JPS5811491B2 - 冷延鋼板のタイトコイル焼鈍におけるコイル解体管理方法 - Google Patents
冷延鋼板のタイトコイル焼鈍におけるコイル解体管理方法Info
- Publication number
- JPS5811491B2 JPS5811491B2 JP54096941A JP9694179A JPS5811491B2 JP S5811491 B2 JPS5811491 B2 JP S5811491B2 JP 54096941 A JP54096941 A JP 54096941A JP 9694179 A JP9694179 A JP 9694179A JP S5811491 B2 JPS5811491 B2 JP S5811491B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- gas
- rolled steel
- annealing
- steel sheets
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、冷延鋼板のタイトコイル焼鈍におけるコイ
ル解体管理方法に関し、とくにHNガスを雰囲気ガスと
する冷延鋼板のタイトコイル焼鈍に際してテンパーカラ
ーを生じない適切なコイル解体管理方法を提案するもの
である。
ル解体管理方法に関し、とくにHNガスを雰囲気ガスと
する冷延鋼板のタイトコイル焼鈍に際してテンパーカラ
ーを生じない適切なコイル解体管理方法を提案するもの
である。
発明者らは、冷延鋼板のタイトコイル焼鈍において、雰
囲気ガスとしてHNガスすなわち(AX十N2)ガスを
使用し、その露点な0℃以下でできるだけ0℃に近く制
御しかつそのHNガスの露点(TB)に応じて解体時の
コイル温度(解体時におけるコイル幌熱点の温度のこと
をいいTAで表わす)を特定の温度とすることによって
テンパーカラーの発生を確実に防止し得ることを見出し
た。
囲気ガスとしてHNガスすなわち(AX十N2)ガスを
使用し、その露点な0℃以下でできるだけ0℃に近く制
御しかつそのHNガスの露点(TB)に応じて解体時の
コイル温度(解体時におけるコイル幌熱点の温度のこと
をいいTAで表わす)を特定の温度とすることによって
テンパーカラーの発生を確実に防止し得ることを見出し
た。
冷延鋼板のタイトコイル焼鈍時に発生するテンパーカラ
ー(以下T、C,と略記する)は、冷延鋼板の最も一般
的な着色欠陥の一つであり焼鈍時に鋼板表面が酸化され
て生じるものである。
ー(以下T、C,と略記する)は、冷延鋼板の最も一般
的な着色欠陥の一つであり焼鈍時に鋼板表面が酸化され
て生じるものである。
この焼鈍時の酸化な防止するため通常Dxガス、HNX
ガス、さらにはHNガス等の光輝性のガスを雰囲気ガス
として用いているが、それでもT、C,の発生する危険
性として次の3つが考えられる。
ガス、さらにはHNガス等の光輝性のガスを雰囲気ガス
として用いているが、それでもT、C,の発生する危険
性として次の3つが考えられる。
(1)雰囲気ガス中の少量のCO2やH2Oによる酸化
。
。
(2)焼鈍中に空気が炉内にもちこまれることによる酸
化。
化。
(3)解体温度が高すぎるための解体後空気による酸化
。
。
(1)については雰囲気ガス中でCOとCO2及びH2
とH2Oの平衡が酸化側にずれた時に発生するものであ
り、この種の酸化はPCO/PCO2、PH20/PH
2のコントロールにより比較的簡単に防止し得ろ。
とH2Oの平衡が酸化側にずれた時に発生するものであ
り、この種の酸化はPCO/PCO2、PH20/PH
2のコントロールにより比較的簡単に防止し得ろ。
また(2)についてもレトルトの割れ防止とシールの完
全化及び炉内圧の管理によって容易に防止し得る。
全化及び炉内圧の管理によって容易に防止し得る。
一方(3)については、鋼板温度が200℃以下であれ
ば空気中でも酸化は起らないという実験結果に従い、安
全を見てコイル最熱点温度が150℃以下になってから
解体すればT、C6は発生しないと考えられていた。
ば空気中でも酸化は起らないという実験結果に従い、安
全を見てコイル最熱点温度が150℃以下になってから
解体すればT、C6は発生しないと考えられていた。
しかし発明者らは、アンモニア分解ガスにN2を混合し
たHNガスのような、非常に純度の高い雰囲気ガスを用
いた場合に、TAが150℃以下でもかなり程度の悪い
T、C,が発生することを経験した。
たHNガスのような、非常に純度の高い雰囲気ガスを用
いた場合に、TAが150℃以下でもかなり程度の悪い
T、C,が発生することを経験した。
そこでその防止方法としては、更に解体時のTAを下げ
る必要があるところ、その不利を軽減するために検討を
重ねた結果TAの許容上限はHNガスの露点と密接な関
係のあることな数多くの実験を重ねて究明をしたのであ
る。
る必要があるところ、その不利を軽減するために検討を
重ねた結果TAの許容上限はHNガスの露点と密接な関
係のあることな数多くの実験を重ねて究明をしたのであ
る。
ところで従来冷延鋼板のタイトコイル焼鈍時の雰囲気ガ
スとしては、Dx器ガスたはHNxガスが一般に使用さ
れていたのに対し、最近はむしろHNガスがそれらのガ
スに代って広く用いられるようになり、その理由は、 (イ)成分組成が安定している、 (
ロ)コストが安い、 からである。
スとしては、Dx器ガスたはHNxガスが一般に使用さ
れていたのに対し、最近はむしろHNガスがそれらのガ
スに代って広く用いられるようになり、その理由は、 (イ)成分組成が安定している、 (
ロ)コストが安い、 からである。
しかしHNガスを雰囲気ガスとして使用する場合には、
その純度の高さゆえに前述した如くT、C1が非常に発
生し易<T、C,発生な防止するこ操業技術が是非とも
必要になるが、通常HNガスの露点は一50℃以下であ
り、こ〜にT、C0発生を防止しようとすれば、TAを
85℃以下という極めて低い温度まで炉内にて冷却せざ
るを得ないことが明らかになった。
その純度の高さゆえに前述した如くT、C1が非常に発
生し易<T、C,発生な防止するこ操業技術が是非とも
必要になるが、通常HNガスの露点は一50℃以下であ
り、こ〜にT、C0発生を防止しようとすれば、TAを
85℃以下という極めて低い温度まで炉内にて冷却せざ
るを得ないことが明らかになった。
その結果雰囲気のHNガス原単位アップや、ペースファ
ンの電力原単位アップ、さらにはベース能率のダウンな
ど種々の不利な欠点が伴われたのである。
ンの電力原単位アップ、さらにはベース能率のダウンな
ど種々の不利な欠点が伴われたのである。
この発明は、HNガスに微量の水蒸気を加えて器ガスの
露点を上げるという極めて簡単な操作によって、T、C
0の発生がないTAの上限を有利に緩和することができ
、極めて経済的にT、C6の発生を防止し得たものであ
る。
露点を上げるという極めて簡単な操作によって、T、C
0の発生がないTAの上限を有利に緩和することができ
、極めて経済的にT、C6の発生を防止し得たものであ
る。
すなわちHNガスの露点(TB)及び解体時のコイル温
度(TA)とT、C,発生状況を詳細に調ご査し、第1
図に示すような結果が得られた。
度(TA)とT、C,発生状況を詳細に調ご査し、第1
図に示すような結果が得られた。
つまり、
(1)TAは従来のDx器ガスHNxガスの場合よりは
幾分低(する必要がある、 (2)またTAはTBと関係があり、TAはTA≦40
.5XTB+110、 (3)かつTBは0℃以下が必要である、ことの3条件
を満足して解体な行えば、T、C,のない美麗な表面の
焼鈍iイルが確実に得られることを解明したのである。
幾分低(する必要がある、 (2)またTAはTBと関係があり、TAはTA≦40
.5XTB+110、 (3)かつTBは0℃以下が必要である、ことの3条件
を満足して解体な行えば、T、C,のない美麗な表面の
焼鈍iイルが確実に得られることを解明したのである。
先づ(1)の、HNガスを使用した場合Dx器ガスHN
xガスを使用した場合に比べてTAを下げる必要がある
ことの理由については、Dx器ガス腕ガスに比べて不純
物成分(N2、H2以外)が極端に少いので焼鈍を経た
鋼板の表面が非常に反応性に富んだ状態、すなわち活性
化された状態になっていて、解体後空気に触れて非常に
酸化し易い状態になっているものと推測された。
xガスを使用した場合に比べてTAを下げる必要がある
ことの理由については、Dx器ガス腕ガスに比べて不純
物成分(N2、H2以外)が極端に少いので焼鈍を経た
鋼板の表面が非常に反応性に富んだ状態、すなわち活性
化された状態になっていて、解体後空気に触れて非常に
酸化し易い状態になっているものと推測された。
次に(2)のよりなTAとTBとの関係については、そ
の理由として次の2つのことが考えられる。
の理由として次の2つのことが考えられる。
つまり、
(イ)露点が高い側においては、炉内(解体前)での酸
化反応が多少進行し易くなり、薄い不可視の酸化膜(く
300人)が炉内で形成され、その薄い酸化膜の存在に
よって解体後の空気による酸化反応が遅滞する。
化反応が多少進行し易くなり、薄い不可視の酸化膜(く
300人)が炉内で形成され、その薄い酸化膜の存在に
よって解体後の空気による酸化反応が遅滞する。
(ロ)雰囲気ガスの露点により鋼中微量成分(P、Mn
、Siなど)の鋼板表面への濃化状況が非常に異なって
くる。
、Siなど)の鋼板表面への濃化状況が非常に異なって
くる。
そのために鋼板の表面の反応性や選択酸化の起こり方が
異なって(る、などがその理由であると考えられる。
異なって(る、などがその理由であると考えられる。
またTBが0℃以下である必要性については、露点が0
℃をこえると焼鈍中の酸素ポテンシャルが高くなりすぎ
て解体前の段階で既にかなりのT、C0が発生してしま
い、T、C,を防止できないためである。
℃をこえると焼鈍中の酸素ポテンシャルが高くなりすぎ
て解体前の段階で既にかなりのT、C0が発生してしま
い、T、C,を防止できないためである。
以上のべたようにしてこの発明では、冷延鋼板のタイト
コイル焼鈍に当り、雰囲気ガスとしてHNガスを使用す
ること、該雰囲気ガスの露点を0℃以下でかつできるだ
け0℃に近く制御すること、および該露点をTBであら
れしてそれに応じ、下記(1)式を満足してしかも可及
的に高いコイル温度TAにてコイルの解体な行うこと、
の結合により冷延鋼板のテンパーカラーを防止すること
、TA<0.5TB+110……………(1)を不可欠
事項としてHNガスを雰囲気ガスとする冷延鋼板のタイ
トコイル焼鈍におけるコイル解体の適切な管理を実現し
たものである。
コイル焼鈍に当り、雰囲気ガスとしてHNガスを使用す
ること、該雰囲気ガスの露点を0℃以下でかつできるだ
け0℃に近く制御すること、および該露点をTBであら
れしてそれに応じ、下記(1)式を満足してしかも可及
的に高いコイル温度TAにてコイルの解体な行うこと、
の結合により冷延鋼板のテンパーカラーを防止すること
、TA<0.5TB+110……………(1)を不可欠
事項としてHNガスを雰囲気ガスとする冷延鋼板のタイ
トコイル焼鈍におけるコイル解体の適切な管理を実現し
たものである。
以下この発明を実施例についてのべる。
実施例
HNガス(組成H2ニア容量%、02:lppm、飽和
水蒸気:0.4容量%、N2:残部、露点−5℃)を雰
囲気ガスとして用い、第2図に示す温度パターンで図に
併記した流計、炉圧にて焼鈍後、コイル最熱点温度10
5℃にて解体した。
水蒸気:0.4容量%、N2:残部、露点−5℃)を雰
囲気ガスとして用い、第2図に示す温度パターンで図に
併記した流計、炉圧にて焼鈍後、コイル最熱点温度10
5℃にて解体した。
得られた焼鈍コイルのT、C,発生状況について調べた
結果、T、C0は全く発生していなかった。
結果、T、C0は全く発生していなかった。
以上述べたようにしてこの発明によれば、テンパーカラ
ーの発生を伴うことのないHN雰囲気ガスによる冷延鋼
板のタイトコイル焼鈍を、従来よりもはるかに高い解体
時のコイル温度下に適切に管理をすることができる。
ーの発生を伴うことのないHN雰囲気ガスによる冷延鋼
板のタイトコイル焼鈍を、従来よりもはるかに高い解体
時のコイル温度下に適切に管理をすることができる。
第1図は、雰囲気ガスに使用したHNガスの露点(TB
)と解体時のコイル温度(TA)とに依存したテンパー
カラーの発生状況を示すグラフ、第2図はこの発明の実
施例における焼鈍温度パターン図である。
)と解体時のコイル温度(TA)とに依存したテンパー
カラーの発生状況を示すグラフ、第2図はこの発明の実
施例における焼鈍温度パターン図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 冷延鋼板のタイトコイル焼鈍に当り、雰囲気ガスと
してHNガスを使用すること、該雰囲気ガスの露点な0
℃以下でかつできるだけ0℃に近く制御すること、およ
び 該露点なTBであられしてそれに応じ、下記(1)式を
満足してしかも可及的に高いコイル温度TAにてコイル
の解体を行うこと、 の結合により冷延鋼板のテンパーカラーを防止すること
を特徴とする、冷延鋼板のタイトコイル焼鈍におけるコ
イル解体管理方法。 TA<0.5TB+110……………(1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54096941A JPS5811491B2 (ja) | 1979-07-30 | 1979-07-30 | 冷延鋼板のタイトコイル焼鈍におけるコイル解体管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54096941A JPS5811491B2 (ja) | 1979-07-30 | 1979-07-30 | 冷延鋼板のタイトコイル焼鈍におけるコイル解体管理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5620125A JPS5620125A (en) | 1981-02-25 |
JPS5811491B2 true JPS5811491B2 (ja) | 1983-03-03 |
Family
ID=14178342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54096941A Expired JPS5811491B2 (ja) | 1979-07-30 | 1979-07-30 | 冷延鋼板のタイトコイル焼鈍におけるコイル解体管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5811491B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01121594U (ja) * | 1988-02-08 | 1989-08-17 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4871721A (ja) * | 1971-12-29 | 1973-09-28 | ||
JPS5337507A (en) * | 1976-09-21 | 1978-04-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Preventing method for coloring of cold rolled high tensile steel sheet |
-
1979
- 1979-07-30 JP JP54096941A patent/JPS5811491B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4871721A (ja) * | 1971-12-29 | 1973-09-28 | ||
JPS5337507A (en) * | 1976-09-21 | 1978-04-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Preventing method for coloring of cold rolled high tensile steel sheet |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01121594U (ja) * | 1988-02-08 | 1989-08-17 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5620125A (en) | 1981-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES440399A1 (es) | Procedimiento para preparar material de tira y chapas de acero al carbono. | |
US3846187A (en) | Slab and plate cooling method for producing grain oriented electrical steel | |
JPS5811491B2 (ja) | 冷延鋼板のタイトコイル焼鈍におけるコイル解体管理方法 | |
JP2686455B2 (ja) | 電気鋼用酸化マグネシウム被膜及び被覆方法 | |
EP0484904B1 (en) | Process for producing grain-oriented electrical steel sheet having improved magnetic and surface film properties | |
GB1386162A (en) | Steel alloys and processes for their preparation | |
KR20130038713A (ko) | 방향성 전기강판 및 그 제조방법 | |
JPH0343338B2 (ja) | ||
US4210469A (en) | Process of annealing for preventing temper colors on a steel sheet | |
GB1145408A (en) | Process for annealing iron silicon magnetic alloys | |
JPH05295441A (ja) | グラス被膜特性が優れ、磁気特性の良好な高磁束密度方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP3324616B2 (ja) | 高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH04329830A (ja) | 鉄損の低い薄物一方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JPS6256310A (ja) | 窒化アルミニウムの製造方法 | |
JPH0941153A (ja) | 反応性の優れる焼鈍分離剤及びそれを用いた方向性電磁鋼板の製造方法 | |
AU2002366345A1 (en) | Method for preventing adhesive substances and scratches from occurring during recrystallization annealing of cold strips | |
JPS5980713A (ja) | 鉄鋼処理品の無脱炭熱処理方法 | |
JPH1129824A (ja) | グラス皮膜の優れた方向性電磁鋼板の製造方法 | |
SU94729A1 (ru) | Способ одноступенчатой термической обработки листов из белого чугуна | |
JPH02156019A (ja) | 雰囲気熱処理方法 | |
JPS6230864A (ja) | 溶融金属めつき装置 | |
RU1786129C (ru) | Способ обезуглероживающего отжига низкоуглеродистой холоднокатаной стали | |
SU1076473A1 (ru) | Способ непрерывной термической обработки малоуглеродистой стали | |
JPS6144928B2 (ja) | ||
JPH04337036A (ja) | 被膜性状の優れた方向性電磁鋼板の製造方法 |