JPS5811430Y2 - 超音波洗浄装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は超音波のパワーを利用して洗浄槽内の被洗浄物
を洗浄する超音波洗浄装置に係り、特に超音波洗浄槽の
槽壁を伝わって外部に出る騒音の防止に関するものであ
る。

今田超音波は各分野において幅広く利用されているが、
特に超音波が洗浄に利用されるようになってから各種の
超音波洗浄装置が製作されている。

然しなから、この種装置は超音波の強力なパワーを利用
することから、洗浄の際に非常に耳ぎわすな騒音が発生
し、この騒音が一種の職業病を招く虞れがあるという深
刻な問題があった。

この騒音発生の原因の１つは従来装置の構造にある。

即ち、第１図に示す様に、従来装置は底部に超音波振動
子１を固着した超音波洗浄槽２をキャビネット本体３に
対して直接接触させて固着し、更に上蓋４の閉成時に該
上蓋４と超音波洗浄槽２の開口端部５とが接触するよう
に形成されている。

このため超音波振動子１の励振により発生した騒音は超
音波洗浄槽２の槽壁を伝わりさらに鉄槽と直接接触して
いるキャビネット本体３或いは上蓋４に伝わって外部に
出る。

本考案は上記従来の欠点に鑑み、超音波洗浄槽の槽壁を
伝わった騒音をキャビネット本体及び上蓋等に伝わらな
い様に形成した超音波洗浄装置を提供するものである。

以下図に基づいて本考案の一実施例を説明する。

第２図は本考案に係る超音波洗浄装置の縦断面図を示す
。

（尚、第１図と同−構成部分には同一符号を記す。

）図において、１は槽底部に固着した超音波振動子、２
は開口端側に鍔部６を設けた超音波洗浄槽を示し、該洗
浄槽２は上記鍔部６がキャビネット本体３に固着したゴ
ム部材等より成る吸音台７の上に載置された状態でキャ
ビネット本体３に対して取着されている。

このとき洗浄槽２とキャビネット本体３とは吸音台７を
介して接触しているだけであって、他は一切接触しない
ように形成されている。

８は一端をキャビネット本体３に固着し、且つ図示の如
く洗浄槽２の開口端部に接触しない様に断面路コ字型に
形成した天板を示し、該天板８の他端には鍔部９が形成
されている。

上蓋４は閉成の際上記鍔部９によって図示の如く係止さ
れる。

以上の構成によれば、超音波振動子１の励振により発生
した騒音は超音波洗浄槽２の槽壁を伝わって吸音台７の
所まで来るが、今洗浄槽２と上蓋４及び天板８とは完全
に離間しているので、上記騒音は上蓋４、天板８には直
接伝わらない。

また槽壁を伝わってきた騒音は吸音台７にて吸音される
ためキャビネット本体３にも伝わらないわけである。

以上の様に本考案に係る超音波洗浄装置によれば、超音
波洗浄槽をキャビネット本体に吸音部材を介して取着す
ると共に、該洗浄槽の上蓋の閉成時、該上蓋が洗浄槽の
開口端部から離間した状態で上記キャビネット本体側に
係止するように形成したので、超音波洗浄槽の槽壁を伝
わってきた騒音は吸音部材にて吸音されキャビネット本
体側に伝わらないばかりか、上記洗浄槽と上蓋とは離間
しているので上蓋にも伝わらない。

したがって洗浄槽の槽壁を伝わってくる非常に耳ざわり
な騒音を防止でき操作者を一種の職業病から守ることが
できるという多大な効果がある。

さらに又、本考案に係る超音波洗浄装置によれば、キャ
ビネット本体内で超音波洗浄槽が懸垂した構造をなし、
それゆえ該超音波洗浄槽内に溶液が入った状態では懸垂
している物体即ち溶液入り超音波洗浄槽が重いため、前
記超音波洗浄槽底部に固着した超音波振動子の振動が前
記キャビネジ１〜本体側へ伝わりにくくなり、該超音波
振動子の振動による騒音は極力押さえ込むことができる
。

さらに又、本考案に係る超音波洗浄装置によれば構造が
簡単なため製作費用、製作の手間が少なくて済み経済的
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の超音波洗浄装置縦断面図、第２図は本考
案に係る超音波洗浄装置の縦断面図を示す。 １は超音波振動子、２は超音波洗浄槽、３はキャビネッ
ト本体、４は上蓋、６，９は鍔部、７は吸音台、８は天
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 超音波洗浄槽を、該超音波洗浄槽の開口部に設けた鍔部
   をキャビネット本体の本体内側に突起した吸音部材に懸
   掛させて、前記キャビネット本体内に懸垂させると共に
   、該超音波洗浄槽の上蓋の閉成時、該上蓋が超音波洗浄
   槽の開口部端部がら離間した状態で上記キャビネット本
   体に係止するよう形成せしめたことを特徴とする超音波
   洗浄装置。