JPS58111804A - ジハロシクロプロパン化ポリブタジエンとその製造法 - Google Patents

ジハロシクロプロパン化ポリブタジエンとその製造法

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JPS58111804A
JPS58111804A JP20928281A JP20928281A JPS58111804A JP S58111804 A JPS58111804 A JP S58111804A JP 20928281 A JP20928281 A JP 20928281A JP 20928281 A JP20928281 A JP 20928281A JP S58111804 A JPS58111804 A JP S58111804A
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修 林
Toru Takahashi
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Hideo Kurihara
秀夫 栗原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ジハロシクロプロパン化ポリブタジェンおよ
びその製造法に関するものである。さらに詳しくは、本
発明は、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジェン
の二重結合が部分的にジハロシクロプロパン基に変換さ
れた構造を有する新規なジハロシクロプロパン化ポリブ
タジェンおよびその製造法に関するものである。
天然ゴムあるいは合成ゴムを接着剤構成成分の主要ベー
スとして含む接着剤は、通常、エラストマー系接着剤と
呼ばれており、各種の用途に用いられている。すなわち
、天然ゴムや合成ゴムなどのエラストマーは熱可塑性樹
脂に比較して長大な分子鎖が複雑にからみあった分子構
造を持っているため粘度が高く、従って、一般に接着強
度も高い。このため、エラストマー系接着剤は比較的古
くから現在に至るまで種々開発、実用化されておリ、現
在でも主要な接着剤として各種の用途に利用されている
その内で、結晶性の19.2−ポリブタジェンは熱融着
性の接着剤として知られており、また熱可塑性樹脂など
のその他の各種の用途も知られている。しかしながら結
晶性の1.2−ポリブタジェンは未変性の状態では、各
種の基材に対する接着力が充分でないなどの欠点がある
。このため、例えば結晶性の1.2−ポリブタジェンを
部分的に酸化した変性物あるいは部分的にエポキシ化し
た変性物などが提案されている。しかし、これらの変性
1.2−ポリブタジェンもその性能において必ずしも充
分満足できるとはいえない。
本発明者は、未変性の結晶性の1.2−ポリブタジェン
およびその既知の変性物に代るさらに優れた1、2−ポ
リブタジェン変性物について研究11:) を行なった結果、シンジ”オタク大ツター1.2−ポリ
ブタジェンの二重結合を部分的にジハロシクロプロパン
基で置き変えた新規な変性物が、優れた接着性能を示す
ことを見い出し、本発明に到達すなわち、本発明は、1
.2−構造含有率が80%□以上でかつ結晶性のシンジ
オタクチック−1,2−ポリブタジェンの全二重結合の
5〜50%がジハロシクロプロパン基に変換された構造
を有することを特徴とするジハロシクロプロパン化ポリ
ブタジェンを提供するものである。
本発明のジハロシクロプロパン化ポリブタジェンは、熱
融着型接着剤、溶剤型接着剤など各種のタイプの接着剤
として有用であり、またその他にも通常の、あるいは難
燃性のゴム材料として様々な用途に利用することができ
る。そのような用途の例としては、フィルム、チューブ
およびその他の各種の成形物、他のゴム材料の改質剤、
高強度ゴム製品などを挙げることができる。
本発明のジハロシクロプロパン化ポリブタジェンは、1
.2=構造含有率が80%以上でかつ結晶性のシンジオ
タクチック−1,2−ポリブタジェンに、ハロホルムを
、相間移動触媒およびアルカリ金属水酸化物水溶液の存
在下に反応させることにより製造することができる。
この製造法について次に説明する。
この製造法で用いる原料ポリブタジェンは、1.2−構
造含有率が80%以上で結晶性のシンジオタクチック−
1,2−ポリブタジェンである。
この内でも、融点が70−170℃(特に、90〜16
0℃)、そして還元粘度(ηsp/c: 200mg/
100mg、のテトラリン溶液として100℃で測定し
た比粘度から算出した値)が0.5以上、特に0.5〜
2.5であるシンジオタクチック−1,2−ポリブタジ
ェンを原料として用いることが好ましい。
ハロホルムは、トリハロメタンとも呼ばれる化合物で、
その具体的な例としては、クロロホルム、ブロモホルム
、ブロモジクロロメタン、クロロジブロモメタン、ブロ
モジフルオロメタン、クロロジフルオロメタンなどを挙
げることができる。
原料として例えばクロロホルムを用いた場合にはジクロ
ロシクロプロパン基が、そしてブロモホルムを用いた場
合にはジブロモシクロプロパン基がそれぞれポリブタジ
ェンに導入される。
ハロホルムは、原料ポリブタジェン100gに対して0
.3〜30モルの割合で用いるのが好ましく、さらには
、原料ポリブタジェン100gに対して0.5〜lOモ
ルの割合で用いるのが特に好ましい。
上記の製造法で用いる相聞移動触媒の例としては、トリ
エチルベンジルアンモニウムクロライド、トリブチルベ
ンジルアンモニウムクロライド、ジエチルドデシルベン
ジルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウ
ムクロライドなどの第4級アンモニウム塩類;テトラフ
ェニルホスホニウムクロライド、テトラブチルホスホニ
ウムクロライドなどの第4級ホスホニウム塩類;ジベン
ゾ−18−クラウン−6、ジシクロへキシル−18−ク
ラウン−6,18−クラウン−6などのクラウンエーテ
ル類;および[2,2,2]−クリプタンドなどのクリ
プタンド類を挙げることができる。このような相聞移動
触媒については、たとえば、M、Makosza an
d M、Wawrzyniewicz  : Tetr
ahedron Le−tters、  53.485
8(In2) 、および特公昭50−4708号公報な
どに詳しく記載されている。
相聞移動触媒は、原料ポリブタジェン100gに対して
0.01〜1.0gの割合で用いるのが好ましい。
アルカリ金属水酸化物水溶液としては、一般に水酸化ナ
トリウムもしくは水酸化カリウムの30〜65重量%水
溶液が用いられるが、この種類および範囲に限定される
ものではない。また、アルカリ金属水酸化物水溶液は、
その中に含まれるアルカリ金属水酸化物の量が原料ポリ
ブタジェン100gに対して0.3〜40モル、特に1
〜25モル、となるような量で添加するのが好ましい。
上記の製造法は1通常は、原料ポリブタジェンを有機溶
媒に溶解させた溶液を調製し、これに相聞移動触媒およ
びアルカリ金属水酸化物水溶液を加え、次にこの混合液
にハロ・□ホ□ルムを徐々に添加する方法により実施す
るのが好ましい。
原料ポリブタジェン溶液を調製するために用いられる有
機溶媒には、原料ポリブタジェンを溶解し、水に難溶で
、かつ反応の障害とならないものであれば特に制限はな
い。そのような有機溶媒の例としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン、シクロヘキサンなどの炭化水素、クロ
ロホルム、ブロムホルムなどのハロホルム系のハロゲン
化炭化水素、および四塩化炭素、メチレンクロライド、
クロルベンゼンなどのハロホルム系以外のハロケン化炭
化水素を挙げることができる。このうち原料ポリブタジ
ェン溶液調製用の有機溶媒としてハロホルム系のハロゲ
ン化炭化水素を用いた場合には、これに反応剤および有
機溶媒の両方の役目を持たせることも可能である。また
、原料ポリブタジェン溶液は、通常は2〜15%(重祉
/容綾)の溶液として反応に用いるのが好ましい。この
溶液の濃度が高すぎる場合には溶液が高粘度になり、攪
拌が困難になるため反応操作が困難になる。
一方、溶液の濃度が低すぎる場合には、反応系の容積当
りの反応効率が低下するなど実用性に乏しくなる。
上記のような好丈しい範囲の濃度の原料ポリブタジェン
−溶液は、例えば、有機溶媒に原料ポリブタジェンを添
加し、この混合物を30〜120℃、好ましくは30〜
80℃の温度範囲にて1分から1時間程度撹拌して原料
ポリブタジェンを溶解する方法、あるいは原料ブタジェ
ンを重合させて得られた原料ポリブタジェン含有反応液
に少昔の重合停止剤を添加するなどして重合を停止させ
たのち、水洗するなどして奪灰処理して得た重合反応液
をそのまま利用するなどにより調製することができる。
前記の製造法は例えば、原料ポリブタジェン溶液に相間
移動触媒、アルカリ金属水酸化物水溶液およびハロホル
ムを添加して得られた混合液を室温〜100℃、好まし
くは30〜80℃の温度にて、10分以上、好ましくは
lO分〜10時間程度撹拌することにより実施する。こ
の反応は水相および有機相からなる乳化状態で進行する
を記の反応が終了したのち反応生成物(変性物)を取り
出すためには1通常の乳化重合反応の生成物の回収方法
と同一あるいはそれに準じた方法を利用することができ
る。例えば、反応液を遠心分離機などの物理的な分離手
段にかけて有機層と水層に分離したのち、その有機層か
ら目的の反応生成物を取り出す方法が利用できる。この
方法で分離された水相は、アルカリ金属水酸化物を追加
し・てそ゛の濃度を調製したのち、循環使用することも
できる。あるいは、反応終了後に反応液を水で充分洗浄
して水相に含有されていたアルカリ金属水酸化物を除去
したのち、反応生成物に対して溶解性を殆ど持たない有
機溶媒(例、メタノール)に上記の洗浄済反応液を投入
することにより反応生成物を析出させて分離を行なう方
法などを利用することができる。
上記の反応により得られる反応生成物は、原料として用
いた原料ポリブタジェンの全二重結合の5〜50%(好
ましくは、10〜40%)がジハロシクロプロパン基に
変換された変性ポリブタジェンである。上記の反応にお
いて、原料の原料ポリブタジェンに含まれていた二重結
合の全体数に対するジハロシクロプロパン基に変換され
a二重結合の数の割合(反応率もしくは変性率)は、原
料のポリマー(ポリブタジェン)の種類、ハロホルムの
種類と添加量、アルカリ金属水酸化物の種類と添加量、
そしてその水溶液の濃度、触媒の種類と添加量、反応溶
媒の種類、反応液中のポリマー濃度、反応温度、反応時
間など各種の条件の選択に応じて変化する。
なお、上記の製造法によれば、各種の条件を選ぶことに
より反応率(変性率)が5%未満あるいは50%を越え
るポリブタジェンも得ることができるが、反応率が5%
未満のものは、その物性および反応性などが原料の原料
ポリブタジェンと殆ど変らないため変性の効果は殆ど無
い。一方、反応率が50%を越える変性物はゲル化が激
しくなるため実用上において有用性が少ない。
以上述べたような製造法によれば原料ポリブタジェンの
全二重結合の5〜50%がジハロシクロプロパン基に変
換された変性ポリブタジェンが、常温ないしは、その付
近の温度、水の存在下などの工業的な製法として実現が
容易な条件で得ることができる。
本発明の変性ポリブタジェン、すなわち、1゜2−構造
含有率が80%以上でかつ結晶性のシンジオタクチック
−1,2−ポリブタジェンの全二重結合の5〜50%が
ジハロシクロプロパン基に変換された構造を有すること
を特徴とするジハロシクロプロパン化ポリブタジェンは
、各種の用途に利用できるが、特に熱融着型の接着剤と
して我用である。
上記のジハロシクロプロパン化ポリブタジェンを熱融着
型として用いる場合には、ジハロシクロプロパン化ポリ
ブタジェンを単独で、もしくは他の樹脂との組成物にて
粉末状、またはペレット状、フィルム状あるいはシート
状などの形態に成形して、これを接着対象物、例えば、
織布、不織布、トリコット、紙、木材などの繊維質基材
、あるいはアルミニウム1.鋼、銅あるいは各種の合金
などの金属材料、その他の有機質もしくは無機質の材料
などの間に置き、例えばホットプレス法などの従来の熱
融着性接着剤の接着操作と同様な方法により加−熱融着
させることができる。従って、本発明のジハロシクロプ
ロパン化ポリブタジェンは各種の基材の表面被覆材とし
ても用いることができる。
本発明のジハロシクロプロパン化ポリブタジェンを溶剤
型として用いる場合には、ジハロシクロプロパン化ポリ
ブタジェンを単独、あるいはフェノール樹脂、石油樹脂
、ポリクロロプレンなどの樹脂とともに芳香族系、石油
系、エステル系などの各種の揮発性の溶剤(単独もしく
は混合して使用する)に溶解した溶液として接着剤とし
て用1.Nる。この接着性溶液には、所望により、充填
剤、可塑剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤などの接
着剤用の各種の添加剤を含有させることもできる上記の
ようにして調製した接着性溶液は、各種の基材の接着の
ために用いることができる。そのような基材の例として
は、金属、木材などの剛性材料、m維、紙、皮革、ゴム
などのたわみ性材料などを挙げることができる。接着作
業を実施する場合には、接着対象の基材表面(接着面)
に接着性溶液を塗布したのち、通常は、溶剤が揮散し終
る前に接着面を接合する。あるいは、接着面に塗布した
接着剤溶液の溶剤を揮散させて乾燥した接着剤被膜を形
成させたのち、接着時にその接着剤被膜の再活性を行な
い粘着性を復活させ、接合作業を行なうなどの方1去も
とることができる。この再活性方法としては、例えば、
接着剤の真溶液を接着剤被膜に付与して被膜を再溶解す
る方法(溶剤再活性接着法)、接着剤被膜を接着剤の軟
化点 ゛以上の温度に加熱して熔融させて接合を行なう
方法(熱再活性接着法)を挙げることができる。
本発明のジハロシクロプロパン化ブタジェンは他の樹脂
との相溶性が良く、フェノール樹脂などとの混合が可能
であり、目的の用途に応じた接着剤として様々な改質が
可能であるのとの利点を持っている。また、平滑度の高
い金属面、および繊維質など表面の特性の異なった各種
の材料の接着のなどについて、本発明のジハロシクロプ
ロパン化ポリブタジェンを主要接着成分として含む接着
剤は実用的に充分な接着性を示す。従って、この接着剤
は、接着対象の基材の材質、表面状態にかかわらず実用
上充分な接着性を示す接着剤として非常に有用である。
また、本発明の接着剤の主要接着成分(ベースポリマー
)のジハロシクロプロパン化ポリブタジェンは、ジハロ
シクロプロパン基の含有率、すなわち変性率を任意に変
えることができるため、ポリマーの構成単位の分子構造
を変えることかできる。従って、この接着剤では、その
ベースポリマー自体が、その基本的な物性、例えば、融
点、熱容量などを所望により容易に変更することができ
るため、その接着性能を容易に変えることができる。従
って、この接着剤の接着特性を変更する場合には、ベー
スポリマーのジハロシクロプロパン化ポリブタジェンの
変性率を変更する方法と、そして接着剤の配合組成を変
える方法とを任意の選択するか、あるいは両者を併用す
るなどの方法が可能となる点も本発明の大きな利点とい
える。
次に本発明の実施例および比較例を示す。
[実施例1] 撹拌機、温度計、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた
2 00mJl容誓の四つ目フラスコに100mjLの
トルエン、5gの結晶性のシンジオタクチック−1,2
−ポリブタジェン(融点:139’0.1,2−禍造含
有率二86%、ηsp/c (還元粘度):1.19、
還元粘度は200mg/100mMのテトラリン溶液と
して100℃で測定した比粘度から算出した値、以下同
じ)、および0.05gの2 、6−di−tert−
ブチル−パラクレゾール(B I T)を導入し、この
混合物を45℃で3時間撹拌して溶液とした。この溶液
に、水酸化ナトリウム40g(1,0モル)を含有する
50重量%水酸化ナトリウム水溶液および0.01gの
トリエチルベンジルアンモニウムクロライド(触媒)を
加えて撹拌混合し乳化液とした。次いで、この乳化液の
攪拌を続け、その温度を45°Cに維持しながらクロロ
ホルム20mJ1(0,252モル)を約10分間かけ
て滴下した。
滴下終了後、反応液の温度を同じく45°Cに維持しな
がら撹拌を更に約1時間50分継続した(反応時間二合
計2時間)、そののち1反応液の全量とほぼ同量の水を
反応液に力屹えて撹拌することにより反応液を洗浄し、
次いで分液により水を一除去した。この反応液の洗浄操
作を3回繰り返した後、その洗浄済の反応液にメタノー
ルを加えた。
生成した沈澱物を分離したのち、この沈澱物を取り出し
て室温、減圧下で24時間乾燥させることにより融点1
14℃の反応生成物を得た。
この反応生成物は、 C−NNRスペクトルの測定によ
り分子構造内にシクロプロパン基を有すること、が確認
され、そしてハロゲンの定量分析により塩素原子を含む
ことが確認された。従って、反応生成物は部分的にジク
ロロシクロプロパン化されたシンジオタクチック−1,
2−ポリブタジェン(すなわち、ジクロロシクロプロパ
ン化シンジオタクチック−1,2−ポリブタジェン)で
あると同定された。ハロゲンの分析値から反応生成物の
反応率を算出した結果、反応率(変性率)は21.5%
であることが確認された。
[実施例2] 水酸化ナトリウム水溶液として水酸化ナトリウム5g(
0,125モル)を含む50重量%水酸化ナトリウム水
溶液を用い、反応時間を5時間に変えた以外は実施例1
と同様な操作を行ないジクロロシクロプロパン化シンジ
オタクチック−1゜2−ポリブタジェンを得た。反応率
(変性率)は5.7%であった・ [実施例3] 水酸化ナトリウム水溶液として水酸化ナト虻つム20g
(09,5モル)を含む50重量%水酸化ナトリウム水
溶液を用いた以外は実施例1と同様な操作を行ないジク
ロロシクロプロパン化シンジオタクチック−1,2−ポ
リブタジェンを得た。
反応率(変性率)は13.8%であった。
[実施例4] 反応時間を5時間に変えた以外は実施例1と同様な操作
を行ないジクロロシクロプロパン化シンジオタクチック
−1,2−ポリブタジェンを得た。反応率(変性率)は
28.8%であった。
[実施例5] 水酸化ナトリウム水溶液として水酸化ナトリウム10g
(0,250モル)を含む50重量%水酸化ナトリウム
水溶液を用い、触媒の添加量を0.05gに変えた以外
は実施例1と同様な操作を行すいジクロロシクロプロパ
ン化シンジオタクチック−1,2−ポリブタジェンを得
た。反応率(変性率)は7.2%であった。
[実施例6〕 触媒としてテトラブチルアンモニウムブロマイドを同重
量用いた以外は実施例1と同様な操作を行すいジクロロ
シクロプロパン化シンジオタクチック−1,2−ポリブ
タジェンを得た。反応率(変性率)は24.6%であっ
た。
[実施例7〕 触媒としてジベンゾ−18−クラウン−6を0.2g用
いた以外は実施例1と同様な操作を行ないジクロロシク
ロプロパン化シンジオタクチック−1,2−ポリブタジ
ェンを得た。反応率(変性率)は6.2%であった。
[実施例8] クロロホルムの代りにプaモホルムを同容蓋用い、触媒
よしてテトラブチルアンモニウムブロマイドを0.05
g用いた以外は実施例1と同様な操作を行ないジブロモ
シクロプロパン化シンジオタクチック−1,2−ポリブ
タジェンを得た。反応率(変性率)は7.0%であった
[実施例9] 水酸化ナトリウムの代りに水酸化カリウムを同重量用い
た以外は実施例1と同様な操作を行ないジクロロシクロ
プロパン化シンジオタクチック−1,2−ポリブタジェ
ンを得た。反応率(変性率)は13.7%であった。
[実施例10] 反応溶媒としてトルエンの代りにジクロルメタン80m
1を用い、反応温度を35℃とした以外は実施例1と同
様な操作を行ないジクロロシクロプロパン化シンシ′1
オタクチック−1,2−ポリブタジェンを得た。反応率
(変性率)は1567%であった。
[実施例11コ 攪拌機、温度計、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた
200mJl容量の四つロフラスコに80m IL (
7) ’)ロロホルム、5gの結晶性のシンジオタクチ
ック−1,2−ポリブタジェン(実施例1で用いた原料
と同一のもの)、および0.05gのBITを導入し、
この混合物を45℃で約30分間撹拌して溶液とした。
次いで、この溶液に、0.05gの)!Jエチルベンジ
ルアンモニウムクロライド(触媒)を加えて撹拌混合し
たのち、この溶液の攪拌を続け、その温度を45°at
こ維持しながら水酸化ナトリウム20g(0,500モ
ル)を含む50重門形水溶液を約10分間かけて滴下し
た。
滴下終了後、反応液の温度を同じく45℃−こ維持しな
がら合計1時間の反応を行なりた。
以後は実施例1ζ同様にして洗浄および乾燥を行すいジ
クロロシクロプロノくン化シンジオタクチックー1.2
−ポリブタジェンを得た。反応率4±31.6%であっ
た。
[実施例12] 反応時間を3時間に変えた以外は実施例11と同様な操
作を行ないジクロロシクロプロパン化シンジオタクチッ
ク−1,2−ポリブタジェンを得た。反応率(変性率)
は40.6%(ゲル分率6%)であった。
[実施例13] 原料のポリブタジェンとして結晶性のシンジオタクチッ
ク−1,2−ポリブタジェン(融点:80°C11,2
−構造含有率:92%、ηsp/c (還元粘度):1
.’29)を用いた以外は実施例1と同様な操作を行な
いジクロロシクロプロパン化シンジオタクチック−1,
2−ポリブタジェンを得た。反応率(変性率)は18.
7%であった。
[実施例14] 原料のポリブタジェンとして結晶性のシンジオタクチッ
ク−1,2−ポリブタジェン(融点=114℃、1.2
−構造含有率二81%、ηsp/c (還元粘度):1
.30)を用い1反応1晶度を60℃とした以外は実施
例1と同様な操作を行ないジクロロシクロプロパン化シ
ンジオタクチック−1、2−ポリブタジェンを得た。反
応率(変性率)は25.3%であった。
[実施例15] 原料のポリブタジェンとして結晶性のシンジオタクチッ
ク−1,2−ポリブタジェン(融点=153°C,1,
2−構造含有率=86%、ηsp/c (還元粘度):
1.24)を用いた以外は実施例1と同様な操作を行な
いジクロロシクロプロパン化シンジオタクチック−1,
2−ポリブタジェンを得た。反応率(変性率)は12.
5%であった。
[接着剤としての評価例] 上記の各実施例で得られたジハロシクロプロパン化シン
ジオタクチック−1,2−ポリブタジェンの熱融着性接
着剤としての評価を次のようにして各種の被接着材を用
いて行なった。また比較のために、未変性のシンジオタ
フ・チック−1,2−:1 ポリブタジェンおよび本発明の範囲外のジハロシクロプ
ロパン化ポリブタジェンについても同様な評価を行なっ
た。なお、使用した接着剤(試料ポリマー)粉末は、T
ylerの32メツシユのふるいを通過した粉末である
A。被  材として綿帆布 用いた評イJIS  La
2O2の規定に合格する並線帆布から2枚の綿帆布片(
長さ:15cm、幅:2゜5cm、厚さ:約1mm)を
切り取り、この2枚の綿帆布片の間に接着剤の粉末を約
0.03g/c m’の割合で均一に介在させ、これを
150℃で1分間予熱したのち、熱プレス機を用いて、
l 5’0°0. 10 K g/ cm’の条件で3
分間圧着して接着綿帆布片を作成する。
このようにして作成した接着綿帆布片を試験片として、
オートグラフ(島津製作所■製)を用いて所定の温度、
引張り速度50 mm7分にてT−剥離強度を測定した
LJ#着才としてポリエステル不縁   いた丘l 単位面積当りの不縁布の重量が130g/m″のポリエ
ステル不織布を被接着材として用いた以外は、上記のA
の評価と同様にしてT−剥離強度の測定を行なった。但
し、測定温度”は室温である。
C0被接着材として和紙を用いた評価 2枚の和紙(厚さ:約0.055mm)の間に接着剤粉
末を約0 、 Ol g/cm”の割合で均一に介在さ
せ、これを150 ”(!で3θ秒間予熱したのち、熱
プレス機を用いて、150℃、10kg/c m’の条
件で30秒間圧着して接着和紙を作成し、次いで、これ
を幅2.5cmに切断し、試験片とした。
このようにして作成した接着綿帆布片を試験片として、
オートグラフを用い室温下、引張り速度50 mm7分
にてT−剥離強度を測定した。
D。被P着材としてアルミニウム板  いた評価 2枚のアルミニウム板CAR板、長さ:10cm、輻:
10cm、厚さ:0.1mm)をア七トンで洗浄し、乾
燥して脱脂したのち、この2枚のAl1片の間に接着剤
の粉末を約1 g / c’m’の割合で均一に介在さ
せ、150℃で1分間予熱したのち、熱プレ、’[を用
イテ、150 ”0115kg/Cm”の条件にて3分
間圧着して接着アルミニウム板を作成する。
この接着アルミニウム板から力・ンターにより細片(長
さ:10cm、幅:2.5cm)を切り取り、これを試
験片とし、オートグラフを用いて、室温下、引張り速度
50mm/分にてT−剥離強度を測定した。
E。被接着材として圧延鋼板を用いた評価接着剤の粉末
をスペーサーを用いてポリテトラフルオロエチレン樹脂
フィルムの間にはさみ、150°Cで1分間予熱したの
ち、熱プレス機を用いて150℃、10kg/Cm”の
条件で3分間加圧してフィルム状試験片(厚さ:約1O
OJL)とする。
JIS  G3141の規定に合格する圧延鋼板から機
械切断により鋼板片(長さ:25cm、幅: 2 、5
 c、m、厚さ: 0.5mm)を2枚切り取り、各々
の表面をトリクレンで洗浄したのち、この2枚の鋼板片
の間に接着剤のフィルム状試験片を介在させ、150°
Cで1分間予熱したのち、熱プレス機を用いて、150
℃、、30kg/cm″のの条件にて3分間圧着して接
着圧延鋼板を作成する。
これを試験片とし、オートグラフを用いて室温(26℃
)下、引張り速度50mm/分にてT−剥離強度を測定
した。
L記載に記載の並線帆布と上記りに記載のアルミニウム
板との間に接着剤の粉末を約0.03g/ c m’の
割合で均一に介在させ、これを150℃で1分間予熱し
たのち、熱プレス機を用いて、150°0. 10 k
 g/ Cm’ノ条件で3分間圧着して接着複合材片を
作成する。
上記により作成した接着複合材片から@2.5cmの試
験片を切り取り、この試験片についてオートグラフを用
い室温(26°C)下、引張り速度50mm/分にてT
−剥離強度を測定した。
アルミニウム板の代りに上記Bに記載のポリエステル不
織布を一方の被接着材として用いた以外は、上記のFの
評価と同様にしてT−剥離強度の測定を行なった。
接着剤としての評価結果 第1表 実施例1の生成物 A(室温)  6 、1kg/cm
同   原料  A(室温)   1 、2kg/cm
実施例1の生成物 A(60℃)  3 、7kg/c
m同     原料   A (60℃)   0 .
6kg/cm実施例1の生成物 A(−10(1℃) 
 0 、6kg/cm同   原料  A (100℃
)  自然剥離実施例1の生成物  33    .4
 、1 kg/am同   原料   33    1
 、7kg/cm実施例1の生成、物  C被看材破壊 同   原料   C被着材破壊 実施例1の生成物  p     1 、5kg/cm
同   原料   D     自然剥離実施例1の生
成物  E     3 、3 kg/am同    
 原料     E       0 .4kg/cm
実施例1の生成物  F     1 、1kg/am
同   原料   F     自然剥離実施例1の生
成物  G     2 、6kg/c。
同   原料   G     O、16kg/cm、
註:評価法Aにおけるカッコ内の標記は測定温度を表わ
す。
第2表 ポリオレフィン 各評価法による測定値(kg/c層)
(生成物)    A     D     H実施例
2   1.8  0.85  2.37実施例3  
 2.6  1.01  3.01実施例4   6.
5  1.28  3.42実施例5   1.9  
0.87  2.57実施例6   6.1  1.3
3  3.15実施例7   1.9  0.85  
2.38実施例8   3.2  1.17  3.1
2実施例9   2.8  1.12  3.11一実
施例10  3.3  1.26  2.85実施例1
1  5.2  1.02  2.60実施例12  
3.8  0.71  1.70比較例1  1.3 
 自然剥離  0.40比較例2    −−− (接
着せず) −−−−比較例3    −−− (自然剥
離) −、−−−註:比較例1および2の生成物は、実
施例1〜12と同一の原料を用いて製造したそれぞれ反
応率(変性率)が1.1%および52.1%(ゲル分率
100%)のジハロシクロプロパン化ポリオレフィンで
ある。比較例3は、液状1.2−ポリブタジェン(l、
2−構造含有率92%)を原料として製造した液状のジ
ハロシクロプロパン化ポリオレフィン(変性率:2g、
9%うでアル。
第3表 ポリオレフィン 各評価法による測定(1(kg/cm
)A         D 実施例13の生成物   3.8  1.05同   
 原料    0.6   自然剥離実施例14の生成
物   5.4  1.31同    原料    0
.7  自然剥離実施例15の生成物   2.2  
1.03同    原料    1.2   自然剥離
柱:ただし、第3表の各測定は接着温度を160℃、そ
して測定温度を室温として行なった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l。1.2−構造含有率が80%以上でかつ結晶性のシ
    ンジオタクチック−1,2−ポリブタジェンの全二重結
    、合の5〜50%がジハロシクロプロパン基に変換され
    た構造を有することを特徴とするジハロシクロプロパン
    化ポリブタジェン。 2.1.2−構造含有率が80%以上でかつ結晶性のシ
    ンジオタクチック−1,2−ボリブタジ・エンに、ハロ
    ホルムを、相間移動触媒およびアルカリ金属水酸化物水
    溶液の存在下に反応させることを特徴とする全二重結合
    の5〜50%がジハロシクロプロパン基に変換された構
    造を有するジハロシクロプロパン化ポリブタジェンの製
    造法。 3、相聞移動触媒が第4級アンモニウム塩類。 第4級ホスホニウム塩類、クラウンエーテル類およびク
    リプタンド類からなる群より選ばれたちのであることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載のジハロシクロプ
    ロパン化ポリブタジェンの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01284501A (ja) * 1988-03-29 1989-11-15 Goodyear Tire & Rubber Co:The 高められた硬化特性を有する高ビニル含量ポリブタジエンゴム
RU2470032C1 (ru) * 2011-04-20 2012-12-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Башкирский государственный университет" (ГОУ ВПО БашГУ) Способ получения полимеров, содержащих дихлорциклопропановые группы

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JPH01284501A (ja) * 1988-03-29 1989-11-15 Goodyear Tire & Rubber Co:The 高められた硬化特性を有する高ビニル含量ポリブタジエンゴム
RU2470032C1 (ru) * 2011-04-20 2012-12-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Башкирский государственный университет" (ГОУ ВПО БашГУ) Способ получения полимеров, содержащих дихлорциклопропановые группы

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