JPS5811277Y2 - 片手操作可能なトイレツトペ−パ−保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はトイレットペーパーの取付け、切取りおよび
取外しの総てを片手操作で出来るようにした片手操作可
能なトイレットペーパー保持装置に関するものである。

従来トイレットペーパーの保持装置としては色々の構造
のものが知られているが、ペーパーの取付は又は取外し
操作は総て両手を使用しなければならない構造になって
おり、しがも支軸を伸縮型（縮めておいて支腕間に挿入
し、スプリングによって支軸を伸長させて軸孔と嵌合さ
せる構造）としたものは、操作手順を誤ると仲々嵌らな
い欠点があった。

然るにこの考案は支腕に上向受溝を設けて、支軸を上方
から嵌るようにすると共に、押え板と取付板との間にス
プリングを張設し、押え板を開いたま・保持できるよう
にして上記従来の欠点を解決し簡単容易に片手操作でロ
ールトイレットペーパーの取付け、取外しおよび切取り
ができるようにしたのである。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、取付板１の
両側へロールトイレットペーパーを遊嵌する間隔の支腕
２，３を直角に突設し、支腕２，３の先端部上側に、ロ
ールトイレットペーパー４の支軸５の両端５ａ、５ｂを
架設する為に上向受溝６，７を設ける。

前記支腕２，３の基端上側には、押え板８の基部両端の
突片９，１０を支える為の上向支部１１．１２を設け、
該上向支部１１，１２を介して押え板８を回動自在に取
付けると共に、押え板８の基縁中央部には先端側へ所望
深さの溝１３を設け、該部１３の先端部と前記取付板１
のほぼ中央部との間にスプリング１４を張設する。

前記スプリング１４の両端部即ち溝１３の先端部との取
付部および取付板１の中央部との取付部と、押え板８の
回動支点は押え板８の回動範囲の中間位置で一直線に並
び、この死点を境界としてスプリング１４は押え板８を
ロールトイレットペーパー４側又は取付板１側へ付勢す
るようになっている。

前記支腕２，３の上向受溝６，７を設けた部分には添板
１５，１６を重設する（一体成形にあっては添板に代え
て鉄部を若干厚くする）。

前記添板１５，１６はロールトイレットペーパーの側面
が支腕の側壁と当接して、回転に際し過度に摩擦抵抗を
生じるのを防止すると共に、押え板のストッパーとして
、支軸を外した場合に押え板が下方へ垂れ下るのを防止
するなどの作用がある。

前記押え板８の先端下面８ａを凸弧状に湾曲させると共
に先端縁に鋸歯状切断刃８ｂを設けたものである。

前記実施例の保持装置は例えば合成樹脂製であるが、金
属製でもよいことは勿論である。

支軸の両端部にテーパー（紡錘形）をつけたので、ロー
ルトイレットペーパーの紙管へ挿入し易く、操作を一層
容易にしている。

上記実施例において、ロールトイレットペーパー４をセ
ットするには、その中心孔へ支軸５を挿通すると共に、
押え板８を上方へ跳ね上げると、押え板８は死点を越え
て移動したスプリング１４により第６図中鎖線図示のよ
うに支点たる突片９゜１０に対し、壁１７側へ押しつけ
られるので、跳ね上った位置で安定保持される。

そこで前記支軸５は何物にも邪魔されることなく片手で
架設される。

そこで前記押え板８をロールトイレットペーパー側へ倒
せば（第２図）使用状態となる。

従来この種ロールトイレットペーパーは自由回転状にセ
ットされているので、ペーパ一端を強く引張ると、ロー
ルトイロットペーパーが必要以上に回転してペーパーを
繰り出し、ペーパーの浪費の原因となっていたのである
が、この考案においてはスプリング１４の張力を受けた
押え板端によってロールトイレットペーパーの上部を適
度に押圧するので、必要以上に繰出されるおそれなく、
シかもペーパー切断時に押え板端の切断刃８ｂが安定し
ているので、切断も容易に行なわれる利点がある。

また押え板の先端下面８ａを凸弧状に湾曲させであるの
で、鉄部によってロールトイレットペーパーを押えると
共に、ロールを矢示１９の方向へ回転すると、ペーパ一
端が若干上向になり（第７図中４ａ）摘み易くなる利点
がある。

この考案の支腕の形状について特別の限定はないが、基
端側を幅広くし、先端側を幅狭くすることによって支持
状態が安定することになる。

また上向受溝を第６図鎖線図示１８のようにＬ字状に屈
曲すれば、架設後窓に反して外れるようなおそれはない
。

即ちこの考案によれば、支腕に上向受溝を設けたこと、
押え板と取付板との間にスプリングを張設したことによ
って、押え板を跳ね上げ状態で安定保持できるなどの構
造効果により、ロールトイレットペーパーを片手操作で
取付け、取外し又は切取りができるなどの諸効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の使用状態における平面図、
第２図は同じく側面図、第３図は同じく正面図、第４図
は同じく支軸の正面図、第５図は同じく本体の正面図、
第６図は同しく壁面取付状態における一部縦断側面図、
第７図はロールトイレットペーパーと押え板端との関係
を示す一部拡大側面図である。 １・・・・・・取付板、２，３・・・・・・支腕、４・
・・・・・ロールトイレットペーパー、５・・・・・・
支軸、６，７・・・・・・上向受溝、８・・・・・・押
え板、９，１０・・・・・・突片、１１．１２・・・・
・・上向支部、１３・・・・・・溝、１４・・・・・・
スプリング、１５．１６・・・・・・添板、１７・・・
・・・壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．取付板の両側に、ロールトイレットペーパーを遊嵌
   可能の間隔で直角に突設した支腕の先端部に支軸架設用
   の上向受溝を夫々設け、前記支腕の基端側上部に、トイ
   レットペーパーの押え板の基端両側を回動自在に架設す
   ると共に、前記取付板の中央部と押え板の基端部間にス
   プリングを張設し、押え板の回動範囲の中間位置におい
   て前記スプリングの両端取付部と押え板の回動支点が一
   直線に並ぶようにしであることを特徴とした片手操作可
   能なトイレットペーパー保持装置。 ２、押え板の先端下面は凸弧状に湾曲させた実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の片手操作可能なトイレットペ
   ーパー保持装置。