JPS58110286A - 乾式転写捺染用水性インキ組成物およびこれを用いた転写シ−ト - Google Patents

乾式転写捺染用水性インキ組成物およびこれを用いた転写シ−ト

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JPS58110286A
JPS58110286A JP56212606A JP21260681A JPS58110286A JP S58110286 A JPS58110286 A JP S58110286A JP 56212606 A JP56212606 A JP 56212606A JP 21260681 A JP21260681 A JP 21260681A JP S58110286 A JPS58110286 A JP S58110286A
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dye
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JP56212606A
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Sumio Ishii
石井 澄夫
Kyoichi Shimomura
恭一 下村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/025Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by transferring ink from the master sheet
    • B41M5/035Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by transferring ink from the master sheet by sublimation or volatilisation of pre-printed design, e.g. sublistatic
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、繊維製品、特に酸性改質合成繊維の乾式転写
捺染用の保存性に優れた水性インキ組成物ならびに保存
性に優れた転写シートに関する。
アクリル系繊維、カチオン可染ポリエステル繊維等の酸
性改質合成繊維を塩基性染料(カチオン染料)を用いて
、乾式転写捺染する方法はを取る場合もある)に負うこ
とが大きいために塩基性染料の熱転写性を増すための工
夫がいくつかなされている。それらの一つは、塩基性染
料を塩基性物質とともに用いて、その昇華性を増大する
方法(特開昭49−12916号、同49−12917
号各公報等)であり、もう一つは塩基性染料をそのカル
ビノール塩基あるいはその誘導体に変換して転写用染料
として用いる方法(特開昭5[1−18784号、同5
0−14889号各公報等)である。
しかし、このようにして染料の昇華性を高めることは一
方において、熱転写性を向上するために好ましいことで
あるが、他方この染料を含むインキ組成物ならびに転写
シートを貯蔵する場合にはこれらの保存性を低下させる
ので非常に不都合である。
たとえば転写シートにおいては、その保存中に染料の変
質、分解等が起り、製造後1〜2カ月経た転写シートは
岬造直後の同一転写シートに比べて濃度l低下、色相変
化をきたす。この傾向は一部の染料について特に顕著で
ある。
このような従来法による転写シートの欠点は、易転写性
染料であるカルビノール塩基あるいはその誘導体の不女
定性によると考えられている(特開昭49−86691
号公報 染色工業、24(4)33−46など)。
しかし、通常の場合において、転写捺染業者と転写シー
トあるいは転写用インクの製造業者とは異なる場合が多
いので、このような保存性の低下は転写シートあるいは
転写用インクの製品価値に非常な悪影響を与える。
本発明は、このような現状に鑑み、染料の熱転写性を維
持しつつ優れた保存安定性を有する転写捺染用インキ組
成物を提供し、染料の熱転写性を維持しつつ優れた保存
安定性を有する転写シートを提供することを目的とする
本発明者らの研究によればこのような目的は、塩基性染
料のカルどノール塩基または、その誘導体からなる着色
剤」を、強塩基物質とともに水れることが膨出された。
また、保存安定性を有し、良好な発色をする転写シート
を供存するためには、塩基性染料のカルビノール塩基ま
たはその誘導体からなる着色剤を強塩基性物質とともに
着色層に共存させておくことにより達成されることが膨
出された。
したがって、本発明の乾式転写捺染用インキ組成物は、
塩基性染料のカルビノール塩基またはその誘導体の少く
とも一種、強塩基性物質、結合剤およびこの結合剤を溶
解しつつも、塩基性中料のカルビノール塩基またはその
誘導体を溶解しない、水からなることを特徴とするもの
である。
また本発明の転写シートは、基体シート上に任意の模様
のも色層を設けてな1】、該着色層が塩基性染料のカル
ビノール塩基またはその誘導体の少なくとも一種からな
る着色剤と強塩基性物質および水性結合剤とを含むこと
を特徴とするものである。
上記した特開昭49−12916号公報等に見られるよ
うに、塩基性物質が、安定な塩基性染料を不安定且つ昇
華性のそのカルビノール塩基に変換する助剤であること
を考えると、上述した本発明者らの知見は一見意外に思
われることであろう。木発明者らf二も、カルビノール
塩基に強塩基性物質を共存させると、これが安定化する
理由は必ずしも明らかでないが、一つには不安定なのは
、カルビノール塩基自体というよ1)はカルビノール塩
基と塩基性染料の中間体ではないかということである。
すなわち、塩基性染料塩とそのカルビノール塩基の間に
は次のような平衡が知られている。
−−m−−2\ DYDV・・・・・・・・・(〕■+DY−OH\−一
                      \=−
−−−染料塩 中間体      カルビノール塩基こ
こでDVはカチオン性染料残基を表わす。
すなわち、インキ組成物中にカルビノール塩基が単独で
存在すると、たとえば空気中の002など微量の酸の影
響により上記中間体が生成し、これが不安定であるため
に、染料成分の劣化が起るということである。また上記
した特開昭49−12916号公報のよう(二塩基性染
料と塩基が共存する系C:おいても、たとえば塩基とし
てNaOHを用いる場合にも、 Dy+X +NaOH,;;台、D40H”+Na■、
、、、、、XO中間体 、、 、 Dy −OH+ NaX (ここでX−は酸基) の平衡によ()生成して系に残存する塩NaXが、平衡
を左にずらし特に不安定な中間体の生成に寄与すると考
えられる。したがって、このように考えると系内から不
要かつ悪影響を与える酸残基を除ま、更に強塩基性物質
を添加することにより、平衡のずれ、即ち中間体の生成
を防ぐことが、転写シートの安定性に寄与することが理
解で券る。なお、染料の熱転写性は、そのイオン性とい
うよりは非イオン性に依存するものであるから、不安定
な中間体の生成を防止し安定なカルビノール塩基状態を
保つことが染料の熱転写性自体に何ら悪影響を与えるも
のではないと理解することができよう。このように本発
明は、染料の昇華性と安定性が必ずしも対応するもので
ないとのに層識に基礎を置いている。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明で、塩基性染料のカルビノール塩基あるいはその
誘導体としては、転写温度80〜250°Cで昇華性を
有するものが任意に用いられる。具体的には、たとえば
以下に示す塩基性染料のカルビノール塩基あるいはその
誘導体が挙げられる。
塩基性染料:アイゼン力テロンエロ−30LH(保土谷
化学製C,1,ベーシックエロー11)アイゼン力チロ
ンエロー〇LH(保土谷化学製OHI Hベーシック二
ロー14)アイゼンカテロンブリリアント二ロー50L
H(保土谷化学製C,1,ベーシックエロー13)アス
トラゾンエローGRL(バイエル社fljC,1,ベー
シック二ロー29)ダイアクリルエロー3ON(三菱化
成製C,1,ベーシック二ロージローダイアクリルブリ
リアント二ロー2O−N(三菱化成製CHI *ベーシ
ック二ロー63)ダイアクリルゴールデン二ロ−GT=
−N(三菱化成製C、1,ベーシック二ロー28)ダイ
アクリルエロー20LN (三菱化成ic!、1.ベー
シック二ロー66)アイゼンカチロンエロー〇PLHィ
ゼンカテロンレッド6 BH(保土谷化学製C,I。
ベーシックバイオレット7)アイゼンカチロンピンクF
GI((保土谷化学製C,1,ベーシックレッド13)
アイゼンカチロンレッド7 BNH(保土谷化学gc、
r、ベーシックバイオレット27)アイゼンカチロンブ
リリアントレッド4 GH(保土谷化学製0.1.ベー
シックレッド14)アイゼン力チロンブリリアントレッ
ドSBH(保土谷化学製0.1.ベーシックバイオレッ
ト40)アイゼンアストラフエロキシンFF(保土谷化
学製C,1,ベーシックレッド12)アイゼンローダミ
ンB(保土谷化学製C,1,ベーシックバイオレット1
0)ダイアクリルブリリアントレッド3G−N(三菱化
成製C,1,ベーシックレッド68)グイアクリルブリ
リアントレッド5B−F(三菱化成製C!、1.ベーシ
ックバイオレット16)ダイアクリルピンクR−N(三
菱化成qC,1,ベーシックレッド35)スミアクリル
ブリリアントレッドE−2B(住人化学製C+ r +
ベーシックレッド15)スミアクリルレッド5B(住人
化学製C,I。
ベーシックバイオレット16)スミアクリルレッド10
B(住人化学製C,1,ベーシックレッド15)カヤク
リルレッドGL(日木化薬製C!、1.ベーシックレッ
ド29)アストラゾンレッドBBL(バイエル社+1!
lIc、x、ベーシックレッド23)アストラゾンボル
ディクスBL(バイエル社製0.I。
ベーシックバイオレット19)バサグリルブリリアント
レッドGL (バディッシュ社製0.1.ベーシックレ
ッド52)アイゼンブリリアントベーシックサイアニン
60F((保土谷化学製C,1,ベーシックブルー1)
アイゼンカチオンピュアーブルー5GH(保土谷化学製
C,1,ベーシックブルー3)アイゼンメチレンブルー
FZ(保土谷化学製C!、 I。
ベーシックブルー9)ダイアクリルブリリアントブルー
I(2R−N (三菱化成製C!、1.ベーシックブル
ー105(81)ダイアクリルブリリアントブルーHB
−N(三菱化成製C,1,ベーシックブルーID6fS
l)ダイアクリルブルーRBL −N (三菱化成製C
,1,ベーシックブルー57)カヤクリルブルーGRL
’(日木化薬製C,1,ベーシックブルー41)アスト
ラゾンプルーFRB (バイエル社製C、1,ベーシッ
クブルー69)アストラゾンプル−B(バイエル+−t
[c、1.ベーシックブルー5)アイゼンメチルバイオ
レットピュアー(保土谷化学製C,1,ベーシックバイ
オレット1)アイゼンクリスタルバイオレット(保土谷
化学製C’ HI +ベーシックバイオレット3)アイ
ゼンマラカイトグリーン(保土谷化学製Ci、 I 、
ベーシックグリーン4)アイゼンダイヤモンドグリーン
(保土谷化学製C,1,ベーシックグリーン1)アスト
ラゾンレットバイオレツ) 5R(バイエル社製C,I
ベーシックバイオレット16)アストラゾンオレンジG
(バイエル社製C,1,ベーシックオレンジ21)アス
トラゾンオレンジRRL (バイエル社iC,1,ベー
シックオレンジ28)等。
本発明で用いるカルビノール塩基は、たとえば上記した
塩基性染料を水性系中でアルカリと反応させることによ
り得られる。
またカルビノール塩基誘導体は、たとえば溶剤中でアル
カリの代わりにアルコラードを作用させることにより得
られるエーテル型のもので、一般式 DY −0−R (ここでDYはカチオン性染料残基、Rは、炭素数1〜
4のアルキル基、ベンジル基またはフェニル基を表わす
) こより表わされるものである。なかでもRが低級アルキ
ル、特にメチルまたはエチル基のものが好ましい。
このような塩基性染料のカルビノール塩基または、その
誘導体(以F1着色剤」というときは、これらを指すも
のとする)は、本発明のインキ組成・物中、通常0.1
〜10チ(重量%、以下同様)の範囲で用いられる。0
.1%未満では着色能力が不足してくる。
次に本発明において着色剤とともに用いる強塩基性物質
としては、一般に強塩基性物質として知られているもの
が全て用いられる。すなわち、たとえば、リチウム、ナ
トリウム、カリウム、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、バリウム、ストロンチウム等のアルカリ金属あ
るいはアルカリ土類金属の水酸化物またはアルコラード
;上記アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の炭酸塩
または重炭酸塩;アルカリ金属の酢酸塩、蟻酸塩、酪酸
塩、ステアリン酸塩、スルフィン酸塩、シアン酸塩、イ
ソシアン酸塩、チオシアン酸塩、等の強塩基と弱酸の塩
;アルカリ金属の燐酸塩、脱カルボキシル反応を起丁酸
の塩、たとえば酒石酸ソーダ、シュウ酸ソーダ;アルカ
リ土類金属の酸化物またはそれらの水和物などである。
これらは単独使用または併用が可能である。
これら強塩基性物質は、着色剤1モルに対して1〜40
モル好ましくは2〜20モル、通常インキ中に0,1〜
10チ好ましくは、0.5〜5チの割合で用いる。0.
1係未満では着色剤の安定化効果が乏しく、10係を超
えて添加しても意味がなく、また他成分を希釈するので
好ましくない。
また、結合剤としては、水溶性のものでありアルカリ性
水溶液において分解または、粘度変化の少ないものであ
ればいずれのものでも使用することができる。具体的に
は、たとえば、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉等の澱粉類、ロー
カストビーンガム、アラビアガム等の天然ガム類、アル
ギン酸ソーダ等の海藻抽出物類、ゼラチン、カゼイン等
の動物性糊剤、メチルセルロース、エチルセルロース、
ハイドロオキシエチルセルロース、へイトロオキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセル
ロース誘導体、カルボキシメチル澱粉、カルボキシエチ
ル澱粉、焙焼澱粉等の加工澱粉、加工ローカストピーン
ガム等の加工天然ガム、ポリビニルアルコール、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルブチラール等のビニル誘導体、等
を使用することができる。
これら結合剤に要求される特性は、着色剤あるいは、強
塩基性物質と、化学的相互作用を起さないことであり、
加熱転写時には着色剤分子の昇華および拡散を妨げない
適度の溶融粘度を持つことである。またインキ組成物の
状態で印刷性、コーテイング性を良好に保持し、着色剤
の経時的分解を促進しないものであることが好ましい。
これら結合剤は、インキ組成物中に通常1〜20係の濃
度で用いる。通常セ係未満では結合能力が小さ過ぎ、2
11%を超えて使用することは経済的でないばかりでな
く、着色剤の熱転写性、拡散性を阻害するので好ましく
ない。また上述したように、結合剤は、このような濃度
で、印刷ないしはコーティングに適した粘度を有するも
のであることが好ましい。
次に本発明のインキ組成物においてはインキ組成物の残
部に溶剤として水を主体とする溶剤を用いる。本発明の
インキ組成物は強塩基性物質を含んでなるので塩基性で
あり、かかる塩基性(pH7以上)においては塩基性染
料のカルビノール塩基またはその誘導体は不溶であって
インキ組成物の保存安定性はすぐれているが、水星外の
溶剤、例えば前記した結合剤から当然に使用が予想され
るアルコール、特に低級アルコールを使用すると、塩基
性染料のカルビノール塩基またはその誘導体は部分的に
溶剤中に溶解する。これは塩基性染料のカルどノール塩
基またはその誘導体が酸性水溶液中でそれ自体が溶解す
るか若しくは酸により可溶性の塩基性染料に変換されて
溶解するのと似ており、いずれにせよ溶解が起こるとイ
ンキ保存性は悪くなる。
本発明のインキ組成物には、通常、乾式転写捺染用イン
キに含まれる、その他の添加剤を任意に加えることがで
きる。その例としては、まず、着色剤が被転写基材上に
転写させる際に、該糸材に浸透しミセル間を膨潤させて
、染料の浸透性を冒める効果を有する着色助剤として、
たとえば、尿素、ナフタリン、酒石酸アンモン、グリコ
ジンA、シクロヘキシルアミンのような脂肪族アミンの
シュウ酸塩、酢酸アンモン、ベンジルアミン;アニオン
系、ノニオン系、両性系等の各種の界面活性剤等を使用
することができる。
また、その他の任意添加剤の例は、可ffj IJ、安
定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、補助乾燥剤、硬化
剤、乳化剤、分散剤、増粘剤、充填剤、顔料、染料等を
使用することができる。特に顔料、染料は、本発明で用
いる着色剤が、転写してはじめて発色する場合等に、イ
ンキを有色化するためには重要であり、通常、非昇華性
これら任意の添加剤は、それぞれの目的に応じて、公知
の節回から合理的な喰が使用される。
上記した各成分を、常法により、必要に応じて加熱しつ
つ液状媒体と混合すれば本発明のイ  ・ンキ組成物が
得られる。
このようにして得られた本発明のインキ組成物を、紙、
プラスチックフィルム等の基体シート上に、例えばグラ
ビア、オフセット、凸版、シルクスクリーンなど任意の
印刷方法により印刷して模様を形成し、乾燥することに
より、転写シートが得られる。
第1図に一例を断面図として示すように本発明の転写シ
ート4は、基体シート1上に、着色剤と強塩基性物質と
結合剤とを含む任意の模様の着色層2を設けてなるもの
で、あり、必要に応じて第2図に示すように更に着色1
内2をおおって薄膜形成性樹脂からなるオーバーコート
層3を設けることもできる。
上述したように本発明によれば、塩基性染料のカルビノ
ール塩基またはその誘導体からなる着色剤をインキ中に
おいて強塩基性物質と共存させることによI】着色剤の
熱転写性を維持しつつその保存安定性を飛躍的に向上す
ることを可能にしたもので、これにより、転写捺染用イ
ンキあるいはこれを用いて製造した転写シートの商品価
値を著しく高められる。
以下実施例により更に具体的に本発明を説明する。実施
例中、「部」は「重量部」を表わす。
実施例1 ハイドロオキシエチルセルロース(バーキュレス社製商
品名ナトロゾールL)50部、アイゼン力チロンエロ−
50LH(保土谷化学社製塩基性染料C8■、ベーシッ
ク二ロー13)のカルビノール8s o部炭酸ナトリウ
ム50部水870部をボールミルで20時間混練し、グ
ラビア用黄インキ組成物を得た。
次にこのインキ組成物を用いて、グラビア用紙上にグラ
ビア方式で所定の模様を印刷し転写シートを得た。
上記で得た転写シートと厚さ0.4wnの平織りポリア
クリロニトリル繊維製布とを重ね合せて、180°Cの
熱アイロンで、30秒間加熱し、しかる後上記の転写シ
ートを引剥すことによって濃い黄色で鮮明に着色された
転写布を得た。
上記インキ組成物を2力月間、室温で保存後、同様にし
て作製した転写シート及び上記インキ組成物を用いて硬
造した後、2力月室温で保存した転写シートを用いて同
様な転写操作を行ったが、転写布上り)転写模様部は保
存期間を置かないものと比べて、はとんど濃度の低下は
認められなかった。
インキを製造直後に製造した転写シートは2力月後に同
様θ)転写捺染しても転写シートを製造した的後に転写
捺染したものと比べて何ら変らない転写捺染布が得られ
た。
ここでアイゼン力チロンエロ−50LHのカルビノール
ベースは水100部中にNa1.’)H5部を溶解され
た水溶液にアイゼン力チロンエ−50LHを徐々に撹拌
しながら添加し、不劇化したカルビノールベースを口過
水洗後脱水乾燥を行なってアイゼン力チロンエロ−50
LHO)カルビノールベース粉末を得た。
一方、上記インキ組成物よI)炭酸ナトリウム50部を
除いたインキを作刺し上記と同様の実験を行なったとこ
ろ、インキは、濃度低下がいちじるしかった。また、転
写シートにおいても保存安定性は極度に低下していた。
実施例2 ハイドロオキシエチルセルロース(バーキュレス社製商
品名ナトロゾールK)100部、アイゼンカテロンエロ
ー5 ()LH(保土谷化学社製塩基性染料C3,1,
ベーシック二ロー15)のカルビノールベース30部、
炭酸ナトリウム50部、水820部を帯拌機により攪拌
し、シルクスクリーン用黄インキ組成物を得た。次にこ
のインキ組成物を用いて、シルクスクリーン方式により
、上質紙上に所定の模様を印刷し転写シートを得た。以
下実施例1と同様の実験を行なったが、同様の結果であ
った。
実施例6 ハイトロオキシエチルセルロース(バーキュレス社製商
品名ナトロゾールL)50部アイゼンカチロンエo −
50LH(保土谷化学社製塩基性染料C,1,ベーシッ
クエロー13)30部、水酸化カリウム20部、水90
0部をボールミルで20時間混練し、グラビア用黄イン
キ組成物を得た。
次にこのインキ組成物を用いてグラビア用紙上にグラビ
ア方式で所定の模様を印刷し、転写シートを得た。
以下実施例1と同様の実験を行なったが同様の結果であ
った。
実施例4 実施例1で用いたアイゼンカチロンエロ−50LHにか
えてグイアクリルピンクR−N(三菱化成製塩基性染料
C,1,ベーシックレッド35)を使用しても実施例1
と同様の結果を得た。
実施例5 実施例2で用いたアイゼン力チロンエロ−50LHにか
えて実施例4で用いたのと同じダイアグリルピンクR−
Nを使用しても実施例2と同様の結果を得た。
実施例6 実施例3で用いたアイゼン力チロンエロー5GLHを実
施例4で用いたのと同じグイアクリルピンクR−Nを使
用しても実施例2と同様の結果を得た。
実施例7 下記表1に示すインキ組成ピ)〜(へ)において、イン
キ保存性および転写紙保存性をしらべた。
転写紙製造に際してはグラビア印刷C二より印刷を行な
った。また印刷には、グラビア用紙を使用した。
表1 但し表1において■ないし■は ■;八へトロオキシエチルセルロース (バーキュレス社製商品名クルセルL)■;アイゼンカ
チロンエロー5 GLJ(のカルビノールベース (保土谷化学社製塩基性染料a、r、ベーシック二ロー
13) ■;炭酸ナトリウム ■;水酸化ナトリウム ■;水/エタノール=515
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の転写シートの実施態様を
示す図である。 1・・・・・・・・・基体シート 2・・・・・・・・・着色層 3・・・・・・・−・オーバーコート層4・・・・・・
・・・転写シート 特許出願人 大日本印刷株式会社 牙1図 才2図 503−

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩基性染料のカルビノール塩基またはその誘導体
    の少くとも一種、強塩基性物質、水性結合剤および水か
    らなることを特徴とする乾式転写捺染用水性インキ組成
    物。
  2. (2)基体シート上に任意の模様の着色層を設けてなり
    、該着色1に)が、塩基性染料のカルビノール塩基また
    はその誘導体の少くとも1種からなる着色剤と強塩基性
    物質および水性結合剤とを含むことを特徴とする転写シ
    ート。
JP56212606A 1981-12-24 1981-12-24 乾式転写捺染用水性インキ組成物およびこれを用いた転写シ−ト Pending JPS58110286A (ja)

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