
この生成物を常温水に散布軽く攪拌すると塊ができず分
散し10分後にはなめらかで実用に耐える水溶液となっ
た。
その時のpH=4.0でその2%溶液は5200cp
(ブルックフィールド)なる粘度をもっていた。
尚同じ生成物をpH=8〜10の常温水に散布し軽く攪
拌すると塊ができず分散し5分後にはなめらかで実用に
耐える水溶液となった。
その2%溶液は4900cp(ブルックフィールド)な
る粘度をもっていた。
実施例 (3) 125ミクロン以下の粒度で2%溶液で2500cp
(ブルックフィールド)なるカルボキシメチルセルロー
ズの1ooorを実施例(1)によりグリコール酸、グ
リオキザール、木よりなる溶液を70℃に加熱し噴出さ
せ5分間混合し30分間45℃で混合機内で加熱熟成し
た。
この生成物を常温水に散布軽く攪拌すると塊ができず分
散し10数分後にはなめらかで実用に耐える水溶液とな
った。
その時のpH=4.6でその2%溶液は2700cp(
ブルックフィールド)なる粘度をもっていた。
尚同じ生成物をpH=8〜10の常温水に散布し軽く攪
拌すると塊ができず分散し5分後にはなめらかで実用に
耐える水溶液となった。
その2%溶液は2800cp(ブルックフィールド)な
る粘度をもっていた。
之等の成果は実験の結果判然したものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水溶性セルロースエーテルに対しオキシ酸とアルデ
    ヒドとの併用処理を施すことを特徴とする水性溶媒のp
    H領域と関係なく容易に分散溶解する水溶性セルロース
    エニテルの製造方法。
JP2802378A 1978-03-10 1978-03-10 水性溶媒のph領域に関係なく容易に分散溶解する水溶性セルロ−スエ−テルの製造方法 Expired JPS5811882B2 (ja)

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JP2802378A JPS5811882B2 (ja) 1978-03-10 1978-03-10 水性溶媒のph領域に関係なく容易に分散溶解する水溶性セルロ−スエ−テルの製造方法

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54120694A JPS54120694A (en) 1979-09-19
JPS5811882B2 true JPS5811882B2 (ja) 1983-03-05

Family

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